SBIソーシャルレンディングより第三者委員会の発表を前に「重要なお知らせ」 今一度、投資リスクについて考える

SBIソーシャルレンディング(SBI-SL)の投資家貸金流用問題。

私は、今回直接的に問題となった「SBI SLメガソーラーブリッジローンファンド 24号・25号・33号」には投資をしておりませんが、問題企業が関係するファンドの一つに投資を行っていました。

そもそもとして、ソーシャルレンディングは利息と元本が保証された投資ではありません。貸付企業が事業者が事業に失敗したら、利息支払いはもとより、元本が毀損する可能性がある投資です。投資家はそのリスクを認識した上で、投資をしなければなりません。

しかし、今回のケースは、簡単に言えば、貸付先がはなから資金を事業に投じておらず、また、投資家と貸付先企業をマッチングする立場であったSBIソーシャルレンディングが、そのマッチング責任として最低限の事業監視をするといった責任も果たしてないという点は大いに問題でした。

まだ、結果が出たわけではありませんが、これまでを振り返ると同時に、ソーシャルレンディングを含むファンド投資というものについて、自分の考えをまとめておきたいと思います。

SBIソーシャルレンディング 問題発覚からの経緯

問題発覚後、SBIソーシャルレンディングから受け取った内容を元にまとめると次のようになります。

02/05 貸付先に重大な懸案事項発生ということで第三者委員会設置
02/17 重大な懸案事項の発生の可能性を認め、未償還元本の償還検討
03/08 該当するファンドで支払い遅延(デフォルト)発生
04/02 未償還元本を償還(損失補填)のお知らせ
04/02 該当ファンド投資家宛に、ファンド名開示、お知らせ
04/07 該当ファンド投資家宛に、損失補填の同意を求める連絡(今回)

今現在、まだ、第三者委員会の結論は出ていませんが、それよりも前に、問題企業がかかわっていたファンド出資者に対し、損失補填の同意を事前に求める連絡が届いたというのが現在です。

SBIソーシャルレンディングからのお知らせ

今回届いたのが「該当ファンド投資家宛に、損失補填の同意を求める連絡」です。以下はその内容です。
※文中の下線・太字は、私が重要と思える箇所を強調したものであり、SBI-SLによるものではありません。

投資家の皆様にご出資頂いたファンドの一部について、その取得勧誘にあたり結果的に金融商品取引法違反(借手の資金使途及び返済原資等に関して事実に反する表示)に該当する行為があった可能性が高いものと考えております。

第三者委員会の最終調査結果を踏まえて当社において改めて判断いたしますが、当社といたしましては、当該違反行為によって生じたファンドの損失について投資家の皆様にご負担頂くことは適切でなく、ついては投資家の皆様への未償還元本相当額の償還に向けた取り組みを進めてまいりたいと考えており、そのために必要な手続の一環として、当該ファンドの損失が事故に起因するものであることの確認手続を受けようとしております。

つきましては、以下リンク先の未償還元本相当額の償還の対象としようとするファンド(対象ファンド)一覧から匿名組合契約ごと(ファンドごと)に「確認書兼同意書」の内容をご確認の上、2021年4月28日までにご回答くださいますようお願い申し上げます。

https://www.sbi-sociallending.jp/investment_consent/display_target_investment_list

この手続は匿名組合契約ごと(ファンドごと)に必要となりますため、お客様によっては複数回のお手続をお願いする場合がございます。お手数ですが、それぞれご確認及びご回答を頂けますようお願い申し上げます。なお、未償還元本相当額の償還金額を確定するにあたり、対象ファンドの2021年4月15日以降の償還及び分配については実施しないこととさせていただきます。

なお、確認手続にご同意されないお客様におかれましては、金融庁の指定を受けた紛争解決機関による個別の解決手続(金融ADR)をご利用頂くことができますので、併せてご案内申し上げます。

当社の金融商品取引業務にかかる苦情処理措置及び紛争解決措置にかかる機関:
名称:特定非営利活動法人証券・金融商品あっせん相談センター(http://www.finmac.or.jp/)
電話番号:0120-64-5005

投資家の皆様には多大なご迷惑及びご心配をおかけしており、深くお詫び申し上げます。

ここまでは、ふむふむと読み進めました。

確認書兼同意書の内容に…

さて、多くの人の投資家にとって、釈然としない内容が出てくるのはここからです。

私の場合、今回の該当ファンドとして以下の案件に投資を行っていました。

ファンド名 : SBISLメガソーラーブリッジローンファンド32号 2020年9月(CF0198)
契約締結日 : 2020年9月23日

以下は、この案件に対して提示された、「確認書兼同意書」の一部です。

当初ご出資頂いた金額(①当初出資額)から、償還済みの出資金額(②償還済出資額)及び利益分配として配当済みの金額(③利益分配済額(税引後))を差し引いた金額(※)が、償還の対象としようとする金額となります。
法令上、利益の追加(利回りの補てん)は事故確認手続によっても認められていないことから、利益分配として配当済みの金額を差し引いた金額を対象とさせて頂きます

