毎年、膨大な本が出版される中、良書に巡り合うことは難しい。
しかし、良書に出会うと、自身の思考はアップデートされ、行動・習慣にも好影響を与えると同時に、ますます本が楽しくなり、より多くの良書に出会うチャンスも増えてきます。
そこで、1日1冊読書する私Chami(@poststand)が2018年に読んだ本の中から、私の思考・行動・習慣によい影響を与えた、本当に役立つビジネス書10冊を紹介します。
2019年:おすすめのビジネス書 良書 10選
2018年に読んだ本の内、おすすめの本10冊をまとめました。いずれも、私に、良い刺激を与えてくれたり、行動を変えるきっかけになった本です。
※2017年以降の比較的新しめのビジネス書に限定し、ピックアップしています。
成功法則:人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている
本書を読み解く最重要キーワードは錯覚資産。
評価が低い人は何をするにも不利。あいつはダメとマイナススタートから始まるのに対し、評価の高い人は何もしなくてもプラススタートで成功すれば「やっぱり彼はすごい」と評価される。
本書を読むと、仕事の成果は実力ではなく運であり、その運を引き寄せるためには「勘違いをさせる力=錯覚資産」が重要であることを、驚きをもって気づかされます。
一般的には、「失敗は成功の母」ではなく「成功は成功の母」。
先に錯覚資産である成功バイアスがあるからこそ、成功者は評価されて成功しやすく、生涯賃金に換算して、何千万円、何億円ものお金を生むことになるのです。
不平等な社会の仕組みをまざまざと見せつけられた、目からうろこの一冊となりました。
自己啓発:残酷すぎる成功法則~9割まちがえる「その常識」を科学する
「成功法則というと、どんな時代にも普遍的なもの」となんとなく思っていました。
しかしです。私が本書を読んで気づかされたのは、成功法則にもその時代に応じて適するものがあるということ。つまり、成功法則、自己啓発の知識もアップデートしないと古くなってしまうということです。
自己啓発の多読は自己の気持ちのカンフル剤と思っていましたが、「思考」と「行動」をアップデートするためにも、自己啓発・成功本の多読は重要とわかったのは大きな収穫でした。
脳を鍛える:一流の頭脳
身体を動かすほど、脳に影響をおよぼすものはない。
一流のエリートが忙しい合間を縫って、ジムに足を運ぶのは、運動が頭脳を高めるために良いことを本能的に知っているから。
「運動」の効果は、メンタルヘルス・集中力・記憶力・創造性など広範囲。まさに「脳をアップグレード」する行為なのです。
私もジムに通っていますが、ジムに行くとストレス解消、頭のゴミ取りに一役かっていることを強く実感します。本書を読んで、ますますジム通いが楽しくなりました。
未来を知る:AIとBIはいかに人間を変えるのか
将来、すべての生産活動をAI(人工知能)が行い、生きていくためのお金はBI(ベーシックインカム)で賄われる。
これは、人類が史上初めて生きるための労働から解放されるる、新しいステージへの移行。
未来を分析、予想し、メッセージを提起する骨太の一冊。働かなくてもよくなった世界で人間はどう生きれば豊かな人生を送ることができるのか?その生き方と考え方を本書のメッセージとして提起する本書は、これからの変革の時代に備えるために大事な一冊となりました。
集中力:集中力はいらない
「集中」の原動力は「好奇心」。子供は面白いから没頭する。
しかし、大人はどうか?同じことを(我慢してでも)続けることが「集中」と思っていないか?
