
数百円~2千円程度の一冊の本が、人生を変える。人生を豊かにする。
「読書」とは、自分一人の人生では経験できないことを味わうことができるもの。
その中でも「良書」「名著」は、
自分の価値観や視野を広げてくれたり、
感動で心が震えたり、やる気を与えてくれたり、
自分の悩みの解決のヒントとなる気づきを与えて、視野を広げてくれる尊いものです。
私、Chami(@iam_chami0)は年間150~200冊、多い年には300冊以上、本を読み、良書・名著から、貴重な教えを学びました。
そんな本の中から、毎年、Chamiがこれは絶対読むべき良書だ!おすすめ本だ!と思った良書を、まとめたのがこのページ。多くの人に良書を読んでもらえるとこの上なく嬉しいです。
また、本記事の後半では、たくさんの本を読む、読書を習慣化する方法についても私の考えをまとめています。合わせて読んでいただけると嬉しいです。
目次
- 1 はじめに~良書・名著紹介に込めるChamiの思い
- 2 おすすめ良書:現代のビジネス書から
- 2.1 DIE WITH ZERO:ビル・パーキンス
- 2.2 サピエンス全史:ユヴァル・ノア・ハラリ
- 2.3 ホモ・デウス:ユヴァル・ノア・ハラリ
- 2.4 FACTFULNESS(ファクトフルネス):ハンス・ロスリング
- 2.5 武器になる哲学:山口周
- 2.6 学びを結果に変えるアウトプット大全:樺沢紫苑
- 2.7 学び効率が最大化するインプット大全:樺沢紫苑
- 2.8 すみません、ほぼ日の経営:糸井重里
- 2.9 実験思考:光本勇介
- 2.10 メモの魔力:前田裕二
- 2.11 超筋トレが最強のソリューションである:Testosterone
- 2.12 人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている:ふろむだ
- 2.13 残酷すぎる成功法則~9割まちがえる「その常識」を科学する:エリック・バーカー
- 2.14 一流の頭脳:アンダース・ハンセン
- 2.15 AIとBIはいかに人間を変えるのか:波頭亮
- 2.16 集中力はいらない:森 博嗣
- 2.17 劣化するオッサン社会の処方箋:山口周
- 2.18 なぜ倒産~23社の破綻に学ぶ失敗の法則
- 2.19 1440分の使い方:ケビン・クルーズ
- 2.20 一流の人はなぜ風邪をひかないのか?:裴英洙
- 2.21 竜馬が行く:司馬遼太郎
- 3 おすすめの古典名著
- 4 読書量を増やす、習慣化するために利用したい本のサービス
- 5 最後に
はじめに~良書・名著紹介に込めるChamiの思い
冒頭に紹介した通り、私は、自分に様々な刺激を与えてくれる「本」が大好きです。
しかし、「これは真の良書だ!」「おすすめ名著だ!」と自信をもって紹介できる本は、その中の1割程度。日常的に本を読む習慣のない方なら、なかなか良書に出会うことは難しいだろうと感じます。
一人でも多くの方に良書・名著を読んでほしいと思ってやみません。そこで、毎年、その年に読んだ本の中から、読書で得た学びの振り返りと共に、是非、多くの人に読んでいただきたい本をまとめて紹介しています。
なお、私は本を読む際に以下のように「読書の目的」を持ち、読書をしています。ただ漫然と本を読むより、目的を持っている方が、読了後に心に残ることも増えるので、参考にしていただけると嬉しいです。
📚 本の新旧別:読書の目的
現代のビジネス書 :新しい価値観・思想を学ぶ
古典名著 :時代を超えた普遍の真理を学ぶ
📚 ジャンル別:読書の目的
一般的なビジネス書:「損得」を学ぶ
哲学・思想・宗教 :「人徳」「道徳」「生き方」を学ぶ
歴史 :「人類の失敗」を学ぶ
小説 :「人の感情、痛み」を学ぶ
以下では、以下に分類し、おすすめ本を紹介します。
・現代のビジネス書
・古典名著
おすすめ良書:現代のビジネス書から
DIE WITH ZERO:ビル・パーキンス
手遅れになるまでやりたいことを我慢し、ただただ金を節約する。
大切なのは自分が何をすれば幸せになるかを知り、その経験に惜しまず金を使うことだ
多くの人は様々な我慢・苦労の上貯めた多額の資産を使うことなく死んでいく。
そんな状況を憂い、著者は何のために貯金をするのか?もっと人生を豊かにする生き方があるのではないか、という大事な問いを私たちに問いかけます。
私の生き方に多大な影響を与えた本。幸せに充実した生き方をしたい人は絶対に読むべき良書!