つまり、「返還額=これまでの利益を元本から差し引いた額」なのです。

法令上、利益の追加(利回りの補てん)ないなら仕方がないことであり、また、問題があった案件の元本が全額返ってくるなら、「よかった」と思うべきことかもしれませんが、なんとなく気持ち的にすっきりと受け入れられない…

私のような少額投資家は、「なんとなく、気持ち的に納得できないけど、わかりました」で済みますが、高額な資金を運用していた方にとっては、「確定申告の修正」など、実質的な痛み(面倒)も伴います。(ちなみに私は少額で労力に見合わないのでやりません。)

今後の投資をどうするか

私の損失は極めて限定的です。ただし、それをおろそかにしてはいけません。そこからいかに学ぶかが大事だと考えます。

そもそも、当たり前ですが、投資にはリスクが伴います。自分だけは例外(はずれくじは引かない)と思っていてはいけません。

私をはじめとする一般的な投資家は、投ずる相手が直接的に見えるわけではありません。経営者と直接話をすることもなければ、資金の投じられた事業の進捗を直接負うこともできません。

しかし、リスクがあるから投資をしないでは、資産を増やすことはできません。そもそも、世の中の事業の大半は、真摯に頑張って成果を上げようとしています。100の企業があれば、ほとんどの企業は善良であり、そもそも詐欺を働こうとする企業は極めて限定的です。しかし、その中の一部は事業を頑張りながらも破綻に追い込まれ、その中のある割合が利益を出す企業に成長し、その中のごく一握りが爆益を生み出します。

投資先・貸付先が直接できない一般投資家ができることと言えば、投資の基本「分散投資」しかありません。

今回の件で、当たり前ながら気づかされたのは、単に募集の異なるファンドに分散して投資しても分散投資にはならないという点です。

もっとわかりやすく言えば、投資・貸付スキームが同じの「SBISLメガソーラーブリッジローンファンド32号」と「SBISLメガソーラーブリッジローンファンド33号」に投じても意味がないという意味です。

貸付先企業や事業スキームが同じ投資に投じた場合、そもそも、貸付先企業が最初から事業を行う気がなく不正流用していたなら、一つに問題が生じれば次々に連鎖して問題が生じることになります。

そのためには、複数のソーシャルレンディング会社を使う、同じソーシャルレンディング会社を使う場合は、投資・貸付スキームが全く異なる投資に投資するなどが必要です。

今回は、体力のあるSBIグループ配下の一企業であるSBIソーシャルレンディングだったので、元本毀損という最悪のケースは免れそうですが、投資をする身として分散投資を肝に銘じたいと思います。

私がクラウドファンディング投資をするにあって重視している点

安心した案件を探す方法として私は以下のような案件を重視して投資を行っています。

安心度の高い案件を見つける私の重視ポイント3つ

❶日本保証の保証付き案件
❷一部上場会社、又はそのグループ会社が運営する案件
❸クラファンサービス開始から間もない案件、新しい取り組みの案件

❸については安全性という観点から矛盾があるように思えます。しかし、企業にとってはその後の顧客獲得のために絶対に成功させたい案件であるはずです。特別優遇のプレミアがついているケースが大半で、その分利回りが上がります。

以下、一覧を見る際のご参考に。

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クラウドファンディング サービス一覧:特徴・利回り・投資期間

 クラウドファンディング会社一覧
社名特徴利回り目安
運用期間目安
融資型(ソーシャルレンディング)
オススメ!
Crowd Bank
(クラウドバンク)

クラウドバンク
・融資型クラファン最大手 累計募集金額2480億円超
過去にデフォルトなし
・安定的な募集があり、申込しやすい
・証券会社(第一種金融証券取引業)が運営する安心感
・1円からの投資が可能

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5.0~7.0%
2~36ヵ月
Funds(ファンズ)
Funds
貸付型ファンドであることに特徴
上場会社、監査法人が監査をしている会社に投資が可能
・VCなどから出資・投資を受ける成長期待のスタートアップ企業にも投資可能
 利回りは低いが、投資先に安心感
優待付き案件もあり
・1円から投資可能

【10/31まで】はじめての購入で

1.5~6.0%
Bankers(バンカーズ)
バンカーズ
・創業昭和44年3月、第二種金融商品取引業保有の企業
SBIソーシャルレンディングから事業を承継
・前身の泰平物産株式会社
 46年の営業実績がある貸金業の老舗企業
・資金提供先の企業名やモニタリングの詳細情報も提供
・1万円から投資可能
2.0~5.0%
6ヵ月~24ヵ月
LENDEX
(レンデックス)

案件の大部分に担保を設定。LTV80%以下
 貸倒れや返済遅延が発生なし
・国内不動産案件に特化
・東急リバブルと事業提携し、不動産担保の評価額に利用
・2万円から投資可能
・1年以内の短期投資が中心

