
業界の動きが大きい、キャッシュレス決済市場。2022年春、クレジットカードの改悪が散見されます。
クレジットカードで賢くお得に支払いをするには、メインカードの見直しが必須です。
クレカ選びで注意すべきは、通常のショッピングポイントはもちろんのこと、クレカ払いでふるさと納税・税金・社会保障の支払い、電子マネーへのチャージでポイントがつくか。これを知らないで決済すると、大きなポイントを取りこぼすことになります。特に年末が近づくこの時期は「ふるさと納税」の支払いは要注意です。
今回は、見直しを繰り返しながら、私が現在使っているクレジットカード(メイン+サブカード)を紹介します。
目次
【結論】使うべきお得なクレジットカード
まずは、結論です。
※以下、注釈がない限り、完全年会費無料か、実質的に年会費無料のカード(1円以上の支払いで次年度年会費無料を含む)です。
カード | 利用理由 | |
---|---|---|
特別キャンペーンなしでも高還元率なカード | ||
リクルートカード | リクルートカードプラス(JCB):還元率2% ・新規申込終了、年会費必要 ・各種税金・社会保険料払い・ふるさと納税もポイント対象 ・電子マネーチャージはポイント対象外 リクルートカード(MasterCard):還元率1.2% ・各種税金・社会保険料払い・ふるさと納税もポイント対象 ・以下の電子マネーチャージが合算3万円/月までポイント対象 nanaco, モバイルsuica, 楽天Edy 詳細 | |
セゾンパールアメックス | ・QUICPay決済時 3%還元 ※通常0.5% ・以下すべてポイント対象 公共料金、税金の支払い、交通系電子マネー、au PAYチャージ ・デジタルカードでお財布のカード枚数を増やさない | |
ポイント投資目的で利用 | ||
三井住友カードゴールドNL | ・SBI証券クレカ積立 ※キャンペーンで特別優遇金利 ・大手コンビニ3社などでのVisaタッチ決済時 5%還元 ・以下はポイント対象外 国民年金保険料、電子マネー 詳細 ※通常0.5% ※家族カード利用で最大+5%還元(コンビニ3社なら最大10%) ※初年度年会費無料 ※年間100万円利用で年会費永年無料 【4/30までの申込限定】 ※毎年100万円利用でで毎年10000pt還元 | |
楽天カード | ・楽天証券クレカ積立 ※投資でポイント還元 ・楽天での買い物 ※楽天サービスの利用状況によりSPUで高額還元 ※楽天Edyチャージで0.5%還元 | |
上記以外で、特別キャンペーンがある場合はそれを利用 | ||
各種ペイ払い | ・PayPay、dポイント、auPay、楽天ペイ など ・キャンペーン内容に応じ、臨機応変に |
これ以外にも、特定の店舗利用でお得になるクレジットカードも利用していますが、活躍の場が少ないので、割愛します。
特別キャンペーンなしでも高還元率な年会費無料カード
現実的な「最強クレカ戦略」は「リクルートカード」「セゾンカード・アメリカン・エクスプレスカード」の2枚使いです。それぞれの強みを利用して使い分けています。
❶リクルートカード:ショッピング全般、税金、社保、年金保険料、ふるさと納税
❷セゾンパール :QUICPay払い時
ゴールドカードは三井住友カードゴールド(NL)が最強
ゴールドカードでは三井住友カードゴールド(NL)がお得。価格.com クレジットカードカテゴリで「2021年下半期 ゴールドカード部門第1位」に輝いています。
以下では、上記に挙げたクレジットカードのメリットについて紹介します。
税金・社保・ふるさと納税もポイント対象「リクルートカード」
2021年5月以降、メインとなったのがリクルートカード。
年会費必要ながら還元率2%の「リクルートカードプラス」(新規申込は終了)と年会費無料で還元率1.2%の「リクルートカード」を併用使いしています。
リクルートカードのメリットが大きい点は、通常のショッピングはもちろんのこと、高額な支払いとなりやすい「各種税金・社会保険料払い・ふるさと納税」もポイント対象であること。
nanaco、電子マネーへの決済も「リクルートカード」を使えば、合算月3万円までポイントがつきます。
貯まったポイントは「リクルートカードポイント」から「Pontaポイント」「dポイント」に1:1で交換可能なので、うまく使えないということもありません。
