仕事を今まで以上に頑張っても、全く時間的な余裕ができない
毎月の給料、貯金したくてもその余裕がない
こんな悩みをお持ちの方は多いはず?

そんな方は、人間の行動原則の一つ、「パーキンソンの法則」に基づき行動し、損を積み重ねている可能性が大いにあります。

パーキンソンの法則に基づき行動していると、時間は奪われ、お金もたまりません。

今回は、パーキンソンの法則が何かを解説したうえで、解決策を紹介します。

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「パーキンソンの法則」とは

パーキンソンの法則は、イギリスの歴史学者・政治学者であるシリル・ノースコート・パーキンソンが1958年に提唱した法則です。役人の数は、仕事の量とは無関係に増え続けるというもので、2つからなります。

パーキンソンの法則

第1法則:仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
第2法則:支出の額は、収入の額に達するまで膨張する

どちらも、ビジネスパーソンが日々の生活で意識した方がいい法則です。
以下では、2つの法則を確認したうえで、その改善方法についてみてきましょう。

【パーキンソンの法則】第1法則:仕事の量と時間の関係

パーキンソンの法則:第1法則

ここからは、「第1法則:仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」はなぜ起こるのか、改善策はないのか見てきましょう。

ありがちな仕事スタイル

ビジネスマンの皆さんには以下のような経験はないでしょうか?

・打ち合わせで本来の議案は40分で終了したのに、終了予定時間までダラダラ続けてしまう。
・なぜかいつも残業をしている。
・納期ギリギリになるまで仕事に取り掛からない。取り掛かれない。
・資料提出まで残り2時間あると、時間ギリギリまでフォントや図を微修正してしまう
 (本質でないところに、最後までこだわり時間を費やす)

これらは、まさに、パーキンソンの第1法則に当たる仕事例です。これらは、特に会社員に限ったことではなく、子供が夏休みの宿題を夏休み終了間際になってするのも同じです。

特に、仕事は真面目に頑張らなければならないと思っている方々が陥りやすいのが、常に時間を意識して行動しないと、数時間で終わる作業も、締め切りいっぱいまでかかってしまう→仕事が膨張してしまうのです。

これでは、締め切り日が到達するまで、仕事を頑張り続けて膨張し、ストレスがかかり続けます。「労働(量)は美徳」ではありません。これではマルクスの「資本論」でいう、「資本家に搾取され続ける労働者」に自ら陥っています。

では、こんな「時間貧乏」になりがちな自分はどのように改善したらいいでしょうか?ちょっとした行動や思考を変えるだけでも改善は可能です。

解決策❶ 則レス

では、どのようにしたら、この時間貧乏を解決できるのか?

例えば、3日後が締め切りの改善提案レポートを依頼されたら、簡単な提案を当日中に作って提出してみてはいかがでしょうか。
この時、凝ったパワーポイント資料などを作成する必要は一切ありません。メールなどでさらさらっと回答すればOK。

この時、ボリュームが足りない、中身が薄いと問われることはあまりありません。むしろ、相手はすぐに着手し対応してくれたことを素直に喜び、そして、そこに感謝や信頼が生まれます。

即レスは効果抜群

自分が使う時間を最小限にしながら、信頼も感謝も得られる
⇒圧倒的に得なやり方

仕事ができる人は、このような無駄を省いて、さらに評価を得たり、知識をつけたり、副業したりする時間を生み出します。

さらに副次的な効果として、「●●日までに資料作らなくちゃ…」といったストレスから解放されるので、気持ちも軽やかで前向きでいられます。

解決策❷ 自分の時給を意識して仕事をする

特に、サービス残業をしがちだったり、納期ギリギリまで仕事をして苦労してしまう真面目な方に、是非、実践していただきたいのが、自分の時給の把握です。

年収をもとに時給を割り出す方法は、残業なしの標準的な労働時間下のもとでは、以下の式で求められます。

年収と時給の関係

時給=年収÷2000 ※残業なしの場合

上記式を用いると、年収400万円の方なら時給は2,000円、年収1000万円の方なら時給は5,000円です。当然、残業をしていれば、当然、時給は下がります。

自分の年収を時給換算する簡単な方法は以下の記事にて解説しているので、それをもとに残業時の時給を理解すると、残業をせずに効率的に仕事をしようという意識も高まるはずです。

また、通常の業務においても、自分の時給を理解していると、「この仕事をする意味があるのか?」を自分に問いただし、無駄な仕事をしないことにもつなげられます。

個人的に改善すべきだと思う【仕事環境】

安いPCを使って、作業効率を落とすほど、生産効率が悪く、人生のイライラを募らすことはありません。
個人的には、仕事で使う、パソコン、ディスプレイなどの仕事道具にはお金をかけるべきだと考えています。

【パーキンソンの法則】第2法則:支出と収入

パーキンソンの法則:第2法則

簡単な言葉で表現すると、「おカネを持っていたらその分使ってしまう」ということです。

これは、貯金や投資ができない貧乏人の典型的なパターンで、一般的には裕福な年収700~1000万円が老後破綻に陥ってしまうのも、このパターンです。
年収の如何に関わらず、資産を築く人は、まずは、❶消費欲求を抑えて、浮いたお金を増やす(投資する)努力を行います。

解決策❶ミニマルな暮らしの快適さを知る

消費旺盛な人にとって、ものを買わない生活は非常に貧乏くさくていやだと感じるかもしれません。
しかし、ものを持たない暮らしには、「さまざまな煩わしいものからの解放」につながり、これが実現できると、所有欲は格段に薄れていきます。以下、ミニマリストの方々の本は大いに参考になります。
まずは、クローゼットの整理から始めてみましょう。多くの方は、大量に無駄な服を持っているはずです。今後、自分が買うべき服もわかり、無駄な出費がなくなります。

また、破綻しやすい人の傾向知り、家計を見直すことも合わせて実施しましょう。

FIREを目指すなら、いくら資金を貯めればいいのか目標額を意識することも、ミニマルな暮らしを後押ししてくれます。

解決策❷優遇税制のある投資をする

では、お金の支出を減らせたら、どうやって増やすことができるのか?

今どき、支出を減らた分を「銀行口座」に貯えていても、お金が増えることはありません。「お金が増える仕組み」を作ることが大切です。

まず、「第1法則」の改善で生み出される時間を利用して、「iDeCoやつみたてNISAなどの税制優遇のある投資法を用いて、毎月投資をする仕組み」を早々に設定することを行ってみてください。

iDeCoは非常に優遇税制が極めて大きい制度なのに、未だに利用率が低い制度。毎年の所得税を減らす効果だけでも絶大です。

以下のページでは、iDeCo、つみたてNISAのメリットや、具体的にどの金融商品に投資をすればいいかなど、解説をしています。まずは、仕事を適度に切り上げ、投資について勉強しましょう。