
6月2日の日本は、梅雨前線の活動が活発、西日本と東日本の広範囲で大雨警戒されています。
活発な雨雲が通過するタイミングでは激しい雨となり、道路冠水などのおそれがあると報じられています。
また、日本は、地震大国日本。大雨・洪水で地盤が緩むと、さらに地震のリスクも高まります。
太平洋沖の「南海トラフ巨大地震」の発生確率は30年のうちに70~80%と言われて久しく、2023年は東京が瓦礫の山と化した「関東大震災」発生から100年目。4つのプレートがぶつかる日本周辺には、プレートのひずみが今も貯まっています。
しかし、私たちは、どこか、巨大地震を他人事にしてしまう…。ウイルス、大雨、台風と「命を脅かす危険」が近くにあることを実感してきているはずなのにです…
2022年9月6日に放送されたマツコの知らない世界「防災グッズの世界」では、防災アドバイザー高荷智也さんが、その道のプロならではの情報を紹介しており、非常に参考になりました。
本記事では、そこで番組で紹介されていた、【プロ厳選】備えておきたい防災グッズ「令和三種の神器」、非常食、防災アプリ、ハザードマップを紹介します。
目次
「防災の日」設置のキッカケ
戦後最大の被害をもたらした「伊勢湾台風」がきっかけ
防災の日誕生のキッカケは、をもたらした「伊勢湾台風」(1959年9月26日)です。この台風による犠牲者は全国32道府県におよび、明治以降最多の死者・行方不明者数5,098名に及ぶ被害が発生。住居前回も4万棟以上。その被害の83%は高潮被害を受けた愛知・三重の2県に集中しました。
風の強さ(風速)とその体感
風速と言われても、いまいち、その強さが感覚的にわかりません。そこで、「風の強さ(風速)とその体感」を示したのが以下です。
風速 | 状況 |
---|---|
10m/s | 傘が折れそうでさせない |
15m/s | 転倒の可能性あり。小石が飛んでくる。 |
20m/s | 歩くことが難しい。重さがあるものも飛ばされる |
25m/s | 立っていられない |
30m/s | 屋外にいるのは危険 |
35m/s | 飛ばされる |
東京は、過去約20年の間に2度もがれきの山と化した

20歳以上の多くの方が感じていると思いますが、近年は大きな地震の発生回数が増加しています。
2011年:東日本大震災
2016年:熊本地震
2018年:大阪北部地震
2018年:北海道胆振東部地震
2021年:福島県沖地震(2021年)
2022年:福島県沖地震(2022年)
今年2023年は、東京が瓦礫の山と化した「関東大震災」(1923年9月1日)から100年目。死者、行方不明者14万人以上、被災者は340万人を超える大災害となりました。
正直、今、東京に大きな地震がきてもおかしくない。
今の時代、日本の首都東京が、がれきの山になるイメージをリアルに思い浮かべられる人は少ないと思います。しかし、東京は、直近100年間で2度も焼け野原となっています。
1923年 :関東大震災
1944~1945年:東京大空襲(1944年11月24日から1945年8月15日までに106回の空襲)
約20年の間に2度も焼け野原になっています。日本人は「平和ボケ」しているところがありますが、私たちはとても恵まれた時代を生きているということを忘れてはいけません。、リスクについて考えておくべきです(自分に言い聞かせています)。
ちなみに、東京大空襲では、原爆の1/400の費用で開発された恐ろしい米国新型兵器 油脂焼夷弾「ナパーム弾」がさく裂。圧倒的な高温で燃え続ける爆弾で、爆撃被災者は約310万人、死者は11万5千人以上、負傷者は15万人以上、損害家屋は約85万戸以上。被災者数だけ見れば、関東大震災と同程度に上りました。
脱線したので、以下、話を災害に戻します。
【現在の脅威】すぐそこかもしれない、意識すべき地震
私が最も恐れているのは、「南海トラフ地震」「首都圏直下型地震」、そして「富士山の噴火」です。
日本は4つのプレート上にあり、それぞれのプレートは年間数cmずつ移動しています。東日本大震災は、太平洋プレートと北アメリカプレートの間で発生した典型的な海溝型地震でしたが、近い将来発生が予想される南海トラフ巨大地震(東海から九州にかけた海沿いエリア)は海溝型地震で、数十年ないし数百年に1度の割合で大地震が起こることがわかっています。そして、富士山はフィリピン海プレートと太平洋プレートが交わる位置にあります。
成毛さんは、著書「アフターコロナ時代の生存戦略」の中で、日本の最大のリスクは「地震」であると述べています。
「南海トラフ地震」「首都圏直下型地震」の30年内発生確率は70~80%
未曽有の巨大地震になると言われる「南海トラフ巨大地震」、首都圏を直撃する「首都直下型地震」は、共に、今後30年以内の発生確率が70~80%と言われています。
いまこうしている間にも、次の地震に向けて、プレート境界にかかる力は少しずつ増加していることを考えると、恐ろしいです…
活火山富士山、ハザードマップが17年ぶりに改訂
普段は美しい富士山ですが、今も活動する活火山。前回の噴火は約300年前(1707年の宝永噴火)。現在も、富士山の地下深くではマグマが活動を続けています。
今年2021年、富士山の噴火に備える「ハザードマップ」が17年ぶりに改定されました。最新の研究では、想定火口範囲が拡大しており、従来予想の2倍の規模の被害が出ると報告されています。ただし、、現在の科学技術を持ってしても、「いつ、どこで、どのような噴火が起きるのか、事前に正確に予測することは困難」と報告されています。
東京の場合、問題は火山灰。これが空を覆うとともに、数センチ積もろうものなら、都市機能は停止します。
ご自宅に防災グッズの備えはありますか?
