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読書は面倒、つまらない、退屈という人は多い。そんな人は、読む前から、本に対する「ネガティブ意識」や「やらされ感」を感じていないでしょうか。

人生の彩りを豊かに、ワクワク愉しくしたい。
そんな人生を送りたいと思ったら、「学ぶこと」、つまり「教養を身につけていくことは」は、強力なツールになる。

こうおっしゃるのは、今回紹介の著書「人生の教養が身につく名言集」の著者 出口治明さん。

名言には「人生を面白おかしく、ワクワクしながら生きるための知恵」がギュッと凝縮されています。それゆえに「名言」になり得たとも言えます。そして、それゆえに、「新刊書を読むよりも、まず古典を優先しよう」と提案します。

生き様やその時の自分の成熟度、感情によっても、自分の琴線に触れる言葉は変わります。だからこそ、名言集は再読しても、新たな価値が発見できて面白い。

本書は、正直、目次を見るだけでもいろんなことが学べる良書。その名言に、出口さん自身の考え・体験・経験なども添えられて紹介されているので、単なる名言集にとどまっていない点も面白いです。

目次にも教養が溢れて、学び多し

目次にも教養が溢れて、学び多し

本書は、目次を読むだけでも、学びが多い。だから、目次そのものを紹介。
もちろん、その解釈や出口さんの一言も教養で溢れており、読むことで、理解が深まると同時に、人生の楽しさも味わうことができます。

1章:人生について考えが深まる名言集

・不幸を遠ざける「考え」をする ― ダンテ・アリギリーエ
・「偶然」を大切にする運がいいと呼ぶ ― マーティン・ブーバー
・人生の楽しみは「喜怒哀楽の総量」― ヘロドトス
・よく笑い、よく眠る。悩みの7割はそれで解決 ― マーク・トゥエイン
・生きがい ― 「今の自分ができること」をすること ― 列子
・二者択一の連続。それが人生 ― ウィリアム・シェイクスピア
・順調な時こそ「身の丈を知る」― ニザーム・アルムルク

2章:人間関係の心得を教えてくれる名言集

・誰もが、そこそこに善良で、そこそこにズルい ― ソフォクレス
・「会って別れて」を繰り返すのが、人生 ― 孟子
・人を「鏡」にすると、自分が見えてくる ― タレス
・「言わなくてもわかる」は、あり得ない ― ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
・善人より、実は悪人の方が対処しやすい ― 中野好夫
・人生を「面白がる」 ― ハンカ

3章:読むだけで「考える力」がつく名言集

・「本当にそうだろうか?」- この一言で考えが深くなる ― カール・マルクス
・「国語」で考えるな。「算数」で考えろ ― アルフレート・ヴェーゲナー
・「何が枝葉で、何が幹か」を考えよう ― 高坂 正堯
・「見えないことが見えてくる」縦横思考法 ― イブン・ハルドゥーン
・決められないのは、考え切ってないから ― 李世民
・読書の質は「アウトプット」で決まる ― 山本義隆
・大切なのは「世界を変えること」 ― カール・マルクス

4章:より賢く生きるための名言集

・人生後半、やりたいことがある人は本当に強い ― ココ・シャネル
・偉人と「会って話を聞く」 ― アナトール・フランス
・ゼロから勉強しない。巨人の肩を借りる ― ベルナール・ド・シャルトル
・思考力を鍛える「1行の読み方」 ― ミシェル・ド・モンテーニュ
・経験の差が結局、人生の差 ― エドマンド・バーク
・人は「旅から学ぶ」 ― ネル・デカルト
・ひとつ上の「旅の愉しみ方」 ― マルセル・プルースト
・迷ったら、やってみる ― 井伊直弼

5章:「仕事の極意」を教えてくれる名言集

・仕事は人生を楽しめてこそ、頑張れる ― ウマル・ハイヤーム
・腹落ちするまで考え抜く。それがビジネス ― 古代ローマのことわざ
・人はあなたの「言葉」ではなく「行動」を見ている ― イソップ物語
・相手に多くを期待しない ― ジェームズ・ジョージ・フレイザー
・仕事は、怒ったら負け ― ムハンマド
・強さとは、多様性を受け入れるか、どうか ― 狄仁傑
・撤退するのも、一つの能力 ― 垣寛
・先延ばしにした瞬間、運命の女神は逃げていく ― ニッコロ・マキャベリ
・リーダーに必要なのは「強い思い」と「算数」 ― 二宮尊徳

