【書評/要約】ゆるく考えよう~人生を100倍ラクにする思考法(ちきりん 著)(★4) 無駄な考えをそぎ落とし、ラク&楽しく生きる方法
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コロナショックでこれまでの生活が一変してしまった私たち。
戦争が我が身に降りかかることはなかったとしても、大震災、世界的経済ショック、ウイルスと、我々の生活を脅かすものは、これほどまでに多いのか!と嘆いている方も多いのではないでしょうか。

そんな世の中の流れに翻弄されていると、毎日を生きるのが非常に苦しくなります。そんな方にお勧めしたいのが、ちきりんさんの「ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法

この本の発刊は2011年1月。東日本大震災前ですが、2008年に発生したリーマンショックで世界経済が大混乱に陥って以降、数年を経過しても日本は閉塞感の真っただ中。日経平均が1万円前後を這いつくばっていたころの本で、今後、私たちがアフターコロナの世界で直面するかもしれない社会背景と重なります。

そんな中、ちきりんさんが伝えたのは、「人生をもっと楽しく・ラクに過ごそう」ということ。

人生を楽しく・ラクに過ごすためには「お金」との上手な付き合いが必要です。本書は、人生全般にかかわる著者ちきりん流の「楽(ラクで楽しい)に生きる思考法」をまとめた本ですが、その一項目としてお金と賢く付き合う方法についても述べられています。

今回は、アフターコロナの世界を生きるうえで参考になる「ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法」の要点を紹介します。

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「ゆるく考える」は、「適当」「考えない」とは違う

この本を読むうえで大事なのは、「ゆるく考える」という言葉の意味です。

ちきりんさんは、タイトルにある通り、「ゆるく考える」と表現されていますが、本書を読み通すとわかるのは、「ゆるく考える」とは「適当に考える」「考えない」「何もしないで楽する」という思考とは全く異なります。

人生で起こる様々な局面を、多眼的、つまり、タテ・ヨコ・ナナメから眺めてみて、「いらないものはいらない」「大事なものはコレ」と判断し、いらないものをそぎ落としていくことで、楽になろうという思考です。

タイトルとは逆に「ものすごくしっかり考えている」と言えますが、その結果、ゆるく生きる地盤がつくられる。例えば、「自分が苦労した経験などを持つために大事と思っていると思うけど、本当にそれって大事?」というような思考の訂正も含まれています。

この考えは、ちきりんさんがその後、2014年に発刊した著書「多眼思考」にも通ずる考え方です。合わせて読みたい本です。

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ラクに生きるとは、自分に負担をかけないこと

「ラクに生きる」ためには、自分に負荷をかけ過ぎないようにすることが大切です。

頭が様々な不安でいっぱいであったらラクには生きられません。これら不安を頭からそぎ落としていく生き方・思考が大事になります。
例えば、「自分の所有するもの」、「自分が苦労してやっと手に入れたもの」を人は手放したくないと考えますが、だからと言って、それに縛られて生きるのってどうなの?と説きます。

お金の面でラクになる思考

分かりやすいように、これを「お金」の面に当てはめてみると、ラクに生きられるように、維持費がかかるもの、固定費がかかる物は見直すべきだし、国などに頼れるところは頼ればいいのです。

例:ラクに生きるために見直すべきこと、頼るべきこと

・10年以上のローンが必要になる価格のものは自分には不相応(家、車、教育投資 etc.)
・大半の保険は不要
 頼るべき順番は、公的保険、最低の貯金
 最後にネット保険(定期保険、ただし必ずしも必要でない)
・学びたければ、自分が払うのではなく、払ってもらう側になる(その方が成長できる)

Chami一言コメント
ただし、これを実践するのは正直、ラクでありません。理由は、判断のベースとなる「知識」=「学び」が必要だからです。
これは、日々、コツコツと勉強するしかありません。日々の「読書」はこの知識のベースをコツコツと積上げてくれ、気が付くと、それが自分の大きな資産となっています。

