国民年金保険料「クレカ2年前納」で実質支払額を安く。お得に納付可能なクレジットカード と 前納時の注意点(令和6・7年版)

老後の年金受給のために支払いが義務付けられている国民年金保険料

国民年金保険料は、原則20歳~60歳までの40年間支払いが必要です(受給額の増額や受給資格が得られる保険料の支払期間を満たすために、60歳以降~65歳未満まで任意加入が可能)。

長期にわたり支払い続けるものだからこそ、少しでも支払い総額を安くしたいなら、「国民年金保険料の前納制度」の利用を検討すべきです。

先に結論を述べると、ベスト解は、割引&ポイント還元でお得になる「国民年金保険料2年前納 ✕ 高還元率クレジットカード納付です。ただし、国民年金保険料払いはポイント対象外となるクレジットカードも複数あり、どのカードでもお得なわけではありません。また、国民年金保険料の前納は、事前手続きが必要になります。

本記事では、国民年金保険料「クレジットカード前納」でいくらお得になるか、前納の手続き・注意点についてまとめて紹介します。

令和6年 国民年金保険料「2年前納」でいくら安く?

国民年金保険料「2年前納」の割引額

まずは、基本となる毎月の国民年金保険料から見ていきましょう。

毎月の国民年金保険料の推移:令和6年は大幅増

国民年金保険料が値上がりします。今年 令和6年、7年と連続で値上がりし、年間の納付額は20万円を超えます。

2024年(令和6年)分は、年間支払い額で前年比5,520円も増加、2025年(令和7年)分は、さらに値上がりして、前年比6,360円増加となります。

年度2020年度2021年度2022年度2023年度2024年度2025年度
令和令和2年令和3年令和4年令和5年令和6年令和7年
月額保険料16,540円16,610円16,590円16,520円16,980円17,510円
年間保険料198,480円199,320円199,080円198,240円203,760円210,120円
年間前年比840円-240円-840円5,520円6,360円

令和6年 国民年金保険料の前納による割引額

上記の月額保険料に対し、「6カ月前納」「1年前納」「2年前納」でまとめ払いすることで保険料額が安くなります。納付方法は、口座振替/現金納付/クレジットカード納付の3種類から選べます。

令和6年の国民年金保険料の納付の場合、前納による割引額は次のようになります。
下記表のとおり、「2年前納×口座振替」が最も国民年金保険料の支払額の総額が安くなります。

※2年前納の場合は「令和6年度・令7年度」の保険料を合算
※( )は毎月納める場合と比較した割引額

支払方法6ヵ月前納1年前納2年前納
振替日4・10月末4月末4月末
口座振替100,720円
(1,160円)
199,490円
(4,270円)
397,290円
(16,590円)
現金
クレジットカード
101,050円
(830円)
200,140円
(3,620円)
398,590円
(15,290円)

参照:令和6年度における国民年金保険料の前納額について

国民年金保険料:クレカ前納のポイント考慮でどれだけお得?

国民年金保険料支払額は「2年前納×口座振替」が最も安くなりますが、クレジットカードのポイント還元分も考慮すると、「2年前納×クレジットカード納付」の方がお得になります。
以下、クレカ2年前納を前提で話を進めます。

クレカの還元率が何%なら口座振替より得か

「❶現金納付・クレジットカード」と「❷口座振替」の差額は、398,590ー397,290=1,300円です。
よって、1,300円以上のポイントがつけば、❶クレジットカードの方がお得になります。

これを割引率に換算すると、1,300/398,590=0.326% 以上のポイント還元率でお得になります。

一般的なクレジットカードの還元率は0.5%程度。高還元率なら1%以上が獲得できます。お手持ちのカードの中で、高還元率なカードで支払いましょう。ポイントが付くだけでなく、現金払いや口座振替払いより、実質的な支払いを先延ばしにできるという効果もあります。

国民年金保険料が支払い可能なクレジットカード

国民年金保険料の納付に利用できるクレジットカードは、次のいずれかの国際ブランドのマークが付いたクレジットカードです。

・VISA
・MasterCard
・ダイナースクラブ
・JCB
・アメリカンエキスプレス(アメックス)

ただし、ポイントが付くかは別の話です。それぞれのクレジットカード会社の「ポイント対象外」を確認する必要があります。
通常の還元率は高くても、⚠️国民年金保険料はポイント対象外のクレカもあるので要注意⚠️です。