防災グッズの準備は大丈夫ですか?あるとないとでは安心感が違います。危機に対する意識の差がリスクに直面したときの強さに直結します。
最近は一昔前に比べて、台風など災害情報が出ると、コンビニなどでもすぐに「防災グッズ」が売り切れるという状況になり、意識は高まっています。逆に言えば、普段からリスク対策意識が低い人ほど、万一の時に、備えようと思っても商品がなくて沿鳴けられないという事態になります。
水、火を使わなくても食べれる食糧、及び、簡易トイレ、ライト、乾電池、簡易トイレ、トイレットペーパーぐらいは、常に用意しておく方が安心です。ちなみに、私は、これらプラスにプラスして、防災リュック程度は、自宅に備えがあります。
年に数回でいいので、簡単にできる確認は行っておきましょう。
・災害に備える準備はあるか
・突然の停電に備えられるか ※乾電池、ライト・ランタン、ポータブル電源など
・非常食・保存食の賞味期限は大丈夫か
・簡易トイレは準備があるか
・救急・応急用具が切れてないか など
以下では、2022年9月6日、マツコの知らない世界【防災グッズの世界】で紹介されていた商品を中心に防災グッズを紹介していきます。
【マツコ 防災グッズの世界】最新防災グッズ!令和三種の神器
防災対策で忘れがちなのが、二次被害。
停電・ガス停止・断水などライフラインが停止することを想定して備えておくことが大事です。これぞ、令和の三種の神器です。
【停電対策】ポータブル電源、ソーラーパネル、発電機
ポータブル電源、ソーラーパネル
👆小型のポータブル電源。最大出力500Wの機器に給電が可能な、708Wh大容量バッテリー。ソーラーパネルで充電も可能です。
スマホなら約40回の充電が可能。扇風機程度であれば半日稼働可。ただし、電子レンジなどの大型家電を動かすほどのパワーはありません。
モバイルバッテリーの容量と使用日数の目安
モバイルバッテリーの容量と使用日数の目安は以下の表を参考にしてください。
Jackery(ジャクリ)ポータブル電源 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
モデル | 2000pro | 1500 | 1000 | 708 | 400 | 240 |
モデル (写真) | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
Amazon 価格 | Amazon 価格 | Amazon 価格 | Amazon 価格 | Amazon 価格 | Amazon 価格 | Amazon 価格 |
容量 | 2160Wh | 1534Wh | 1002Wh | 708Wh | 400Wh | 240Wh | 定格出力 | 2200W | 1800W | 1000W | 500W | 200W | 200W |
出力ポート (コンセントなど) | ACⅹ3 DCⅹ1 USBⅹ4 | ACⅹ3 DCⅹ1 USBⅹ3 | ACⅹ3 DCⅹ1 USBⅹ4 | ACⅹ2 DCⅹ1 USBⅹ3 | ACⅹ1 DCⅹ1 USBⅹ2 | ACⅹ1 DCⅹ1 USBⅹ2 |
使用日数※ | 3日~6日 | 3日~5日 | 2日~4日 | 2日~3日 | 1日~2日 | 1日~2日 |
スマホ利用回数 | 206回 | 74回 | 54回 | 40回 | 22回 | 14回 |
※使用日数:キャンプ、車中泊、災害時 など
製品ラインナップは上記の通り、選び方のポイントは、「出力ポート(コンセントなどの数)」「定格出力」、「使用日数」、「スマホの充電回数」です。
本格的な災害時に利用する場合は、単にスマホなどの充電だけでなく、電子レンジやポットなど調理器具などで利用できるワット数が十二分に確保されているかが、一つの目安となります。
ふるさと納税でもらえるポータブル電源を一覧紹介しています。
足漕ぎ式発電機
足漕ぎ発電なら直射日光問題は解決します(もちろん、体力を使うという別の問題が発生しますが…)
塩と水だけで発電!マグネ充電器
塩と水を入れて、塩と水が混ざるように30回程度振るだけで発電。スマホの充電やライト(ランタン、懐中電灯)として利用ができます。
ポータブル電源はバッテリーが経年劣化しますが、こちらの商品は10年ぐらいたっても問題なく使用可能。これは安心感が高いですね。
トイレットペーパーに懐中電灯を差した上に、水の入ったペットボトルを置くと即席ランタンの出来上がり!
