本を読むのが遅い!読んだ気にはなるが、ぜんぜん覚えてない!
という悩みを持つ人は多いのではないでしょうか。

今回紹介の「死ぬほど読めて忘れない高速読書」は、脳科学で効果が明らかになっている「分散効果」「エピソード記憶」「アウトプット」を駆使することで、「速く読めて」「しかも記憶に残り」「アウトプットの継続」をも実現させる読書術です。

「読書くらいで人生がうまくいくなんて、そんなバカな!」と思ったあなたは、読書の力を侮っています。人生を好転させるための最強の方法こそ「読書」。なぜなら、あなたの悩みや課題は、すでに先人たちが経験してきたものであり、多くの本を読めばその解決方法を学ぶことができるからです。人生の豊かさは読書量で決まるといっても、過言ではありません。

今回は、本書から、「高速読書」の方法を学びます。

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高速で読めて、記憶に残る! 最強の読書術「高速読書」とは

高速で読めて、記憶に残る! 最強の読書術「高速読書」とは

高速読書は1冊を30分で3回読む方法です。脳科学に基づき、人生を変える読書を効率的に行うために、以下を実践します。

脳科学に基づく読書術「高速読書」の3つのポイント

分散効果   :時間を開けたり、場所も変えて読む
エピソード記憶:脳に変化を与えながら、メモして読む(記憶定着)
アウトプット :得た知識をノートに書き留め、現実世界で実践する(ノート術)

スピード×知識×行動 を駆使して読む読書術

本を高速で読む方法の代表は「速読」ですが、たくさん読んでも人生に役立たないなら、それは時間の浪費でしかありません。だからこそ、高速読書では重要ポイントのみを拾い読みし、早く読むことで生まれる時間を用いて、実践で活かすためのステップに落とし込むことを重視します。

高速読書術:早く読む

高速読書術:早く読む

ここからは、高速読書の3つのポイントの内「早く読む」方法について、より詳しく見ていきます。

まず最初に読書の目的をはっきりさせて読む

ただ読書をしても、あなたの人生の目的は達成できないし、ビジネスで成功したり出世したりはできませせん。大事なのは、高速読書をどう「武器に変えていくか」という思考です。このために大事なのが、読書前の事前準備として「目的」を明確にすることです。

目的が明確になればなるほど、それが脳のトリガーとなって読んだ内容を忘れなくなります。

読書前の目的書き出しの効果

目的・願望・課題、手に入れたいスキルやポジションなどを、自由に書き出す
→気になる本が、カラーバス効果で途端に目に入ってくるようになり、読むべき本が簡単に見つかる

どうやって早く読むのか?

高速読書は、1冊を30分で3回読む方法と述べましたが、具体的には、1回目を15分、2回目を10分、3回目を5分で読み、自分の目的にそぐわない箇所は罪悪感を抱かず読み飛ばします。また、読書の際は、タイマーアプリの利用で「集中力」と「達成感」、そして「記録管理」しやすい環境を作って読書します。

タイトル、帯、帯裏、本のカバーの折り返しを先に読み、概要をつかんでから、目的読みをします。

目指すは「本屋の立ち読み(ポイント読書)」

目指すは、「本屋の立ち読み」。大事なポイントのみ読む飛ばし読みが高速読書の基本です。1冊10分で読む代わりに、記憶に定着させるために3回読みます。1回で覚える必要もないので、脳はリラックスした状態で読書ができます。

早く読むテクニック① 漢字だけリーディング

目的読みで読み飛ばすことでも本は早く読めますが、さらに読書スピードを高速にするテクニックが、「漢字だけリーディング」です。

漢字だけリーディングとは、その名の通り、漢字を中心にして本を読む方法です。ひらがなは補助なので多少飛ばして読んでも、意味は9割理解できます。これにより、文字の分量を1/2に削減できます。この方法をマスターすると、文章の予測読みができるようになり、筆者の主張などの本全体の構造の理解スピードも速まります

ただし、ひらがの中で「逆説の接続詞」(ところが、しかし、だが、けれども、いっぽう など)だけは重視しましょう。理由は、この接続詞をトリガーに、「逆接(ところが)→筆者の重要な主張や結論→理由(つまり)→主張のまとめ」以下のように文章が続くことが多いからです。

早く読むテクニック② つまり読み

もう一つの読書スピードを高速にするテクニックが「②つまり読み」です。
頭の中で「つまり何?」とつぶやきながら本を読むと、大切な部分とそうではない部分が無意識に区分できるようになります。結論を中心に構造を理解ながら読む方法がマスターできます。