サピエンス全史:ユヴァル・ノア・ハラリ
私たちホモ・サピエンスはいかにして食物連鎖の頂点に立ち、これほどまで人口を増やし、発展し得たのか?この謎を、3つの重要な革命──認知革命・農業革命・科学革命──を軸に解き明かした本書。
ヘブライ大学で歴史学 ユヴァル・ノア・ハラリさんが本書で説いた本節の中で、人類繁栄の最もポイントとなるのが「認知革命」。「虚構」、すなわち架空の事物を語る能力、そして、それを共有し、大規模な協力体制を築くことが術を身に着けたことが、ホモサピエンスを特別な存在たらしめた理由です。貨幣、宗教(イデオロギー)、国家も、すべて虚構の創造物。この人類の集合的の創造物により、社会が成り立ち、進歩・発展してきたと言って過言ではありません。
上下巻の分厚い本。正直、途中でめげてしまいそうになりますが、本書の語る壮大なサピエンス史を読み終えたときの、感動、そして、自分にもたらされる価値観転換は非常に大きい。これから社会はどうなっていくかも考えさせられる絶対読むべき良書です。
ホモ・デウス:ユヴァル・ノア・ハラリ
ユヴァル・ノア・ハラリさんのサピエンス全史に次ぐ第2版「ホモ・デウス」。
サピエンス全史が人類史の過去を解き明かしたものであったのに対し、ホモ・デウスで語られるのが人類の未来史。人類は、飢餓、疾病、戦争という大きな問題を克服しつつありますが、その時人類は「ホモ・サピエンス」から「ホモ・デウス(人の神=)」へアップグレードすることを目標にするという。つまり、不死、幸福、神性の追求です。
ホモ・デウスへのアップデートでキーになるのが「人間至上主義」と「テクノロジー」。これまで、人は、自由主義と科学テクノロジーの発展により、幸福を追い求め、今やテクノロジーで不死まで手に入れようとしている。不死の追及は、テクノ人間至上主義=人のデウス化の追求に他なりません。また、テクノロジーにおいては、GAFAの台頭に見られるように「データ」が全人類を支配するデウス化を追求しています。
その時、人の幸福はどうなるのか?勝ち組とはどんな人たちになるのか?かなりインパクトのある答えが本書にあります。未来を見据えて生きたいなら必読です。
FACTFULNESS(ファクトフルネス):ハンス・ロスリング
FACTFULNESS(ファクトフルネス)とは、データや事実にもとづき、世界を読み解く習慣のこと。当たり前のことと思いますが、「私たちは、様々な思い込みにより、世界を見誤っている。専門家、学歴が高い人、社会的な地位がある人ほどその傾向は顕著に表れる」と、著者のハンス・ロスリングさんは指摘します。
なぜ、こんな思い違いが起こっているのか?その理由は、「知識のアップデートの欠如」と「人間の悲観的な思考」です。
本書では、人々の世界にまつわる圧倒的な知識不足を減らし、世界の本当の姿を知るために、教育、貧困、環境、エネルギー、人口など幅広い分野が、最新の統計データと共に紹介。これらが、世界を見誤ってしまう「人間の10個の本能」と共に紹介されています。
思い込みを生じさせる10の本能
①分断本能 ②ネガティブ本能 ③直線本能 ④恐怖本能 ⑤過大視本能 ⑥パターン化本能 ⑦宿命本能 ⑧単純化本能 ⑨犯人捜し本能 ⑩焦り本能
Youtube:TEDトーク動画 わかりやすくて面白いと話題!
