米国株急落の予兆「ヒンデンブルグオーメン」とは?点灯日・消灯日の確認方法&的中率のチャート検証(2020年3月)
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リーマンショック後、きれいな右肩上がりで上昇してきた米国株式

今、最高値圏近辺に位置するも、短期金利が長期金利を上回る逆イールドの発生、米国金利の利下げ など、世界を牽引してきた米国経済のリセッション(景気後退)を示す予兆も現れ始めております。

突然ですが、「ヒンデンブルグ・オーメン」という言葉をご存知でしょうか?

「オーメン(omen)」とは「よくないことが起こる前兆」という意味で、日本語では「ヒンデンブルグの予兆」と呼ばれるテクニカル指標ですが、米国の株価下落をよく当てることで知られています。

では、
ヒンデンブルグオーメンの点灯日の確認方法は?
過去の点灯日は実際に米国株(S&P500, ダウ)の急落を言い当てていたのか?

気になりますよね。今回は、上記の解説と、実際に過去のヒンデンブルグオーメン点灯日をチャートにプロットし、的中率を確認してみることにしましょう。

💀現在のヒンデンブルグオーメン点灯・消灯状況を今すぐ確認
※点灯日から約1ヵ月間は米国株、日本株の下落に警戒必要

「ヒンデンブルグオーメン」とは?

「ヒンデンブルグオーメン」とは?

ヒンデンブルグオーメンは、高値&安値銘柄数や移動平均線などを基に算出されるテクニカル指標です。ダウやS&P500など米国株式市場の株価暴落をよく示すとして知られています。そのため、投資サイトなどでも、ヒンデンブルグオーメンが点灯すると、米国株の暴落アラート株価暴落予測としてニュースでも話題になったりします。

ちなみに「オーメン(omen)」とは、英語で、前兆。きざし。特に、よくないことが起こる前兆を指す言葉です。

アラート点灯「4つの条件]

ヒンデンブルグオーメンは、次の4条件を満たすと点灯し、点灯後おおよそ1ヵ月ほどが下落警戒期間となります。

ヒンデンブルグオーメン点灯の「4条件]

  • ニューヨーク証券取引所(NYSE)での52週高値更新銘柄と52週安値更新銘柄の数がともにその日の値上がり・値下がり銘柄合計数の2.2%以上
  • NYSEインデックスの値が50営業日前を上回っている
  • 短期的な騰勢を示すマクラレン・オシレーター※の値がマイナス
  • 52週高値更新銘柄数が52週安値更新銘柄数の2倍を超えない
用語解説:マクラレン・オシレーター

マクラレン・オシレーターとは、マクラレン夫婦によって開発された「市場の騰落トレンド」を示す指標です。

マクラレン・オシレーター

マクラレン・オシレーター
= (Xの19日指数平滑移動平均) - (Xの39日指数平滑移動平均)

 ※X(騰落銘柄数) = (値上がり銘柄数) - (値下がり銘柄数)
 ※指数平滑移動平均:EMA (Exponential Moving Averageの略)

マクラレン・オシレータは、市況判断に以下のような分析に活かせます。

マクラレン・オシレーターの読み方

  • プラスの時は市場が上昇傾向
  • マイナスの時は市場が下落傾向
  • 数値が±に極端に振れる際には「買われすぎ」「売られすぎ」の可能性があり

暴落兆候のメカニズム:なぜ、株価暴落の兆しとなるのか?

通常、安全に機能している市場では、銘柄数と株価には以下の関係が成り立ちます。

最高値銘柄が多い時:最安値銘柄は少なく、株価は上昇
最安値銘柄が多い時:最高値銘柄は少なく、株価は下落

それに対し、ヒンデンブルグオーメンが点灯している相場では、最安値、最高値どちらも2.2%以上、つまり、数多く発生する「異常な状態」と言えるのです。

ヒンデンブルグオーメン点灯で何が起こる?

上記の4つの条件がそろう相場では、以下の3つのいずれかが起こると言われています。

ヒンデンブルグオーメン点灯で起こること

①77%の確率でNYダウが5%以上下落
②パニック売りになる確率41%
③重大なクラッシュとなる可能性は24%

ヒンデンブルグオーメン:過去の点灯日(2018年~2021年)

では、過去において、いつ、ヒンデンブルグオーメンが点灯し、その時、米国S&P500チャートの株価はどうなったのか見ていきましょう。

2018年~2021年に発生したヒンデンブルグオーメンの点灯開始日は以下のようになっています。

2018年2019年2020年2021年
2018/1/19
2018/1/30
2018/4/24
2018/6/18
2018/7/18
2018/7/26
2018/8/2
2018/8/9
2018/9/5
2018/9/25
2019/5/10
2019/7/23
2019/8/2
2019/11/14
2020/1/28 2021/3/3~3/10
2021/3/24~4/1
2021/7/28
2021/8/18
2021/9/29

