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クレジットカード、電子マネーを含むキャッシュレス決済の改悪が続く2022年冬。
賢くお得に支払いをするには、クレジットカードの見直しが必須。この変化を受け、私自身、2022年年初と比較して、大きくクレジットカードの利用方法が変わりました。
2022年が終わり、まもなく2023年を迎えるに当たって、私のクレジットカード戦略・攻略を紹介。
クレジットカード業界の潮流にあったカードの選び方、私が実際に使っているクレジットカード(メイン+サブカード)など、まとめて紹介します。
目次
基本的なクレジットカード見直し戦略
まず、押さえるべきは高還元率なクレジットカード。
高還元率なクレジットカードを起点にプリペイドカードや電子マネーにチャージしていくことでポイントを重複獲得していくのが基本となる決済戦略です。いかにこのルートを開拓するかが重要になります。
ここで気をつけるべき点が、基本となるポイント還元率が高くても、支払対象によってポイントが付かないケースがある点です。特に以下のような決済はポイント付与対象外となるクレジットカードが散見されるので注意が必要です。
・税金・社会保険料の支払い税金
・ふるさと納税の寄付金払い
・電子マネーへのチャージ
・POSAカード・金券等の支払い
上記に挙げた決済は、まとまった金額の決済となることが多くポイント獲得の絶好のチャンス。しかし、これが対象外であることを知らずにクレジットカードを使うと大きなポイントを取りこぼしとなります。
例えば、ふるさと納税で使ってはいけない代表カードが、Visa LINE Payクレジットカード(0%)、楽天カード(0.2%)などになります。
2022年の大きな業界変化:改悪のオンパレード
2022年は様々なクレジットカード、電子マネー事情が改悪のオンパレードで様変わりしました。
クレジットカード、電子マネーなどで規約の変更(改悪)が続いています。2022年11月以降では以下のようなものが挙げられます。
11/01~ auPAYプリペイドカードからの電子マネー等へのチャージの還元率が0%に
11/01~ セゾンアメックス、QUICPay常時2%還元の利用条件が年間30万円に
12/01~ auPAYカード、auPAY残高にチャージでポイント付与対象外に
12/10~ d払い、dカードの紐づけ還元率も引き下げ1.5→1%に
12/16~ 三井住友カードのタッチ決済でいつでも5%還元、ファミリーマートが対象外に
12/27~ Revolut、マスターカードからのチャージが不可に
個人的に最もインパクトが大きかったのは、印をつけた「auPAYプリペイドカードからの電子マネー等へのチャージの還元率が0%に」です。
クレジットカードの選び方:2022・2023年冬
改悪が続く中、人気クレジットカードの新しい潮流となったのが、ライトなゴールドカードとも言える「年間100万円利用で年会費無料になるゴールドカード」です。
その流れを決定づけたとも言えるのが、三井住友カードゴールドNLで、業界に業界にじんわりと広がりを見せています。
結果、メインカードを選ぶ際に、まず最初に見定めるポイントは「年間100万円利用するか否か」。これによって、メインとなるカード群が異なります。
年間利用額100万円以上:おすすめメインカード
年間利用額100万円以上の方にお勧めするカードは、「三井住友カードゴールド(NL)」と「エポスカードゴールドカード」。
どちらも100万円利用で実質1.5%還元。年会費も無料。年間100万円ピッタリの利用にとどめると最大還元率となります。
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三井住友ゴールドカード(NL) | エポスゴールドカード |
コンビニ他で圧倒的5%還元 | 3つのショップでポイント3倍 |
・VISA、Mastercard ・Vポイント ・年間100万円利用で次年度以降永年年会費無料 ・年間100万円利用で 10,000ポイントで実質1.5%還元 ・マイ・ペイすリボ利用で さらに+0.5%還元⇒実質2%還元 ・コンビニなど12のお店での タッチ決済で5%還元 ・VISA×SBI証券クレカ積立で1%還元 | ・VISA ・エポスポイント ・年間50万円の利用、 エポスカードからの招待、 プラチナ・ゴールド会員の家族からの招待で 次年度以降、永年年会費無料 ・年間100万円利用で 10,000ポイントで実質1.5%還元 ・300以上の選べるショップから 3つのショップでポイント3倍 |
紹介入会でよりお得 カード詳細・申込 | まずは無料のカードから カード詳細・申込 |
ちなみに私のメインカードは、三井住友カードゴールド(NL)VISA & Mastercard(2枚持ち)です。
また、このカード単体では電子マネーチャージ・税金払いなどでポイントが付きませんが、以下のカードを経由させることで、ポイント重複取りをしつつ、電子マネーにチャージが可能です。(後述)
・VISAは、Kyash⇒TOYOTA Wallet
・MasterCardは、au PAYプリペイドカード
ポイント対象外となる決済
年間利用額100万円以下:おすすめメインカード
・VISA、Mastercard、JCB
・リクルートポイント(Pontaポイント、dポイントに等価交換可能)
・年会費無料で還元率1.2%
「リクルートカード」の魅力は、年会費無料で常時還元率1.2%。
最高還元率がリクルートカードよりもわずかに高い年会費無料カードはありますが、その他のカードは、最大還元率を達成するには決済に条件がつくため、オールマイティではありません。
リクルートカードなら、通常のショッピングはもちろんのこと、高額な支払いとなりやすい「各種税金・社会保険料払い・ふるさと納税」もポイント対象となります。
用途別で高還元な、実質年会費無料カード
