【書評/要約】誰でもできるのに9割の人が気づいていない、お金の生み出し方(今井孝 著)(★4) 誤った思い込みに気づき、正しく学べば自力で生計は立てられる!

好きなことで起業、会社員以外の副収入を目指す人が増加する昨今。しかし、実際は、生計を立てられるほどに稼げる人はごく少数にとどまります。

稼げる人は何が違うのか? それは、知識やスキルではありません。また。センスでもなければ、生まれもった才能でもありません。必要なのは、9割の人が気づいていない、「ゼロからお金を生み出すために必要なお金の知識を知っているか」です。

資格を取り続け、学び続けてもお金を生み出す急所を知らない限り、何年経っても自立できるほどの収入は得られません。

今回は、今井孝さんの著書「誰でもできるのに9割の人が気づいていない、お金の生み出し方」から、誰もができる方法で、無駄な努力をすることなく、好きなことで生計を立てるために必要な知識を学びます。

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お金を生み出す人たちは何が違うか

【書評/要約】誰でもできるのに9割の人が気づいていない、お金の生み出し方(今井孝 著):お金を生み出す人たちは何が違うか

成功している人も普通の人もそれほど能力は変わりません。稼げないのは「お金を稼ぐことを妨げる7つの思い込み」があるからです。

お金が稼げない人の間違った7つの思い込み

これからビジネスを始めたいと考えても、多くの人は自分を過小評価しています。具体的には、以下のようなマイナスの思い込みを持っています。

お金が稼げない人の間違った7つの思い込み

❶お金を生み出せるネタや商品がない
❷こんなことでお金をもらっていいのか
❸自分よりすごい人に提供できるものはない
❹他にも同じようなことをできる人がたくさんいる
❺新しくて画期的なサービスでなければならない
❻ 知らないことだらけで勉強しなければならない
❼自分には経験も実績もない

これでは、思い切ったサービス展開はできません。また、自分の報酬を安く見積もり提供してしまいます。その結果、労働に対する対価が見合わず、ビジネスに挫折してしまうのです。

お金が受け取れない根本的な原因

では、なぜ、お金(正当な対価)を受け取れないのか? その大きな原因は、多くの人が「給料でしかお金をもらう経験をしていない」からです。

アルバイトやサラリーマン生活を長く続けていると、「長く働いた分だけお金がもらえる」という賃金労働体質が染みつきます。つまり、時間は関係なく、「「サービスの価値」に対して報酬を受け取るという感覚に慣れていない。そのため、「これだけのことで、こんな金額をもらって良いのだろうか?」と、お金を受け取ることに強烈なブレーキがかかってしまうのです。

ビジネスの初期に「本当に必要な知識」

人は新しいことを始めるとき、失敗したくないという気持ちがあるので、準備や知識習得に時間をかけがちです。しかし、いくら、ビジネスの初期の段階で資格、財務・会計の勉強をしたところでお金は稼げません。

ビジネスの初期に本当に必要な知識は「ゼロからお金を生み出すための正しい知識」です。具体的には以下の4つの学びが必要です。

お金を稼ぐために学ぶべきこと

❶お金を生み出す根源「人間の欲求」を理解する
❷お金に対する正しい目標を持つ
❸ゼロからお金を作るためのステップ
❹お金と満足感の関係を知る

上記が腹落ちしてわかると、自分のスキルや知識の価値を理解でき、堂々とお金を受け取ることができます。また、ゼロからお金を生み出すことができるようになることで、自信もついてきます。

以下では、❶~❹をひとつひとつ見ていきましょう。

お金を生み出す根源「人間の欲求」を理解する

【書評/要約】誰でもできるのに9割の人が気づいていない、お金の生み出し方(今井孝 著):お金を生み出す根源「人間の欲求」を理解する

人がお金を払うのは、そこに「欲求」を感じるからです。「お金の正体は人間の欲求」という事実をがわかっていてはじめてお金をゼロから生み出すことができます。

人はなぜお金を払うのか

サービス価格が「高い」か「安い」か?これは、お客様の「欲求の強さ」で決まります。

つまり、商品やサービスの価値は、あらかじめ決まっているものではありません。人によって感じる価値は違いますし、同じ人でも気分によって価値の感じ方は変わってしまうほど、ブレるものです。商品の値決めが難しいのも、「考えて決まる」ものではなく、「感情で決まる」からです。

つまり、あなたがお金を生み出せないとしたら、その根本的な理由は、「商品に価値がない」からではなく、「相手の欲求を十分知らない」からです。相手の欲求を知れば知るほど、お金を増やすチャンスは増えます。

欲求に合わせてアピールポイントを変える

では、どうしたらいいのか。相手の欲求が理解できているなら「相手のその欲求に合ったアピールをすれば良い」ことになります。 同じ商品でも提供する相手とアピールポイントを変えれば、途端に価値のあるものに変わります。受験生向けの「落ちないリンゴ」はその好例です。

特に、人はの3大欲求である人間関係・お金・健康をターゲットに、「相手の労力を省く」ニーズを満たすと、サービスをお金に変えることはしやすくなります。あなたにとっては「5分作業」でも、知識のない人にとっては「30日間の猛勉強」が必要になることは多々あります。提供サービスを考えるに当たって、「もし、ゼロからやるとしたら、いったいどれだけの時間とお金がかかるのか」を計算してみると、自分のスキルの中にも商品化が可能なことがあるはずです。

