【書評/要約】自分を変えるノート術( 安田 修著)(★4) ノートを持って、カフェに行こう。環境を変えて思考UP

この1週間、あなたは自分の人生をよくするために、考えたり、行動したりしたでしょうか?

多くの方は、単にお金を稼ぐことに追われて、「自分の人生のために考える時間」をとっている人は少ないでしょう。今の人生ではいけない、自分を変えたいと思っているだけで、何をしたらいいかすらわからないのが現状です。自分で何がしたいかわからない故、不満を持ちながらも会社に雇われているのではないでしょうか。

本書は、そんな自分を変えるためのノート術

今回は、安田修さんの著書「自分を変えるノート術」から、その方法を学びます。

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「なぜ、ノートを持ってカフェに行こう」と提案するのか

「なぜ、ノートを持ってカフェに行こう」と提案するのか

安田さんは「ノートをもって一人合宿しよう!」と著者は提案します。その理由は何でしょうか。

頭で考えるのには限界がある

まず、私たちは、頭の中でいろいろ考えていますが、多くの場合、なんとなく気になる言葉がいくつかの事柄が頭をぐるぐる回っているだけではないでしょうか。頭の中だけで考えるのには限界があります。だからこそ、ノートに書き出すことが大事です。

そして、家にいると、いろいろ雑務をしてしまいがちです。だからこそ、例えばカフェに行くなど環境を変えて行うことを進めます。

一人合宿といったって、わざわざどこかに宿泊に出かける必要はありません。まずは、ノートをもってカフェに行って、30分間、自分の頭に浮かぶことをとにかく書き出すだけ。そして、その後に、簡単に書き出したことを整理することから始めるのでも全く問題ありません。

ノートに書くメリット

ノートに書くメリット

なぜ、ノートに書く必要があるのか。そのメリットを理解することで、ノートを使って考えをまとめる動機付けになります。

ノートに書くメリット

ノートに書き出すメリットは以下の通りです。

❶頭の中身を全部書き出し、「スペース」を作る
❷心のもやもやがスッキリ。悩みが消えてなくなる
❸企画力が上がり、アイディアがどんどん出る
❹スケジュール、ToDoの整理もラクラク
❺自己分析も劇的に進む
❻自分のやりたいことがわかる。気力が湧いてくる。

おすすめノート

安田さんは無地A4のツバメノートを薦めています。
無地がいいのは、罫線が気にならないから。A4なのはある程度、紙面が大きい方が考えが自由に書き出せるからです。
安すぎるノートは書き味が悪くてダメ。高級なノートも、きれいに書かなければ…という思いが頭に浮かんでしまいなんでもためらわずに書き出すことを阻害するのでよくありません。

個人的には、「方眼ノート」と「書き味のいいペン」をを薦めます。
多くのビジネスエリートもA4方眼ノートを薦めています。ノートとペンの書き味は極めて大事です。お勧めの書き心地のいい方眼ノート・ペンは以下にて紹介しています。

見た目の安っぽいノートでは気分が乗らないなら「ノートカバー」

安すぎるノートは気持ちが乗らないという方は、皮のノートカバーがおすすめです。安い300円、400円のノートが高級ノートに早変わりします。

私は、皮のノートカバーを愛用しています。社内外に限らず、会議時に持っていると恰好がつきます。「ビジネスには見た目が大事」と言われ、服装・持ち物に気を配ることが求められますが、皮のノートカバーを使っていることで、打ち合わせの時に「素敵ですね」と一言声を変えてくださる方が多く、よいコミュニケーションツールになりました。

時計などは褒めると、若干、いやらしさがありますが、皮のノートカバー程度なら、たかだか値段は知れているので声が掛けやすいようです。また、打ち合わせ時に目に入りやすいことも功を奏します。費用の割に投資効果の高い買い物です。ビジネスシーンでのコミュニケーションツールとして、コスパの良い自己投資になるはずです!

