まんがで読破 おすすめ10選 ~マンガで古典的名著・良書の要点をザクっと学ぶ教養UP選書 ※シリーズ57冊 28,930円がKindleUnlimitedで初めてなら無料
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世界の名著・古典(小説、ビジネス書)をマンガで楽しく学べる「まんがで読破シリーズ」。
原書は難しそうでちょっと…でも、教養として読んでみたいなと思っている方にはぴったりのシリーズです。

シリーズは約140冊ありますが、このうちKindle版 58冊がKindleUnlimited対象本。すべて購入するとシリーズ58冊で28,930円になりますが、これがKindleUnlimitedなら1か月980円で読める!はじめて利用なら、30日無料 or セールで2カ月99円で読むことができます。

私は本シリーズを58冊を、残り数冊を残してほぼ読破済み。

今回は、まんがで読破シリーズの最新刊5冊を先に紹介した上で、まんがで読破シリーズ おすすめ10選(ビジネス書部門から5冊、小説部門から5冊)紹介します。


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Kindle版 まんがで読破シリーズ、最新5冊をピックアップ

【シリーズ58冊目】平家物語

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす…」という冒頭の句があまりに有名な「平家物語」。

琵琶法師により語り継がれ、後世の文学や演劇に大きな影響を与えた古典ですが、これを現代語訳で読破した人は少ないのではないでしょうか。少なくとも私は一度挫折しました。

2022年には、山田尚子監督のテレビアニメ「平家物語」も放送されましたが、元々のお話が、平氏・源氏・藤原氏、さらには天皇も複数人出てきて、しかも対立構造が複雑。個人的には、登場人物の関係(血縁関係、権力図)などを十分理解しきれませんでした。

まんがで読破シリーズの「平家物語」は、アニメと異なり、人間の関係図がところどころに図表でてくること、また、マンガなので自分のペースで読み進められるので、舞台設定の把握が進みました。マンガを再読、あるいは、アニメを再視聴するとさらに理解が進みそうです。個人的には、このマンガで時代背景、人物構造を押さえたうえで現代語訳にトライしてみたいと思っています。

歴史的文学作品を読んで、歴史跡地への旅行が楽しくなります。福岡旅行に行った際は、門司港から源平の合戦場の最終跡地「壇ノ浦合戦」が繰り広げられた海を眺めました。この海で、1185年、二位尼に抱かれた安徳天皇がわずか8歳にして壇ノ浦の海へ入水し、平家は滅亡したと思うと、「本当に世は無常」としみじみとした気持ちになりました。

【シリーズ57冊目】坊ちゃん(夏目漱石)

夏目漱石の代表的作品「坊ちゃん」。タイトルは知っていても内容を知らない人は多い。私も、昨年2022年冬に松山・道後温泉に行く直前まで原作を読んだことがありませんでした。

坊ちゃんの舞台は四国・松山。坊ちゃんが数学教師として赴任したの中学校での出来事がお話になっています。「親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている」という一文から始まる通り、まさに坊ちゃんは江戸っ子でかなりサバサバした一本気な性格。

自分を曲げられない性格なので、中学教師でありながら事件も巻き込まれやすい… ネットの作品書評では高評価を付けるものが多いですが、私個人としては、坊ちゃんの性格は好きになれませんでした。

一本気な性格ゆえに、世渡り下手な男の人生を知るという観点から、読んでみるのも楽しいのではないでしょうか。松山旅行をされる方も、是非、読んでから出向いた方が旅行が楽しくなりますよ。
松山おすすめ観光スポット


坊ちゃん列車(道後温泉駅前)

坊ちゃんからくり時計(道後温泉駅前)

【シリーズ56冊目】自由論(ミル)

ミルが説いた「自由」とは、国家の権力に対する個人の自由

イギリスの哲学者ミルが生きた19世紀ヨーロッパは、近代民主主義が確立された時代。人々は自由を手にしたかのように見えました。しかしその社会は、個人の自由の概念が非常に曖昧であり、不当な干渉によって個人の自由がおびやかされる危険が潜んでいました。

道徳・慣習、世論という「多数派の専制」から、どのようにして個人の自由を守るのか?「自由とは何か」という問題に迫る!

