【書評/要約】1日3食をやめなさい!(内海 聡 著)(★4)

老化を促進し、様々な病気を引き起こしている「食べ過ぎ」。

食べ過ぎるほどに、胃腸や肝臓を始め大半の内臓が働きっぱなしとなり、内臓は疲れ、消耗し、老化が進行。体内で食べ物を栄養素やエネルギーに変える際にどうしても生まれてしまう代謝物質である「活性酸素」細胞を傷つけるため、ますます老化が進むという状況が起きています。

健康を保つために大事なのは、「栄養は取りつつ、消化・吸収にかける労力を必ゆ最低限に抑える」こと、つまり、「必要最低限だけ食べること」であり、「1日3食は不要」と語るのは、1日3食をやめなさい!の著者内海先生。

「1日3食を規則的に」と教えられるのが日本の一般的な食事のルールですが、なぜ、1日3食がダメなのか?どう食事すればいいのか?

今回は著書「1日3食をやめなさい!」から、その要点を紹介します。

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食べ過ぎだけど「栄養不足」

現代先進国ではびこる「肥満問題」。カロリー的には明らかに「食べ過ぎ」です。しかし、食べていても栄養が足りていない「重大な栄養失調状態」です。

食べていても栄養不足のため、脳から「栄養が足りない、食べろ!」という命令が出てしまう。これが、デブ化への負のスパイラルとなっているのです。

「糖質」のとりすぎの害

人が摂取するものの中で最も害が大きいのは、「糖質」の取りすぎです。日本人は特にご飯・パン・麺など糖質が大好き。昨今は「低糖質ダイエット」が流行っているのも、このご飯・パンなどの炭水化物を抑えるための方法です。

この、糖質はドーパミン報酬系というところに直接作用し、多幸感をもたらします。故に、「砂糖はこの世でもっとも古い歴史のある覚せい剤」とも言われるほど。最近は、コンビニに行けば「カロリーゼロ」をうたった人工甘味料の飲料が溢れています。しかし、人工甘味料は脳に作用して依存性を高めます。体に良くないばかりか、脳に「おいしい!」と感じさせ、虜にしてしまいます。

著者は、脂質・タンパク質・糖質を1/3の割合で取ることを進めています。

上手に取り入れたい天然甘味料「エリスリトール」
エリトリトールはメロン、ブドウや梨などの果実や醤油・味噌・清酒などの発酵食品に含まれている天然の糖アルコール。天然成分であり、副作用もないうえ、カロリーも少なく砂糖と同じような役割を果たします。

メディアではこの利点を疑問されたりもしていますが、基本的には通常の砂糖と変わらないため、カロリーや糖質などを気にされる方にとっては最高の救世主だと言えます。

低カロリーだからと言って取りすぎはよくありませんが、1gあたり 0.24cal程度しかないため、料理やお菓子作りに使用すれば、大きくカロリーカットできます。私も自宅で使う砂糖はエリスリトールです。

普通の上白糖に比べて割高ですが、高価なダイエットサプリを買うより健全。健康を買う「自己投資」と位置づけています。

朝食はとらないほうがいい

現代では、健康のためにも取ることをすすめられる「朝食」。しかし、内海先生は「朝食」を取らないことを勧めます。

そもそも、体は朝一番に食事を受け入れるようにできていません。人類は、古代より「空腹→活動(狩り)→食べる」という自然本来のサイクルがあり、現代の人間の体もそのリズムに合わせて体の機能が最適化されています。しかし、現代社会においては「食べる→空腹→食べる」に変化しています。

そもそも、1日3食になったのは、たかだか400年のこと。人の体の機能はこのリズムには最適化されていません。朝食などなくても大丈夫なのです。

古代人の生活習慣で痩せる「パレオダイエット」
本来、人間が持っている体の機能を生かしてダイエットをする方法に「パレオダイエット」があります。

パレオダイエットとは、パレオリシック(旧石器時代)の略で、農耕を開始する前の原始人の食生活を取り入れたもの。 肉や魚、卵、野菜などは食べてOKで、農耕や牧畜が開始されてから取り入れられるようになった米、小麦などの穀類、豆類、乳製品は控えるダイエット方法です。

大事なのは、「何を食べるか」ではなく「何を食べないか」

現代の飽食の時代において、本当に大事なのは、「何を食べるか」ではなく「何を食べないか」です。

体に明らかに有害なものを食べないようにすることが大事です。入ってきた毒は「脂肪」という形で蓄積されます。故、この毒を取り除くには、貯まった毒を排出する以外ありません。

内海先生は、この毒を排出する=体重を落とす方法として激しい運動は勧めません。理由は、運動のし過ぎも食べ過ぎと同様、活性酸素が出過ぎてしまうからです。かわりに、じっくりとじんわりと汗をかく、低温サウナを薦めています。

「脳」より「腸」の要求に従おう

脳は、多幸感を求めて、必要以上に食べ物を欲しがります。

「(食後の)デザートは別腹」と言いますが、これらは、おなかが減っているから食べるのではなく、脳が欲しがり食べてしまうのです。だから、脳の命令に従っては×。必要以上に欲しがらない「腸」の要求に従うことが大切です。

最後に

今回は、内海聡さんの「1日3食をやめなさい!」を紹介しました。

私は最近は、完全朝抜きではありませんが、基本的に朝食は「プロテイン」です。最も売れているプロテインサバスなら1食21gでタンパク質14.3gが取れてカロリーは85kcalで済みます(他のプロテインもほぼ同じぐらい)。

いまやプロテインは筋肉マッチョになるために飲むためのもの以上に、効率的にプロテインを摂取する栄養源です!いろんな味のものがあるので、きっと、あなたに合うものがありますよ。甘味なしのものもあるので、甘いのが苦手な人も大丈夫です。