日本人で生きる最大のリスクは地震。関東大震災から100年目。パニックで判断を間違えないために役立つ「防災:万一の備え方」

最近、日本各地で大きめの地震が起きています。また、東南アジア・アジアでも、地震は火山活動が活発で、大規模な災害が起こっています。

突然なる大ボリュームのスマホの「緊急警報」はいまだに慣れることはなく、毎度、驚くとともに緊張すると同時に、警報が鳴ってからではほとんど何も対策できないことを実感させられます。一方で、災害に対する危機意識は落ちていると感じています。

私たちが住む日本は、その位置、地形、地質、気象等の自然的条件から、台風、豪雨、洪水、高潮、高波、暴風、地震、津波、火山噴火等など、様々な災害が発生しやすい土地柄にあります。日本にまたがる4つのプレート周辺では、今、この瞬間もひずみを貯めています。

しかし、私たちは、災害を「他人事」と考えがちです。でも実際は、「不確実性に満ちた世界」に生きています。

自分の防災意識、備えを確認しておきたいものです。危機意識が低下している今、改めて「万一の備え」について考えます。

【現在の脅威】すぐそこにある、意識すべき地震

東京在住の私が恐れている災害

私が最も恐れているのは、「南海トラフ地震」「首都圏直下型地震」、そして「富士山の噴火」です。

日本は4つのプレート上にあり、それぞれのプレートは年間数cmずつ移動しています。東日本大震災は、太平洋プレートと北アメリカプレートの間で発生した典型的な海溝型地震でしたが、近い将来発生が予想される南海トラフ巨大地震(東海から九州にかけた海沿いエリア)は海溝型地震で、数十年ないし数百年に1度の割合で大地震が起こることがわかっています。そして、富士山はフィリピン海プレートと太平洋プレートが交わる位置にあります。

成毛さんは、著書「アフターコロナ時代の生存戦略」の中で、日本の最大のリスクは「地震」であると述べています。

【参考】日本列島の基本的な形ができた理由がわかるフォッサマグナパーク

日本列島の基本的な形ができた理由がわかるフォッサマグナパーク

2024年春、北陸を旅行した際に、糸魚川の「フォッサマグナパークに行ってきました。
以前、ブラタモリでも紹介されていた場所で、日本列島を縦断するように走る糸魚川-静岡構造線が直接見学できる場所です。

フォッサマグナとは、日本を西日本と東日本の境界とも言える、日本列島を分断する大きな溝です。ここが隆起して現在の日本列島ができました。フォッサマグナ地域にはいくつもの活火山や活断層が存在します。そして、その上に、多くの人が住んでいるのです。東京・神奈川・千葉・埼玉もこのフォッサマグナの上にあります。富士山も活火山です。しかも、プレートが複数交わっています😭

フォッサマグナパークは、糸魚川-静岡構造線を人工的に露出させた断層見学公園です。約1600万年前の新しい岩石(東側、土色)と、約2億7000万年前の古い岩石(西側、灰色)が接している様子が伺えます。博物館内では、どのように日本列島ができたのが、大きなスクリーンで成り立ちを学ぶことができます。

「南海トラフ地震」「首都圏直下型地震」の30年内発生確率は70~80%

未曽有の巨大地震になると言われる「南海トラフ巨大地震」、首都圏を直撃する「首都直下型地震」は、共に、今後30年以内の発生確率が70~80%と言われています。

いまこうしている間にも、次の地震に向けて、プレート境界にかかる力は少しずつ増加していることを考えると、恐ろしいです…

活火山富士山、ハザードマップが17年ぶりに改訂

普段は美しい富士山ですが、今も活動する活火山。前回の噴火は約300年前(1707年の宝永噴火)。現在も、富士山の地下深くではマグマが活動を続けています。

今年2021年、富士山の噴火に備える「ハザードマップ」が17年ぶりに改定されました。最新の研究では、想定火口範囲が拡大しており、従来予想の2倍の規模の被害が出ると報告されています。ただし、、現在の科学技術を持ってしても、「いつ、どこで、どのような噴火が起きるのか、事前に正確に予測することは困難」と報告されています。

