
耳で聞く読書Audibel(オーディブル)。
教養を深めるために文学を読んでみたい、映画化もされた話題の小説も読んでみたいと思っても、思うように時間が取れなかったり、本を開くとすぐに眠たくなって一向に進まない…
そんな方には聞く読書Audibleがおすすめ。
Audibleには様々なジャンルの本がありますが、最も適しているのが「小説」ではないでしょうか
私も、ビジネス書を読む習慣はあるのですが、長らく完全におろそかになっていたのが「文学」。そこで、小説、なかでも純文学を聴いて学ぶことから始めましたが、プロによる朗読はひとの心に染み入り、また、映像とは違う空想・妄想がさらに物語を楽しくしてくれます。
いい作品は心を打つ。そして、人の感情の移ろうさまが、「人間とはどんな生き物なのか」を知る大きな学びにもなる。そして、何より、聞く読書で、スキマ時間を利用することで読書量が増えました!
そこで今回は、耳に聞く本として最もおすすめのジャンル「小説」から、皆さんが長らく読みたいと思っていても読めていない純文学や話題の小説など、おすすめの本を紹介します。
なお、Audibleは会員になると聴き放題になる本と、聴き放題対象外の本があり、Audible聴き放題対象本なら何冊読んでも月1,500円で読み放題でお得です。そこで、できるだけ、読み放題本の中からおすすめ本を紹介します。
目次
「Audible(オーディブル)」は忙しい人に最適な耳で聞く本
Amazonの耳で聴く本く「Audible(オーディブル)」
Audibleには小説、ビジネス書、その他さまざまなジャンルの書籍が12万タイトル以上揃っています。最新の書籍もたくさんありますので、時間がないけど学びたいという方には非常に有益なツールです。
紙の本に比べて発刊数は少ないですが、対象本は続々増えて行っています。サブスク化に伴い、村上春樹など、人気作家のAudible化も予定されて、今後のサービス充実に、ますます期待が高まります。
Audibleとは(使い方、解約方法など)
Audibleは初めてなら30日間無料体験ができます。気に入らなかった時の解約方法さえ、事前に確認しておけば、使ってみない理由なし!
Audibleの詳細のより詳細な情報は以下の記事でご確認を。
オーディブルを倍速再生すれば高速学習が可能に
オーディブルの再生は、0.5倍~3.5倍速まで速度調整できます。
短期学習を狙ってオーディブルを倍速再生すれば、それだけ学習も効率的に進められますね。
一方で、英語のリスニング力を高めるために、まずは、ゆっくりとしっかり聞き取りたい場合は、通常速度よりも低速で再生が可能。リスニング能力に合わせて調整できます。
Kindle本でも高速再生できますが、Audibleの方が3.5倍まで倍速できるので1冊の本を短時間で読めます。私は自宅やジムでの筋トレ・ストレッチ中に耳で読書していますが、「耳読習慣」をつけるとものすごく読書が加速します。
耳で読書「耳読」を始めるにあたって、イヤホンが欲しいなら、ふるさと納税で調達するという方法があります。
寄付額は1.5万円~なので、利用しやすいのではないでしょうか。
読んでおくべき価値あるAudible 小説ジャンル PickUp
前置きはこのぐらいにして、以下では、Audible読み放題対象本の中から、テーマ別におすすめ小説を紹介します。
日本文学 現代賞受賞作
同志少女よ、敵を撃て:逢坂冬馬
久々にすごい新人が出てきたと話題。さらに、ロシアによるウクライナ侵略が続く中、銃を撃つとはいかなるものか、映画を観ているかのような緊迫感ある数々のシーンに、多くの人が息を殺して読んだと感想を述べる
黒牢城:米澤穂信
本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の軍師・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。歴史小説好きに!
テスカトリポカ:第165回直木賞受賞
対立組織との抗争の果てにメキシコから逃走した麻薬密売人のバルミロ・カサソラ。潜伏先のジャカルタで日本人の臓器ブローカーと出会うが… 人間は暴力から逃れられるのか。心臓密売人の恐怖がやってくる。
そして、バトンは渡された:瀬尾 まいこ
大人の都合に振り回され、血の繋がらない親の間をリレーされながら育った優子。通常なら不幸な少女話となりそうなストーリーにもかかわらず、悲壮感はない。ホロリとした涙が流れる、優しく温かい物語。
コンビニ人間:村田沙耶香
大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目の36歳未婚女性、古倉恵子。これまで彼氏なし。ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は「恥ずかしくないのか」とつきつけられる。衝撃のリアリズム小説!
