クラウドファンディング比較(貸付型・不動産投資型、特徴・利回り・期間・キャンペーン)。私はどう投資案件を選ぶか

事業を応援しつつ、貸してリターンを狙う「貸付型ソーシャルレンディング」と「不動産クラウドファンディング」。

私の投資の基本は「株式の長期積立投資」。これをコアに、資産形成の安定化を図るために、異なる資産クラスへの分散投資を行っています。過去、クラウドファンディングも分散投資先の一つに加えていましたが、SBIクラウドファンディングの一件があって以降、投資を控えてきました。

しかし、2023年現在は、株式投資は市場のサイクル的に難しく、積立投資以外の株式投資は控え中。現金比率は高まるも、ただ銀行に現金を預けたままでは、インフレで資産が目減りするのが昨今です。

そこで、今、再び、広い意味での債券投資としての「ソーシャルレンディング」&「クラウドファンディング」です。

そこで、本記事では、ソーシャルレンディング会社やクラウドファンディング会社の中から自分に合った投資対象を選ぶ参考として、クラウドファンディングを一覧比較特徴・利回り・運用期間などをまとめました。合わせて、利回りアップにつながる開催中のキャンペーンについてもまとめました。私の案件の選び方も紹介します。

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【初心者向け】クラウドファンディングとは

【初心者向け】クラウドファンディングとは

クラウドファンディングには、大きく分けて、「❶寄附型(単なる寄付)」「❷購入型(応援のために商品を購入)」「❸投資型」の3種類があります。ここで取り上げるのは「投資型クラウドファンディング」です。

投資型クラウドファンディングの3タイプと投資の

投資型クラウドファンディングのはさらに以下の4つのタイプに分けられます。

タイプ特徴リターン代表的なサービス
融資型 事業への融資によりリターンを得る
海外への投資案件もあり
融資の利息分配金
5%~10%
クラウドバンク
Funds
Bankers
クラウドクレジット
不動産投資型不動産に投資
「物件」「土地」という実態がある点に安心
不動産売却益・家賃収入にの分配金
5%以下が中心
COZUCHI
CREAL
Jointoα
Rimple
株式投資型IPOやM&Aが見込める中小企業やベンチャー企業を対象普通株・新株予約権
10倍~を狙う
FUNDINNO
ユニコーン

以下、「クラウドファンディング」と断りなく記載する場合は、「貸付型」と「不動産投資型」を前提として話を勧めます。

クラウドファンディングのメリット

クラウドファンディングのメリット

投資してしまえば、待つだけ。株式投資のように値動きを心配する必要がない
投資額は多くの場合、1万円~。投資期間も案件を選んでコントロール可能

株式のように値が動くことがないので、日々心をかき乱されることなく投資できる点が大きな魅力。定期預金に預け入れる感覚で、1万円から投資できる点も魅力です。

リスクとリターン

投資商品とリスクの関係(クラウドファンディング/ソーシャルレンディング

クラウドファンディングへの投資を始めるに当たっては、まず最初に、他の金融商品とのリスクとリターンの関係について理解をしておくのがベターです。上図が、「投資商品とリスク・リターンの関係図」です。

個人的には、「3~5%程度のリターンを狙う投資商品」と位置付けています。

クラウドファンディング投資の注意点

クラウドファンディング投資の注意点

クラウドファンディング投資の最大のリスクは、企業側のずさんな投資案件管理によるデフォルトです。

デフォルトを回避する

デフォルトを避けるためには、以下のような、分散投資のルールを守ることが大事です。
・過去にデフォルト案件がない企業を選ぶ
・運営会社が上場会社、親会社が上場会社など、安心できる企業を選ぶ
・1つの案件に集中投資をしない

事前の口座開設準備は必須

クラウドファンディングの募集案件は、小さめです。1プロジェクト、マンション1棟といった案件もあり、人気の案件はすぐに募集枠が埋まります。事前に口座を準備して、いつでもエントリーできる準備をしておかないことには、投資もできません。

