【書評/要約】お金に困らない人が学んでいること(岡崎かつひろ 著)(★4) 稼ぎたいなら"学び好き"になれ! 何をどう学び、お金に変えるかを指南

「学ぶ」ことによって、人生はいつからでも変えられる。お金に困りたくなければ、学び続けよ!

これが、今回紹介する岡崎かつひろさんの著書「お金に困らない人が学んでいること」の最大のテーマです。

created by Rinker
Kindle Unlimited 対象本
Audible 聴き放題 対象本

一流と呼ばれる人たちは、学びに貪欲です。それは、一流は「学ぶ力」がある人だけが生き残ることができることを知っているからです。しかし、多くの人は学ぶことが嫌いです。

では、なぜ、多くの人は学ぶことが嫌いでとん挫するのか。その理由は、学びに対する間違った考えがあるからです。本書では、この理由を明らかにしたうえで、学びを好きになるための思考の変え方、学ぶべきこと、などその方法を教えてくれます。

今回は、岡崎かつひろさんの著書「お金に困らない人が学んでいること」に学ぶ、学びのコツを紹介します。サラサラと読めて、多くの人にとって価値ある本となるはずです。

[スポンサーリンク]

お金に困りたくなければ、学び続けよ

【書評/要約】お金に困らない人が学んでいること(岡崎かつひろ 著)(★4) :お金に困りたくなければ、学び続けよ

学ぶことが大事なの、だれでもわかっています。ではどうしたら、学びを好きになり、かつ、稼ぐことができるのでしょうか。まずはその基本となる考え方を紹介します。

世の中は平等ではない

天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずといへり

これは、福沢諭吉の歴史的名著『学問のすゝめ』の冒頭の一文です。多くの方はこれを「人の平等」について書かれたものだと思っています。しかし、それは、全く違います。

この文章は次のように続きます。

されば賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとによりて出来るものなり

つまり、 生まれによって人の差はないけれど、「学びで人の差はできる」と福沢諭吉は力説しているのです。さらに、「指示待ち人間になるな。一人一人が自分の頭で考えられる判断力を持った人間になれ!」と、鎖国が終わり、武士が失業し、時代が大きく変化した明治の人々に力説しています。働き方の転換期にある今も、当時とよく似た時代です。

私は昔「学問のすすめ」を読み終えた時、冒頭の一文認識違いを恥じると同時に、なぜ、福沢諭吉がこれほどまでに「学べ!」と言っているのか、その真髄を知り、心が震えました。そして、学びに対する考えが大きく転換しました。

次に起こることを予測し、情報に振り回されず、自分で判断をする。 激動の時代を生き抜くための最強の武器が「学ぶ」ことなのです。変化への対応能力を磨くために必要な力こそ「学ぶ力」です。

考え方を変えて「学びを楽しむ」

では、なぜ、多くの人は学ぶことが嫌いなのでしょうか。

それは、学ぶことに「面白さ」を感じていないからです。勉強ための勉強(学びのための学び)をしている限り、学びは面白くなるはずがありません。

自分の未熟さを知り、将来の可能性を知り、社会のおもしろさを知ることができる。すると「もっともっと」と、より多くのことを学びたくなる。これがわかると、学びが楽しくなります。そして、面白ければ継続できます。

では、どうしたら面白くなれるか?

それは、「その先に何が得られるかをイメージする」ことです。がんばった先に 報われるというイメージがあれば、人はもっとがんばれますし、学ぶ原動力となるワクワク感も得られます。

そして、学びを止めてはいけません。大事なのは「学歴が高いことではなく、学ぶための努力ができること」。学びを継続することで、時代の変化に対応し、生き延びていくことができます。そして、新しいチャンスに巡り合う確率が高まります。

自分なりの「頑張る理由」を見つける

学びを継続するには、「自分なりの頑張る理由を明確化」させることも大事です。あなたにとって、「この理由ならがんばれる」というものを見つけましょう。

自分なりの〈学びをがんばれる理由〉を見つける 人の5つの「たい」

①褒められたい
②認められたい
③成長したい
④自立したい
⑤人の役に立ちたい

ただし、人からの評価のために勉強をすると、楽しめなくなることもあるので注意が必要です。 例え、誰にも褒められなかったとしても、自分で自分のことを認められるようになったら、こんなに豊かなことはありません。そんな状態になれば、さらに学ぶことが好きになり、楽しくなります。

