
教養を深めるために文学を読んでみたい、映画化で話題の小説も読んでみたいと思っても、時間が取れなかったり、眠くなったりで一向に進まない…
こんな状態を、何年、何十年と続けているなら、是非お勧めしたいのが「Audibleの聞き放題対象本の読書」。聞き放題対象なら1ヶ月定額1,500円で何冊も読書が可能。まずは、はじめての方は「最初の30日体験無料」だけでも、徹底的に使いこなすのがコツです。
Audibleでの読書に最も適したのが「小説」です。
聞く読書ならラジオドラマのように小説の読破が可能。プロによる朗読はひとの心に染み入り、また、映像とは違う空想・妄想がさらに物語を楽しくしてくれます。
本記事では、簡単にAudibleの利用法・メリットについて紹介した上で、Audible聴き放題対象本からおすすめの小説をジャンル別に紹介します。
目次
「Audible(オーディブル)」は忙しい人に最適な耳で聞く本
Audibleは12万タイトル以上が定額聴き放題になる会員型の月額サービス。Audible会員になれば定額聴き放題対象の本なら何冊読んでもお値段変わらず。
Kindle本比べて発行数は少ないですが、毎月、続々と対象本が増えています。聴けば聴くほどお得な神サービスです。
10月3日までは、2ヶ月間対象本が聴き放題になるキャンペーンを開催中。無料期間中に解約すれば料金はかかりません。
お得に無限読書をするチャンスです!使わない手はありません!
好みの早さで朗読再生
オーディブルの再生は、0.5倍~3.5倍速まで速度調整できます。
短期学習を狙ってオーディブルを倍速再生すれば、それだけ学習も効率的に進められます。
一方で、英語のリスニング力を高めるために、まずは、ゆっくりとしっかり聞き取りたい場合は、通常速度よりも低速で再生が可能。リスニング能力に合わせて調整できます。
私は自宅やジムでの筋トレ・ストレッチ中に耳で読書していますが、「耳読習慣」をつけるとものすごく読書が加速します。
耳で読書「耳読」を始めるにあたって、イヤホンが欲しいなら、ふるさと納税で調達するという方法があります。
寄付額は1.5万円~なので、利用しやすいのではないでしょうか。
小説を読むメリット
冒頭でも述べたように耳で聞く読書Audibleと最も相性のいいと私が考える本のジャンルが「小説」です。
AudibleにはKindleUnlimitedでは読み放題対象になっていない、文学賞などの受賞作も、聞き放題対象本で読むことができます。
小説で様々な人生を追体験!人間の本質に触れられる
小説は面白いだけではありません。人の感情の移ろうさまが、「人間とはどんな生き物なのか」を知る大きな学びにもなる。そして、様々なことに興味関心を抱くきっかけにもなります。
読書習慣化のきっかけになる
スキマ時間が活用できる「耳で聞く読書」は読書の習慣化にも役立ちます。
読書習慣のない方が、はじめからビジネス書を紙の本・Kindle本など文字で読むのはハードルが高いです。しかし、Audibleで面白い小説に出会い、本が面白いと思えるようになれば、次第に読書が習慣化します。さらに、小説を読むと、興味関心を引く分野が増えていきます。こうなればしめたもの。小説からジャンルを超えて、ビジネス書・実用書など、様々なジャンルの本が読めるようになります。まずは、Audibleで読書の習慣化させれば、文字での読書習慣へのトライもしやすいはずです。
ちなみに、大学生時代一切本を読まなかった私が、私が本を読むようになったきっかけは、本を読むことを薦めてくれた友達が貸してくれた「ミステリー小説」でした。
紹介する本のジャンル
以下では、良い小説に巡り逢うために、以下のようなジャンルに分けて小説を紹介します。
・現代日本文学 現代賞受賞作
・テレビ・映画などの原作小説
・ビジネスにも役立つ ビジネス小説・自己啓発小説
・長く良い継がれる古典文学・名著(国内)
・長く良い継がれる古典文学・名著(海外)
現代日本文学 現代賞受賞作
良い小説を読みたいとお考えなら、芥川賞・直木賞をはじめ賞を受賞した作品を読んでみるのはおすすめです。
自分の好みはありますが、良い本に巡り合う確率は大きく高められます。
ハンチバック:市川沙央
親が残したグループホームで暮らす重度障害者の女性が主人公です。障害者を取り巻く問題と普通を求める主人公を中心に「生」と「性」、「健常者の特権性」が鋭く描く
同志少女よ、敵を撃て:逢坂冬馬
久々にすごい新人が出てきたと話題。さらに、ロシアによるウクライナ侵略が続く中、銃を撃つとはいかなるものか、映画を観ているかのような緊迫感ある数々のシーンに、多くの人が息を殺して読んだと感想を述べる
おいしいごはんが食べられますように:高瀬 隼子
黒牢城:米澤穂信
本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の軍師・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。歴史小説好きに!