6章:「生きる知恵」を教えてくれる名言集

・人生の伴侶とは「自分が泳ぐ川」のようなもの ― マイケル・オンダーチェ
・恋愛は人間力を変える、またとないチャンス ― フリードリヒ・ニーチェ
・人間はそもそも孤独。それを忘れると弱くなる ― 一遍上人
・還暦過ぎて生きるのは、まさに文明の力 ― 本川達雄
・人生の閉じ方を考えると、新しい人生が見えてくる ― C・S・ルイス
・人生におけるお金は、人生の養分 ― フランシスコ・ベーコン
・自然と頭を使う。自然と体を使う ― レオナルド・ダ・ヴィンチ
・ほろ酔い程度の酒は、人生において大いに興趣がある ― 洪自誠

本書全般を通じて学べること:学びの価値

本書全般を通じて学べること

学べば、人生がシンプルになる

1日1つでもいいから、何かを学ぶ。学ぶことで、その1つがわかるようになります。

学べば新しい知識で、頭がさらにいっぱいになりそうですが、実はその逆。わからないときは、何事であれグチャグチャとしていて複雑です。しかし、わかることでグチャグチャしたものがほどけて、シンプルになっていきます。

これが「わかる」ということ。学ぶとは、この世界をよりシンプルに見るための手段です。

一見わからなく見えることも、「数字」「ファクト」を拠り所として「ロジック」で考え抜く。集中して掘り下げて考える。すると、たいていの場合、自分なりに納得のいく「答え」が見つかります。

3つの学び方:人・本・旅

本書に限らず、出口さんの本を読むと実に教養にあふれた方であることが分かるのですが、多くの学びを与えてくれるのは「人」「本」「旅」。

出口さんは、これらから得る学びの割合を、 「本 50%、人 25%、旅 25%」と分析します。いつでもどこでも制約なく学べる「本」からのインプットはやはり大きい。

これらは、世界が実に広いことを知り、視野をぐっと広げてくれます。これが、新しい発想を生み出したり、思考を深めたり、人間としての幅を広げたりにつながっていきます。

「仕事こそが人生にとって最大の重要事」ではない

世の中に「仕事第一」と主張する人は多い。しかし、重職をこなしてこられた出口さん自身は「そうは考えない」とおっしゃいます。

数字でロジカルに考えれば、仕事が人生に占めるウエイトは実はそれほどたいしたことはありません。

1年8760時間のうち、仕事をしている時間はせいぜい2000時間程度。全体の約2~3割です。残りの7割は食べて寝て遊んで子育てをしています。それなのに、3割にすぎない仕事がいつの間にか「人生の幸せ」を測る「モノサシ」となってしまい、その結果、人生を楽しめずにいる人が少なくありません。

その事実がしっかりと腹落ちできれば、人生の3割でしかない仕事に振り回されたり、悩まされたりすることはあほらしくなります。

だからと言って、出口さんは「仕事は『どうでもいいもの』だから、真剣にやらなくていい」言っているわけではありません。むしろ逆。人間は、1人では生きてはいけない動物です。人が集まり「社会」という共同体をつくり、人間は社会に守られて生きています。だからこそ、そこには、自分の「やるべきこと」が必ず存在します。

やるべき事さえ果たしていれば、後は、人生を楽しめばいいのです。人生を楽しめてこそ、仕事もがんばれる。仕事ばかりでは、人生も仕事もどんどんつまらなくなっていきます。

最後に

今回は、出口治明さんの「人生の教養が身につく名言集」を紹介しました。
この本から、少しでも、学ぶことの大事さだけでなく楽しさもわかってもらえたらなと思います。

私は「本」の楽しさを知り、人生がとても楽しくワクワクするものになりました!