年会費無料カードを複数枚持つ場合は、リクルートカードをメインに、その他の用途別に高還元な実質年会費カードを取りそろえるのがおすすめです。
※実質年会費無料:完全に年会費無料、あるいは年1回の利用で年会費が無料になるカード
用途利用で高還元率なおすすめ実質年会費無料カード | |
セゾン・パール・アメックス | QUICK Payで2%還元 毎月30%還元キャンペーン |
TカードPrime | 日曜限定で1.5%還元 |
VISA LINE Payクレカ(+P) | 月1万円利用まで5%還元(上限500pt) 今年誕生 |
【結論】私が使っているおすすめクレジットカード
私がメインで使っている、メインカード、サブカードも紹介します。サブカードは目的別利用です。持っていても、毎月のように課金があるとは限らないものは、非掲載です。
カード | 最大還元率 | 主な利用法 | |
---|---|---|---|
メインカード(ゴールドカード:年間利用額100万円以上利用が利用基準) | |||
三井住友カードゴールドNL(Mastercard) | 1.5~2.0% | ■高還元率チャージ (→auPAY → nanaco / WAON 等) ※税金・社会保険料はnanacoで支払い | |
三井住友カードゴールドNL(VISA) | 1.5~2.0% | ■SBI証券クレカ積立 ■高還元率チャージ (→Kyash → TOYOTA WALLET → Suica / PASMO) ■コンビニ他でVisaタッチ決済で5%還元 | |
リクルートカードプラス ※新規開設不可 | 常時2.0% | ■年金保険料のクレカ2年前納 ■三井住友カードゴールドで特典がつかない高額決済 | |
サブカード(実質年会費無料で、年間利用額100万円以下でもOK) | |||
セゾンパールアメックス | 最大2.0% | ■毎月開催の30%還元キャンペーン | |
ファミマTカード | 0.5% | ■ファミペイチャージ利用 ※POSAカード購入のため(楽天ギフトカード他) | |
マネックスカード ※要証券口座 | 1.0~1.1% | ■ファミペイ高還元率チャージ(月2万円まで) | |
イオンカード | 0.5%還元 | ■イオン系のキャンペーン ■公共料金引落 引落口座変更で最大4500pt獲得のため | |
PayPayカード | 1.0還元 | ■PayPayチャージ | |
楽天カード | 1.0還元 | ■楽天経済圏での利用 |
2022年、クレジットカード利用での大きな変化(私の場合)
今年、クレジットカード利用で大きく変化したのは以下の4点です。
・三井住友カードゴールド(NL)、2枚持ちに
・楽天カードの利用額が激減
・ファミペイチャージ用に新規口座開設
・税金・社保払いに用いる決済手段(節税)
三井住友カードゴールド(NL)、2枚持ちに
昨年は、VISAをSBI証券のクレカ積立用+特定ショップの5%還元利用のためにカード開設しました。今年は、社会保険料支払いに用いるnanacoへの高還元率チャージルートを確保するために、2枚目としてMastercardもカード開設。今はもっとも月間利用額が大きいカードになっています。
なぜ、三井住友カードゴールド(NL)を持つ利点、2枚持ちにしたかなどの詳細は、以下の記事にてご確認ください。
楽天カードの利用額が激減
楽天経済圏のサービスは現在も利用していますが、楽天カードではなく、楽天キャッシュでの支払いに切り替えました。
ファミリーマートでPOSAカードキャンペーンを利用して「楽天ギフトカード」を購入⇒楽天ペイ にチャージ の上で支払うをした方が、還元率がUPします。
楽天証券の投信積立 などもこの方法で支払いを行っています。
詳細は以下にてご確認ください。
ファミペイチャージ用に新規口座開設
ファミリーマートの「0と5のつく日 POSA購入キャンペーン」を利用すると、各種POSAカードが還元ポイントつきで購入できます(月の還元上限3000ポイント、(利用額 月20万円まで))
さらに、併用利用可能なPOSAカードキャンペーンも開催されて、Amazonギフトカード、Apple Gift Cardなどもかなり高還元率で購入ができます。
このキャンペーンを利用するには、ファミペイにチャージするか、ファミペイ翌月払いを利用する必要がありますが、利用上限が厳しい…
❶ファミマTカード以外のJCBカードの場合
1回 5,000円まで
1日 15,000円まで
1か月 20,000円まで ※マネックスカードでチャージ(ファミマTカードでチャージより高還元)
❷ファミマTカードの場合
1回 30,000円まで
1日 100,000万円
1カ月 1,000,000円
❸ファミペイ翌月払い
1か月 100,000円まで
私の場合、毎月の楽天証券投信積立、楽天トラベルでの旅行代金にプラスし、お得なPOSAカードキャンペーンが重なると、月の利用額が❶+❸で賄い可能な12万円を超えてしまう…
そのため、「ファミペイTカード」を持つことにしました。
税金・社保払いに用いる決済手段(節税)
国税でスマホ決済(Amazon Pay、PayPay 他)ができるようになるなど、決済手段が多様化しています。これに伴い、お得な決済手段も変化しています。
私が最も得すると考える、各種決済方法(クレカ、Pay払い)は以下にまとめています。
最後に
今回は、2022・2023年のクレジットカード見直しとして、クレジットカード業界の潮流にあったカードの選び方、私が実際に使っているクレジットカード(メイン+サブカード)など、まとめて紹介しました。
投資に確実性はありませんが、支出は多少の手間をかけることで確実に減らせます。
是非、年末年始の時間などを利用して、クレジットカードの見直しを行ってみてください。
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