株式市場大荒れ。9月/10月は歴史的大暴落が起きやすい。過去の暴落・下落率一覧。下落理由と投資アノマリー

今、世界の株式が揺れています。
本日9月9日の東京市場では、FRBが9月に大幅な利下げに踏み切るのではとの見方が拡大し、日経平均も、ドル円も一時、大きく下げました。

これら、米国の市場動向意外にも、相場にはサイクルがあると言われます。必ずしも、「市場は効率的」という金融市場理論からは説明がつきにくが、同じような動向が繰り返されることをアノマリーといいます。

この相場アノマリーとして有名なのが、9月・10月の大暴落です。9月・10月は「歴史に残る大暴落が集中して起きた月」として知られています。

市場のマクロな動きに加え、暴落アノマリーが加わることで、市場が過敏に反応する可能性もあります。

昨今の市場は、株式、FX、仮想通貨など、市場を問わず、相関が強い傾向にあり、暴落すると、すべての市場が暴落(現金化の動き)が見られます。アノマリーは株式に限った話だから…と油断はできません。

本記事では、2024年9月現在の市場、及び、、過去に起きた大暴落を振り返ります。また、現物株を持っている場合のリスクヘッジとして大いに役立つ取引を紹介します。

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2024年9月9日の東京市場

9日の東京株式市場で、日経平均株価は一時1100円以上下落しました。終値ベースでどうなるか、予断を許しません。

日経平均

先週末、アメリカで発表された雇用に関する統計が市場の予想を下回ったことから、アメリカの景気後退懸念が再燃。ニューヨーク市場でダウ平均株価が400ドル以上下落するなど、主要な株価指数が揃って下落したことが東京市場にも波及しています。

ドル円

円高も株価の重しとなっています。FRBが9月に大幅な利下げに踏み切るのではとの見方が拡大し、日米の金利差縮小が意識されたことで、円相場は一時1ドル=141円台後半まで円高に進行しました。

これに伴い、業績悪化が懸念される自動車や電機などの輸出関連株が大きく売られ、株価を押し下げています。

9月・10月に起きた大暴落や世界的大事件一覧

過去、9月・10月には以下のような市場を震え上がらせる暴落が起こってきました。

過去の株式大暴落

1929年10月24日 世界大恐慌
1973年10月   第一次オイルショック
1985年09月   プラザ合意
1987年10月19日 ブラックマンデー
1992年09月   英国がユーロ導入を断念(ポンド危機、ジョージソロスに敗北)
1998年10月   ロシアデフォルト→LTCMが破綻
2001年09月11日 9.11同時多発テロ→株式市場が閉鎖→暴落
2008年09月15日 リーマンショック

暴落時のS&P500の下落率

S&P500暴落年イベント暴落率
1929~1932年世界大恐慌-86%
1937~1938年利上げショック-53%
1968~1970年財政悪化-33%
1972~1974年オイルショック-46%
1987年ブラックマンデー-34%
2000~2002年ITバブル崩壊-48%
2007~2009年リーマンショック-56%
2020年コロナショック-34%

上表は、過去100年間、米国株式(S&P500)が暴落をしたイベントです。全てが9月10月のイベントに直結しているわけではありませんが、9月10月が発生に関わっているものも複数あることがわかります。

S&P500は100年間で8回、30%以上の暴落に見舞わています。単純平均すると、12.5年で1回の暴落が起こっていることになります。
これから新NISAも始まり、インデックス投資を主流にする方が多いと思われますが、インデックス投資であっても、長期・分散・積立だから安心とはならない点には注意が必要です。

米S&P500、騰落率は9月が最悪

暴落に限らず、毎月の米S&P500の騰落率はどうなっているでしょうか?

S&P500指数の前月比株価騰落回数も9月が最悪です。

以下は、著書「勝率9割の投資セオリーは存在するか」(馬淵治好 著)に紹介されている、1929年~2015年までの前月比騰落回数結果です。

月別騰落回数123456789101112
上昇回数554753544948495038515163
下落回数324034333839383748363624

9月、10月に暴落が起きやすい理由

9月、10月に暴落が起きやすい理由

では、なぜ、9月・10月は暴落が起きやすいのでしょうか?

ヘッジファンドの売り

9月から10月にかけて、世界中で株価が暴落しやすい理由の一つは、「欧米のヘッジファンドの多くが11月に決算月」であり、その前にポートフォリオの化粧直しをするからです。

化粧直しでファンドがホールド銘柄を売却、その下落をみて、市場の一般参加者も銘柄を手放す提灯売買が行われることで、売りが売りを呼びます。

投資家の警戒

また、過去にリーマンショックをはじめ、大きな暴落が起こった危機感があるため、市場参加者が敏感です。それ故、悪いニュースが飛び出した時、必要以上に投資家が反応して、市場が「急落」「暴落」しやすい状況があります。

特に、そこに、大きなマイナスニュースが飛び込めば、反応は非常に急激なものとなります。

有名相場格言からのアドバイス

相場格言Sell in Mayは「5月の株価の下落」を警戒した相場格言ですが、この相場格言には続きがあります。

続きを日本語で訳すと

5月に売ってセント・レジャー・デー(9月第2土曜日に行われる競馬レース)まで戻って来るな

セント・レジャー・デー後、様子を見ながら、相場に戻って来いとアドバイスしています。より詳細は、以下の記事にてご確認を。

【投資戦略】急落の反騰を狙う

【投資戦略】急落の反騰を狙う

上記の通り、米国株式(S&P500)は、9月が最も上昇可能性が低く、年によっては10月もその状況が続きます。これは、日本株においても同様のことが言えます。

一方で、過去の統計数字を見ると、10月以降は上昇する傾向が強く、その状況が1月、或いは、4月ぐらいまで続きそうなことが分かります。

つまり、戦略的には、9月、10月が大きく下落した後、買い戻せば、パフォーマンスが上がりやすいということになります。果敢に攻めるなら、レバレッジをかけて投資をすれば、確率的にはリターンが得られる確率が高いと言えます。

【次なる暴落への備え】株式投資のリスクヘッジにCFD

【次なる暴落への備え】株式投資のリスクヘッジにCFD

暴落からの反転上昇局面で攻める投資は必要ですが、暴落時への備えがないと、結果的に大きな資産を失ってしまうことになります。

特に、短期個別株投資を行っている人は、急落前に売るという手段もありますが、「超長期積立投資」をしている場合は、売ることもしないため、ただただ資産が毀損します。だからこそ、「売り」で備える対策をしておくことが大事。ただ、現物買いのように大きな資金を用意することはできません。

だからこそ、上手に利用したいのが、レバレッジを掛けて投資ができるCFD取引です。

CFDはレバレッジで少ない資金で大きな取引

FXは取引対象を「通貨ペア」に限定した売買ですが、CFDでは国内外の株価指数、商品、個別株など、さまざまな銘柄が取引Fx口座ででは主要通貨、CFD口座で主要株式指数をウォッチすれば、世界のお金の流れも効率的に把握でき、相場の初動も見つけやすくなります。

また、ヘッジ用の口座には、通常の「資産を積み上げる口座」と異なり、大きな資金を割り当てることができません。しかし、CFDなら、世界の株式指数にレバレッジを掛けて投資ができるので、少ない資金で株価下落時・暴落時のヘッジを粉うこともできます。

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では、CFD口座を準備しておくならどこがお勧めか?

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