テスカトリポカ:佐藤究
対立組織との抗争の果てにメキシコから逃走した麻薬密売人のバルミロ・カサソラ。潜伏先のジャカルタで日本人の臓器ブローカーと出会うが… 人間は暴力から逃れられるのか。心臓密売人の恐怖がやってくる。
むらさきのスカートの女:今村夏子
〈わたし〉は、公園でクリームパンを食べる変わった底辺女「むらさきのスカートの女」が気になって仕方がない。
読者は次第に〈わたし〉の執拗で変質者な観察ぶりに気づかれることに。「一体〈わたし〉って何者なのだ??」。一気読み必至の1冊。
テスカトリポカ:佐藤究
対立組織との抗争の果てにメキシコから逃走した麻薬密売人のバルミロ・カサソラ。潜伏先のジャカルタで日本人の臓器ブローカーと出会うが… 人間は暴力から逃れられるのか。心臓密売人の恐怖がやってくる。
月の満ち欠け:佐藤 正午
“月の満ち欠けのように、何度も生まれ変わり、あなたに逢いに行く”
逢いたい気持ちが輪廻し引き継がれる数奇な甘くない愛の物語。満ち欠けをしながらも永遠に輝く月と、儚い人の死。ラストシーンに陣🈹する。
何者:朝井 リョウ
「何をするか、何者になるのか」が過剰に求められる現代社会。大人になると「あなたは何をしているのか?」と問われ、何者にもなれなかったものは、努力不足だと愚者のレッテルを暗に貼られてしまう。
「あなたは何者なのか」を問われる、人生最初の試練ともいえるのが就職活動(就活)。そんな就職活動戦線真っ只中でもがく、「何者かであろうとする就活生たち」のリアルをあぶりだす。
そして、バトンは渡された:瀬尾 まいこ
大人の都合に振り回され、血の繋がらない親の間をリレーされながら育った優子。通常なら不幸な少女話となりそうなストーリーにもかかわらず、悲壮感はない。ホロリとした涙が流れる、優しく温かい物語。
コンビニ人間:村田沙耶香
大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目の36歳未婚女性、古倉恵子。これまで彼氏なし。ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は「恥ずかしくないのか」とつきつけられる。衝撃のリアリズム小説!
