2024年1月から始まる新NISA

非課税期間が恒久化、生涯投資枠が1,800万円になるなど、投資家にとってメリットの大きい制度に生まれ変わります。

新NISA:3つのポイント

❶新NISAは 「つみたて投資枠」 「成長投資枠」の併用運用
❷生涯投資枠が1,800万円(売却で生涯投資枠が復活)
❸1年間の投資可能額が、120万円 +240万円=360万円へ拡大

この新NISAをより有利に活かすには、どう運用したらいいのか?私の考えをまとめておきます。

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投資原則に基づく、新NISAの有利な投資方法

【概要】投資原則に基づく、新NISAの有利な投資方法

新NISAについて今一度、確認しておきたい方は、以下の記事をご確認ください。これをもとに話を進めていきます。

長期投資の投資原則

まず、新NISAへの投資に当たって、長期投資の投資原則を確認しておきます。

長期投資の投資原則

❶最良の投資のタイミングは分からない
❷投資は早くはじめ、長期保有した方が有利(複利効果)
❸右肩上がりに成長する銘柄を選ぶ

最適な投資方法は?

上記原則に従うなら、「年間投資枠360万円」✕5年間で、生涯投資枠1,800万円分を埋めてしまうのがベターです。

そして、それを実践する最適な投資方法は2つあると考えます。

最良な投資方法

❶【複利効果優先】最速で年間投資枠360万円を埋める
❷【時間分散優先】投資タイミングは分散しつつ、年間投資枠360万円を埋める

❶は、余剰資金がたくさんある方が前提。そのうえで、「複利効果を優先」したいと考える場合です。具体的には、つみたて投資枠:120万円/年、成長投資枠:240万/年 を2024年1月に投資します。
※証券会社仕組み上、完全に1月に投資はできない。後述

❷は、積立投資の王道、毎月つみたて投資枠に10万円、成長投資枠に20万円を投資する方法です。

さらに、❸つ目として、❶と❷のハイブリット、例えば、成長投資枠は❶、つみたて投資枠は❷を採用する方法もあると思います。

どれが最適解かは、ご自身のリスクに対する考え方、及び、資産状況によるかと思います。

何に投資するか

投資銘柄は何にするか? 私は新NISAでの投資銘柄は、世界の成長に投資する「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」でよいと考えています。この銘柄なら、「つみたて投資枠」 「成長投資枠」両方の枠で購入ができます。

世界は、時には不況に襲われながらも成長を続けます。特定の国・地域・分野に投資するより安定したリターンが期待できるはずです。出口戦略も考えても、この銘柄でいいと考えています。

【参考】つみたて投資の終わり方― 出口戦略をシミュレーション

積立投資の出口戦略の基礎を学ぶ
積立投資の出口戦略、どこが優れているか、モデル検証
積立投資の出口戦略、100歳で生きたらいくら残るか

【設定】新NISA 投資予約設定を行う

【概要】投資原則に基づく、新NISAの有利な投資方法

上記では、長期投資の原則を元にした、新NISAを最大限活用する方法の概要について述べました。

なお、私は、従来より、楽天証券で「つみたてNISA」を行ってきました。今後も楽天証券で、NISAを継続する予定なので、それを前提に話をすすめます。

【アップデート】2024年4月、クレカ積立上限が5万円⇒10万円に

2024年3月、法令が改訂されたことにより、2大証券であるSBI証券・楽天証券でも、ポイント還元付きで投資ができるクレカ積立の毎月の積立上限が5万円⇒10万円となりました。

楽天証券の場合は、「楽天キャッシュ積立」でもポイントが付くので、月15万円までお得に積立ができることになります。

どの積立方法が最もお得かは、以下の記事で紹介しています。

【注意】つみたて投資枠は一括120万円投資はできない

「つみたて投資枠」はその投資の性質上、一括投資ができません。❶【複利効果優先】最速で年間投資枠を埋める 戦略をとる場合も、投資タイミングを分散させる必要があります。

楽天証券の場合、最低の設定額は100円です。故、最速で投資枠を埋めるなら、2~12月は100円を積立て、残りを1月に積立てるのがベターでしょう。

1月   :119万8900円を積立
2月~12月:毎月100円を積立

楽天証券、積立予約の設定方法

楽天証券の場合、積立予約の設定方法は、楽天証券のトップページにある、以下のお知らせ部分をクリックすると設定可能です。案内に従えば、設定は難しくありません。

積立予約設定の流れ

❶引落方法を登録
❷予約する銘柄を選択
❸設定条件の設定(投資枠、引落方法、積立設定、積立金額、分配コース を設定)

楽天証券より、SBI証券の方がいいのでは?

新NISAを始めるなら、No.1のSBI証券の方がいいのではないかという考えもあります。

SBI証券と楽天証券で明らかに差があるのが、「投資信託ポイント」です。楽天証券の場合、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を保有していても、SBI証券のように投信マイレージがつきません。

ただし、投信保有額に対するマイレージ特典は0.0175%還元と極めて小さい。そのため、後述するその他の投資特典を加味すると、新NISAの口座は楽天証券のままでよいと考えています。

なお、今後、さらに、SBI証券が投資家メリットのある策を打ち出すことはありかもしれませんが、この点はあまり心配していません。なぜなら、この2社は抜け駆けを許さないからです。片方が投資家に有利な策を打ち出せば、もう片方は、即日にでもくらいついてきて、サービス改定を行うからです。

新NISA、私はどう投資するか?

では、私は新NISAでどのように投資するか、現時点の考えをまとめておきます。

つみたて投資枠

楽天証券:つみたて投資枠 毎月10万円 自動積立設定

つみたて投資枠は、毎月10万円ずつ積み立てることにします。上図はその自動積立設定です。

理由は、投資タイミングを分散しつつ、楽天の積立投資特典を活用するためです。具体的には、楽天キャッシュで5万円/月、楽天カードで5万円/月の積立することで、ポイント還元がある分、お得に投資ができます。

楽天キャッシュ積立

楽天キャッシュ積立は、楽天ギフトカードをお得な購入ルートで+3%で購入して、それを原資とします。これにより、実質的には5万円×12カ月✕3%=18,000円相当お得に投資ができます。

楽天カードクレカ積立

楽天カードクレカ積立は、投資信託のクレカ購入で毎月5万円までポイントが付きます。私は、楽天カードは年会費無料の一般カードしか保有していないので、特典は0.5%還元。5万円×12カ月✕0.5%=3,000円相当お得に投資ができます。

これらを合計すると、年間21,000円分はお得に投資することができます。

成長投資枠

成長投資枠は、複利効果優先した「1月一括投資」をしようかと現在は考え中。

❶【複利効果優先】最速で年間投資枠360万円を埋める ⇒ 成長投資枠 240万円/年
❷【時間分散優先】投資タイミングは分散しつつ、年間投資枠360万円を埋める ⇒つみたて投資枠 120万円/年

これで、ハイブリッド型で投資しようというのが狙いです。

ただし、こちらは、まだ、確定してはいません。まだ、少し日程的に余裕があるので、もう少し検討して最終的な投資戦術を決定したいと思います。

まだ、楽天証券にNISA口座をお持ちでない方