【書評】なかなか自分で決められない人のための「決める」技術(柳生 雄寛 著)(★4)
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リスク賢者になる方法を伝授

「降水確率30%」
あなたは、この意味を正確に理解しているでしょうか?

実際は、正確に理解している人は少ないのが現状。降水確率への理解と同じく、がん検診を早く受ければ「生存率」は高まるが、「死亡率」はじつは低くなるわけではない、と知っている人も少ない。

このように、技術・研究が進み、高い精度で確率の数値を表せるようになっても、数字の意味するところを知る人は多くないのが現状です。
我々は、リスクがすべて計算可能であるわけではないこと、さらに、言葉と数字の意味するところを正しく理解せずに、実に多くのことを「選択」していえることを知らなければなりません。

本書は、一見、相反するような直観と統計学によって、いかに身近なリスクに対応し、より良い意思決定をしていくかを説いた本です。我々が日常で決断を求められる投資、ビジネス、恋愛等、身近な例をもとに、賢くリスクをとり、最良の選択をするシンプルな戦略を教えてくれます。

リスクには2種類ある

まずはじめに、著者はリスクがすべて既知で計算可能であるというのは間違った思い込であることを知らなければならないと説きます。
リスクには、確率がすべてわかっている「既知のリスク」と、計算で答えを探ることのできない「未知のリスク」があり、その両方を認識することが大事です。そして、この違いを知ることが「リスク賢者」への第一歩となります。

ゲーム、医療診断、降水確率などは「既知のリスク」。統計学で計算されるものです。これらのリスクには、その確率の意味を正しく知ることが大事です。

一方、投資、恋愛、ビジネスなどは「未知のリスク」。世の中に存在するリスクの多くが、この「未知」のリスクに分類されます。そもそも数字は人間が生み出したものであり、すべてを数値で測れると思うのは間違いです。このようなリスクと向き合うときに頼りになるのが、「直観」や「経験則」です。

その他使える、シンプルな選択の方法

選択をするときにとにかく迷って行動ができなくなってしまう人がいます。こんな時のために、著者は2つのアドバイスをしてくれています。

・最も重要な理由を1つ見つけて、他は無視せよ
・「最高(最大化)」を目指さず、「満足できるか」で選べ

ゲルト・ギーゲレンツァー 氏の他の著書をみる

icon-book 合わせて読みたい本

物事を選択する際に必要な選択指針の持ち方については、著者の別本に詳しく紹介されています。
選択を容易にする非常に重要なことをお教えてくれます。
自分の中に「決め方」ができるので、決断時・判断時に不必要に悩まなくて済むようになります。
決断に決める時間が短くなり、しかも満足も得られます。
良書です。超ススメです。

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