SBI証券「ビットコインレバレッジトラッカー」を購入!FXと同様 申告分離課税が最大の特徴!買い方・注意点を解説
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最高610万円から500万円を切る大幅な下落を見せた2月のビットコイン。

バブル崩壊かと思わせるような強烈な下落でしたが、私は、過去に記載の記事の通り、投資家心理と市場サイクルにおいて「4.Belief(確信期)~5.Thrill(スリル期)」の移行期であり、ビットコインの最終バブル「6. Euphoria(陶酔期)」はこれからとの見方をしています。

そこで2月15日に登場のSBI証券のeワラント「ビットコインレバレッジトラッカー」を、急落局面を利用して少額購入してみることにしました。

この商品の最大の特徴は、ビットコインの最大の弱点ともいえる税制面で有利な点FX・CFDと同じく申告分離課税で損益通算が可能なことです。一方、通常のビットコイン現物を購入する時とは異なる注意点もあります。

今回は、「ビットコインレバレッジトラッカー」の特徴と購入方法、注意点をまとめて紹介します。

SBI証券「ビットコインレバレッジトラッカー」とは?特徴とメリット

「ビットコインレバレッジトラッカー」は、SBI証券で売買できるビットコインの値動きに連動して上下するeワラント商品です。

ビットコイン先物の価格が上昇するとその価格に連動して価値が上がる「プラス5倍トラッカー」と、価格が下落すると価値が上がる「マイナス3倍トラッカー」の2タイプがあります。

ビットコインレバレッジトラッカー特徴&メリット

❶商品はBTC先物の上昇と下落に賭ける2種類(プラス5倍、マイナス3倍)
最大損失は投資元本に限定。追証なし
❸FXやCFDと同じ申告分離課税で損益通算が可能
❹1万円程度の少額から購入可能
❺証券口座で取引可能
❻先物を対象とし、BTCのハッキング・盗難などのリスクがない

最大の利点は税制面。「申告分離課税」&「損益通算可能」

個人的に、ビットコインレバレッジトラッカーの最も大きな特徴は、FXやCFDと同じ申告分離課税で損益通算可能 という点です。

通常、ビットコイン売買で得た利益は「雑所得」です。累進課税のため税率は最大55%(住民税含む)で、翌年以降に損失を繰り越すこともできません。

【仮想通貨の税金】所得税:総合課税の税率&控除額一覧

課税される所得金額税率控除額
195万円以下5%0円
195万円を超え330万円以下10%97,500円
330万円を超え695万円以下20%427,500円
695万円を超え900万円以下23%636,000円
900万円を超え1,800万円以下33%1,536,000円
1,800万円を超え4,000万円以下40%2,796,000円
4,000万円超え45%4,796,000円

     

一方、ビットコインレバレッジトラッカーは、FXやCFDと同じ申告分離課税で、申告分離課税の税率は一律20.315%(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315% ※)
※2013年1月1日から2037年12月31日までの25年間に適用の上乗せ課税

【重要】

つまり、仮想通貨の売買益だけでなく、給与所得なども合算した課税所得695万円以上の方は、レバレッジトラッカーを用いることで、課税所得を軽減することができます。
※課税所得が695万円以下の方は税率は高くなる。ただし、損益通算メリットはあり

また、損失が出た場合は、FX・CFD・先物など、他の金融商品や複数の会社で行っている他の取引との損益通算が可能です。損益通算をしてもまだ損失が残っている場合、翌年以降3年間に渡って、FX・CFDなどで発生した利益と一緒に損失額を控除することもできます。

損失も限定的

先物取引や信用取引の場合、相場が予想と反対に動いた場合、投資元本を上回る損失=追証が発生することがあります。しかし、本商品は証拠金差金取引ではありません。取引価格がマイナスにならないように自動ロスカット機能が発動されるようになっており、最大損失額は投資元本を上回ることはありません。

変動率の大きいビットコイン取引の場合は、特に、追証などのリスクは絶対に避けるべきとの考えですが、レバレッジトラッカーならこのリスクが回避できます。

SBI証券「ビットコインレバレッジトラッカー」のデメリット

前節で述べた通り、通常のビットコイン現物取引にはない大きなメリットをもつビットコインレバレッジトラッカーですが、デメリットもあります。

SBI証券レバレッジトラッカー特徴:デメリット

❶満期日があり、満期日到来で自動的に差金決済される
❷スプレッド(実質的な手数料)が広い
❸取引は、平日9:00〜23:50。土日、祝日は不可

満期日がある

満期日があることが最大のデメリット。相場は上昇/下落の2パターンしかありませんが、それを期日付きで当てることはできません。レンジを形成している相場では単なる博打と化します。
今後、高い確率で上昇する「暴落局面」、高い確率で下落と予測できる「急騰局面」などを上手にとらえることが大切と考えます。