これまで社会が人間に「集中しなさい」と要求したのは、結局は、機械のように働きなさいという意味だったのだから。むしろ、「気ままに分散する思考こそが大事」であることを本書は明らかにしてくれる。。
社会においては「考える人」が格段に有利。普通の人が「考えた」と言っている行動のほとんどが、世間の常識とか、知識に照らし合わせた、そこから選択しただけ。実は思考はしていません。問題解決に必要なのは、「分散思考、発散思考」であり、そこから何らかの発想を得て、その後、集中思考で問題を解決することが大事です。
情報整理術:スマホメモ
「インプットして取り込んだ情報を文字として明示し、それをさらに見返すことで熟成、知見化して、アプトプットに生かす。このサイクルを繰り返すことで、脳が活性化する」
ビジネスマンに求められるのは、「インプット」ではなく「アウトプット」です。
スマホメモは、”単に”事実を記録したり、ToDoを忘れないようにする備忘録の役割だけではありません。大事なのは「思考メモ」であり、思考メモを見返す時間を確保し、ちょこちょこ見返すことにより、たんなるインプットをアウトプットにつなげる最良の方法なのです。
「スマホメモ→思考の蓄積→消化→知のデータベース化」、このサイクルが習慣化できれば、あなたはビジネスの勝ち組に仲間入りできます。
組織の腐敗:劣化するオッサン社会の処方箋~なぜ一流は三流に牛耳られるのか
なぜ、腐敗した組織による不祥事が後を絶たないのか?その理由は「三流オッサン」。
山口さんは、組織や社会で劣化が起こるのは、構造的に「必然」だと指摘。
組織は世代交代を繰り返しますが、その過程で、一旦、二流の人間が社会的な権力を手に入れると最後。二流のリーダーは三流のフォロワーで脇を固める一方で、一流、及び、自分よりできる二流を排除・抹殺。以降、優れた人がトップに就くことがなくなります。
ここでさらに世代交代が続き、二流リーダーに媚を売って信頼の貯金をしてきた三流のフォロワーがリーダーとしての権力を持つようになると、さらにレベルの低い三流のフォロワーが注意を固めるようになる…
こうして組織は腐っていくのです。
劣化したオッサン社会に革命を起こすために、若者は何をしなけれならないのか?是非、本書で学んでください。
失敗の法則:なぜ倒産~23社の破綻に学ぶ失敗の法則
「なぜ倒産」は、23社の中小企業の倒産を通じ、「失敗の定石」をまとめた一冊。
元社員、取引先、そして経営者本人の苦渋の証言に基づき、「なぜ運命は変えられなかったのか―。」に迫っています。倒産の真相は、まさにドラマです。
本書を通じてわかる、大事なメッセージは、「成功の再現性は非常に低いのに対し、失敗の再現性は非常に高く、定石がある」ということです。こうした局面でこうした判断を下したから会社が傾いた」と言う情報は、別の会社に置き換えても高い確率で当てはまります。
それは何故なぜか?
経営とは人、モノ、カネの状態をバランスよく保つことであり、そのバランスが大きく崩れると失敗を招きます。そして、崩れた原因を突き詰めると、「あの時こうした判断をしてしまった」と言う転換点にぶち当たるのです。
失敗から学ぶことが多いという意味をよく理解できます。
1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣
起業家、億万長者など288人会の独自取材と調査によって明らかになった生産性向上の究極の秘訣を解き明かした一冊です。
万人に平等に与えられる「時間」。しかし、人はかなり時間に無頓着。それ故、自分がなしえたいことに突き進み、偉業を成し遂げる人がいる一方、時間を無駄に過ごしたり、周囲の人に大事な時間を奪われて負け組の人生を歩む人がいます。
時間管理で最も大事なことは、重要なタスク、すなわち、MIT(Most Important Task)を常に把握し、それにパワーを咲くために他を切り捨てること。さらに、スケジュールの立て方それを先延ばしにしないスキルを身に着けることです。
例えば、仕事のタスクを実行するために人はToDoリストをつけますが、ToDoリストの項目の41%は永遠に終わりません。これでは人生の目標を達成できません。
本書では、即実践できる、時間の無駄取り法が満載。それは単なる時間の無駄取りに終わらず、あなたの人生をも良い方向に導いてくれるヒントが学べます。
病気対策:一流の人はなぜ風邪をひかないのか?
人間、一生のうちに平均200回風邪をひき、生涯換算すれば丸1年間以上も風邪で寝込んでいる!
この事実を知って、皆さんはどう思われたでしょうか?ビジネスパーソンが仕事休む理由の4割が風邪であると言う調査もあります。
たかが風邪。しかし、風邪は身近にある最大のリスクであり、社会的な経済損失は非常い大きい。1回の風邪で財布から出ていく金額は5000円も必要ありません。しかし、生産性低下の社会的損失の金額にすると平均44,272円にもなってしまうのです。
「風邪をひかないこと」は、究極のコスト削減・生産性向上に直結するという著者の意見に大いに納得。
本書には、簡単にできる風防止対策が33個、紹介されています。日常生活のちょっとした注意なのですが、「そうだったんだ!」と目からうろこでした。
最後に
今回は、私が2018年に読んだ本の中から、これは読むべき良書!名著!と思ったビジネス書・古典名著を紹介しました。
豊富な知識の出会いの場には「読書」「人脈」「旅」の3つがありますが、中でも「読書」いつでも、かつ、格安に自分をアップデートする強力な武器となります。
是非、本記事があなたの読書の参考になれば嬉しいです。
自分を高めてくれる3大要素「読書・人脈・旅」。「読書」なら今日からでも実行できる!
毎日の読書の積み重ねが、あなたの人生を大きく変えます。是非、皆さんも、読書で人生を充実させましょう!
年別良書・名著紹介(各年10冊)
2019年 2018年 2017年 2016年 2015年
テーマ別良書・名著紹介
長期投資(積立投資、iDeCo、NISAなど)のおすすめ本
コーヒー本:珈琲好きが選ぶおすすめの15冊
お金に困らない子どもを育てるために親が読んでおきたい良書
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