私が、本が安く読めるkindleや対処本が定額で安く読めるkindleunlimited を日々、薦める理由もココにあります。

私は読書のおかげで、生きること、判断することが非常に楽になったこと、おそらく普通の人より悩まずに日々過ごせていることを実感しています。

「所有よりシェア」でラクになる

本書の発刊当時に比べると、「所有」するより「シェア」するという考えは定着し、ますますこの流れは加速していきます。
今は、所有物といっても、まだまだ、ライトなものに限定されていますが、家計比率に占める割合が高いもの、不動産、保険、車などにもそれはいずれ波及してくのでしょう。

車については、シェアが始まっていますが、まだまだ、個人利用は限定的です(法人の方が進んでいる?)。しかし、日本では普及が他の先進国に対して遅れているUberのようなサービスがもっと活発化すれば、「私、車いらないかも…」という人は増えるでしょう。

だったら、今、断捨離を考えてみるのも一つの手です。確実に支出は減ります。

保険

いざ、病気にになったときに、何が保証されるのかもよく理解せずに、タダ不安だから保険をかけている人が多すぎがます。

こんな内容を理解してない保険にお金を掛け続けるなら、自分で貯めたり運用した方が合理的。貯金で貯めたお金なら、いざ、片方が病気になった時、間違いなく治療費として利用できます(民間保険会社は払わなくて済むよう、あれこれ支払いに条件があり、必ずもらえるとは限らないため)

例えば堀江貴文さんも、「保険などいらない。それより予防・検診にお金をかけろ!」と以下の本でも主張されています。

Chami一言コメント
私も過去に保険の断捨離をしましたが、何も保険の知識なく保険のセールスマンの言葉を鵜呑みにした当時の自分を恨みました!

無駄をそぎ落とし、大事なものは一点豪華基準で決める

上記のような、今までの価値観や惰性で無駄にしてしまっているお金(思考)をそぎ落とす一方で、「大事なものを決める時は、経済的な要因を決め手にせず、重視する点を基準に決める」という思考は非常に大事です。

「一点豪華基準」とは、職業、学校、マンションの購入など、大事な選択をする場合は、一般的な「総合評価方式」ではなく、自分はこれは超大事!と考える「一点」にポイントを置き、判断するという考えです。

総合評価方式では、「この点は〇、2番目の点は×、3番目は…」といった具合に判断基準が多くて、結局何でそれを選んだのかわからなくなる。結局、無難な判断にはなるものの、なんだか納得感や幸福感は低い。

しかし、一点豪華主義で決めると「自分にとって最も大事な選択基準」が明確になるため、選択を誤らずに済みます。「確かにいろいろ問題はあるけど、私にとっては何よりもこれが大事!だから今の選択は自分にとって正しくハッピー!」こんな風に思えた方が、変な不安もなくなり、幸せですよね。

その他、いろいろある!参考になる思考方

上記は、これまで書いてきたことは本書で紹介されている思考の一部に過ぎません。マネー以外にも、いろいろな生きるヒントがちりばねられています。

以下は、私が個人的に参考になったことのメモです。

・「仕事」、「家庭」、「趣味」
 人生の時期によって、どれにWeightをかけるか選択して生きている

・自分のピュアな欲望を取り戻し、一点豪華基準で選ぼう

・不満が出ても、納得できる選択肢を選ぶ

・価値観は変わる。しかし人間の本質にかかわるようなことは100年でも変わらない
 (例えば、人間のかかわりあいなど)

・逆バリ(他と違うこと)のリスクを取り、 (将来世の中で求められることを)「先読み」して生きろ

・ブルーカラー、ホワイトカラー、そして「ゴールドカラー」

・大事なことはインプットでなく「アウトプットにつながるインプット」

・人脈作りに奔走するのは無意味。人脈やネットワークは「結果として付いてくるもの」

・楽観的に生きるために「よかったね確認」

最後に

今回は、ちきりんさんの「ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法」を紹介しました。
思考の仕方次第で、人生の幸せ度合いは大きく変わります。幸せに生きるも人生、悩み苦しんで生きるのも人生。だったら、大事な基準を明確にして、無駄はそぎ落としてラク(楽しい&楽ちん)に生きる人生を選びませんか?