⚠️国民年金保険料の支払いでポイントがつかないクレカ

例えば、「三井住友カード」や「dカード」はポイントがつきません
dカード の案内
三井住友カードの案内ページ

⚠️国民年金保険料の支払い時の還元率が低いクレカ

通常のショッピング時の還元率は高くとも、国民年金保険料の支払い時はポイント還元率が落ちるクレジットカードもあります。「楽天カード」はその1つです。

国民年金保険料の場合は0.2%還元(100円利用につき、1ポイント)となります。※2021年6月~
楽天カード の案内

国民年金保険料の支払いでもお得!おすすめクレジットカード

では、どのクレジットカードを利用するとよいのか?
年会費無料のクレジットカードの場合は、リクルートカード」がおすすめです。

リクルートカードの特徴

・年会費永年無料
・VISA、Mastercard、JCB
・リクルートポイント(Pontaポイント、dポイントに等価交換可能)
年会費無料還元率1.2%
・ApplePay経由でnanacoチャージが可能。税金・公共料金など収納代行払も可能
・nanaco、モバイルSuica、楽天Edy、SMASRT ICOCAへのチャージでポイント
 ※月3万円まで、0.75%還元

「リクルートカード」の魅力は、年会費無料で常時還元率1.2%
最高還元率がリクルートカードよりもわずかに高い年会費無料カードはありますが、それらのカードは、特定の支払い時のみ高還元、あるいは、最大還元率を達成するには決済に条件がつくため、オールマイティではありません。
リクルートカードなら、通常のショッピングはもちろんのこと、高額な支払いとなりやすい「各種税金・社会保険料払い・ふるさと納税」もポイント対象となります。

国民年金保険料払いでポイントのつくクレジットカード:貯まるポイント数

還元率ポイント還元額主なクレジットカード(私が利用中のもの
2.0%7,971円相当リクルートカードプラス ※新規申込停止
1.2%4,783円相当リクルートカード
0.5%1,992円相当セゾンカード・アメックス
イオンカード

上記は国民年金保険料の支払いでもポイントがつくカードの例です。

なお、2年前納時のポイント数の計算に当たって、各カードの端数処理などは未考慮です。単純に、支払額398,590円にポイント還元率を掛算&小数点以下切り捨てしています。おおよその付与ポイントの目安とお考え下さい。

ちなみに私は、従来より、税金関係の支払いをするときは、2%還元のリクルートカードプラス(新規申込停止)で支払を行っています。

国民年金をクレジットカード払いする際の注意点

国民年金保険料のクレカ前納には大きなメリットがありますが、【クレジットカード選び】以外にも【重要な3つの注意点】があります。

クレカ前納は毎回申請が必要

国民年金保険料のクレジットカード前納は、毎回申込が必要です。

令和6年のクレジットカード前納の申込期日は「令和6年2月末です。

2年前納だけでなく、1年前納、6カ月前納(4月~9月分)前納も、期日は同じ2月末です。6カ月前納(10月~翌年3月分)は、8月末までに申請となります。

申込期日を過ぎると、「請求書払い」をせざるを得なくなるので、注意してください。

前納申請の申込について

国民年金保険料のクレジットカード納付申請の書類は以下から入手できます。
国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書

書類に必要事項を記入の上、管轄の年金事務所に郵送(事務所に直接持参も可)してください。

手続きが完了した場合は、お申込から数週間後に「国民年金保険料クレジットカード納付開始(変更)通知書」(ハガキ)が送られてきます。
また、4月になると、一括納付期日の1ヵ月前を告げる「納付通知書」が届き、5月にクレジットカード会社に支払い請求されます。

利用限度額に注意が必要

国民年金保険料の前納は、高額な決済となるので、「利用限度額」に注意が必要です。

特に2年前納の場合は、決済額が約40万円になります。ショッピング利用なども含め、月の利用限度枠内に収まるか十分確認ください。

カードの利用限度額が小さい場合は、一時的に限度額の増額申請するのも一つの手です。クレジットカード会社の審査はありますが、一時増額の場合は、通常の増額審査ほど厳しくありません。

分割・リボ払いは不可

国民年金保険料のクレジットカード払いは、「一括支払い」のみです。一度に40万円弱が引落となるので、引落月の口座残高にはくれぐれもご注意下さい。

最後に

今回は、国民年金保険料「クレカ2年前納」で社会保険料を安くする方法や注意点などを紹介しました。

国民年金保険料は少なくとも60歳まで、その他 社会保険料や税金は、死ぬまで払い続ける必要があります。1回の節約額は小さくとも、何十年分が重なれば続けるちりも積もって大きな金額になります。一度に前納する余力があるなら、クレカ前納に切り替えましょう。

まとめて前納が難しくてもあきらめない!毎月の年金保険料支払いを安くする方法

毎月の支払でも、年金保険料・税金・公共料金などの支払いを若干安く支払う方法はあります。
以下の方法も参考にしてみてください。