【書評/要約】できれば服にお金と時間を使いたくないひとのための一生使える服選びの法則(大山旬著)(★4)

年末の大掃除を兼ねて、不要なものの断捨離を行う方も多いのではないでしょうか。

しかし、多くの人が苦手とするのが「服の断捨離」。クローゼットの中は1年間、袖を通していない服で占拠され、いつも来てる服がクローゼットに収まらず出しっぱなし…という人は多いものです。しかし、もったいなくて捨てられない…

なぜ、こんな事態になってしまうかといえば、「正しい服選びの方法」を知らないから。

そんな方に非常に参考になるのが、今回紹介の「できれば服にお金と時間を使いたくないひとのための一生使える服選びの法則」

非常にわかりやすく、失敗しない服選び方法を教えてくれる1冊。本書を読めば、センスアップを図りながら、着ない服でお金を無駄にしない方法が学べること、間違いなしです!

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着こなしに必要なのはセンスではなく「技術」

洋服の着こなしに最も必要なのはセンスではなく「技術」。
だから、その技術さえ学べば、周りから「センスがいい」と思われるファッションが実できるのですが、では、なぜ、服選びに失敗してしまうのでしょうか。

服選びが苦手な人は2種類

服選びが苦手な人は2種類います。

①無頓着型

①無頓着型は、そもそもファッションに無頓着。服を選ぶ基準は「安さ」「着やすさ」「機能性」の3点という人。
このタイプの人は、ヨレヨレの服を何年も着続けたり、デザイン的にも古臭さを感じるようなものをずっと着続けますので、周囲からの印象は「くたびれた雰囲気」になりがちです。

②独自センス型:ファッションが苦手な方の7割が該当

買ったはいいけど、着こなせない服がたくさんある、いつも同じような服ばかり買ってしまう、「個性的ですね」と言われることがあるが、「おしゃれですね」とは言われない、等の人はまさに②のタイプです。

大人の着こなしのための服選びはふつうが一番

ファッション雑誌に載るようなおしゃれ上級者は別として、大人の着こなしに重要なのは「センス」ではなく「必要最低限の知識」。

具体的な必要なファッションアイテムは、「シンプルなトップス」と「シンプルなボトムス」、そして「長く使える上質な小物」それだけあれば十分。以下の通り、ふつうが一番。

この4点を押さえれば大丈夫!服選び

・ベーシックであること
・自然であること
・清潔感があること
・シンプルであること

パッと見は特に派手さもなく、特におしゃれだなと思わせる要素もないのですが、着てみると身体に自然に馴染み、上質で品のよさを感じる。そのような服こそ「大人のふつうのファッション」には必要不可欠なのです。

ファッションは誰のためのもの

大人のファッションは「人から自分はどのように見られているのか」を意識することが大切。なぜなら、ファッションは「自分はどのような人間なのか」を示す1つの指標となるからです。

できるかぎりシンプル・単色なもの、装飾がないものを選べばいい。
つまらなそうに感じますが、むしろこのようなベーシックなアイテムだと、ひとつひとつ個性がぶつからないため、さまざまな着こなしが可能になります。

服選びの7割はサイズで決まる

ベーシックな服にとって、とても大事なのが「サイズ選び」。サイズ選びを間違えてしまうと、価格の安い服よりもだらしなく、安っぽく見えてしまいます。

実はファッションの良し悪しは「シルエット」に大きく左右されます。サイズがちゃんと合っているシンプルな服さえ着れば、その服はとてもよいもののように見えるのです。

では、なぜ多くの人がサイズを間違えてしまうのか?

タイトルの理由の大半が、体形を隠すためについつい大きめのサイズを選んでしまうから。

サイズが大きいとどうしてもシルエットが広がってしまい、だらしない印象になります。サイズ選びのポイントは、大きめよりも少し小さめを選ぶことにあります。

なお、よく言われる「清潔感」も、実は以下の4点で判断していることが多く、その中でも何より大事なのが「サイズ」です。

清潔感を保つために大事なこと

・デザインはシンプルか
・ごちゃごちゃした色使いではないか
・古臭いデザインではないか
・サイズは身体に合っているか 何よりも大切

量より質!クローゼットを断捨離しよう

シンプルじゃない服
・サイズが合っていない服
・使いにくい柄物の服
・くたびれている服
・1年以上着ていない服

どんなにたくさんの服を持っていたとしても、「よく着る服」というのは限られています。今持っている服のほとんどを捨てることから始めましょう。捨てることで新しいファッション習慣が身につきます。

