【書評/要約】できる男は超少食―空腹こそ活力の源 !(船瀬 俊介 著)(★3.5)

オバマ元大統領、ビルゲイツ、タモリ、北野武等、できる人が超小食なのをご存じでしょうか?

本書「できる男は超少食」は、超小食=ファスティング=プチ断食=1日1食を薦める一冊。

2020年の今現在では、「ファスティング」という言葉はかなり認知度が高い言葉となりましたが、この本が発刊された当時は、まだそれほど知られた言葉ではなかったように思います。今、現在もファスティング・プチ断食の効果は知られるようになってきましたが、一方で、「健康のためには3食食べなさい」という小さいころからの教えを、科学的根拠を知らずによいと思っている人も多いです。

3食食べる、食べないどちらもよいとする論が展開されてるのが現在です。まずは、体でどのようなメカニズムが起こっているか、知ることが大事。その上で、自分に合ったダイエット=無理なく続けられるダイエットをするのが正しい方法だと私は考えます。

そこで、今回は、できる男は超少食」から、具体的にファスティング=プチ断食にどのような効果があるのか、紹介・要約したいと思います。

「1日1食」で体が軽い!疲れない!頭が冴える!短時間睡眠!

超小食で期待できる効果には次のようなことが挙げられます。

超小食で期待できる効果

・長生きできる
・頭が冴える
・体が軽くなる・メタボが解消される
・集中力がアップする
・疲れにくくなる
・短時間睡眠でもOKになる
・若さがよみがえる
・加齢臭が消える
・お金の余裕が生まれる
・時間の余裕も生まれる

例えば、上記のうち、なぜ、超小食が長生きにつながるかと言えば、生き物にとって食事が入ってこないという状態は、生命にとっては一種の危機的状況。そこで空腹感がアラームを鳴らして、長寿遺伝子をONにして、内臓や組織の細胞を保護し、活性化させるからです。

そもそも、牛が草だけを食べてあの脂肪を身につけられるのは、含水炭素から脂肪への転嫁作用があるから。人も超小食になり体内の働きが活性化すると、必要な栄養素を腸内細菌が合成。各栄養素の問題はなくなってくる、と著者は言います。

3食食べないと体に悪いは間違い

3食食べなさいというのは、「病人を大量生産するための洗脳」だと著者は言います。

例えば糖尿病。そもそも食べ過ぎ・飲み過ぎが原因ですから、食べなければいいのです。しかし、「食べなければいい」とは処方しない。つまり、医療ビジネスにとっては、病人が多いほど儲かるのです。

おなかがすくとイライラする?

そもそも、イライラするのは、「3食食べないといけない」という固定観念によるところが大きいと著者は語ります。例えば、ヨガの教えは、空腹感こそ真の幸福であるという、心理を気づかせてくれます。
おなかが鳴ったら、「しめしめ、長寿遺伝子のスイッチが入って、今、若返っているぞ!」と思いましょう。この快楽感が大事です。

血糖ジェットコースターに注意

そもそも、過食の人は血糖値が高め。故、空腹になって血糖値が下がると激しく空腹感に襲われる。たまらずにがーっと食べて血糖値が急上昇。すると上がりすぎた血糖値を下げるため、膵臓から血糖抑制ホルモンであるインスリンが大量に放出されて血糖値が抑えられる。
このように血糖値が急上昇・急降下する現象を、血糖ジェットコースターと言います。

このジェットコースターを繰り返すうちに、インスリンを出す膵臓が疲れます。すると、インスリンが出しっぱなしに。すると、血糖値が低く抑えられたままになります。これが、これが低血糖症です。
すると今度は体は血糖値を高めるために、副腎からアドレナリンを分泌します、これは別名「怒りのホルモン」と呼ばれ、イライラ・ムカムカにつながるのです。

hungry is angry な状態になってしまうのです。

朝昼晩、1食抜くなら朝

朝昼晩のどれかを抜くなら「朝」。ファスティングのためには、前日の夕食から昼食まで18時間以上、あいていることが大事です。
普段から血糖値が高めな人は、糖尿病体質で食べないことで急激に血糖値が下がるためにフラフラします。このような人は徐々に体を慣らしましょう。
また、夜は、睡眠のゴールデンタイム22~2時の間は寝るためには、8時までに食事を取りましょう。
梅干し、ゴマ、乗り、干しシイタケ、番茶などはは「抗がん食品」のトップ。積極的に取りましょう。

最後に

今回は、船瀬 俊介さんの「できる男は超少食―空腹こそ活力の源 !」を紹介しました。

私は経験則上、食べないダイエット、特定のものだけを食べるダイエットにはことごとく失敗し、自分に合った方法ではないと悟るに至っています。今は、「プチ低糖質ダイエット+筋トレ」を主流に今なお、自分に合ったダイエット探しをしています。
参考HP 私の「プチ低糖質ダイエット」 ※ある日の食事など公開

インスタグラム、或いは、当ブログでも、複数のダイエット本を取り上げ、書評としてまとめているので、是非、ご確認を頂けると嬉しいです。

著者の過去作「やってみました!1日1食」と内容が被る部分がありますが、本書の方が中身が充実しています。