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このところ、米国では市場のインフレ予想が急速に高まっています。米国債10年物の金利も上昇を強めています。

金利と株価の関係から考えるに、インフレが高まると株式には下落圧力が高まります。故、現在の投資方針・投資先に軌道修正を加えつつ、インフレに強い投資先を検討していく必要があります。

そこで本記事では、強まる米国インフレ予測の状況をデータで確認しつつ、今後、個人投資家は高インフレに備えて何を買えばいいか(保有すればいいか)について、考えます。

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市場が予想する期待インフレ率:ブレークイーブン・インフレ率

米国のインフレ率を確認するに当たって、注目をしておきたい指標の一つに、ブレークイーブン・インフレ率(BEI:Break Even Inflation rate)があります

「ブレークイーブン・インフレ率」とは

ブレークイーブン・インフレ率とは、市場が予想する期待インフレ率のことです。一般的に10年利付債の流通利回りから10年物価連動債の流通利回りを差し引いた値を指します。
ブレークイーブンインフレ率がプラスで推移しているときは、市場は物価が上昇すると予測しており、マイナスで推移しているときは物価が低下すると予測していることを示します。

上図の通り、10年物国債のブレークイーブン・インフレ率は、直近、最高値を更新しています。

また、5年物国債のブレークイーブン・インフレ率の上昇はより深刻で、直近、立ち上がるように急激に上昇。最高値を更新中です。

インフレ予想が高止まりするなら、FRBも見方を変えざるを得ない

FRBはこれまで「インフレは一過性」という発言を繰り返しています。しかし、上記グラフを見る限り、投資家はインフレは高止まりする(さらに上昇する)と見ているように見ます。つまり、投資家とFRBの予測にギャップがあります。

もし、この傾向が続くなら、FRBは見方を修正、つまり、政策金利の引き上げの前倒しに動かざるを得なくなります。

事実、これまで、利上げ予測は徐々に前倒しになっており、直近では過半数が「2022年6月からの利上げ」と見ています。さらに、ブレークイーブン・インフレ率が高まっていくようなら、さらにFRBの利上げ時期は早まっていくことになり、米国株の上昇にも悪影響が出てくるかもしれません。

インフレに強い投資先は何か

さて、このようなインフレ高止まり(或いは更なる上昇)に、投資家としてどう備えたらいいでしょうか。

株式全売却シナリオは早計

「インフレ警戒した米国株式下落」というシナリオはすぐに思いつく考えですが、だからといって「米国株式を今すぐすべて売却」という戦略は、安直すぎるというのが私の考え。確かに、徐々にポジション量を減らすという考えにには賛成ですが、「すべて売却」という考えは、過去、政策金利上昇時にどのように株価が動いたかを鑑みに、まだ残っている米国株の上昇を取りこぼしててしまうと考えます。

米国政策金利 と S&P500株価の関係
米国政策金利 と S&P500株価の関係(利上げ期間)
青線米国政策金利 :S&P500

これを見ると、テーパリング開始直後、および、政策金利上昇開始時に株価は若干下落していますが、その後は、株価が持ち直し、さらに上昇しています。。本当に多めの株価調整が起こったのは、「最後の利上げ時」と「不況期突入の数ヵ月前」です。

ただし、ダンスパーティー(投じれば儲かる相場)のお開きは、私が今思っているより早いかもしれないとという警戒はしておきたいと思います。

インフレに強い銘柄への投資

さて、ではどうするのか?
その候補となるのが、インフレに強い銘柄への投資です。具体的には、コモディティへの投資です。

コモディティの代表には原油、金・銀・穀物があり、原油は高いところから更に上値を追っています。ただ、ちょっと高くて買いにくい。

そこで個人的に目を付けているのがリアルゴールドの「金」です。


金 XAUUSD:日足チャート

上図は、このところ何度も、上値トレンドや200日移動平均線の突破に失敗しています。しかし、ドルの流通量やビットコインの価格上昇などから鑑みるに、どこかで上昇するではないかと思い、まずは短期取引用投資口座であるCFDで先週から打診買いを始めました。

但し、金投資には注意もあります。金利が高くなる局面で、金利のつかない「金」は魅力的でからです。しかし、景気低迷でもインフレに耐えうる金はどこかで上昇すると考えます。

なお、現状を見るに、原油の上値追いの方が手堅い投資かしれませんが、面白そうなチャートなので打診買い開始を開始しています。ただし、これまで何度か損切りになっているので、まずは、ポジション量は控えめに、保有をしたいと思います。

最後に

今回は、高まる投資家の米国インフレ予測に対し、投資家としてどう備えるべきかを考えてみました。また、個人的にはリアルゴールド「金」の打診買いを慎重な姿勢で始めたことを紹介しました。

あくまで個人投資家である私の1意見ですが、何らかの気づきにつながると嬉しいです。

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