実質手数料が大きい

本商品に限ったことではありませんが、ビットコイン関連の取引は実質的手数料と言えるスプレッドが広いです(ビットコイン現物の取引所手数料も恐ろしく高い)。株式やFXのスプレッドが常識な人にとっては、スプレッドの広さに驚きます😳。ただし、値動き(変動率)も大きいので、売買タイミングを十分考慮することが大事と考えます。

手数料(スプレッド)については、
後半で私の取引例と共に、詳細解説します。
chami
chami

ビットコインレバレッジトラッカーの値動きの特徴

私はeワラントの売買は今回がはじめて。攻略法はもとより、本商品への十分な理解ができているとは言えません。

しかし、今後のビットコインの1つの売買戦略として以下のようなシーンで上手に利用できないかと考えています。

ビットコインレバレッジトラッカーを用いたBTC売買戦略

①ビットコインの暴落後の「買い」
②暴騰後の急落に対する「ヘッジ売り」

そのためには、まず理解すべきが、ビットコインレバレッジトラッカーの値動きです。

上記は、SBI証券のホームページに記載のビットコインレバレッジトラッカーの値動きのイメージ図です。この図を見ると例えば、レバレッジETFのようにリターンが値幅の5倍になるように見えますが、そうではありません。また、FXやCFDのように預け入れた証拠金の〇倍の金額を取引ができるという意味でもありません。

以下、eワラントジャーナルの関連記事からの抜粋になりますが、
あくまで、対象原資産の変動幅に1ワラント当たり原資産数を乗じた額のプラス5倍またはマイナス3倍にほぼ連動するものであり、満期日の受取額は以下の式で算出されます。

満期受取金額
(7円 + 5 ×(満期参照原資産価格 - 権利行使価格)×1ワラント当たり原資産数 × 満期日の為替スポットレート) × 保有ワラント数

ビットコイン先物(リンク債)がいくらになれば、ビットコインレバレッジトラッカーがいくらかになるかは、eワラント証券HPのシミュレーターで試算できます。

よくわからないので、「利益計算」してみます

前提として、第一回目の5倍トラッカーの基準価格は $15,000、1ワラント当たり原資産数=0.000001です。※ここは最初から決まってる

ここで、ビットコイン原資産が$50,000 で1000WR分買い、$60,000で満期を迎えたとします。

この場合、期受取金額計算式の緑色の部分の計算は、
❶購入時:25.89円
❷満期時:31.29円
❸利益分=❷-❶:5.4円
ととなるので、最終利益=5.4円×1000WR=5,400円ってことになるのだと思います。

レバレッジトラッカーとレバレッジ投信・レバレッジETFと何が違う?

さて、ここで疑問になるのが、最近株式投資などで人気のブルベアファンドのレバレッジ投信・レバレッジETFとレバレッジトラッカーは何が異なるのか?です。

レバレッジ投信・ETFの場合、変動率に対しプラス○倍/マイナス○倍となるように運用されているため、相場がいったん下落した後、再び同じ水準に戻ったとしても、基準価額は当初の水準には戻りません。そのため、上げ下げを繰り返す相場環境では時間の経過とともに基準価額が押し下げられてしまいます。

一方でレバレッジトラッカーは、変動幅のプラス5倍/マイナス3倍にほぼ連動するので、相場が戻れば、買取価格がほぼ元の水準まで戻ってきます(自動ロスカットが実行済みである場合や、配当落ち日などを除く)。

「変動率」に連動するか、
「変動幅」に連動するかで、運用結果に大きな違いがでる!
レバレッジトラッカーは、直感的に理解しやすい「変動幅」に連動。
chami
chami

ビットコインレバレッジトラッカーの買い方

さて、これまではビットコインレバレッジトラッカーの特徴についてまとめてきました。ここからは実際に、商品の購入方法を見て行きましょう。

私が購入を考えたタイミングは、600万円越えから一時500万円を割り込み後、一旦、再び500万円台に上がって2月最終週。勉強代10万円を元手にプラス5倍トラッカーを購入します。

以下、SBI証券の口座があること、及び、口座に購入代金が入金済みであることを前提に、レバレッジトラッカーの購入方法を解説します。

ビットコインレバレッジトラッカーの買い方

  1. 該当ページにアクセスし、「eワラントの取引のお申し込み」ボタンをクリック。同意画面が表示されるので、それにチェックを入れるとeワラント取引ができるようになります。

    eワラントの取引のお申し込み

  2. 買付画面から「トラッカー」>「BTC先物_2021年4月限プラス5倍」と進むと、該当の銘柄が表示されます。

    BTC先物_2021年4月限プラス5倍

  3. 上記画面で該当銘柄をクリックすると以下の画面となります。
    画面でチャート買い気配満期日スプレッドなどを確認して、いくらで買うか決めます。「買付」をクリックして次に進みます。
    ※スプレッドが広くて唖然😳 スプレットは固定ではなく変動制です。