サラダ油を入れると、光が乱反射されてさらに明るくなります。これは覚えておきたい!
【ガス断対策】カセットコンロ&ガスボンベ
カセットコンロがあるご家庭は多いと思いますが、ガスボンベの常備はありますか?
ガスボンベ一本で使える時間は約60分。調理・湯沸かしなどに1日60分間使用すると、日本のペースでガスボンベが無くなります。
一週間のガス断を想定すると、1日1本✕7日=7本の用意が必要です。なお、ガスボンベの寿命は7年です。
高荷智也さんのアドバイスとして、普段から使う習慣をつけておかないと、いざというときに、ボンベ切れ、壊れている、用具が足りないなど、いろいろな困ったに遭遇することになるそうです。
そこで、普段から利用&家族みんなで団らんするために、たこ焼き器をおすすめされていました。
【断水対策】浄水器
浄水器は、フィルターの種類と大きさで飲める水の種類が変わります。
雨水やお風呂で使った水もきれいに!非常用浄水器
水をタンクに入れて、ポンプをプッシュして圧力を加えると、全く濁りのないきれいな水になります。一軒家なら、外に雨水をためておけば、それらを利用して飲み水が確保できます。
簡易なストロータイプ浄水器
もっとも強力!放射性物質・農薬・毒物までも除去する浄水器
もっと強力なのが、放射性物質・農薬・毒物までも除去する、もっとすごい非常用浄水器「エモーダブル」。電源のいらない手動式ポンプ、淡水の様々な水源から飲料水を作れる逆浸透膜、場所を取らないコンパクトケースを採用し、1分あたり1リットルの飲料水を作ることができます。
【マツコ 防災グッズの世界】おいしい&便利保存食
非常食は自治体などが用意してくれますが、すぐに支給されるとは限りません。支給が始まるまでの期間を見越して「3日間ぐらいの非常食」は確保しておくと安心です。「火」が使えるかわからないので、そのまま、或いは水だけあれば食べられる商品をそろえておくのが安心です。
マツコの防災グッズの世界では以下の商品が紹介されていました。
保存食と言えば、缶詰・缶入りパンなどが一般的です。しかし、非常時に食べれる食べ物の種類が少ないと、気持ちがどんどん落ち込みます。それゆえ、辛い避難時の食卓のバリエーションを増やすことは、非常に大きな精神的な効果をもたらします。
マツコさんの番組でもバリエーションを増やしてくれる、調理不要な激うま非常食が紹介されていました。
調理不要な激うま保存食
備蓄用乾燥餅
餅、きなこ、戻し水、皿、箸がオールインになった便利なセット。
フリーズドライされた乾燥餅に、同梱の戻し水をかけて60秒も待つだけで、超やわらかくおいしい餅が出来上がります。
きなこ餅、黒みつきなこ餅、あんこ餅、いそべ餅など、全4種類あります。
揚げ入りさぬきうどん
保存期間は5年。長期保存の秘訣は、気密性と遮光性のあるパッケージにあり。加圧加熱殺菌により、長期保存が可能になっています。
その他、備えておきたい防災グッズ
マツコの【防災グッズのの世界】では、基礎となる防災グッズが紹介されていません。以下では、まずベースとして備えておきたい防災グッズを紹介します。
モバイルバッテリー:生命線となるスマホを充電
災害時の災害情報・安否確認に重要性が増しているスマホ。しかし、バッテリーがなくなってしまっては全くの役立たずアイテムと化しています。その他、照明など、生活を維持するためには電気💡が欠かせません。
スマホの生命線ともいえるバッテリーを確保するためにも、備えておきたいのがモバイルバッテリー。
災害に備えるなら大容量モバイルバッテリー(20000mAh以上)は用意しておきたい。iPhone14,13、
20000mAhのモバイルバッテリー、ソーラーバッテリーなどのおすすめ品は以下の記事で紹介しています。iPhone14,13、その他最新型のバッテリーや電子デバイスが何回ぐらいチャージ可能かも紹介しています。
ちなみに、私は平時は以下のモバイルバッテリーを持ち歩いていますが、iPhoneが2回程度チャージ可能です。
トイレットペーパー・仮設・簡易トイレ
食事以上に、すぐに深刻な問題になるトイレ。コロナで長期にわたってトイレットペーパーが棚からなくなる騒動が発生したように、防災用に、排せつにかかわるグッズの準備をしておくことは極めて大事。防災用としてだけでなくアウトドア、長距離ドライブなどにも利用できます。
トイレットペーパーは保存場所や長持ち具合を考えると、長尺シングルが最強です。
私が現在購入しているトイレットペーパーは「ペンギン 芯なし超ロングパルプ 250M 4ロール シングル」。コスパ最強であるだけでなく、収納場所もコンパクト。トイレットペーパーの芯もないのでゴミも発生しません!