決して、自分のお金を生み出すネタや商品がないと思わないことが大事です。

お金に対する正しい目標を持つ

【書評/要約】誰でもできるのに9割の人が気づいていない、お金の生み出し方(今井孝 著):お金に対する正しい目標を持つ

私たちは、売って稼ぐことに対して様々な間違った思い込みを持っています。これらを払拭し、正しい目標を持つことも大事です。

売ることに対する間違った思い込み

多くの人がもつ、間違った思い込みを列挙したのが次のリストです。

売ることに対して間違った7つの思い込み

❶たくさんの人に買ってもらわなければならない
❷すべての人に認められるものを提供しなければならない
❸お金をもらったからには結果を100%出さなければならない
❹差別化しなくてはならない
❺ナンバーワンにならなければならない
❻すごい人にならなくてはならない
❼成功しなければ価値がない

上記のような考えを持っていると、自ら売るハードルを上げてしまいます。まずは生計が立てられればよしと考えるなら、大事なのは「自分の提供しているものに自信を持ち」、「必要な人だけが買ってくれればいい」と割り切ればいいのです

自分に無理をしすぎずとも、自分の性格・特性を活したサービスで、喜んでくれる人は必ずいます。まずは、考え方を変えることが大事です。

「人間的価値」と「市場価値」を混同してはいけない

さて、お金の話をしていると「価値」という言葉がよく出てきますが、自分の価値を考えるに当たっては、「人間的価値」と「市場価値」を混同しないことが大事です。

市場価値」はサービスの価格のことです、価値があるかどうかは買う側の人の欲求の強さによって決まります。一方、「人間的価値」は、自分が人間として存在することに対する価値であり、自分で決めるものです。

ここの2つを混同してしまい、「売上の大きさ」を「自分の人間的価値を同一視してしまうと、「自分には価値がない」と落ち込んでしまうことになりかねません。このような混同で、自分を卑下しすぎないようにすることが大事です。

ゼロからお金を作るためのステップ

【書評/要約】誰でもできるのに9割の人が気づいていない、お金の生み出し方(今井孝 著):ゼロから大きなお金を作る最短ステップ

まったくの初心者がビジネスの初期に躓くのは、最初から大きく稼ごうとするからです。ゼロからお金を生み出すには、小さくステップをふんで育てていくのが鉄則です。

まずは、相手の悩みを聞くことを優先

初心者がお金を生み出すために、まず大事なのは、
❶安心を確保しながら進むこと(大きすぎるチャレンジは避ける。サービスを見直す)
❷相手の欲求を知ることに集中すること
❸目の前の一人を大切にすること(質を高める)
です。

身の丈に合わないチャレンジは避けつつ、最初は相手の悩みを聞く事を最優先する。そして、サービスをやりっぱなしにすることなく、自分のサービスの良いところ悪いところを見極め改善していくことが大事です。そのためにも、少人数に感動レベルのサービスをすることを心がけた方が、サービスの質は向上し、ユーザから支持を得やすくなります。

自分が選ばれる理由も分析

初心者のうちは、相手の反応から学びながら、自分が選ばれる理由を分析することも大事です。単に、サービスそのものの分析にとどまらず、相手は自分にどんなキャラクターに魅力を感じているのかも分析し、自分のキャラクターの雰囲気に合わせた商品づくりをすると、より多くの人に受け入れてもらいやすくなります。

お金と満足感の関係を知る

【書評/要約】誰でもできるのに9割の人が気づいていない、お金の生み出し方(今井孝 著):お金を生み出す根源「人間の欲求」を理解する

ゼロからお金が生み出せるようになっていく傍らで、相手からサービス契約打ち切りを申し出られることもでてきます。その時のために、人は何に満足するかを理解しておくことは極めて大事です。

改めて、人が得たいものは何だったか?

私たちはお客さんがお金を払ってくれるのは、それに見合う「成果」があるからだと考えがちです。しかし、たくさんの成果を出せば、サービスを継続的に使ってくれるととは限りません。例えば、結果にコミットしすぎるあまり、お客さんがしんどさや苦痛を感じて、それが契約の打ち切りにつながることもあるからです。

お金と満足の原理原則

このような相手との感情の行き違いを減らすために大事なのが「お金と満足の原理原則」です。

お金と満足の原理原則

❶人はチャレンジしている瞬間にこそ、最大の満足を感じる
 (チャレンジの伴走者になることもサービスになる)
❷一生懸命な姿に心を打たれる(親身になってサービス提供してくれる人に満足を覚える)
❸エンターテイメント性があるから続けられる(求められるのは「結果」だけではない)
❹信じてもらえるから頑張れる(信じてくれない人からの手ほどきは苦痛)
❺仲間ができると人生は何倍も楽しい
❻挑戦する姿勢に勇気をもらえる(挑戦者からは目が離せない。勇気がもらえる)
❼自分を認められることが人生のゴール(達成感より認められたいという欲求の方が強い)

エリートでなくとも自力で生計は立てられる!

前節の7項目は、別の見方をすると、ずば抜けたエリートであったり、ずば抜けた知識がなくともビジネスができることを示しています。相手の感情を大事にしたサービスの構築で、あなたは、自分で生計が建てられる収入を得ることができるのです。

まずは、稼ぐことに対する誤った思い込みを捨て、今、ご自身が持っている知識をベースに、何ができるか、考えるところから始めてみてはいかがでしょうか。

最後に

今回は、今井孝さんの著書「誰でもできるのに9割の人が気づいていない、お金の生み出し方」から、誰もができる方法で、無駄な努力をすることなく、好きなことで生計を立てるために必要な知識を紹介しました。

誤った思い込みが、自力で稼ぐ足枷になっていると気が付いた人が多いのではないでしょうか。本記事で紹介した内容は、本書の抜粋に過ぎません。是非、本書を手に取り、さらに大きな学びを手に入れて頂けたらと思います。