武器になる哲学:山口周
役に立たない学問とみなされがちな「哲学」。しかし、著者の山口周さんは、ビジネスパーソンに「いま、目の前で何が起きているのか」を深く洞察するためのヒントを数多く手に入れられる哲学を学ぶべきと提言します。
哲学の歴史は、それまでに世の中で言われてきたことに対する批判的考察の歴史です。それぞれの時代の哲学者は、①「世界はどのように成り立っているのか」という「Whatの問い」と、②「その中で私たちはどのように生きるべきなのか」という「Howの問い」に向き合い、その答えを出してきました。社会の変化に伴い、その答えは古くなり批判されたりもしますが、哲学の歴史はそのような「提案→批判→再提案」という流れの連続で出来上がっています。大事なのは、時代と共に陳腐化してしまった思想を学ぶのではなく、その思考のプロセスを学ぶこと。そこに、現代の問題を紐解くヒントがあります。
本書では、筆者自身のコンサルティング経験から、「修羅場を切り開くのに非常に役立った思想」を厳選して50冊紹介しています。視野が広がり、自分の教養が高まる必読書です。
Audible版 無料体験可能
山口周さんの書籍 山口周さんの書籍には素晴らしい本がたくさん!どの本もオススメ!
学びを結果に変えるアウトプット大全:樺沢紫苑
・インプットの量と自己成長の量は全く比例しない。重要なのはアウトプットの量
・「現実世界」は、アウトプットでしか変わらない
アウトプットとは、「話す」「書く」「行動する」の3つのこと。インプット→アウトプット→フィードバックのループを回すことで、さらに成長を加速する方法を非常にわかりやすく解説。すぐ実践できる実践的な方法が学べます。
学び効率が最大化するインプット大全:樺沢紫苑
上記「アウトプット本」と対になる「インプット本」。
日々忙しく、限られた時間の中で、効率的に学ぶことは非常に大事です。さらに、せっかく学んでも、それを、記憶に定着させ、行動に移し、アウトプットの質を上げられなければ、学んだつもりでも、それは単なる時間の浪費と化してしまいます。
本書は、読書法・学習法・記憶術・会話術・情報収集など、脳科学に裏付けられた80のインプット術を紹介されています。
樺沢 紫苑さんの書籍 樺沢 紫苑さんのた本もオススメ!押さえておきたい作家です。
すみません、ほぼ日の経営:糸井重里
コピーライターという仕事は、自由に束縛されることなくクリエイティビティを追求することが求められる仕事。それなのに、活動の枠を広げる過程で事務所を立ち上げ、100人以上が勤める企業を経営し、市場の原理に組み込まれるような株式上場を果たしたのか?
事業、人、組織、上場、社長 ——。企業の根幹を支える部分について、何を考えどのように考え、向き合っているのかを知ると、事業拡大・効率化ばかりを目指す現在の資本主義至上主義の経営者ではない、まっとうだけれど新しい経営者の姿、経営哲学が見えてきます。
経営者はもちろん、自分の仕事や職場、働き方について考えたい会社員にもおすすめです。
【参考】 通ずる書籍:ハートドリブン 経営本、経営哲学書として通ずるところがある良書
実験思考:光本勇介
次から次へと狂ったビジネスを立ち上げる天才起業家として知られていますが、ぽんぽんとアイデアがあふれ出る光本さんの頭の中はどうなっているのか?