学びがつまらないと感じてしまうのはなぜか

「学び=つまらないもの」と感じてしまうのは、すぐに成果にならないからです。でも、この考えは即刻捨てるべきです。

何を学ぶかの前に「学ぶことは楽しい・役に立つ」というマインド転換が必要です。事実、興味がないものでも、学ぶことによってそこから興味を持ち、新しい可能性に気づけることはよくありますし、発想を転換することで、自分の仕事とつながることもたくさんあります。

私の経験では、以下のような学びは、成果が出やすく学びやすいと思います。

・お金に関する学び
・脳科学・潜在意識・人の心理に関する学び
・健康全般に関する学び

いずれも、効果を実感しやすいものばかりです。しかも、学び始めの時期が早いほど、そこから得られるメリットは大きくなります。

特に即効性が高いのは「お金に関する学び」。以下の点が語れるようになれば、かなり、金融知識は高まっているはずと岡崎さんはアドバイスします。

・今の収入と支出のバランス
・将来、必要なお金はどのくらいか
・リスクが発生したときに、どの程度お金があれば回避できるか
・どんな状態をつくれば、金融的なリスクを発生させずに生活できるのか     

学びの「ライフタイム」と「広さ・深さ」を意識し学ぶ

知識には「時間が経つと使えなくなるもの」と「一生使えるもの」があります。学ぶ場合は、❶流行りが過ぎたら終わってしまう知識か、❷一生使える知識かを、十分、意識して学ぶ必要があります。

❶は短期間で稼ぐ力をつける知識です。一方、❷はコミュニケーションスキル、リーダーシップスキル、チームビルディングスキルなど、自分のブランドを作る知識です。長く使える知識となりますが、その分、身につけるには時間がかかります。

また、学びの広さと深さ」を意識して学ぶことも大切です。

広い学びは重要ですが、広いだけでは知識が薄っぺらい「学びジプシー」になってしまいます。価値が高いと感じ、しかも長く使うことができる知識に関しては、「深める」が大事です。「広く」と「深く」のかけ算を意識して学ぶと、自分独自のオリジナルコンテンツをつくることにもつながります。

学力偏差値だけではなく、人生偏差値を上げる

【書評/要約】お金に困らない人が学んでいること(岡崎かつひろ 著)(★4) :学力偏差値だけではなく、人生偏差値を上げる

今後、働き方は益々多様化します。そして、サラリーマンであったとしても、経営者・起業家・個人事業主のような「生き方」がより重要になります。

具体的に必要となる力は、こんな時代を生きるカギは「自己管理能力」と「考える力」です。自ら時間を管理し、生活リズムを管理し、仕事の進捗を管理できるスキル、自分で考え行動するスキルが極めて重要になります。人生を人に委ねてはいけません。人のせいにしてもいけません。

そのために必要なのは、「経験」です。そして、経験に投資をして「人生偏差値」を上げることです。「考える力」は、新しい知識を入れ続け、その知識のかけ算をすることで上がっていきます。

では、人生偏差値を上げるために大事なことは何か。 岡崎さんは以下の2つしかないと言います。

・人並み以上に経験を積む(誰にもできることを、誰にもできないくらい、一生懸命やること)
・頭がおかしいと言われるような特別な経験をする

行動しない限り、経験は積み上がりません。一見無駄な経験と思っても、後でその経験が生きることが山ほどあります。賢者の書では「失敗も含めてすべての「経験」は、人生という一枚の絵を完成させるジグソーパズルの「ピース」だ」と述べられています。

【実践】お金につながる「学び」の技術:インプット編

【書評/要約】お金に困らない人が学んでいること(岡崎かつひろ 著)(★4) :【実践】お金につながる「学び」の技術:インプット編

ここからは、学びをお金に変えていく実践編です。「インプット」と「アウトプット」の観点から、方法を学びます。まずは、インプット編です。

学びを加速するインプット

岡崎さんは、「読書」はもっとも効果的かつ短時間に、良質な知識を得ることができる方法だと述べます。しかし、多くの人は、読書嫌いです。あるいは、必要に応じて読んでも、継続できません。

人間の意志は極めて弱い。だからこそ、仕組みで学びを自動化することが大事です。岡崎さんは、本書で以下のコツを紹介しています

読書を自動化するコツ

・読書で得られるメリットを具体的にイメージする(ワクワクする未来を描く)
・起床後2~3時間の「脳のゴールデンタイム」に学ぶ
 (脳の最も集中力が高い時間に、決められた時間学ぶ)
・歩きながら耳で読書「耳読」する
・メンターを見つけて、フルコピーしてみる(良き指導者を真似る)