マチネの終わりに:平野 啓一郎
天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。深く愛し合いながら一緒になることが許されない、大人な二人の愛のストーリー。再び巡り逢う日はやってくるのか――。2019年に映画化。
火花:又吉直樹
スクラップ・アンド・ビルド:羽田圭介
自分の思い通りに動かない身体・衰え行く思考に「死にたい」と弱音を吐く祖父。主人公 健斗は祖父の尊厳を重視し、死にたい願いを叶えてあげるための計画を思いつく。
しかし、死にたいは本当か?人間の生存本能を考えさせられる。そして、スクラップされビルド(再構成)されるのは何か、タイトルの意味を考え読みたい1冊。
下町ロケット:池井戸潤
火車:宮部みゆき
休職中の刑事が行方を捜すことになった彰子とは何者なのか? なぜはそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか?謎を解く鍵は、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた…
ペンギン・ハイウェイ:森見 登美彦
小学4年生のぼくの住む町に突然ペンギンが表れて、不思議なことが起こり始めた。
僕は、不思議に思ったことは毎日きちんとノートに書き留め、本を読み、観察もするし、時には身をはって実験したりもする。だから、ペンギンや事件に関係しているお姉さんを観察・分析することにした。おっぱいが気になるお年頃少年のやさしいファンタジー。
宝島:真藤 順丈
英雄を失った島に新たな魂が立ち上がる。固い絆で結ばれた三人の幼馴染みーーグスク、レイ、ヤマコ。生きるとは走ること、抗うこと、そして想い続けることだった。少年少女は警官になり、教師になり、テロリストになり、同じ夢に向かった。
希望を祈るな。立ち上がり、掴み取れ。愛は囁くな。大声で叫び、歌い上げろ。信じよう。仲間との絆を、美しい海を、熱を、人間の力を。
【Audible読み放題対象】芥川賞受賞作(2000年以降)
Audibleの読み放題対象タイトルから、歴代の芥川賞受賞作を読んでみたい方は、こちらのリストでご確認いただくと分かりやすいです。
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【Audible読み放題対象】直木賞受賞作(2000年以降)
Audibleの読み放題対象タイトルから、歴代の直木賞受賞作を読んでみたい方は、こちらのリストでご確認いただくと分かりやすいです。
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テレビ・映画などの原作小説
路:吉田修一
カラスの指先:道尾秀介
罪の声:塩田武士
小栗旬と星野源の出演で映画化され、2020年に公開。
最後の医者は桜を見上げて君を想う:二宮敦人
七つの会議:池井戸潤
株価暴落:池井戸潤
下町ロケット:池井戸潤
半沢直樹:池井戸潤
ねじまき鳥クロニクル ―第1部 泥棒かささぎ編―:村上春樹
ビジネスにも役立つ「ビジネス小説・自己啓発小説」
仕事は楽しいかね?:デイル・ドーテン
夢をかなえるゾウ:水野敬也
賢者の書:喜多川泰
本書には、そんなあなたに「生まれ変わるきっかけ」を与えてくれる1冊になります。
運転者:喜多川泰
こんな言葉が思わず口から出てしまう、仕事に悩み、自分の人生・生き方に疑問を感じている人に勧めたい。読み終わるころには、報われない人生なんてない!と腹落ちし、心からの「生きる力」「感謝の心」が沸いてくる!
破天荒フェニックス:田中修治
次から次に襲い掛かる「死刑宣告=資金ショート」。いきなりやってきた茶髪の若造社長をよく思わない社員 etc. 次々と襲う絶体絶命のピンチを、破天荒な施策で乗り切り、賛同社員を増やしてく様が、面白い!
特に会社の資金的危機を経験したことのあるビジネスマンは、共感しながら読めること間違いなし!
まさに、失敗と苦悩からの学びが多いビジネス小説です。
長く良い継がれる古典文学・名著(国内)
タイトルを知っていても読んだことがない人が多いのではないでしょうか。Audibleなら隙間時間で教養をUPできます。
ここでは皆さんに興味を持ってもらうために、「文豪ストレイドッグス」に登場する文豪を中心におすすめ本を集めてみました。
人間失格:太宰治
人間の内面をえぐる表現とストーリーにただただ脱帽。
斜陽:太宰治
こころ:夏目漱石