光本さんの行動の原動力と、日ごろどのように思考し、次々と新しいサービスを生み出しているのか垣間見れる一冊で、読んでいるとワクワクする本です。光本さんのような思考をお持ちの方が日本に増えると、これからの将来がもっと明るく楽しくなりそうと思えます。実は、この本の出版自身も大きな実験の一環だったりと、楽しまされること然りです。
この書籍そのものが実験。書籍自体を電子版は0円タダ、好きな価格をお支払いくださいと本の最後にQRコードがついて販売されたこと自体が新しい。出版社は幻冬舎。箕輪厚介さんが担当しましたが、この流れを引いた本が幻冬舎から複数販売されています。結果、販売から数か月程度でAmazon KindleUnlimitedで読み放題で読めるように。出版業界の新たな動きにも注目です。
メモの魔力:前田裕二
「メモの魔力」は、メモで夢・熱意をビジネスにまで昇華させたIT企業「SHOWROOM」の代表取締役社長・前田裕二さんのメモ指南書。
様々なあるメモ本が、メモの取り方そのものを指南しているものが多いのに対し、単なるメモを昇華させて、もっと重要な思考・行動につなげる「知的生産のためのメモ」に重きを置いて書かれている点が大きな違い。
単なる記憶保存のためのメモを「ファクト」→「抽象化」→「転用」し、何かをなしえるための「行動」につなげていくことがより大事であることに気づかされる良書。中上級者向けメモ術が学べると同時に、モノの本質を見極めモノの本質をとらえる抽象化思考の実践書としてもオススメです。
Audible版 無料体験可能
KindleUnlimited対象本
超筋トレが最強のソリューションである:Testosterone
昨今流行の筋トレ。しかし、運動嫌いの人にとっては、苦痛そのもの。続けるモチベーション維持するのは大変困難です。そんな、筋トレネガティブ思考の人でも、筋トレが楽しくなってしまうような筋トレ啓発書が本書「超筋トレが最強のソリューションである」。
とにかく、科学的な要素を含みながらも、とにかく面白い。マンガも多用されておりサクサク読めます。本書を読むまでは、ジムで黙々筋トレをするマッチョマンたちを、ちょっとナルシストっぽくてちょっと気味悪く思っていました(ごめんなさい)。しかし、本書を読んで、「私もやってみようかな」という気持ちに。細々ですが、ジムで筋トレしたり、みんなでスタジオで行うコア(体幹)系のスタジオプログラムに参加し、筋トレが楽しくなってきました(一人筋トレは相変わらず苦手ですが)。
筋トレをやる気にさせてくれるという点でオススメの1冊です。
人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている:ふろむだ
本書を読み解く最重要キーワードは錯覚資産。
評価が低い人は何をするにも不利。あいつはダメとマイナススタートから始まるのに対し、評価の高い人は何もしなくてもプラススタートで成功すれば「やっぱり彼はすごい」と評価される。
本書を読むと、仕事の成果は実力ではなく運であり、その運を引き寄せるためには「勘違いをさせる力=錯覚資産」が重要であることを、驚きをもって気づかされます。
一般的には、「失敗は成功の母」ではなく「成功は成功の母」。
先に錯覚資産である成功バイアスがあるからこそ、成功者は評価されて成功しやすく、生涯賃金に換算して、何千万円、何億円ものお金を生むことになるのです。
不平等な社会の仕組みをまざまざと見せつけられた、目からうろこの一冊となりました。
残酷すぎる成功法則~9割まちがえる「その常識」を科学する:エリック・バーカー
「成功法則というと、どんな時代にも普遍的なもの」となんとなく思っていました。
しかしです。私が本書を読んで気づかされたのは、成功法則にもその時代に応じて適するものがあるということ。つまり、成功法則、自己啓発の知識もアップデートしないと古くなってしまうということです。
自己啓発の多読は自己の気持ちのカンフル剤と思っていましたが、「思考」と「行動」をアップデートするためにも、自己啓発・成功本の多読は重要とわかったのは大きな収穫でした。
一流の頭脳:アンダース・ハンセン
身体を動かすほど、脳に影響をおよぼすものはない。
一流のエリートが忙しい合間を縫って、ジムに足を運ぶのは、運動が頭脳を高めるために良いことを本能的に知っているから。
「運動」の効果は、メンタルヘルス・集中力・記憶力・創造性など広範囲。まさに「脳をアップグレード」する行為なのです。
私もジムに通っていますが、ジムに行くとストレス解消、頭のゴミ取りに一役かっていることを強く実感します。本書を読んで、ますますジム通いが楽しくなりました。
AIとBIはいかに人間を変えるのか:波頭亮
将来、すべての生産活動をAI(人工知能)が行い、生きていくためのお金はBI(ベーシックインカム)で賄われる。
これは、人類が史上初めて生きるための労働から解放されるる、新しいステージへの移行。
未来を分析、予想し、メッセージを提起する骨太の一冊。働かなくてもよくなった世界で人間はどう生きれば豊かな人生を送ることができるのか?その生き方と考え方を本書のメッセージとして提起する本書は、これからの変革の時代に備えるために大事な一冊となりました。
集中力はいらない:森 博嗣
「集中」の原動力は「好奇心」。子供は面白いから没頭する。
しかし、大人はどうか?同じことを(我慢してでも)続けることが「集中」と思っていないか?
