先日、楽天銀行が時折実施する外貨貯金のキャンペーンについて、以下のような記事を書きました。

特別提供の金利を見ると非常にお得に見えます。

しかし、これがお得と思ったあなたは危ない!
そんなあなたは、銀行に近づいてはいけません。

楽天証券経済研究所の客員研究員の山崎元さんは、ご自身が金融機関にお勤めながら、著書「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」の中で、銀行、及び、銀行の扱う金融商品について、銀行に近づいてはいけない理由をズバッと言い切っていらっしゃいますのでご紹介します。

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銀行にカモられるな!

上記著書の中で、山崎さんは、銀行の扱う「外貨貯金」「外貨定期預金」について、痛烈な批判をされています。

外貨定期預金はやってはいけない

「外貨預金は絶対にやらないほうがいい。預金って名がつくから安全だと思って始める人がいるんだけど、完全に銀行のカモだから」

山崎さんは、同書の中で、以下のようにも指摘されています。

  • 「銀行というのは、お金持ちには投資させて手数料をもらう。貧乏人には借金させて金利をもらう。これがビジネスモデル。」
  • 「自分のお金を預けている銀行なんていったら、クレジットカードの利用状況も定期貯金の満期なんかも把握している。だから、「今、お金がないんで・・・」なんて言い訳も通用しない。
  • 最近の銀行員は証券マン並みに営業している。だから、やさしく相談するふりをしながら何を売りつけるか考えている。」

確かにこれなら「銀行に近づくな!」の理由も納得ですね。

銀行窓口の行員にはさほど投資知識はない

毎日お金を扱う行員。運用などの経験が浅い方から見ると、投資に関する幅広い知見を持っていると見えるかもしれません。

しかし、その認識は誤り。

たとえ、巧みな話術であっても、それは、マニュアル対応をしているだけ。

特に「今、最も人気です」「今、最もお得です」といったフレーズには注意をしましょう。

金融知識を十分お持ちの方もいらっしゃるとは思いますが、多くは、金融商品の知識は浅く、突っ込んだ質問、市場環境・相場動向に関する質問などをしても、きちんとした回答をすることはできないでしょう。

退職金などのまとまったお金は特に注意せよ

上記にも記載しましたが、あなたの給与などは銀行に丸わかり。それゆえ、退職金などのまとまったお金などが振り込まれたときなどは特に注意が必要です。

メール、電話などを通じて、

「このまま、お金をお預けされていても利息はほとんどつきません」
「こちらの商品の方が、有利に運用できます」

といった、巧みな話術で、金利の高い投資信託(アクティブファンド)やその他商品を薦めてきます。

このような行員の勧誘にのってはいけません。それは、銀行が儲かる商品でしかありません。

たとえ一時儲かるようなことがあったとしても、手数料負けすることになります。

賢い投資家が資産形成のために買うべき商品とは?

ユーザは金融機関が積極的には勧めないような商品を買うべきです。
そんな一つが、iDeCo(イデコ)の低コストなインデックスファンド。

主婦や公務員にも利用対象が広がって、非課税税制で有利に投資できる「iDeCo(イデコ)」は、人に知られるようになりましたが、利用率はまだまだわずか。

確定拠出年金制度開始から10年強、立っているのに利用率が伸びない理由の大きな原因は、金融機関にとって手数料が小さく儲けが薄い商品なので積極的に進めてこなかったからです。

こういう商品こそ、投資家が賢く利用することで、大きな運用成果を得られます。

どのようなiDeCoに関する概要は、以下の記事で詳細解説しています。
さくっと学びたい方は、を参照ください。
具体的な金融商品&お得な金融機関までわかりやすく解説しています。

山崎元さんの著書はどれもオススメ!

自らネット証券に勤めながらも、金融機関の批判もしっかり行う山崎さん。そのキッパリさは気持ちいいほどです。

金融機関に勤め、リスク、胴元商売についてもご理解されながらも、ギャンブルもお好きで、「競馬」に関する記事も書かれているなど、ちょっと面白い方です。故、私は山崎氏のファンで、いつも書籍を楽しく読ませて頂いております。

上記紹介の本も、特に投資の初心者には、面白く興味を持ちながら有益なマネーの勉強ができる本になっているので、非常にお勧めです。以下、内容が分かりやすくてためになる良書をピックアップしました。