中途半端な商品を買うより、「明らかに質がいいと分かるものを買う」方がビジネスコミュニケーションツールとしての効果が高いです。自分自身もノートに愛着がわくので、「メモの習慣化」や「ノートで思考する癖をつける」のに重宝しますよ。

ノートに書き留めるときのコツ

以下では、ノートに書き留める場合のコツについてみていきましょう。

ノートはきれいに書く必要はありません。むしろきれいに書くことを意識していると、余計なことに頭がハックされてしまうのでNGです。頭のカスミを取り払うためのノートとするのが大事です。

日付と時間とタイトルだけ書いて、とにかく頭の中を箇条書きで洗い出すことがコツ。頭を限界まで空っぽにしましょう。

使ってじっくり考えれば、新しい発想も必ず出てくる。まずは時間を確保しましょう。

ノート活用を加速するコツ

上記では基本的なノートの書き留め方を紹介しましたが、以下ではさらにノート活用を加速する方法を紹介します。

・「ネガティブな感情」は1回だけ書いて忘れる。
ネガティブなことは、繰り返し書くと無意識に刷り込まれてしまうので、1回でおしまいにすることが大事

・ToDoを見える化するために、「やるべきこと、やりたいこと」を全部、ノートに書き出す

・Todoには期限を付ける。すると、夢は目標に変わる。目標から逆算して、計画的に行動する
 「実現できる」とあなたが確信していれば、きっとその目標は実現する

・30 分で一つ必ずアイディアを出す、というように時間のプレッシャーをうまく使う

メモに書くことのヒント

ノートに自分の考えを書き出すことに慣れていない場合、何を書いていいかに悩んでしまう人もいるでしょう。
そんな時は、以下のことを書き出してみましょう。

①将来のビジョン  
・究極の目標:将来的に、自分がどうあれば理想的か  
・3(5・10・30) 年後の経済的な目標  
・3年後の家族や友人との関係  
・3年後の働き方、キャリア、ビジネス  
・3年後の趣味や学び、社会活動
②悩んでいること   
・人間関係(家族、職場、恋愛……)  
・転職や仕事
・やりたいのにやれていないこと
・変えたい習慣
③アイディア出し、企画   
・新商品の開発  
・ネーミング  
・ビジネスアイディア  
・イベントの企画  
・ブログやSNSでの発信
④頭の整理、プレゼン 
・読書や研修などで学んだことのまとめ  
・人前で喋る内容の構成  
・商談の準備  
・上司への報告シミュレーション  
・会議のイメージトレーニング
⑤フリーテーマ   
・お金や時間があったらやりたいこと  
・今、モヤモヤしていること  
・社会問題について  
・どこに住みたいか  
・その他なんでも

書き出したことを実現する

書き出したことを実現する

ノートの考えていることを書き出しても、何も行動しなければ、やはり人生は元に戻っていきます。ノートで得た気づきを行動に変える、本質的には行動を続けていくこと、習慣化が重要です。

習慣化が苦手な方に効果的「ベイビーステップ」

習慣が苦手という方は、「習慣は努力を続けること」と考えていますが、それは考え方が逆。努力を続けなくても良いように習慣化の力を借りるというのが正しいです。

こんな時は、実現可能な小さな一歩「ベイビーステップ」を行いましょう。ノートをもってカフェに行く行為そのものもその一つです。

書き出したToDoのこなし方(短期的なもの)

短時間で完了するToDoはベイビーステップとしても最適です。以下のようにToToをガシガシこなしましょう。

・1日の始まり、つまり朝に、大きめのフセンにその日やるタスクを全てノートから転記
・Todoをこなすごとに、そのタスクを二重線で消す
・ タスクが消える爽快感を味わおう

書き出したToDoのこなし方(長期的に取り組む必要があるもの)

長期的に取り組むTodoは、スマホのカレンダーやスケジュール管理アプリに転記しましょう。
スマホは、スケジュールと長期のToDo管理に向いている

最後に

今回は、安田修さんの「自分を変えるノート術」のポイントを紹介しました。

まずは、ノートを持ってカフェに出かけましょう。
大きな計画を練ることは大切ですが、 まずは小さな一歩で前に進みながら、徐々に大きく考えればOKです。