服選びの半分はお店選びで決まる

服選びの半分はお店選びで決まるは事実です。
無駄な服を買わないためには、以下のような服が揃う店を選ぶべきであり、試着がしやすい店を選ぶことが大事です。

お店の選び方

・ベーシックな服がそろっている
・店員さんの押しが強くなく、試着しやすい
・店員さんの服装に好感がもてる

是非とも利用したいお店とは

積極的に使いたいのは、ファストファッション、スーツショップ、セレクトショップ。
これらのショップはベーシックなアイテムを割と手頃な値段で手に入れられます。各ショップ、「どのように活用するか」がとても大切です。

以下は、おすすめショップとそのお店で利用したいアイテムなどです。

ユニクロ:ベーシックで着回しのきくとても便利なアイテムを選ぶ

・おすすめアイテムは「ジーンズ」「ニット」「インナー」
・ネイビー、グレー、白、黒など、ベーシックな色合いのものを積極的に選ぶ

GAP/バナナ・リパブリック:コーディネートの幅を広げる

ユニクロだけですべてのアイテムを選んでしまうと、どうしても単調なファッションになってしまいますが、そこに、GAPなどの鮮やかなシャツや軽快なボトムスを取り入れることで、全体のバランスが整いやすくなる
アイテムの中でも特におすすめなのがシャツです。

スーツカンパニー:スーツ選びに欠かせない

「アントニオ・ラヴェルダ」というシリーズがおすすめです。

UNITEDARROWS/トゥモローランド:人目に付くアウター選びに

どれを選んでも失敗しにくいセレクトショップが上記2つ。
たとえば、ジーンズやニットはユニクロでそろえ、主役級のアイテムであるアウターやジャケット、シャツなどにセレクトショップのアイテムを使うという使い方はおすすめです。

服ジャンル別、選び方の㌽

ジャケット・アウター

ジャケットは大人のファッションに欠かせない。カジュアルな装いの中に「キチンと感」を持たせられる最強アイテムだからです。

・人目につくジャケット※・アウターにはしっかり投資する(コストをかける)
・スーツとは異なる軽やかななカジュアル上着を用意
 色は、1着目はネイビー、2着目はグレー
・ジャケットはサイズ感がとても重要

・アウターはシンプルな1着にしっかり投資
 ジャケットを着ない時期、最も人目につく着こなしアイテムになる

・コートもその一つ
 最も大事なのは着丈の長さです。ももの中間ぐらいの位置に着丈がくるとバランスがよい
 (長すぎると重く、短すぎると子供っぽい)
・色はチャコールグレー、ネイビー、ブラックであれば使いやすいです。柄や装飾は一切不要

その他アイテム

・襟付きシャツ:まずは無地のモノから。体のサイズに合ったものを選ぶ
・Tシャツ  :無地やボーダー柄で上質なもの
・ニット   :コーディネートの幅を広げる
        薄手のニットとアウター代わりになるカーディガンの2種類があればOK
・ジーンズ  :シルエットとフィット感がキモ。きちんとしたものを選ぶ
        ホワイトジーンズは慣れれば万能。どのようなトップスにも合わせられる

大人の服選び:基本色を押さえよう

・ベーシックカラー:ネイビー、グレー、白、ベージュ、淡いブルー、焦げ茶、黒
・アクセントカラー:パープル、ターコイズ、オレンジ、淡いピンク
・アクセントカラーは全体の2割程度に

ちょっとした工夫でおしゃれに

・「こなれ感」を出すための「腕まくり」はかなりおしゃれ
・ジーンズやコットンパンツの裾のロールアップも、服装全体にほどよいカジュアル感を出すことができる

・服も靴も、2日連続で使わない
・靴は買ったら防水スプレーを

・全身が見える姿見は必須
・体形を気にするよりも、姿勢を意識!
どんなにスタイルがよくても、猫背で歩いている人は残念ながら素敵なファッションには見えません。
体形の良し悪しよりも、姿勢のほうが、よっぽどファッションに大きな影響を与えている

参考雑誌

ベーシックだけどセンスのいいファッションを学ぶには、雑誌は欠かせません。
以下はおすすめのファッション雑誌です。

男性向け雑誌

Begin:カジュアル寄りの雑誌ですが、ベーシックなアイテムの紹介が多い
MEN’S CLUB:ジャケットを着用した大人の休日スタイルの提案が多い

女性向け雑誌

Oggi
Domani
どちらもシンプルで気取らない自然体のコーディネートが学べる

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最後に

今回は、大山旬さんの「できれば服にお金と時間を使いたくないひとのための一生使える服選びの法則」を紹介しました。

一生涯に使う「服代」は馬鹿になりません。
来年こそ、ファッションに無駄なお金を掛けず、さらに、センスアップをするために、是非、最低限の知識を学びましょう!