高速読書術:記憶定着

高速読書術:記憶定着 ドッグイヤー

どれだけ本を読んでも人生に活かされなければ意味がありません。そのためにまず必要なるのがメモによる「記憶」です。

メモは機会損失を減らす優れたツールです。上岡さんが勧めるのは「読書中のドックイヤー(本を折る)」と「青ペンでの殴り書きメモ」です。

1回目の読書時にドックイヤーし、2回目以降、その部分を中心に再読する。そして、エピソード記憶を活用するために、読書中の感情を大事に、アウトプット法を考えながら青ペンでなぐり書きリーディングするという方法です。

ちなみに、青ペンがいい理由は、青色はおもに思考力や分析力を与えてたり、脳に記憶を定着させるのにも一定の効果があるからです。

脳科学的におすすめ!書き味抜群の神ペン

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高速読書術:アウトプット

高速読書術:アウトプット

実際に本の内容を脳に定着させて、具体的に行動プランに落とし込み、普段の生活やビジネスシーンであなたが活用しようと思ったら、アウトプットの「仕組み」を持つ必要があります。

アウトプットノートのすすめ

今の時代、知識量だけでは勝負できません。必要なのは実践です。そのために「アウトプットノート」を作ります。まとめることは4点です。

❶読書の目的を書く
❷書名やメモを書く
❸本のエッセンスを20文字以内で箇条書きに
❹行動プランや具体的なアクションを箇条書きに

大事なのは、「アウトプットノートを行動に転換すること」です。メモをまとめて満足していても全く意味がありません。

上図のノート右側部のように、「行動プラン」を書くのが大事です。横に広いノートを見たとき、人間は一般的にまず右側を見る習性があるので、右側に書くと、ノートを開くたびに見返し、達成度合いを確認する効果も高まります。

これで、アウトプットノートは、あなたが取るべき行動プランの大全集になります。重要度のスコアをつけておくと、それが、あなたの行動の指針となること間違いなしです。

メモノートは「方眼ノート」が最強

マッキンゼーをはじめとする外資系コンサルタントや、東大合格生など、頭がいい人がこぞって「方眼ノート」を使っていますが、それには理由がある!
その理由とおすすめの方眼ノートは以下の記事にて紹介しています。

より知識を高める読書法

より知識を高める読書法

素人から有識者レベルに達する読書法

まったくの素人であったとしても、高速読書を活用すれば早くその分野の有識者並みの知識を身につけられます。

そのための読書法は、1つのテーマにつき、7冊の本を読む方法です。

極める読書のための選書法

そのジャンルの本を、以下の構成で7冊買う
・基礎中の基礎が学べる本:2冊
・応用力や判断力を高める中級レベルの本:3冊
・プロフェッショナル性を高める専門レベルの本:2冊

読書で知識も心もレベルアップ

読書をすることで、単なる知識ではないスキルも身に付きます。

・判断力・直観力
本を読んで脳に知識を定着させていけば、そういった直感やひらめきが生まれ、正しい決断ができるようになる。

・コミュニケーション力
相手の意見に対し、どれだけのことを、打ち返せるか。どのくらい相手に助言や貢献ができるか。このレベルが高まる

・非認知能力
「この人はどういうことを考えてるんだろう」とか、「どんなことが起こるのだろう」と言葉にない部分を知る力です。予測する力とか、感じる力。

・折れない心
アウトプットノートを書いて行動プランを、1冊1アクションで実践していく。自分はこれだけの知識と行動を積み上げてきてんだという気持ちが、自信となり、心も強くなる。

これ以外にも様々なスキルが全般的に向上します。

最後に

今回は、上岡正明さんの著書「死ぬほど読めて忘れない高速読書」を紹介しました。

上岡も本書で指摘している通り、本を読まなければ、先人の優れた思考に触れることはできません。また。本を読んだとしても「いいね」と評価するだけで、人生が好転するほど、世の中、甘くはありません。大事なのは、賢人の脳(思考回路)を手に入れて行動することで、人生を好転させることです。

上記でまとめた以外にも、読書を血肉にする方法がいろいろまとめられているので、是非、人生を変える読書をするための土台として本書を読んでみてはいかがでしょうか。

当ブログでは、多数、読書術に関する本の書評もまとめているので合わせてご確認ください。

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