【書評】なぜかうまくいく人のすごい無意識(梯谷幸司 著)(★5)
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仕事、お金、恋愛、プライベートなど、生きていると悩みはつきません。思い通りにならないことに頭を悩め、ストレスを抱えています。

しかし、一方で、あらゆる面で「うまくいっている人」はいないでしょうか?彼らと、その他大勢の人は何が違うのか?

答えは、「メタ無意識」

これら一つ一つがうまくいかない悩みは一見無関係に見えます。しかし、その原因はすべて同じく、メタ無意識=現実をいかに解釈するか判断する「器」のようなもの。

思考の前提が変わると、言葉が変わり、行動が変わり、人生が変わるのです。

本書では、「言葉を使ってメタ無意識のパターンを書き換える方法」を徹底的に伝授。あなたの人生を決定づける、心の奥の「なんとなく」を自由自在にコントロールする方法で、人生が好転します。

なお、本書は、Amazonランキング「倫理学入門」カテゴリー第1位(2018/11/20) に輝いた良書。超オススメです!

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メタ無意識とは

人間の意識には「顕在意識」「潜在意識」「メタ無意識」の3つがあります。
このうち、人生がうまくいくか否かを決定づけているのが「メタ無意識」です。

人は、様々な判断基準によって、無意識に日常のささいなことを決定しています。この無意識には癖があり、それが人生の運命を左右してしまうのです。

著者曰く、メタ無意識とは、人生の中の様々な現実を作り出す思考などの前提になるものなのです。

「あたりまえ」は当たり前?

「あたりまえ」という言葉がありますが、万人にとって「あたりまえ」は同じなのでしょうか?

いえ、成功者は「あたりまえ」が凡人と異なります。

凡人は、「世の中は自分でコントロールできないもの=見えない何かに動かされている」と考えがちです。そして、自分ではどうにもできないと考え、本来自分が求めていない「偽りの自分」を無意識に選んで生きてしまうのです。これでは、いつまでたっても、幸せにはなれません。

貧困脳とミリオネア脳の違い

凡人は、上述した通り、世の中の多くのことを自分ではコントロールできないと考え、自分の考えに規制をかけています。

「うつ病」の原因は実にシンプルで、隠された怒り、ぶつけどころのない怒りです。世の中思い通りにいかない、自分では何も代えられないと思う思考パターンに陥っています。自分は見えない何かに脅かされているといった他者基準で物事を判断するのです。

これに対し、ミリオネア脳は全く逆。徹底的に自分基準で考えます。

分かりやすく言うと、自分にとって好ましくないことは、「自分はこれは避けたい」「こういうことはしない」と自分ルールを作り、一方で、欲しいものをはっきりさせます。

うまくいかない真犯人「メタ無意識」を書き換える

凡人は無意識の中で、自分に規制をかけ、「偽りの自分」の人生を知らず知らず選んで生きています。

故、無意識のパターンを知り、自分の思考や言動に自覚的になり、調整していくことが大切。この積み重ねによって、自分のやりたいことが明確になり、目的がスムーズ位実現されるようになるのです。

潜在意識を思い通りにコントロールするすごい方法

望みを効果的に脳につかませるにはどうしたらよいでしょうか?著者は、本書で以下のような方法を提案しています。

①避けたい事を洗い出す
② ①の正反対の目標を立てる
③モデルを見つける
④③をふまえて、具体的にこうなりたいと自分に置き換える
⑤「もっと」、「さらに」を使って目標の表現を発展させていく
⑥望ましい状態を達成しているかのように振る舞う

ミリオネア脳の人は価値基準をハッキリさせています。ゴール達成のためにセルフイメージを整えるのです。「自信も感覚も自分次第」という前提に立って物事を考えます。

この際、願望を実現させるために、「頑張る」「努力」「目指す」は禁句。「自分はもともとそうあるのだ」と考えることが大事です。「言霊」という言葉がありますが、「言葉は魔法」で、発することでそれが実現します。記憶を都合よくでっち上げる脳の特性を利用して、幸せに近づきましょう。

まとめ

いかがでしたか?
以下に「メタ無意識」が人生を左右ているか、なぜかうまくいく人はすごい無意識をいかにうまく利用しているかをご理解いただけたでしょうか?

本書の2章では、自分の無意識の癖を知る14のパターンが紹介されています。
自分の無意識を知り、どう直すべきか目指す方向がわかれば、「幸せな人生」を手に入れる近道になります。
是非、本書で学ぶことをおススメします。

①主体性【主体行動型・反映分析型】
②動機づけの方向性【目的志向型・問題回避型】
③喜びの判断基準【他者基準・自分基準】
④思考の方向性【過去基準・未来基準】
⑤動機づけの選択理由【プロセス型・オプション型】
⑥どちらを重視するか【人間重視型・物質タスク重視型】
⑦目的の焦点【目的基準・体験基準】
⑧現実の責任者は誰か【他者原因型・自分原因型】
⑨物事のとらえ方【悲観基準・楽観基準】
⑩判断するときの心理状態【分離体験型・実体験型】
⑪それは誰が決めたのか【義務型・欲求型】
⑫自己認識【限定的自我・絶対的自我】
⑬本気度合い【結果期待型・結果行動型】
⑭根本欲求【生存欲求・目的欲求】
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