今の自分を変えたいと思いつつ、「自分にはムリ」「どうせムダ」と自らが脳に作った限界に縛ら出て何もできない。

こんな人、たくさんいますよね。でも、それ、本当にムリ・ムダなのでしょうか?

本書「脳リミットのはずし方」は皆さんご存知の脳科学者の茂木健一郎さん。「自分の限界は、自分が作り出した幻想」と言い切ります。そして、「やる気」という特別な感情を利用せずとも、限度をはずすことはできますよと提案します。

では、リミットはどうやってはずせるのか?まずは、リミットを作ってしまう根本原因を知ることが大事なので見ていきましょう。

脳リミットをはずす上で妨げとなる「思考」

さて、皆さん、まずはご自身を見つめるために、以下のリストの内、当てはまるものをカウントしてみてください。

現状維持が何よりも大事だと思っている
一度決めた習慣は変えたくない
自分の中の常識こそが生きる羅針盤である
「普通は」「一般的には」という言葉から会話を始めることが多い
「どうせ」「でも」「だって」が口癖である
ムリだと判断したら、あきらめるのが早い
新しいことにチャレンジして失敗するのが怖い
何をやるにもお金と時間が圧倒的に足りないと思ってしまう
つい完璧を目指してしまう
変化を楽しむことができず、順応できない

さて、いくつ当てはまりました?たくさん当てはまった人ほど、脳にリミットがかかっています。

特に、10項目のなかで脳リミットを自らかけてしまう最も危険な思考は「現状維持が何よりも大事」。これにチェックが入ってしまった方は要注意です。

現状維持は、正に、「自分という枠を飛び出すこと」を避ける思考。これでは、脳の可能性は広がりません。

ドーパミンを活用すれば、脳リミットは外れやすくなる

仕事でもプライベートでも、うまくいったとき、気持ちがうれしくなり、やる気も出ますよね。

このときキーとなるのが「ドーパミン」です。

ドーパミンは脳内に快感を生み出す物資で、この分泌量が多ければ多いほど、脳は喜びを感じます。

そして、「うまくできた」⇒「ドーパミンが出る」⇒「もっとうまくなりたくなる」⇒「(実際にトライし)得意になる」という好循環が生まれます。

こんな時は、自分自身で「やる気」を振り絞らなくとも、自主的に能力が高まります。これが無理なくできる「脳の強化学習」です。同じ仕事でも楽しみながらやると、脳のリミットも外しやすくなりますよ。

不確実性はドーパミンを増やす

ワクワクするときって、楽しい気持ちになりますよね。一方、毎日のルーチンワークでは、ワクワクした気持ちにはなりませんよね。

ワクワクするときは「ドーパミン量が多い状態」ですが、それは「不確実」なものと向き合っているときです。仕事で考えるなら、新たなチャレンジ、時代・環境変化への適応、イノベーションなどに遭遇したときです。

逆に、「確実なもの」と向き合っているときは、「ドーパミン量は少な目」です。

ワクワク・ハラハラばかりでは疲れてしまいますが、ワクワクしない人生って楽しくもありませんよね。不確実性の高いもの/確実性の高いものをうまくバランスをとって向き合いうのが大事です。

脳のリミットを外す方法

茂木さんは、脳のリミットを外す方法として、以下のような方法を提案しています。

・自分の限界をこえる「セルフイメージ・トレーニング法」
・集中力をアップさせる「ギグ集中方」  等

今の自分、セルフイメージの多くは、私たちの常識をベースに作られていて、その常識というのは、幼少期の経験によるところ大きいです。
これらを変えるためには、思考回路を根本的に作り直す必要があります。

いつも自分にはできないとあきらめている人は、本書から脳のリミット解放術を並んで、脳力”を最大化させてください!

脳リミットのはずし方