相場に注意が必要な水星の逆行。
水星は、1年間に約3回、約3週間にわたって逆行します。
水星は「コミュニケーション」をつかさどる天体で、金融相場においては、価格が急落したり、方向感がはっきりせず不安定になったりすることが多々あります。短期売買に徹して、有利な方向に相場が動いている場合はすぐに手仕舞いをした方がいいとされています。
2024年の水星の逆行スケジュールはいつなのか?
水星の逆行の持つ意味とは何なのか?
本記事で解説します。
日経平均 :8/2~5、8/16~19、8/30~9/2
米国株 :8/16~19、8/30~8/3
通貨 :8/16~19、8/23~26
新月 :8/4
満月 :8/20
水星の逆行:8/5~
月のサイクルと日経平均・ドル円
目次
2024年 水星の逆行期 スケジュール
水星の逆行期間は、相場が荒れやすい、リスクの高い期間です。正しく避けることが大事です。
2024年 水星の逆行期 スケジュール
水星の逆行期間は約3週間(約24日間)、通常年3回です。2024年は2023年をまたぐ1回目を含めて4回あります。
「逆行期間」は、惑星の本来の力が弱まり、トラブルが起こりやすくなる期間です。
水星はクルクル回る天体です。「コミュニケーション」「知性」「通信」「移動」を司る惑星で、これらのテーマに基づく事柄でトラブルが生じやすくなります。また、「ビジョン」「ミッション」「意思」「目標」などの問題でも揺れ動きやすくなります。(詳細は後述)
予定通りに行かないことが多くなるイメージです。
回 | 日付 | 星座 | より注意が必要な事柄 |
---|---|---|---|
1回目 | 2023年12月13日 ~2024年1月2日 | 山羊座 射手座 | 仕事関連でのトラブルに注意 ~12月23日 山羊座:思いつき、思い込みだけで突っ走らない。慎重に ~1月2日 射手座:注意力が散漫に注意 |
2回目 | 2024年4月2日 ~2024年4月25日 | 牡羊座 | 人間関係の入れ替わりが起こりやすい時期 去る者は追わず、来るものは拒まずの姿勢で(一度手元から離れてしまっても、再び巡り合える) |
3回目 | 2024年8月5日 ~2024年8月29日 | 乙女座 獅子座 | ~8月14日:神経が過敏になったり、細かいことが気になりやすい ~8月29日:自信を失ったり、自分自身の道について疑問を抱きやすい。自分の心ときちんと向き合う姿勢が大事に |
4回目 | 2024年11月26日 ~2024年12月16日 | 射手座 | 無神経な発言など、無自覚に自分自身がトラブルの元凶になりやすい 人間関係のトラブルに注意 |
2024年の水星の逆行
上記は、2024年の水星の逆行。
長らく水星の逆行を見てきて感じるのは、相場が振られやすく、どちらかと言えば下落が多いということ。
2024年3回目の水星の逆行については、7月半ばから株価が大暴落したので、その反発となった。
暴落のダマシですね(とはいっても、完全には戻っていないですが)。
いずれにせよ、水星の逆行期間は、無理なトレードをすると、上に下に大きく動いて、資産を失いやすい。大きなトレードは控えましょう。注意するに越したことはありません。
2024年次の水星の逆行は、「2024年11月26日~2024年12月16日」。
米大統領選挙やFOMCの結果次第では、次回も大荒れとならないとも限りません。4回目の水星の逆行で考えられるリスク(大統領選挙、FOMC など)は、以下の記事で考察しています。
※上記チャート、現状を鑑みるに当たって、2020年上旬からの長期のチャートも掲載しておきます。
水星の逆行と相場の関係
水星の逆行の初期には、株式相場、FX相場、その他、マーケットにおいても、短期で急激な上下変動が起きやすい特徴があります。
「ウィップソー」と呼ばれる「だまし」の動きが起きやすい時間帯でもあります。故、急騰・急落によって往復売買で損失を被りやすい要注意な時間帯なのです。
一つの市場で不安が起これば、その不安の規模により物の、世界のあらゆるマーケットに波及します。世界最大のマーケットであるユーロドル、日本円などの為替相場、日経平均、米ダウ、ナスダックなどの株式相場、金、原油など、様々な市場へ影響があると考えるべきです。
過去、水星の逆行期間中、S&P500と日経平均がどのように動いたかは以下の記事にて解説しています。
賢い相場との向き合い方:リスクを避けろ!