私がクラウドファンディング投資に当たって重視・注意していること

私がクラウドファンディング投資に当たって重視・注意していること

私は、案件選びや、投資に当たって次のことを重視・注意しています。

私がクラウドファンディング投資に当たって重視・注意していること

❶案件を選びは、なるべく、以下に該当する案件から選ぶ
(1)上場会社、又はそのグループ会社が運営する案件
(2)日本保証の保証付き案件
(3)クラファンサービス開始から間もない案件、新しい取り組みの案件
❷魅力的に見える案件も、事前に設けた「●万円」までという投資額上限以内で投資する

❶(3)は、安全性という観点から矛盾があるように思えます。しかし、企業にとってはその後の顧客獲得のために絶対に成功させたい案件であるはずです。特別優遇のプレミアがつく分、利回りも上がります。このような観点から、Amazonギフト券などがついている案件・企業も重視します。

クラウドファンディング:特徴・利回り・運用期間一覧表

クラウドファンディング:特徴・利回り・運用期間一覧表

クラウドファンディング一覧表の掲載に当たって、私が重視する「上場会社」「日本保証の保証付き案件」などは、表内にマークを入れました。
これが万能というわけではありませんが、1参考情報として頂けると幸いです。

クラウドファンディング サービス一覧:特徴・利回り・投資期間

 クラウドファンディング会社一覧
社名特徴利回り目安
運用期間目安
融資型(ソーシャルレンディング)
オススメ!
Crowd Bank
(クラウドバンク)

クラウドバンク
・融資型クラファン最大手 累計募集金額2480億円超
過去にデフォルトなし
・安定的な募集があり、申込しやすい
・証券会社(第一種金融証券取引業)が運営する安心感
・1円からの投資が可能

口座開設・投資で楽天ポイント

5.0~7.0%
2~36ヵ月
Funds(ファンズ)
Funds
貸付型ファンドであることに特徴
上場会社、監査法人が監査をしている会社に投資が可能
・VCなどから出資・投資を受ける成長期待のスタートアップ企業にも投資可能
 利回りは低いが、投資先に安心感
優待付き案件もあり
・1円から投資可能

【10/31まで】はじめての購入で

1.5~6.0%
Bankers(バンカーズ)
バンカーズ
・創業昭和44年3月、第二種金融商品取引業保有の企業
SBIソーシャルレンディングから事業を承継
・前身の泰平物産株式会社
 46年の営業実績がある貸金業の老舗企業
・資金提供先の企業名やモニタリングの詳細情報も提供
・1万円から投資可能
2.0~5.0%
6ヵ月~24ヵ月
LENDEX
(レンデックス)

案件の大部分に担保を設定。LTV80%以下
 貸倒れや返済遅延が発生なし
・国内不動産案件に特化
・東急リバブルと事業提携し、不動産担保の評価額に利用
・2万円から投資可能
・1年以内の短期投資が中心

6.0~10.0%
6~12ヵ月前後
クラウドクレジット
海外案件を扱う案件で最も信頼性が高い
・新興国を対象とする高利回り案件に投資可能
・公共性の高い案件から、ハイリスクハイリターン案件まで揃う
・1万円から投資可能
・SBI、三菱UFJ、LINE、伊藤忠などが株主

6.5%~9.3%
13~31ヵ月
AlternaBank(オルタナバンク)
SAMURAI FUND
日本保証の保証付きファンドあり
第一種金融商品取引業者のSAMURAI証券株式会社が運営
保証付きや上場企業の連帯保証付き案件が魅力
・元本償還実績100%
・1万円から投資可能

【1/11まで】初回投資で最大3万円還元
3.75~12.0%
3~24ヵ月
Funvest(ファンベスト)Funvest

2社の金融・不動産のプロが集結してチームを発足
 大和証券&クレディセゾン グループ

・「信用力の高い借手(上場企業 等)」や「財務が健全」であることを重視した案件に特徴
・国内外の投資が可能
ファンド募集に合わせたキャンペーンを開催
・10万円から投資可能

Amazonギフト券もらえる
2~3%
5ヵ月~
不動産投資型
COZUCHI(コズチ)
WARASHIBE
高収案件が多い!
需要の高い都内の不動産中心
 再開発物件、売却決定済み物件が多い