これまで社会が人間に「集中しなさい」と要求したのは、結局は、機械のように働きなさいという意味だったのだから。むしろ、「気ままに分散する思考こそが大事」であることを本書は明らかにしてくれる。。
社会においては「考える人」が格段に有利。普通の人が「考えた」と言っている行動のほとんどが、世間の常識とか、知識に照らし合わせた、そこから選択しただけ。実は思考はしていません。問題解決に必要なのは、「分散思考、発散思考」であり、そこから何らかの発想を得て、その後、集中思考で問題を解決することが大事です。
劣化するオッサン社会の処方箋:山口周
なぜ、腐敗した組織による不祥事が後を絶たないのか?その理由は「三流オッサン」。
山口さんは、組織や社会で劣化が起こるのは、構造的に「必然」だと指摘。
組織は世代交代を繰り返しますが、その過程で、一旦、二流の人間が社会的な権力を手に入れると最後。二流のリーダーは三流のフォロワーで脇を固める一方で、一流、及び、自分よりできる二流を排除・抹殺。以降、優れた人がトップに就くことがなくなります。
ここでさらに世代交代が続き、二流リーダーに媚を売って信頼の貯金をしてきた三流のフォロワーがリーダーとしての権力を持つようになると、さらにレベルの低い三流のフォロワーが注意を固めるようになる…
こうして組織は腐っていくのです。
劣化したオッサン社会に革命を起こすために、若者は何をしなけれならないのか?是非、本書で学んでください。
なぜ倒産~23社の破綻に学ぶ失敗の法則
「なぜ倒産」は、23社の中小企業の倒産を通じ、「失敗の定石」をまとめた一冊。
元社員、取引先、そして経営者本人の苦渋の証言に基づき、「なぜ運命は変えられなかったのか―。」に迫っています。倒産の真相は、まさにドラマです。
本書を通じてわかる、大事なメッセージは、「成功の再現性は非常に低いのに対し、失敗の再現性は非常に高く、定石がある」ということです。こうした局面でこうした判断を下したから会社が傾いた」と言う情報は、別の会社に置き換えても高い確率で当てはまります。
それは何故なぜか?
経営とは人、モノ、カネの状態をバランスよく保つことであり、そのバランスが大きく崩れると失敗を招きます。そして、崩れた原因を突き詰めると、「あの時こうした判断をしてしまった」と言う転換点にぶち当たるのです。
失敗から学ぶことが多いという意味をよく理解できます。
1440分の使い方:ケビン・クルーズ
起業家、億万長者など288人会の独自取材と調査によって明らかになった生産性向上の究極の秘訣を解き明かした一冊です。
万人に平等に与えられる「時間」。しかし、人はかなり時間に無頓着。それ故、自分がなしえたいことに突き進み、偉業を成し遂げる人がいる一方、時間を無駄に過ごしたり、周囲の人に大事な時間を奪われて負け組の人生を歩む人がいます。
時間管理で最も大事なことは、重要なタスク、すなわち、MIT(Most Important Task)を常に把握し、それにパワーを咲くために他を切り捨てること。さらに、スケジュールの立て方それを先延ばしにしないスキルを身に着けることです。
例えば、仕事のタスクを実行するために人はToDoリストをつけますが、ToDoリストの項目の41%は永遠に終わりません。これでは人生の目標を達成できません。
本書では、即実践できる、時間の無駄取り法が満載。それは単なる時間の無駄取りに終わらず、あなたの人生をも良い方向に導いてくれるヒントが学べます。
一流の人はなぜ風邪をひかないのか?:裴英洙
人間、一生のうちに平均200回風邪をひき、生涯換算すれば丸1年間以上も風邪で寝込んでいる!