耳で読書「耳読」のススメ

私も、読書を加速するために、ジムで走りながら耳読をしていますが、集中できるばかりか、走る辛さも軽減できます。
読書嫌いで眠たくなる人は多いですが、耳読なら、読書嫌いの人も、眠くなることがありません。移動時間に耳読すれば、改めて時間を確保する必要もありません。

動きながらの耳読で高い学習効果が得られる理由は、以下の記事で紹介しています。

ちなみに、現在、初めて利用で、Audibleは2ヶ月無料+100ポイントもらえるキャンペーンを開催中(12/26まで)です。上手に利用しましょう。ちなみに、岡崎さんの「本書お金に困らない人が学んでいること」もAudible読み放題対象本です。

【実践】お金につながる「学び」の技術:アウトプット編

【書評/要約】お金に困らない人が学んでいること(岡崎かつひろ 著)(★4) :【実践】お金につながる「学び」の技術:アウトプット編

ここからは、学びを「稼ぎ」に変える「アウトプット」について見ていきましょう。

アウトプットを前提に学ぶ

アウトプットのコツは、「アウトプットを前提にインプットする」ことです。こうすることで、インプットが学びっぱなしにならず、記憶にも定着します。

読書もセミナー参加も、アウトプットをする前提で準備をしながらインプットすると、インプット時の集中力も高まります。

岡崎さんは、「事実」「数字」「エピソード」の3つに分けて情報を整理しておくことを勧めています。

アウトプットは「フロー型」か「ストック型」かを意識する

アウトプットには、「フロー型」のものと、「ストック型」のものがあります。それぞれ、意識して、アウトプットの場を設定することが大事です。

フロー型 :Twitterなど。基本的にその場かぎりの発信で終わるが、発信が容易
ストック型:ブログなど。過去の記事も読んでもらえる

アウトプットは「PREP法」で

アウトプットの先には、人がいます。だからこそ、可能な限り相手に伝わりやすいようにする必要があります。そのために意識すべきが「話の構成」です。

そこで用いたいのが、PREP法で、要点→理由→事例→要点の順番で話を展開します。

この伝え方のメリットは3つあります。

①先に要点(結論・主張)を伝える構成だから、聞き手にストレスがかからない
②不要なやりとりがない
③考えを整理する習慣ががつく

また、人は、自分中心で考えてしまいがちです。そのためには、「I:私」「You:あなた」「We:私たち」という3つの視点を持つことが大事です。異なる立場の人ならどう考えるかをイメージしてから、考えをまとめて発信しましょう。

アイデアを加速する

アイデアは、じっとPCの前に座っていても、なかなか降りてくることはありません。こんな時にいいのが「散歩」。また、不意に降ってきたアイデアを忘れないためにメモをとる習慣はとても大事です。

ひらめきを増やす方法は以下の書評で紹介しているので、参考にしてください。これらの本の中でもメモの重要性について、触れられています。

とにかくやってみよう

学びをお金に変えるためには、まずは、アウトプットしてみることが大事です。
多くの人は完璧なスタートを望んで、時間をかけようとしますが、時間をかけすぎると、頓挫する確率が極めて高くなります。

完璧な準備は必要ありません。とにかくノーリスクではじめられることから、アウトプットしてみましょう。

その代わり、うまくいかなかったポイントは必ずリストアップしてして、対策を考えましょう。ビジネスに失敗はつきものです。成功者であっても、ビジネスは「1勝9敗」です。対症療法にとどまらず、 根本治療をおこなえば、さらに成果は出ます。

そして、「人は、どんなときにお金を払いたくなるか」考え抜きましょう。

学びをお金に変える一番の方法は、まわりに感謝され、喜ばれるビジネスを構築すること。 きれいごとのように思われるかもしれませんが、それがもっとも大事である、と、岡崎さんは最後に述べています。

最後に

今回は、岡崎かつひろさんの著書「お金に困らない人が学んでいること」に学ぶ、学びのコツを紹介しました。

知識への投資は、必ず、財産になります。早くやったもの勝ちです。そして、やりながら筋のいい試行錯誤をしましょう。変化の激しい時代で稼ぐためにできることは、これに尽きると言えるのではないでしょうか。

created by Rinker
Kindle Unlimited 対象本
Audible 聴き放題 対象本