マチネの終わりに:平野 啓一郎
天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。深く愛し合いながら一緒になることが許されない、大人な二人の愛のストーリー。再び巡り逢う日はやってくるのか――。2019年に映画化。
火花:又吉直樹
スクラップ・アンド・ビルド:羽田圭介
自分の思い通りに動かない身体・衰え行く思考に「死にたい」と弱音を吐く祖父。主人公 健斗は祖父の尊厳を重視し、死にたい願いを叶えてあげるための計画を思いつく。
しかし、死にたいは本当か?人間の生存本能を考えさせられる。そして、スクラップされビルド(再構成)されるのは何か、タイトルの意味を考え読みたい1冊。
下町ロケット:池井戸潤
火車:宮部みゆき
休職中の刑事が行方を捜すことになった彰子とは何者なのか? なぜはそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか?謎を解く鍵は、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた…
テレビ・映画などで話題の書
路:吉田修一
カラスの指先:道尾秀介
罪の声:塩田武士
小栗旬と星野源の出演で映画化され、2020年に公開。
最後の医者は桜を見上げて君を想う:二宮敦人
七つの会議:池井戸潤
株価暴落:池井戸潤
下町ロケット:池井戸潤
半沢直樹:池井戸潤
ねじまき鳥クロニクル ―第1部 泥棒かささぎ編―:村上春樹
日本文学 古典名著
タイトルを知っていても読んだことがない人が多いのではないでしょうか。Audibleなら隙間時間で教養をUPできます。
人間失格:太宰治
人間の内面をえぐる表現とストーリーにただただ脱帽。
斜陽:太宰治
こころ:夏目漱石
小学生時代では良さがわからなかった。しかし、大人になって読んで、本作が太宰治の「人間失格」と文学作品で第1位、2位を争う、読み継がれてきた名作であることがよくわかる。
吾輩は猫である:夏目漱石
さて、あまりに有名な本ですが、この本の結末、ご存知ですか?知らないなら読んでみよう。最後の結末に、「え~!」となる。
痴人の愛:谷崎潤一郎
当時のバブルでパリピな世界は昔書かれた小説とは思えないほど、現代とリンクし、谷崎潤一郎の文豪・天才さを感じてしまう。あきれるほどゲスい、まさに「痴人=愚か者」いうにふさわしい内容にも関わらず、人を魅了してしまう谷崎潤一郎の文豪・天才さに脱帽。
白痴:坂口安吾
今の時代に読んでもかなりセンセーショナルな「表現」と、人間の何とも刹那的かつ二面性のある「心の変化」に強いショックを受けた作品。
銀河鉄道の夜:宮沢賢治
貧しい家庭に育つジョバンニは、不思議なキッカケで、夜空をかける「銀河鉄道」に出会い、乗り込み、生について考えさせられる不思議な体験をします。素敵な体験もあるけど、結末は…結構悲しい。美しい、そして、切ない。
破戒:島崎藤村
日本の悪しき歴史、不都合な真実を知るためにも読んでおきたい。
2022年7月映画公開公開
蟹工船:小林多喜二
プロレタリア文学とは「1920年代から1930年代前半にかけて流行した文学で、虐げられた労働者の直面する厳しい現実を描いた作品」のこと。
現代社会で問題となるお金持ちと貧乏人の二極化。しかし、軍閥支配の進む昭和初期は、貧乏人は人としてすらあったのだ。日本の黒歴史を文学で。
ドグラマグラ:夢野久作
どうやら、私は、ある殺人事件に関わっているらしい…
難解、頭がおかしくなるとも言われる不思議な長編ミステリー。「日本三大奇書」とも言われる奇怪な小説、独特の空気感を音声で楽しもう。
海外文学 名著
モモ:ミヒャエル・エンデ
「時間貯蓄銀行」を称する集団の「灰色の男たち」によって時間を奪われていく人たち。しかし、良い暮らしをしようと時間を倹約して一生懸命に働き始めたはずが、時間を奪われた人たちは、どんどん心の余裕を失っていく。忙しく毎日を過ごす、現代人に大事なものを思い出させてくれます。
星の王子さま:サンテグジュペリ
タイトルは知っている、イラストを見てもわかる。しかし、内容は知らないという人は結構多いのではないでしょうか。
読んだことがなければ、絶対に読んだ方がいい、素敵なストーリー。
いわゆる「不思議ちゃん」な、王子様のお話なのですが、ストーリーの内容を、一歩引いて俯瞰的に見つめてみるととても哲学的であり、道徳的!