小学生時代では良さがわからなかった。しかし、大人になって読んで、本作が太宰治の「人間失格」と文学作品で第1位、2位を争う、読み継がれてきた名作であることがよくわかる。
吾輩は猫である:夏目漱石
さて、あまりに有名な本ですが、この本の結末、ご存知ですか?知らないなら読んでみよう。最後の結末に、「え~!」となる。
山月記:中島敦
高校の教科書で断片的に学んだだけではこの小説の良さは絶対にわからない。中島敦の文章の美しさは天才。美しい文章で、虎になった李徴の悲痛な叫びが際立つ名著。
李陵:中島敦
細雪:谷崎潤一郎
痴人の愛:谷崎潤一郎
美しいが淫乱・わがままなナオミに翻弄される譲治はまさに「痴人=愚か者」。
若者たちが皆、西洋文化に憧れていた大正時代、女の魔性とそれに跪く男の陶酔を描く。あきれるほどゲスいストーリーにも関わらずも、その世界観に引き込まれてしまう谷崎潤一郎の不朽の名作。
羅生門:芥川龍之介
授業で読むだけでは良さは分からない。大人になって、文学として通読した時、この小説のすばらしさが改めてわかるはずです。
白痴:坂口安吾
今の時代に読んでもかなりセンセーショナルな「表現」と、人間の何とも刹那的かつ二面性のある「心の変化」に強いショックを受けた作品。
桜の森の満開の下:坂口安吾
銀河鉄道の夜:宮沢賢治
貧しい家庭に育つジョバンニは、不思議なキッカケで、夜空をかける「銀河鉄道」に出会い、乗り込み、生について考えさせられる不思議な体験をします。素敵な体験もあるけど、結末は…結構悲しい。美しい、そして、切ない。
ドグラマグラ:夢野久作
どうやら、私は、ある殺人事件に関わっているらしい…
難解、頭がおかしくなるとも言われる不思議な長編ミステリー。「夢Q」という愛称で今でも読者を離さない夢野久作の「日本三大奇書」とも言われる奇怪な小説、独特の空気感を音声で楽しもう。
檸檬:梶井基次郎
破戒:島崎藤村
日本の悪しき歴史、不都合な真実を知るためにも読んでおきたい。
2022年7月映画公開公開
蟹工船:小林多喜二
プロレタリア文学とは「1920年代から1930年代前半にかけて流行した文学で、虐げられた労働者の直面する厳しい現実を描いた作品」のこと。
現代社会で問題となるお金持ちと貧乏人の二極化。しかし、軍閥支配の進む昭和初期は、貧乏人は人としてすらあったのだ。日本の黒歴史を文学で。
長く良い継がれる古典文学・名著(国内)
華氏451度:レイ・ブラッドベリ
本を読まなくなることで、奪われる人間の思考。効率化の果てに人々が自発的に思考能力を放棄してしまうなど、権力者が益々全体主義を推し進めやすい環境が揃っていく…
「人間にとって本とは何か?」「思考や記憶のかけがえなさとは?」深く考えさせられる、絶対に読むべき1冊。
星の王子さま:サンテグジュペリ
タイトルは知っている、イラストを見てもわかる。しかし、内容は知らないという人は結構多いのではないでしょうか。
読んだことがなければ、絶対に読んだ方がいい、素敵なストーリー。
いわゆる「不思議ちゃん」な、王子様のお話なのですが、ストーリーの内容を、一歩引いて俯瞰的に見つめてみるととても哲学的であり、道徳的!
変身:カフカ
たちまち崩壊していく家族との関係…
毒虫というのは「変わり果てた一個人の象徴」。受け入れないほどに変わり果てた家族を、受け入れ、愛し続けることができるのか?という厳しい現実を見せる、海外文学最高傑作。
現代社会の痴呆・介護問題などを照らし合わせると、全く他人事ではない。人間・家族・愛について深く考えさせられる。
罪と罰:ドルとエフスキー
追い詰められる青年の「苦悩・悶絶」がずっしりと人の心を打つ。
一九八四年:ジョージ オーウェル
事実がメディアにより書き換えられ、記憶・情報・思考が統制され、監視される世界、考えない情報に踊らされる人々の姿は現代に重なる。
動物農場:ジョージ オーウェル
レ・ミゼラブル:ヴィクトル・ユゴー
ああ、無常。世は無常です…
車輪の下:ヘルマン・ヘッセ
救いようのない話が、現代でも読み継がれるのはなぜなのか?
それは、現代の多くが、ハンスに自分を重ねて、共感してしまうからに違いありません。
クリスマスキャロル:ディケンズ
初老の商人スクルージは冷酷無慈悲な人間嫌いな守銭奴。一銭にもならないどころか時間を無駄にし散財するクリスマスを祝うことなど愚劣だ!と本気で思って生きている老人が、クリスマス前夜に起こった不思議な出来事で、生き方を転換する。
一般的に、絵本、児童書として読まれていますが、大人が読むべき本です!クリスマス🎄という日の、意味、意義を考えて読もう。そして、幸せな生き方をしよう!