ヒンデンブルグオーメン点灯日のチャート検証(過去データ確認)

上記チャートは、S&P500の日足と種脚のチャートです。ヒンデンブルグオーメンの的中率検証のため、チャート上に点灯日をでマーキングしています。

点灯から1ヵ月以内に下落となっていないものもありますが、大きなチャートの山谷はもちろん、相場の途中の小さな山谷(押し目)もかなり的確にとらえていることがわかります。
かなり高い的中率で暴落を言い当てているように思われます。的中率を過信することはできませんが、ヒンデンブルグオーメン点灯が点灯したら、損切を入れつつ売ってみると「暴落待ち投資」はありと思います。

直近では、前回から約20日でヒンデンブルグオーメンが再点灯。点灯から1ヵ月以内は下落の危険度が高い時間帯となりますが、1ヵ月を待たずして再点灯となったのは気になります。また、9月はアノマリー的に暴落しやすい時期である点も気になります。

他の市場のチャートも確認(日足チャート)

S&P500への暴落・下落アラートの点灯したとき、他市場はどうなのか?現在の株価の状況をチャートで眺めておきましょう。
・S&P500
・ダウ
・ナスダック
・日経平均
・米国債10年物金利


S&P500 日足チャート

ダウ 日足チャート

ナスダック 日足チャート

日経平均 日足チャート

米国債10年物金利 日足チャート

【本日時点】ヒンデンブルグオーメンの確認方法(点灯状況)

上記は、本日【2021年10月28日時点】におけるヒンデンブルグオーメンの点灯状況です。
一番下の段の項目が、ヒンデンブルグオーメンの点灯サインを示しており、消灯日なら「グレーアウト」点灯日は「赤」になります。

【参考】「OND-STI(オノダモデル)」と「SAM-JCI(サムモデル)」

上記図の1段目、2段目に表示されている売買アラートについても紹介しておきます。

「OND-STI(オノダモデル)」とは

株式市場の需給や各種ビッグデータ等に着目し、日本株市場(TOPIX)について短期的な買い、売り又はニュートラル(中立)のシグナルを出す。
数日から数週間程度の投資の参考になるインディケーター(指標)
※原則毎営業日更新

「SAM-JCI(サムモデル)」とは

ファンダメンタルズ、景況感、通貨供給量という三つの要素を考慮して、日本株市場(TOPIX)について中期的な買い、売り又はニュートラル(中立)のシグナルを出す。
1ヵ月~2ヵ月の投資の参考になるインディケーター(指標)
※毎月20日前後更新予定

ヒンデンブルグオーメン点灯時の投資戦略

せっかく、株価下落・暴落のサインを知っても、それをヘッジする手段を持っていなければ意味がありません。

個別株などは保有中のものを売ってしまうという方法もありますが、idecoやNISAで積立長期投資などを行っている場合は、売却はなかなか難しいものです。

そんな時、是非、準備してきたいのが、現物購入より少ない資金で下落ヘッジができるCFD口座です。CFDなら暴落待ちのインデックス売り投資にも最適です。

ヒンデンブルグオーメン点灯時にはどのような投資戦略をとるとよいでしょうか?

過去の的中が今回も通用するかはわからないため、過信はできませんが、ヒンデンブルグオーメン点灯で以下の戦略を試してみる価値はあります。

ヒンデンブルグオーメン点灯時の戦略

・利益が出ているポジションの一部を手仕舞う
現物長期保有ポジションのヘッジ対策として、損切り設定をしたうえで、小ロットで売る
VIX指数の変動にも注視する

私の米国株式に対する相場観(2021年8月時点)

但し、私は長期的な景気サイクルを鑑みた場合、「米国株式の上昇トレンドはまだ終わっていない」「2022年後半までは上昇する」と考えています。
※ただし、2021年4月までと異なり、投資銘柄などの選定は難しくなっているし、高値波乱もある)。

上記は6月末時点に描いた図ですが、8月末時点でもまだ「米国は金融機引き締め前」で、★マークの場所は、じりじりと右にスライドしつつも、まだ「春」エリアにあると考えています。

上記に関連する今後の米国株式の予測については、以下の記事内に記載しているのでご興味のある方は以下にてご確認を。

CFDでリスク相場での投資戦略を広げよう!

CFD口座を持っていると投資戦略が広がります。
以下の記事では、CFD口座を投資に活かす方法をまとめているので、ご興味のある方は、ご確認を!

最後に

米国株急落の予兆「ヒンデンブルグオーメン」の意味と過去点灯日をチャート共に確認しました。

人は、人は暴落・下落時になかなか逃げれません。以下の記事もご確認を。

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