・物件仕入力を活かし年利10%超の高利回り案件を提供
・キャピタルゲインとインカムゲインで高収益
・投資対象も他のクラファンと比較し多種
中途解約可能
・運営会社は1999年創業の不動産会社 LAETOLI
・1万円、最短3ヶ月から投資可能

~20%
2ヵ月~2年
CREAL(クレアル)
CREAL
東証グロース上場会社が運営
不動産投資型では運用資産残高No.1
・運営元は東証グロース上場企業 クリアル
・大規模~小規模案件まで揃う。社会貢献度の高い案件も
・優先劣後方式で一定割合の下落はCREALが負担
 不動産価格の低下率が10%までであれば、CREALが損失負担
・賃料収入をもとに配当
・1万円から投資可能
4.0〜5.5%
6~24ヵ月
Jointoα(ジョイントアルファ)
Jointoα(ジョイントアルファ)
東証一部上場会社が運営
穴吹興産が運営
・運営期間が12ヵ月程度の案件が多い
・優先劣後方式で3割以下の下落はJointoαが負担
・10万円から投資可能で、他サービスより投資下限が高い

【12/31迄】新規会員登録でもれなく
Jointoα(ジョイントアルファ)
3.5~6.0%前後
12ヵ月
Rimple(リンプル)
Rimple(リンプル)
東証プライム上場会社が運営
・マンション投資会社プロパティエージェントが運営
・自社社企画・開発したマンション
 「クレイシア」シリーズ案件が中心
ポイント投資が可能
 (永久不滅ポイントハピタスモッピー
・優先劣後方式で3割以下の下落はRimpleが負担
・1万円から投資可能
5.0%前後
6ヵ月
大家.com
大家.com
日本保証の保証付きファンドあり
・「手軽にはじめられる大家さん」「家賃収入」をコンセプトとした収益不動産を提供
・家賃収入がベースとなるため、単なる不動産物件案件より安心
・将来の本格「大家」を目指した情報収集が可能
東証sスタンダード上場のJトラストが親会社
・1万円から投資可能

4.0~7.0.0%
7~12ヵ月
ちょこっと不動産
ちょこっと不動産

・株式会社良栄が運営
・用地取得から市場分析、企画、設計、施工、アフターサービスに至るまで自社一貫体制
・レジデンス、オフィスビル、テナントビル、店舗などの案件
・1万円から投資可能
3.9%前後
6~12ヵ月
ASSECLI(アセクリ)
アセクリ

8%という高い想定利回り設定!
・都心一等地、駅前周辺再開物件など、物件立地にこだわり
・優先劣後方式30%で投資家の元本安全性を最大化
・1万円から投資可能
4.0~8.0%
victory fund(ビクトリーファンド)
victory fund
東京エリアの不動産事業に特化するカチデベロップメントが運営
・地価が非常に安定している東京で一棟収益不動産の小口投資案件を提案・運用
・不動産のバリューアップ及び売却までを一気通貫で実施
・1万円から投資可能

~10.5%
株式投資型
FUNDINNO(ファンディーノ)
FUNDINNO(ファンディーノ)

IPOやバイアウトを目指す企業への投資が可能
・投資が成功すればリターンは10数倍以上
・エンジェル投資税制の適用案件が多い
・10万円前後から投資可能

Unicorn(ユニコーン)
ユニコーン
成長著しい分野の企業へ投資が可能
エンジェル税制認定業者
・IPOに至ればリターンは極めて大きくなる
・AI✕IT、Bio Tech、Ed Techなどのベンチャー投資案件
・5万円から投資可能

イークラウド
イークラウド
IPOやM&Aに至ればリターンは極めて大きくなる
・大和証券グループとの連携

最後に

今回は、自分に合った投資対象を選ぶ参考として、クラウドファンディングを一覧比較(特徴・利回り・期間・キャンペーン)、及び、私の投資の案件の選び方を紹介しました。

投資には株式をはじめ、様々なアセットがありますが、分散投資の1方法として参考にしていただけると嬉しいです。

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