変身:カフカ
たちまち崩壊していく家族との関係…
毒虫というのは「変わり果てた一個人の象徴」。受け入れないほどに変わり果てた家族を、受け入れ、愛し続けることができるのか?という厳しい現実を見せる、海外文学最高傑作。
現代社会の痴呆・介護問題などを照らし合わせると、全く他人事ではない。人間・家族・愛について深く考えさせられる。
罪と罰:ドルとエフスキー
追い詰められる青年の「苦悩・悶絶」がずっしりと人の心を打つ。
一九八四年:ジョージ オーウェル
事実がメディアにより書き換えられ、記憶・情報・思考が統制され、監視される世界、考えない情報に踊らされる人々の姿は現代に重なる。
動物農場:ジョージ オーウェル
罪と罰:ドルトエフスキー
ああ、無常。世は無常です…
「ビジネス小説」でがっちりビジネスが学べる本
仕事は楽しいかね?:デイル・ドーテン
夢をかなえるゾウ:水野敬也
賢者の書:喜多川泰
本書には、そんなあなたに「生まれ変わるきっかけ」を与えてくれる1冊になります。
運転者:喜多川泰
こんな言葉が思わず口から出てしまう、仕事に悩み、自分の人生・生き方に疑問を感じている人に勧めたい。読み終わるころには、報われない人生なんてない!と腹落ちし、心からの「生きる力」「感謝の心」が沸いてくる!
破天荒フェニックス:田中修治
次から次に襲い掛かる「死刑宣告=資金ショート」。いきなりやってきた茶髪の若造社長をよく思わない社員 etc. 次々と襲う絶体絶命のピンチを、破天荒な施策で乗り切り、賛同社員を増やしてく様が、面白い!
特に会社の資金的危機を経験したことのあるビジネスマンは、共感しながら読めること間違いなし!
まさに、失敗と苦悩からの学びが多いビジネス小説です。
Audible読み放題対象外だが、おすすめの本
◆3冠達成★第9回山田風太郎賞&160回直木賞受賞!&第6回沖縄書店大賞受賞!◆
価格:¥4,000
英雄を失った島に新たな魂が立ち上がる。固い絆で結ばれた三人の幼馴染みーーグスク、レイ、ヤマコ。生きるとは走ること、抗うこと、そして想い続けることだった。少年少女は警官になり、教師になり、テロリストになり、同じ夢に向かった。
希望を祈るな。立ち上がり、掴み取れ。愛は囁くな。大声で叫び、歌い上げろ。信じよう。仲間との絆を、美しい海を、熱を、人間の力を。
価格:¥3,600
短い旅に出た執事が美しい田園風景のなか古き時代を回想する。長年仕えた卿への敬慕、執事の鑑だった亡父、女中頭への淡い想い、二つの大戦の間に邸内で催された外交会議の数々。遠い思い出は輝きながら胸のなかで生きる。失われゆく伝統的英国を描く英国最高の文学賞受賞作。
価格:¥3,000
北海道の湿原に佇むラブホテルを舞台に、ホテルローヤルの扉をひらく男と女、問題を抱える経営者家族、従業員のそれぞれの人生模様を描きだす。
真木よう子が朗読。第149回直木賞受賞作。2020年冬映画化。真木よう子さんが朗読
価格:¥3,500
十二世紀の中国、北宋末期。重税と暴政のために国は乱れ、民は困窮していた。その腐敗した政府を倒そうと、立ち上がった者たちがいた――。世直しへの強い志を胸に、漢(おとこ)たちは圧倒的な官軍に挑んでいく。地位を捨て、愛する者を失い、そして自らの命を懸けて闘う。彼らの熱き生きざまを刻む壮大な物語が、いま幕を開ける。第九回司馬遼太郎賞を受賞した世紀の傑作