簡易トイレも必須。家族が多ければなおさらです。
家具・転倒防止
地震の時、事前に転倒防止の処置が施されているかどうかで、あなたの身にかかる危険度は変わります。耐震マット、転倒防止伸縮棒など
非常食・水
上記は、ベースとなる非常食というよりも、食事に潤いを与えるための非常食です。そこで以下では、もっと一般的な非常食なども紹介しておきます。
保存食
その他、保存食の代表、フリーズドライ食品(カップスープ、即席スープなど)、レトルト食品も用意をしておきましょう。
災害などで気持ちが荒んでいるときは、食べ物が励みになります。バリエーションを揃えておくと、精神的にもよいそうです。
・菓子、フリーズドライ商品、カップスープ、健康食品など
・お茶づけ商品、即席みそ汁商品
・ボンカレー、マンナンごはんなど
・調理加工食品など
・飲料:サントリー天然水、アサヒおいしい水など)、アサヒ十六茶、
ウォータータンク
生存のために最も大切な「水」。現在は、自宅にペットボトルを常備している人は多いと思いますが、それだけで足りないため、給水所での給水が必要となると思われます。水確保のためにもタンクがあると安心です。
【マツコ 防災グッズの世界】防災アプリ&ハザードマップ
災害が起こったときに怖いのは、「自分は大丈夫という考え」と逆に心配し過ぎて起こる「パニック」です。
異常事態は、心配で頭がいっぱいになり、大きな判断ミスをしやすくなります。そうならないためにも、万一の時の情報源を確保しておくことが、あなたの身を守ります。
2022年9月7日、マツコの知らない世界【防災グッズの世界】では、防災アドバイザーの高荷智也さんが紹介していたアプリやハザードマップを紹介します。
務機関NERV防災(総合情報)
無料のアプリ。自信・津波・噴火の即府や特別警報などを受信し通知してくれます。
3D雨雲ウォッチ(天気)
無料のアプリ。気象レーダーのデータを用いてゲリラ豪雨を予想。3Dにより、どのように雲が形成されるか等も確認できます。
地震津波の会(地震)
月額360円のアプリです。地震が到達するまでの時間を音声で読み上げてくれるなどの機能があります。数十秒、数秒でやってくる地震に対して、自分でシミュレーションしてみると、いかに緊急時に自分が動けないかわかると同時に、ご自宅の備えを考えるのにも役立ちます。
重ねるハザードマップ
災害情報を地図に重ねて表示してくれます。ご自宅・会社などのリスクを知るうえで非常に役立ちます。
重ねるハザードマップ
各地点のハザード情報を、カルテで示してくれます。
その他、災害情報や、災害時に役立つアプリ、無料で読めるKindle本など、以下の記事で紹介しています。
最後に
今回は、マツコの知らない世界「防災グッズの世界」で紹介されていた防災グッズ・非常食・防災アプリなどを中心にリスクへの備えに役立つ商品を紹介しました。
私は「生きているにはリスクは伴う」と考えて生きた方がいいと考えています。いくら備えておくべきかなど、お金の備えなど、どう対策するかは、以下の記事にて紹介しています。
防災アドバイザーの高荷智也さんは、防災に関する書籍も執筆されています。こちらも合わせて確認してみてはいかがでしょうか。