東京の場合、問題は火山灰。これが空を覆うとともに、数センチ積もろうものなら、都市機能は停止します。

関東大震災から100年

写真wikipedia

関東大震災の規模

1923(大正12)年9月1日正午2分前、首都圏はマグニチュード7.9と推定される巨大地震「関東大震災」に襲われました。南関東から東海地域に及ぶ地域に広範な被害が発生。東京は瓦礫の山となり、行方不明者14万人以上、被災者は340万人を超える大災害となりました。

100年間で、東京は2度 瓦礫の山に

私たちにとって記憶に新しい地震は2011年の「東日本大震災」ですが、正直、東京・首都圏が瓦礫の山になるイメージを持つことは現代人にとって難しいのではないでしょうか。

しかし、東京は100年の間に2度、瓦礫の山になっています。

発生年自身
1923年関東大震災
1944~1945年東京大空襲(1944年11月24日から1945年8月15日までに106回の空襲)

約20年の間に2度も焼け野原になっています。日本人は「平和ボケ」しているところがありますが、私たちはとても恵まれた時代を生きているということを忘れてはいけません。リスクについて考えておくべきです(と、自分に言い聞かせています)。

ちなみに、東京大空襲では、原爆の1/400の費用で開発された恐ろしい米国新型兵器 油脂焼夷弾「ナパーム弾」がさく裂。圧倒的な高温で燃え続ける爆弾で、爆撃被災者は約310万人、死者は11万5千人以上、負傷者は15万人以上、損害家屋は約85万戸以上。被災者数だけ見れば、関東大震災と同程度に上りました。

首都圏の地震をリアルに感じる良書

地震発生時に、自分がどこにいるか?それで、どう動くべきかは変わってきます。ザクっといえば、東京の東は水、西は火の海になります。

上記本を読むと、被災を自分事として考えられます。

【対策編】災害に備えるために私が大事だと考えること

災害に備えるために私が大事だと考えること

災害にいかに備えるか―。 ここからは、災害対策についてです。

今回は、4つの方向から万一の備えについて、考えてみます。

・防災グッズの備え
・防災情報の確保
・最も安心材料となる「お金(貯え)」
・万一時の判断力や胆力を高める思考法

【防災グッズ】備えていますか?

防災グッズの準備は大丈夫ですか?

危機に対する日ごろからの「意識の差」が、リスクに直面したときの「メンタルタフネス」に直結します。

年に1度、防災グッズ点検

災害に備える準備はあるか
・突然の停電に備えられるか ※乾電池ライト・ランタンポータブル電源など
非常食・保存食の賞味期限は大丈夫か
簡易トイレは準備があるか
救急・応急用具が切れてないか など

【防災のプロがおすすめ】おさえておきたい 防災グッズ

防災のプロが選ぶ防災グッズは、非常に参考になります。気づきが得られると思います。

水、火を使わなくても食べれる食糧、及び、簡易トイレ、ライト、乾電池、簡易トイレ、トイレットペーパーぐらいは、常に用意しておく方が安心です。

我が家の場合:玄関近くに防災リュック

我が家では持ち出しやすい場所に、以下の「防災リュック」を置いています。リュックの形が平坦なので、棚にしまいやすいです。

ちなみに、今年、3月11日付近に自宅内の防災グッズを確認したら、2つの「懐中電灯」全く役に立たない状況でした。一つは電池切れ、一つは故障… 新しいモノを一つ、購入しました。

【知識・情報】命を守る情報源を知る

【知識・情報】命を守る情報源を知る

災害が起こったときに怖いのは、「自分は大丈夫という考え」と逆に心配し過ぎて起こる「パニック」です。

異常事態は、心配で頭がいっぱいになり、大きな判断ミスをしやすくなります。そうならないためにも、万一の時の情報源を確保しておくことが、あなたの身を守ります。

災害情報や、災害時に役立つアプリ、無料で読めるKindle本など、以下の記事で紹介しています。

万一の備えの第一は【お金】

万一の備えの第一は【お金】

貧すれば鈍する

人は、お金に困る(貧乏になる)と、頭が心配事でいっぱいになり、頭の動きが鈍くなり、誤った行動をしやすくなります。

「万一」の状態に陥ったときも一定の冷静さを保てるように、お金の備えをしておくことが大事ですし、国の制度などセーフティーネットを知っておくことが大事です。

まずは、いくら必要かを具体的に知る

会社員の場合、最低でも「給料3ヵ月分の蓄え」は必要です。ただし、これはあくまで最低限です。病気やリストラなども考慮すると、半年~1年分の蓄えは用意しておくべきです。