金融占星術とかサイクルとかいうと、論理的に説明できないが故、まやかしの類と思われやすいところがあります。しかし、金融占星術は「統計学」です。
一方で、人の心は不合理。だから、相場の大原則「安い時に買って、高い時に売れ」が頭ではわかっていても行動に移せません。そして、市場が盛り上がった最高値付近で市場の雰囲気に負けて購入してしまいます。愚かだと思っていても、これをやってしまうのが「人間という生き物」であり、「人間の本能」です。
投資・仕事でもトップ5%に入る人たちは「ハイリスクを避けることを重視」しています。そして、「ハイリスク・ハイリターンは危険」である一方、「ローリスク・ハイリターンは妄想」と考えています。
成果を目指したいなら、目指すべきは、「ローリスク・ミドルリターン」 。失敗確率を下げながら、そこそこの成果を出すことを「継続」させることに力を注ぐのが賢いやり方です。
そのためにも、水星の逆行のようなリスクの高まる時期には、注意を払いましょう。
当たる・当たらないよりも、リスクに敏感になる姿勢が大事と考えてみてはいかがでしょうか。相場が不安定にならなければ、結果的に下落しないでよかったで済むことですから。
投資カレンダーに重要日のメモを
仕事に忙殺されていると、相場の重要日を忘れ、相場で大損したり、チャンスを逃したりしてしまったりしがたいです。
このような「うっかりを回避」するためには、投資カレンダー・投資手帳に購入&重要日をメモしておくことが大事です。これでするミスを一つ回避できます。
主な投資情報が掲載されたおすすめ投資カレンダーは以下の記事にて紹介しています。
金融占星術について知るには、以下の本も是非。
レイモンド・A・メリマン, 秋山日揺香, 投資日報編集部
マンデーンアストロロジーから見た2024年の天体位相と世界経済動向及び米大統領選 2024年各マーケット予想と重要変化日
・米国株、日経平均株価 米国債(Tノート)
・ドル円、ユーロドル、ビットコイン
・貴金属、原油、穀物相場と天候予想 他
「惑星の逆行」とは
「逆行」という言葉を聞くと、言葉になじみがなく意味が分からずとも、なんとなくネガティブなイメージがある言葉ではないでしょうか。
ここからは、そもそも、惑星の逆行とはどのような状態なのでしょうか?具体的に見ていきましょう。
惑星は「惑わす星」は「逆行」にあり
上図のように、太陽系には太陽と月以外に水星・金星・火星・土星・天王星・海王星・冥王星の8つの星があり、それらは、一方向に動いています。しかし、地球から見ると、かならずしも一方向には動いていません。
地球から見たとき、惑星が他の惑星と同じ方向に運動している状態を惑星の順行(じゅんこう、prograde motion)と言います。それに対して、惑星が本来の進行方向と逆向きに動いているように見えることを惑星の逆行(ぎゃっこう、retrograde motion)といいます。大事なのは、「動いているように見える」だけで、物理的に逆方向に移動しているわけではないことです。
古代の科学者たちは、この天体現象に大いに悩んできました。まさに、惑星は、その字のごとく「惑わす星」だったのです。
科学者たちは、この世界がどのようにできているのか、この世界で「絶対なるもの」は何かを追求することで科学は進化してきました。それは、それはとりもなおさず、「宇宙と人類を創造して世界の運行を司る、全知全能の絶対者」「神の存在」を考えることでもありました。
天才科学者たちの熱心な研究により、天動説から地動説、さらに、地動説からニュートン力学という科学のパラダイムシフトが起こり、地球・宇宙を動かす力が解明されたことで、「逆行」も解明されたのです。
逆行を並走電車でイメージする
逆行現象をわかりやすくイメージするために2台の電車を思い浮かべてみましょう。
A,Bの2台の電車が同じ方向に並走しているとき、もし、同じ速度で進んでいると、電車Aに乗っているあなたから見た電車Bは止まっているように見えますよね。一方、電車Aの速度が電車Bより早い時、電車Aに乗っているあなたから見ると、電車Bは後ろに下がっていくように見えます。これと同様のことが「惑星の逆行」に起こっています。
「水星の逆行」とは
水星は、水星は太陽系の中で一番内側を回る惑星です。太陽の光が邪魔になってなかなかその姿を見ることはできません。日の出直前か日の入り直後のわずかな時間に限られます。
しかし、逆行現象の中で、最も注目されるのが「水星」です。その理由はなんなのでしょうか?
水星のテーマは「コミュニケーション」
上述したように、水星は人の営みにとって大事なテーマである「コミュニケーション」をつかさどる天体です。
水星が司るテーマとその影響をまとめると以下のようになります。
思考や学習能力、さらにはコミュニケーションを司る
コミュニケーション・通信・連絡 ・知識や知性 ・技術、テクノロジー ・旅行 ・輸送 等
水星の逆行期間は、ミスコミュニケーションが発生しやすく、不安定になりやすい期間です。しかも、水星の公転周期は月の次に短いため、逆行の頻度も他の惑星に比べて多く起こります。
コミュニケーションエラーが、大きなトラブルのきっかけになるということは容易に想像がつくと思います。これが金融の世界に波及すると、株式・為替などの相場が不安定になることを意味し、経済へも影響を与えるのことになるのです。
「水星の逆行」の影響
「水星の逆行」には以下のような、影響が出やすいことを知っておきましょう。意識しておくだけで、リスク回避につながるはずですから。
・勘違いや誤解または、情報伝達に不具合が生じやすい。
・メールなど通信トラブルや電化製品・電子機器のトラブルが発生しやすい。
・交通機関が乱れやすい。
・物事がスムーズに進まず、見直しややり直しが生じやすい。
・株式相場、為替相場が荒れやすい。方向感がコロコロと変わりやすい。
※その他の惑星の持つ意味については以下の記事をご参考に
逆行期をチャンスに!水星の逆行期間の過ごし方
水星の逆行している期間中は、とにかく注意が必要という感じがしますが、別の視点から見ると「見直し」に向く期間です。
「再」「Re」のエネルギーが高まり、過去を振り返り、「見直しをする」のにいい時期となるからです。
・再開、復縁
・振り返り、見直し
・再認識、勉強の復讐
・点検、修理 等
やり残していることを、見直してみましょう。
最後に
今回は、相場が不安定になりやすい「水星の逆行」について紹介しました。
これ以外にも、確率的に相場が不安定になりやすい時期は存在します。特に5月は相場が変化したり加速したりする日が多いです。
以下の記事にて紹介しているので合わせてご確認を。