この事実を知って、皆さんはどう思われたでしょうか?ビジネスパーソンが仕事休む理由の4割が風邪であると言う調査もあります。
たかが風邪。しかし、風邪は身近にある最大のリスクであり、社会的な経済損失は非常い大きい。1回の風邪で財布から出ていく金額は5000円も必要ありません。しかし、生産性低下の社会的損失の金額にすると平均44,272円にもなってしまうのです。
竜馬が行く:司馬遼太郎
私が人生の中で「魂が震える」初体験をしたのが「竜馬が行く」。当時、私は高校生。正直、話を覚えてはいませんが、親・先生の忠告を聞いても全く心に響くことがないのに、本を読んで火が付く経験をしたのは初めてのことで、こんな経験があるのだ!と本の持つ凄さに感動したことを強烈に覚えています。
夢の壮大さ、しかも実行力、常識にとらわれない豊かな発想、型破りという点で、坂本竜馬の右に出る者は少ない。若い時代に彼の破天荒な生き方に接すれば、ものすごい刺激となることは間違いないです!
おすすめの古典名著
私は長らく、「新しい本=優先して読むべき本」との意識がどこかにあり、いわゆる古典と言われる本を読んできませんでした。
しかし、ある時、過去に良書と思った本のリストを見て、その時は凄く素晴らしいと思った本も、数年たつと陳腐化して、再び読みたい良書とは言えないものがあることに気がつきました。これが私が古典を読み始めたキッカケです。
気づくのが遅すぎましたが、「何十年も読み継がれている本は、本質をついており、現代人の心をも動かす」と痛感します。
以下は、そんな古典の中から、私にを奮い立たせてくれた良書をご紹介。
ちなみに、下記本、1冊を除き、すべてKindleUnlimited対象本。つまり定額の範囲内で読めます。KindleUnlimitedでは最新刊は読めないですが、古典の名著ならいくらでも対象作品があって、まさに読み放題。My図書館がごとく、様々な本を読み漁ることができます。
学問のすすめ:福沢諭吉
理想的には「平等」であるべき社会も、実際には、賢き人、愚かな人、富める人、貧しき人がおり、そこには雲泥の差がある。これらの理由は何なのか。そして、何をしなければならないのか?
最初の5ページを読むだけで「学問を学ばねば」と開眼・魅了されてしまう明治のベストセラー。令和の今の時代は、恐ろしく変動の明治時代に似ています。今読んでも全く古くない、むしろ心鼓舞されるまさに名著です。
武士道:新渡戸稲造
・日本人の強靭な精神を生んだ武士道の本質
・武士は何を学びどう己を磨いてきたのか
・時代に左右されない根本的な日本の道徳がいかに受け継がれてきたか
・武士制度が廃止された明治以降、武士道はどこに向かうのか 等
武士道を通じて、日本とはいかなる国なのかが非常に明快にわかる。令和の時代の我々が読んでも日本人に受け脈々と受け継がれる「血」「道徳心」を感じさせる名著。
代表的日本人:内村鑑三
偉大な功績を遺した、西郷隆盛・上杉鷹山・二宮尊徳・中江藤樹・日蓮の五人をあげ、その生涯をまとめた本ですが、5人の生きた足跡、人生哲学を知ると、「徳のある生き方」に感動すると同時に、自分自身も「いかに生きるべきか」を考えさせられます。
※本書のみ、KindleUnlimited対象外
方丈記:鴨長明
「行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。」で始まる鴨長明の「方丈記」。人も住処も川の流れと同じくもろくはかない。
まさに、あまりな銘文で、その意味をかみしめて思うと、ホロリと来る一文であり、この続きを読むとさらに心にささります。改めて、古典のすばらしさを感じる作品であり、特に東日本大震災以降、多くの人に読まれた意味が分かります。
風姿花伝:世阿弥