また、収入だけでなく、毎月の支出についても把握しておく必要があります。そのためには、家計簿で毎月いくら必要かを具体的な「数値」で把握しておくことが大事です。

これを知っておけば、「無収入でも後●ヶ月は生きられる」とわかるので、パニックにならずに済みます。

不安・心配は、「わからない」ことで起こります。状況さえ分かっていれば、次の対処方法も考えられます。

税優遇制度を利用してお金を増やす

必要な貯え額を知り、支出を抑えたとしても、銀行の預金口座に置いたままではお金は増えません。
時間と税優遇を味方につけて、資産形成・投資を行っておくことが非常に大事です。

私は、毎月貯える余裕があり、マイホームローン、子供の学費の心配がない人であれば、
❶iDeCo
❷つみたてNISA
❸ポイントをもらってクレカ投資
の順で積立投資を始めるべき
だと思っています。

2024年以降は、利便性が大きく拡大する新NISAも始まります。これら情報をふまえ、コツコツ資産形成をしておくことが大事です。

給付について知る

2020年に新型コロナ対策として国民一人一人に10万円が給付されましたが、コロナに関わらず、政府は国民的な生活が維持できない問題を抱える人々に対し様々な給付を用意しています。
ただし、ここで強く認識すべきは、給付金制度は情弱に非常に冷たい!ということです。

給付金を受取るには自分で行動し届出しなければなりません。しかし、コロナの時のように何もせずに給付金が振り込まれることはありません。情報弱者のままでいると、給付の制度を知らずに、ますます、金銭的・精神的に窮する(損する)ことになります。

以下の記事では、年代別利用できる給付金をまとめています。利用できる給付金がないか、確認してみてください。

【思考】判断力を磨く

思考】判断力を磨く

パニックになったときには、正しく情報をつかむことも大切ですが、それ以上に「正しく判断」する術を身に着けておくが大事だと考えています。
以下では、判断・思考・メンタル強化に役立つ本を紹介します。

ちなみに、判断力の強化には「投資のメンタル本」が結構役立ちます。なぜなら、投資には、「確率的に勝てる確度が高い方に賭ける」「強いメンタルを養うこと」ことが必須だからです。

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Kindle Unlimited 対象本
Audible 聴き放題 対象本

【災害について知る】「防災の日」設置のキッカケ

「防災の日」設置のキッカケ

戦後最大の被害をもたらした「伊勢湾台風」がきっかけ

防災の日誕生のキッカケは、をもたらした「伊勢湾台風」(1959年9月26日)です。この台風による犠牲者は全国32道府県におよび、明治以降最多の死者・行方不明者数5,098名に及ぶ被害が発生。住居前回も4万棟以上。その被害の83%は高潮被害を受けた愛知・三重の2県に集中しました。

風の強さ(風速)とその体感

風速と言われても、いまいち、その強さが感覚的にわかりません。そこで、「風の強さ(風速)とその体感」を示したのが以下です。

風速状況
10m/s傘が折れそうでさせない
15m/s転倒の可能性あり。小石が飛んでくる。
20m/s歩くことが難しい。重さがあるものも飛ばされる
25m/s立っていられない
30m/s屋外にいるのは危険
35m/s飛ばされる

最後に

今回は、パニックで判断を間違えないために役立つ「万一の備え方」について、私の考えをまとめました。

9月1日の「防災の日」と3月11日「東日本大震災があった日」ぐらいは、自分の防災意識、備えを確認しておきたいものです。本情報が、誰かのお役に立てれば幸いです。