
9~10月の急落から上昇に転じた米国株価3指数。インフレや成長へ懸念がある中、高値ダウ、S&P500 は最高値を更新しています。
株価が堅調な中にある中、久しぶりに、投資家心理を表す恐怖指数 VIX指数を購入しました。
株価が最高値を更新中なら、本来買う必要がない(損する)投資先です。ではなぜ、VIX指数の投資を行ったのか、その理由をまとめておきます。
目次
VIX指数の値動きの特徴と現在の状況
VIX指数とは
VIX指数(Volatility Index、ボラティリティインデックス)は、S&P500のオプション価格から算出される指数ですS&P500のボラティリティ(価格変動率)が大きくなると激しく反応。S&P500が急落すると急騰、相場が落ち着いてくると元の数値に向けて下落していく、特殊な値動きに特徴があります。
市場に何か懸念材料があると、トレーダーや投資家はオプションを買い始める傾向があり、それによりS&P500のオプション価格も急激に上昇します。つまり、株価が暴落すると価格変動率が大きくなり、VIX指数が跳ね上がることから、「恐怖指数😱」とも言われます。
VIX指数は、実際のオプション価格から逆算して導き出される「予想変動率」(IV:インプライド・ボラティリティ)です。つまり、投資家が、次の30日間のS&P500のボラティリティをどのように予想しているかを示しています。
値動きの特徴
VIX指数はある値幅で上下動を繰り返します。株価が長期的に右肩上がりで上昇するのとは大きく値動きが異なります。上図は、VIX指数の週足チャートです。
私は、VIX指数を次の5つのレンジで分類しています。
①10~15:株価相場安定期 ※コロナショック前
②15~20:株価相場安定期 ※コロナショック後
③20~30:株価値下げ時
④30~50:株価暴落
⑤50以上:株価大暴落 ※リーマンショック級
2020年のコロナショックが収まった以降は、平時は②のレンジ、少し大きめの下落で③のレンジで推移しています。
過去の大暴落時のVIX指数高値については以下の記事にまとめています。VIX指数を理解するためにも、是非、ご確認ください。
現在のVIX指数の状況
直近のVIX指数の値動きをより詳しく見るために、日足チャートを見てみましょう。
コロナショック以降の最安値圏にいることがわかります。買ってみたい水準です。
VIX指数を使ったヘッジ投資に効く「米国VI」
現在、VIX指数はコロナショック以降の最安値圏にあり、買ってみたい水準です。しかし、VIX指数は「指数」であり、S&P500指数が直接購入できないのと同様、そのものを売買することはできません。
そこで私は、国内で最も簡単に取引ができる、GMOクリック証券のCFD「米国VI」を取引しています。
GMOクリック証券CFDの「米国VI」
GMOクリック証券CFDの「米国VI」は、VIX先物に連動するCFDです。取引単位は10倍、レバレッジは5倍、必要証拠金として、取引金額の20%に相当する日本円が必要となります。ちなみに2020年2月24日以降は新規売り規制がかかっており、ショートポジションを持つことはできません。値動きもVIX指数とは若干異なります。
1ヵ月先の先物なので、月に1回期日(満期)を迎えますが、翌月の先物に乗り換えるローオーバーが行われ、それに伴い、ポジションの状況により、結構、バカにならない価格調整金が発生が発生します。
期先にいくほど価格が高いコンタンゴ状態(通常の状態)のときは、買いポジションを持っていると、差額分の支払いが必要となり、次の期日は、「11月10日」です。
米国VIを使った投資戦術
米国VIは、オプションを元にした商品のため、時間価値が含まれています。そのため、コンタンゴ状態にあるときは、期日に向けて、米国VI値が下がっていく力が働きます(時間経過とともに減価)。
故、ロングポジションを保有する場合は、調整金が発生する、次の期日11月10日までに、ポジションをクローズする方が賢明です。この期日までに、株価値下がりで吹き上がるようなら利益、このまま株価堅調が続くなら、損切りで終了です。
私のような、基本、現物資産でもCFDでも株式指数連動型商品のロングポジションを長期保有している者にとっては、株価下落時のヘッジとして機能します。ただし、下落に賭けるという賭博性もあり、十分なヘッジをしようとすると、結構リスクが大きくなるので、十分なヘッジが取れるようなポジション量でトレードしたことはありません。
米国VIの損益の計算方法は、こちらの記事の後半をご確認ください。
私が今、米国を買ったワケ
では、米国株価は最高値を追う展開の中で、なぜ、このタイミングで、米国VIを購入したか?
その理由は、米国VIが、過去の下値トレンドラインまで下落したからです。過去を見るとVIX指数は約15ぐらいで、米国VIも下値トレンドラインに沿って反発する傾向があります。よって、米国VIも同じようなタイミングで反発するだろうと予想。そのうえで、トレンドラインの底値付近と思われる「18.5」に指値を入れておいたわけです。
私は、米国VIに「18.5」で指値注文を入れておいたところ、10月26日夜に約定したというわけです。今のところ、わずかですが反発してプラスです。
個人的には現物資産やCFDの株価指数(米国30、米国S500、米国NQ100)などのポジションを保有しているので、米国VIで利益が乗るような相場にはなってほしくはありません。様子を見つつ、11月10日までに売却判断をしたいと思います。
私は、VIX指数の買い(米国VIのロング)は、当然リスクのあります。しかし、私は「株式投資の掛け捨て死亡保険」ととらえています。
何もなければ「保険料」を払って終了。損益的には「損失」です。しかし、本当の「万一=株式市場の死亡=暴落」が来た時は、まさに掛け捨て死亡保険と同じで、資産効率は爆発的です。
最後に
今回は、久しぶりに「米国VI」を買った理由について紹介しました。
私の株式投資の基本は長期投資ですが、CFDは短期投資(数週間~数ヵ月)の攻めの投資用に重宝しています。また、攻めの投資だけでなく、株価下落時の守りの投資にも使えます。
一つの投資戦略として、活用してみてください。
一日経過して、VIX指数は上昇傾向。来週金曜日に開催のFOMCに向けて、市場が警戒しているようです。
まだ、時間はありますが、今後、米国政策金利の引き上げの時期に向けて、FOMC前に市場がざわつく(結果、株価が下落する)頻度が増すように思います。
今後の株価下落への備えとして、何らかのヘッジ手段を講じておかれることをお勧めします。

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タグ:VIX
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