6.0~10.0%
6~12ヵ月前後
クラウドクレジット
海外案件を扱う案件で最も信頼性が高い
・新興国を対象とする高利回り案件に投資可能
・公共性の高い案件から、ハイリスクハイリターン案件まで揃う
・1万円から投資可能
・SBI、三菱UFJ、LINE、伊藤忠などが株主

6.5%~9.3%
13~31ヵ月
AlternaBank(オルタナバンク)
SAMURAI FUND
日本保証の保証付きファンドあり
第一種金融商品取引業者のSAMURAI証券株式会社が運営
保証付きや上場企業の連帯保証付き案件が魅力
・元本償還実績100%
・1万円から投資可能

【1/11まで】初回投資で最大3万円還元
3.75~12.0%
3~24ヵ月
Funvest(ファンベスト)Funvest

2社の金融・不動産のプロが集結してチームを発足
 大和証券&クレディセゾン グループ

・「信用力の高い借手(上場企業 等)」や「財務が健全」であることを重視した案件に特徴
・国内外の投資が可能
ファンド募集に合わせたキャンペーンを開催
・10万円から投資可能

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2~3%
5ヵ月~
不動産投資型
COZUCHI(コズチ)
WARASHIBE
高収案件が多い!
需要の高い都内の不動産中心
 再開発物件、売却決定済み物件が多い

・物件仕入力を活かし年利10%超の高利回り案件を提供
・キャピタルゲインとインカムゲインで高収益
・投資対象も他のクラファンと比較し多種
中途解約可能
・運営会社は1999年創業の不動産会社 LAETOLI
・1万円、最短3ヶ月から投資可能

~20%
2ヵ月~2年
CREAL(クレアル)
CREAL
東証グロース上場会社が運営
不動産投資型では運用資産残高No.1
・運営元は東証グロース上場企業 クリアル
・大規模~小規模案件まで揃う。社会貢献度の高い案件も
・優先劣後方式で一定割合の下落はCREALが負担
 不動産価格の低下率が10%までであれば、CREALが損失負担
・賃料収入をもとに配当
・1万円から投資可能
4.0〜5.5%
6~24ヵ月
Jointoα(ジョイントアルファ)
Jointoα(ジョイントアルファ)
東証一部上場会社が運営
穴吹興産が運営
・運営期間が12ヵ月程度の案件が多い
・優先劣後方式で3割以下の下落はJointoαが負担
・10万円から投資可能で、他サービスより投資下限が高い

【12/31迄】新規会員登録でもれなく
Jointoα(ジョイントアルファ)
3.5~6.0%前後
12ヵ月
Rimple(リンプル)
Rimple(リンプル)
東証プライム上場会社が運営
・マンション投資会社プロパティエージェントが運営
・自社社企画・開発したマンション
 「クレイシア」シリーズ案件が中心
ポイント投資が可能
 (永久不滅ポイントハピタスモッピー
・優先劣後方式で3割以下の下落はRimpleが負担
・1万円から投資可能
5.0%前後
6ヵ月
大家.com
大家.com
日本保証の保証付きファンドあり
・「手軽にはじめられる大家さん」「家賃収入」をコンセプトとした収益不動産を提供
・家賃収入がベースとなるため、単なる不動産物件案件より安心
・将来の本格「大家」を目指した情報収集が可能
東証sスタンダード上場のJトラストが親会社
・1万円から投資可能

4.0~7.0.0%
7~12ヵ月
ちょこっと不動産
ちょこっと不動産

・株式会社良栄が運営
・用地取得から市場分析、企画、設計、施工、アフターサービスに至るまで自社一貫体制
・レジデンス、オフィスビル、テナントビル、店舗などの案件
・1万円から投資可能
3.9%前後
6~12ヵ月
ASSECLI(アセクリ)
アセクリ

8%という高い想定利回り設定!
・都心一等地、駅前周辺再開物件など、物件立地にこだわり
・優先劣後方式30%で投資家の元本安全性を最大化
・1万円から投資可能
4.0~8.0%
victory fund(ビクトリーファンド)
victory fund
東京エリアの不動産事業に特化するカチデベロップメントが運営
・地価が非常に安定している東京で一棟収益不動産の小口投資案件を提案・運用
・不動産のバリューアップ及び売却までを一気通貫で実施
・1万円から投資可能

~10.5%
株式投資型
FUNDINNO(ファンディーノ)
FUNDINNO(ファンディーノ)

IPOやバイアウトを目指す企業への投資が可能
・投資が成功すればリターンは10数倍以上
・エンジェル投資税制の適用案件が多い
・10万円前後から投資可能

Unicorn(ユニコーン)
ユニコーン
成長著しい分野の企業へ投資が可能
エンジェル税制認定業者
・IPOに至ればリターンは極めて大きくなる
・AI✕IT、Bio Tech、Ed Techなどのベンチャー投資案件
・5万円から投資可能

イークラウド
イークラウド
IPOやM&Aに至ればリターンは極めて大きくなる
・大和証券グループとの連携

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