【書評/要約】習慣が10割(吉井 雅之 著)(★4) ~人の能力に差はなし。あるのは習慣の差。習慣化を攻略する

日記(手帳)、英語、読書、資格、貯金、ダイエット、筋トレ、禁煙…
続けたくても続かない

そんなお悩みをお持ちの方は多いはず。一方で、上記のような願望を難なくこなし、仕事、お金、人間関係などで成功していく人もいます。

習慣化が上手な人と、そうでな普通の人は何が違うのか?「人の能力に差はなし。あるのは習慣の差」

違いは、習慣の作り方を知っているか否かです。コツを知れば、時代遅れの根性論も不要。これまで何度も挫折してきた、読書、貯金、ダイエットも習慣化に成功し、理想の自分に近づく可能性は確実に高くなります。

今回は、吉井雅之さんの著書「習慣が10割」に習慣化の人生を通じて役立つ最強のスキル「習慣化」のコツを学びます。

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我々は習慣に操られている

我々は習慣に操られている:習慣が10割(吉井 雅之 著)

今のあなたは、過去の言動や行動思考など、一つ一つの積み重ねで作られています。
そして、それらのもとになっているのが、脳に刷り込まれた「無意識」です。

一定期間にわたって入ってきた五感からの情報、つまり、脳への刷り込みが、やがて無意識の行動=習慣になっていきます。つまり、刷り込み」をうまく自身で操れば、習慣が変わり、人生が変えられるのです。

なぜ続かないのか

なぜ続かないのか:習慣が10割(吉井 雅之 著)

そもそも、習慣には「続く習慣」と「続かない習慣」がります。これらの違いは何でしょうか?

楽しいと思えるか

例えば、ダイエット、筋トレ、禁煙など、健康に関する習慣。誰もがやった方がいいことはわかっています。しかし、続きません。

これらが続かないのは、「脳が楽しい」と思わないからです。
やることが「正しいこと」ではモチベーションが続かない。「正しいか」ではなく「楽しいか」が大事です。

ラクか

人には、「安楽の欲求」と「充実の欲求」があります。

安楽の欲求」とは、「楽して生きたい」と求める心。
一方、「充実の欲求」とは、「充実して生きたい」と求める心。

習慣化を邪魔してしまうのはラクして生きたいという「安楽の欲求」です。目の前の安楽に流されず、 人生への充実度を意識することができれば、人間は誰でも何歳からでも成長することができます。

「習慣化」を攻略する

「習慣化」を攻略する:習慣が10割(吉井 雅之 著)

習慣は「行動」です。行動する前の段階から、勝負はスタートしています。

行動前の大事なプロセス

「行動」となる前には、「(五感のによる)受信」「言語化」「思考」といったプロセスがあります。

受信:どうインプットするか
言語:どう言語化するか(インプットから得たイメージの言語置き換え)
思考:どう考えるか

行動:どう行動するか

受信・言語・思考の如何で、行動に影響がで、それが習慣化にも影響を与えます。つまり、実現したい習慣化に合わせて、受信・言語・思考を最適化する必要があります。

習慣化のポイント

習慣化するにはコツがあります。本書ではたくさんの習慣化のポイントが紹介されていますが、その中からいくつか紹介します。

■まず小さな習慣から始める
まずは、実績を作る。絶対にNGは「完璧」を目指すこと

■仕組みを作る
意志の強さでやり抜くのではなく、自然とそれをやってしまうような仕組みを作る
例)やる時間や場所を決める

■一個前の習慣を決める

■習慣=思いの深さ×繰り返し反復
理想の自分を手に入れた時、誰が喜んでくれるかを想像する
承認欲求を満たすことを頑張る励みにする

■言い訳リストを作る
言い訳を全て紙に書き出し、意識的に減らす。

挫折しない秘訣

習慣は長く続かなければ意味がありませんよね。ではどのようにしたら挫折を減らせるでしょうか?
著者は、以下のようなアドバイスを行っています。

■なりたい自分の明確化
なりたい自分とは「願望」

■今の自分を見つめる
現在地を知らずに目的地にたどり着くことはできない。そのために自分の棚卸しをする

■「何のために?」を考える
習慣を継続する大きな原動力になる

■誰を喜ばせたいか考える
誰かのためなら高い壁も乗り越えられる

私の習慣化攻略

私の習慣化攻略:習慣が10割(吉井 雅之 著)

私は、そもそも極めて意思が弱い人間です。そのため、習慣化のために意識的に「仕組みづくり」をするように努めてきました。

私が少なくとも、私がジムでの週に6回の運動&読書が習慣化できているのも、
ダンスで楽しい
キックボクシングでストレス解消
ランニング×イヤホンで楽しく読書
大量の汗をかいて自己満足
ができ、
その最後手足が思う存分伸ばせるお風呂とサウナが待っているという脳内麻薬報酬
があるからです。

さらに、ここに「毎日の1万歩の目標」も加え、そのためには、「歩いて稼ぐ」というご褒美を与えることで実現しています。これらすべては「仕組化」を利用した習慣化です。

多くの場合、ジムには月1~1.5万円+αの費用が必要ですが、体が不調なほど、人生を不幸にすることはありません。50代以降に多発してくる治療・入院費の代わりの先行投資だと思っています。これは、挫折しないための一つの秘訣(習慣を継続する大きな原動力)になっています。

しかし、習慣のための「一個前の習慣を決める」ということはやってきませんでした。これは、いまだに失敗していることの習慣化に利用してみたいと思います。

最後に

今回は、吉井雅之さんの「習慣が10割」から、習慣化攻略法を学びました。

本書の中では、英語、読書、早起き、ダイエットなど具体的な事例に基づいた習慣化の方法も解説されています。
頑張らずに、なりたい自分を手に入れる「習慣化」は最強です。是非、本書からヒントをもらってみてはいかがでしょうか?