Pontaポイントの場合、ポイント交換所で1.1倍にポイント増量してふるさと納税の寄付金支払い(10万㌽まで)に利用することもできます。
リクルートカード:申込
QuickPay利用で常時3%還元「セゾンパール・アメックスカード」
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード デジタルは、QUICPay払いで還元率3%(永久不滅ポイント6倍)と高還元率が魅力のカード。他社カードを含めても、QUICPay決済がどこでも3%というクレジットカードはありません。クレジットカードランキングでも「大賞」に選ばれるなど、注目度が高いクレカです。
QUICPayは、コンビニ、スーパー、ドラッグストア、カフェ、飲食店、家電量販店、ガソリンスタンドなど、利用できる場所が多く、ポイントも貯めやすいです。
また、永久不滅ポイントで人気のあるセゾンのカードの最短5分で使えるデジタルカードで、Apple PayやGoogle Payでも利用できるので、お財布に入れるカード枚数を増やしたくない方にもおすすめです。
1円以上のカード利用で翌年無料になる実質的に年会費無料である点も高評価。
公共料金、税金の支払い、交通系電子マネー、au PAYチャージも満額ポイントが獲得できる点も魅力が高い。
SBI証券クレカ積立に必須!三井住友カード ゴールド(NL)
三井住友カード(NL)のNL=Number Less(ナンバーレス)のことで、クレカの券面に番号の記載がなく、かつ、プラスチックカードがなくてもスマホで決済ができるクレジットカードです。各社クレジットカードはセキュリティ面からもこのナンバーレス型のクレジットカードの普及に力を入れています。
SBI証券でクレカ積立をするには必須のカード。クレカ積立でポイントがたまるので、実質的な投資利回りがUPします。口座開設からしばらくの期間は特別優遇金利付きです。詳細は、以下の記事にて解説しています。
なお、私は積立特典が大きい「三井住友ゴールドカード ゴールド(NL)」で積立を行っています。ただ、このゴールドカードの場合、年間利用額が100万円に到達しないと5,500円の年会費が発生します。この条件クリアが難しい場合は、年会費無料の三井住友カード(NL)を利用する方が無難。一般カードでもSBI証券のクレカ積立で1%の上乗せ優遇金利があり、悪くありません。
大手コンビニでの利用が多い人も利用必須。VISAタッチ決済でポイント還元率が5%の特典は大きいです。
楽天サービス+楽天証券ポイント投資に必須!楽天カード
最も利用者数が多い楽天カード。楽天経済圏でお買い物をするなら必須のカードです。
お買い物以外に、楽天銀行、楽天証券、楽天モバイルなどのサービスを利用することで、楽天のポイントプログラムSUPの還元ポイントがUPし、より有利にポイントがたまります。
私の場合、毎月確実に利用するのは、楽天証券での毎月の積立投資。カード決済で積立をするとポイントもつくため、実質的に投資リターンがUPします。ポイント投資だと、暴落時、投資をするのが怖い局面でも、結構気楽に投資できます。お得なポイント投資法は以下の記事にてご確認を。
【番外】降格した「LINEクレカ」
VISA LINE Pay クレジットカード(LINEクレカ)は、2022年1月より還元率1%に。3%→2%→1%への改悪で特に魅力のないカードになってしまいました。
高額な支払いとなりやすい「税金/保険(で1回あたり5万円を超える分)」「国民年金保険料」「ふるさと納税」はポイント対象外なのも痛いです。
最後に
今回は、見直しを重ねた結果、私がメイン・準メインで使っているクレジットカードを紹介しました。
たかが1%でも、年間120万円(月10万円)をクレカ・キャッシュレス決済すれば、1年で1万円のお得。10年たてば10万円の差になります。
生きていく上で必要な「お金」。
多くの人はお金が大事と言いますが、新しいサービスが次々出ては消えていく世の中で、使用しているクレジットカード、銀行口座、固定費(通信費、電気代、ガス代など)、民間保険料を見直そうとしません。
あなたの周囲にはいろんな支出の無断が眠っているはずです。
平時は仕事が忙しくて見直す時間がないかもしれません。GW、夏休み、年末年始など長く休みが取れるときでもいいので、見直す癖を付けましょう。