世阿弥の残した、能と向き合う姿勢をまとめた書「風姿花伝」。その姿勢や物事を見る目が現代人にも通ずる普遍性を持つことから、現代人でも愛読者が止まない名著です。
本書が特に素晴らしいのは、世阿弥の教育者、親としての教育論・人生論。決して舞台・芸術など「芸」に通ずる人たちだけが対象ではありません。人生に対する深い洞察をもとに書かれた本書は、現代を生きる私たちにも、「いかに生きるか」「いかに年老いるか」を教えてくれます。
まさに、万人に読んでほしい名著。『風姿花伝』の第一章「年来稽古条々」だけでも読むことをおすすめします。
私の財産告白:本多静六
「月給4分の1天引き貯金」を元手に投資して巨万の富を築いた男、本多静六。
本書では、至極まっとうな資産を築く王道方法、蓄財の心構えなどが紹介されていますが、単にそれだけの本ではありません。処世訓であり、人生哲学です。読めば、50年以上読み継がれてきた不屈の名著と言われる理由がわかります。
人間失格:太宰治
自分への価値を見いだせない自分、努力より「ラク」を求め、何かに依存(酒、女、たばこ、薬、ギャンブルなど)し、おぼれる自堕落な主人公の大庭葉蔵の自堕落な部分が、自分の弱さと重なり、投影してしまう。
病んでいるときに読んではいけない読んではいけない危険な本。人間の内面をえぐる表現とストーリーにただただ脱帽。
こころ:夏目漱石
私がはじめて手にしたのが小学校6年生の夏休み。読書感想文に選んだのが人生の大失敗。当時の私には全く理解ができず、これがきっかけで読書嫌いに。大学卒業まで本を読まない子にしてしまった問題書です。
しかし、今読めばわかる。「こころ」が、太宰治の「人間失格」と文学作品で第1位、2位を争う、読み継がれてきた名作であることが。
痴人の愛:谷崎潤一郎
人の愚かさ、エロティシズム、劣等感、羞恥心….
当時のバブルでパリピな世界は昔書かれた小説とは思えないほど、現代とリンクし、谷崎潤一郎の文豪・天才さを感じてしまう。あきれるほどゲスい、まさに「痴人=愚か者」いうにふさわしい内容にも関わらず、人を魅了してしまう谷崎潤一郎の文豪・天才さに脱帽。
陰翳礼讃:谷崎潤一郎
谷崎潤一郎が古き良きに日本の美意識・芸術についてしたためたエッセイ。1930年代、日本の家屋・調度品・文化などが西洋化していくなか、「昔は良かった…」と愚痴をこぼすという内容なのですが、美的センス・着眼点、そしてそれを表現する文章が素敵すぎて感動!心震えます。
痴人の愛、卍、鍵などエロ作品で知られる谷崎ですが、エロティシズムだけが売りではない谷崎の凄さが分かる!絶対読むべき一冊。
白痴:坂口安吾
今まさに、死んでしまうかもしれないという戦火の中、この白痴の女を何とか救いたいと心の底から思ったその数時間後、戦火を逃れた直後には、その女を愛情のかけらも感じない「豚そのもの」であり、面倒だと感じてしまう人の心。
今の時代に読んでもかなりセンセーショナルな「表現」と、人間の何とも刹那的かつ二面性のある「心の変化」に強いショックを受けた作品。安吾の心の変化描写は強烈です。しかし、誰もが持つ心の闇を表現した作品は現代人の心もわしづかみにします。良い作品なのかはよくわからない。ただ、頭を横から殴られたような衝撃を受けました。
「人間だから堕ちるのであり、生きているから堕ちるだけだ。」で有名な「堕落論」と合わせて読みたい。
変身:フランツ・カフカ
ある日ベッドで目を覚ますと自分の姿が毒虫になっていた…
最初は家族といくばくかの家族のつながりがあった。しかし、それも時間を経て悲しく変化する。そして、最後には….
「家族ならどんなことがあっても支えてくれる」とは言えない厳しい現実を目の当たりにさせられる。短い小説ながら、愛とは、家族とはについて深く考えさせられる不条理文学。読めば、傑作と言える理由が分かる!