  4. 私は現在値で買わずに、切りよく26円で指値を入れることにしました。
    予算10万円の場合、単純割り算で買付枚数は3,846WR=(100,000/26)となりますが、ワラントの買付単位は1000WRです。
    よって、予算内で買える最大枚数3,000WR分を購入することにしました。
    買付期間、パスワードなど、すべての入力が完了したら「注文確認画面へ」をクリックします。

  5. 注文内容に問題がなければ、「注文発注」ボタンをクリックして、買付注文完了です。約定を待ちます。
  6. 注文翌日、ビットコイン現物価格が急落し、約定。価格スリップにより、指値価格より安く買えました。
    結果的に以下のような買付となりました。
    買付単価:25.87円
    購入金額:25.87円×3000WR=77,610円

    但し、再び、ビットコイン現物価格が500万円を割り込む急落が発生したため、下記、スマップショット時点では5,130円のマイナスとなっています💦

以上がビットコイントラッカー買付までの流れです。
後は、ビットコイン価格が上昇してくれることを祈るばかり。
期日である4月14日までに価格が売りのスプレッド分を含めて上昇しない限り、本取引は「負け」となります。

実際に投資みてわかったこと

初めての商品よくわからない中で、勉強として買ってみたレバレッジトラッカー。ワラントに詳しいことならすぐにわかったことなのでしょうが、実際に投資してみてわかったことをつらつらと書きとどめてきます。
 
偶然ですが、上記、【よくわからないので、「利益計算」してみます】で示した額と、ほぼほぼ同じ買値で買えていたことになります。
 
ということは、ビットコインの原資産が$60,000まで上がれば、ざっくりですが
利益 :5.4×3000WR=16,200円
利益率:20.9%(=16,200/78,610円)ということになるのでしょう。

ちなみに、原資産ベースでの利益率は $60,000/$52,761=+13.7% です。
 
普通に現物買ったら+13.7% で、5倍トラッカーだと+20.9%なら、ですので、いわゆる、レバレッジ取引とは大きく異なることが分かりますね。
 
「満期日アリ」と考えると、リスク・リターン的に微妙だと感じる。特に、右肩上がりで上昇が見込める時期なら、普通にレバレッジ売買した方がいいかなと思うのは私だけではないはず…

いずれにせよ、最終結果がどうなったかは、結果は改めて報告します!

最大の注意点は「スプレッド」という名の「手数料」

ビットコイントラッカーを買ってみて、改めて思い知らされたのは、スプレッドの広さです。

プラス5倍トラッカーのスプレッドは約5%

ビットコインレバレッジトラッカーのスプレッド

上図は、ある時点におけるプラス5倍トラッカーの「販売価格」と「買取価格」を示したチャートです。
販売価格 :26.98円(原資産価格:$52,762)
買取価格 :25.73円(原資産価格:$50,379)
スプレッド:1.25(4.90%)(原資産価格の差:$2,382)

よって、利益を出すためには、4.90%のスプレッド分以上にの上昇が見込めないといけません。これはビットコインの現物価格にすると24万円ぐらいの上昇に相当すると思われます。

ビットコインは価格変動が激しいとは言え、
しっかり上昇が見込めないタイミングで買ってはいけません!
chami
chami

スプレッドは非固定

このススプレッドは変動するため、約5%の手数料がかかると覚えてくといいでしょう。
マイナス3倍トラッカーの場合はさらにスプレッドが広いです。約9%の手数料がかかるとお考え下さい。

暴落時のプラス5倍トラッカーの買い、暴騰時のマイナス3倍トラッカーの買いを、残りの期日を加味した上で買うことをお勧めします。

最後に

今回は、SBI証券のeワラント「ビットコインレバレッジトラッカー」の特徴、購入方法、注意点などを紹介しました。

取引を行ってみた所感は以下の通り。あくまで、現物ガチホがベースにある私の場合の所感で、厳しめです。私が、レバレッジトラッカー初心者のため、うまい運用方法が思いつかない故に厳しいめ評価となっている可能性は十分ありますので、その点、ご了承を。

トレード所感

  • 取引難易度は高め
  • 手数料高い!(ただし、本品に限った話ではない。仮想通貨の売買手数料は総じて高い)
  • 満期日があるため、中長期投資派には向かない。ロールオバーするにしても、その度に大きなスプレッド手数料が発生する!
  • それでも、絶対に利益が出る!と思えるとき、課税所得が695万円以上なら、税制分離課税という税制メリットはある

とりあえず、右肩上がりのビットコインの上昇が見込めると思える場合は、満期日まで保有します(一気に急騰して下落するかも…という場合はポジション解消します)。結果は、当ブログで報告します。

今回はお試し買いで資金が少ないため、ビットコインの税金対策には全く寄与しませんが、経験を積むことで、いざという場面で上手に使える=ビットコイン売買の1戦略にできればいいなと思います。