読書量を増やす、習慣化するために利用したい本のサービス
多くの人は「読書を習慣化」することのメリットを理解しながらもそれを実現できていません。
そのためには、読みたいと思う本がすぐに手に入る環境があることが大事。「読みたいな」「気になる」と思った時に3分以内で手に入れられれば、「本を開くきっかけ」ができ、それが読書につながります。その本から、「次にこれを読みたい」「知りたい」という知的欲求を見つけることができれば、次の読書へと、読書が連鎖的につながり、結果的に読書習慣につながってきます。
これを簡単に実現してくれるのが「電子書籍」。中でもAmazonの本の定額読み放題サービス「kindle Unlimited」は私の読書を一気に飛躍してくれました。本が毎月1000円以下で読み放題なのですからまさに神サービス。自己投資の中では最安の投資と言えると考えています。
さらに、私の読書を飛躍させたのは、「聞く読書」でした。聞く読書」を取り入れることで、通勤・移動・ジム・お風呂・ちょっとしたスキマ時間を有効活用することができ、あまり読まなかったジャンルの本も幅を広げることができました!
・読む読書 Kindle Unlimited :とにかく対象本が多く、読みたい本が読める!
・聞く読書 Audible :スキマ時間読書で気軽に本が楽しめる!
Kindle Unlimited:格安で良書が大量に読める神サービス
Amazonの本の読み放題サービス「KindleUnlimited」は私にとって、図書館代わりのような神サービス。対象本も一定期間ごとに徐々に入れ替わるため、読みたい本が見つからないということがありません。
常時初めてなら30日体験無料、さらには、「初めてなら3ヵ月〇円キャンペーン」「再登録キャンペーン」もよく開催されていて、タダに近い金額でサービスを利用することもできます。
以下で最新のキャンペーン、KindleUnlimitedの利用方法・解約の方法など紹介しているので、是非、ご確認ください。
KindleUnlimitedで読める良書・名著紹介
KindleUnlimitedで読めるおすすめ良書・名著も紹介しているので、合わせてご確認ください。きっと、あなたの人生を変える良書に出会えるはずです。
Audible:スキマ時間を最大限に活用できる聞く読書サービス
もっと読書したいと思って始めたのが、聞く読書。聞く読書をし始めると、いかに生活の中にスキマ時間があったかを思い知らされます。
読む読書の利点は、本を気軽に楽しめるという点。時には感情表現豊かな小説を音声で聞きながら楽しむ、或いは、何度読みたいを本を聴き流しで聞くなども効果的な使い方です。
以下で最新のキャンペーンを紹介しているので、是非、ご確認ください。
最後に
Chamiが過去に読んだ本の【書評】は以下のリンクで確認が可能です。是非、良書・名著選びの参考にしてください!

自分を高めてくれる3大要素「読書・人脈・旅」。「読書」なら今日からでも実行できる!
毎日の読書の積み重ねが、あなたの人生を大きく変えます。是非、皆さんも、読書で人生を充実させましょう!
年別良書・名著紹介(各年10冊)
2019年 2018年 2017年 2016年 2015年
テーマ別良書・名著紹介
長期投資(積立投資、iDeCo、NISAなど)のおすすめ本
コーヒー本:珈琲好きが選ぶおすすめの15冊
お金に困らない子どもを育てるために親が読んでおきたい良書
KindelUnlimitedで良書・名著読み放題
Amazonの本読み放題サービス「KindleUnlimited」は120万冊以上の本が読み放題になる神サービスです。初めてなら30日間無料体験&いつでも解約OK
読む読書 Audible 初めて利用で1冊無料
Audible(オーディブル)は、プロのナレーターによって読み上げられた本を音声で聴くことができるサービス。スキマ時間が読書時間に!
これまで私は、マネー本・ビジネス書に読書をしてきましたが、隔たった読書の問題点に気づくに至りました。
そこで、今後は真の教養を学ぶために、生き方や得を学ぶために文学、哲学、倫理、宗教を、人類の失敗・苦悩を知るために歴史・小説など、幅広いジャンルの本から学ぶ読書に方針を変更しています。
現在は、Instagram( @iam_chami0)メインで書評を発信しています。インスタ登録していただけると非常に嬉しいです。