【シリーズ55冊目】精神分析入門・夢判断(フロイト)

人の心を破壊する「見えない外傷」の正体は、何なのだ
 
人間をよりよく知るための壮大な闘い!
19世紀末、人類の長い歴史のなかではじめて人間の「無意識」に注目した心理学者、ジークムント・フロイト。深い観察眼で人々の心のなかをのぞき続け、同時に「夢」の持つ意味をも追求して人間の精神の闇に迫った人です。
本書では、心理学のみならず人類の社会・教育・芸術…あらゆる分野に変革をもたらした『精神分析入門』『夢判断』はいかにして生まれたのか、その時代の背景とともに紹介されています。

【シリーズ54冊目】痴人の愛(谷崎潤一郎)

笑う人は笑ってください… 教訓になると思う人は見せしめにしてください。私はナオミに惚れているので…どう思われてもかまいません
 
15歳の美少女・ナオミを見初めて養うことを決意した会社員の譲治。幼く従順だった少女は肉体的にも成熟。贅沢・わがまま三昧だが、それを上回る魅力が男たちを翻弄する…。
美しいが淫乱・わがままなナオミに翻弄される譲治はまさに「痴人=愚か者」。
若者たちが皆、西洋文化に憧れていた大正時代、女の魔性とそれに跪く男の陶酔を描く。
あきれるほどゲスいストーリーにも関わらずも、その世界観に引き込まれてしまう谷崎潤一郎の不朽の名作!
 
個人的には、マンガを読んだ後に、小説(KindleUnlimited対象)でも読んでもらいたい。その方が、エロい世界観が楽しめる。Audible(聴き放題対象)で聴くのもよいかと!

まんがで読破シリーズ:おすすめ10選

まんがで読破シリーズ:おすすめ10選

前半5冊がビジネス書系、後半5冊が小説系からの選書です。

ビジネス書系

資本論(マルクス)

なぜ、労働者は搾取されるのか?「資本論」の第1巻をマンガで分かりやすく解説したのが本書。
資本家と労働者からなる資本主義下で生きてくにあたって、絶対に読んでおくべき一冊。
過労死、ブラック企業などが問題視されますが、「労働者(会社員)でいる限り、資本家に搾取され続けるという事実」「資本主義化では格差は必然の流れ」であることが腹落ちしてわかります。

種の起源(ダーウィン)

”生き残る種とは、最も強いものではない。 最も知的なものでもない。 それは、変化に最もよく適応したものである”
これはダーウィンの進化論を説明するときに必ず出てくる名言ですが、本書は、ダーウィンの解いた「種の起源」を解説しつつ、ダーウィンの伝記にフォーカスしてまとめられた一冊。
ダーウィンの生きた時代は、「生き物は神様がつくった」とされる時代。神様を否定するような発言をすると危険が及ぶような時代に、「事実と向き合って生命の真実の姿を知りたい」と研究に人生をささげた偉業に感動!国葬されたほどの人物ですが、その理由にも納得!

戦争論(クラウェヴィッツ)

ビジネス戦略本でよく引用される「戦争論」。
今も世界のどこかで繰り返される戦争。そのために人類は多くの犠牲と悲劇を生んできましたが、そもそも戦争とは何なのか、その本質に迫ると同時に、当時、戦争のあり方を大きく変えた、ナポレオン・ボナパルトが主導した戦い方について分析されています。
戦略本が好きな方におすすめ。

君主論(マキャベリ)

統治術や、人心掌握術で有名な『君主論』。しかし、一方で、ビジネスマンなら全員読んでおけ!とも言われる名著です。
本書では、前後編構成。前半は、マキャベリが努力して高い身分の方に仕えるも、動乱期の激しい権力争いの下、非常に不遇な人生を送った伝記が中心で、当時のヨーロッパの混沌とした覇権争い、後半では、なぜマキャベリがなぜマキャベリズムと言われる「国を治めるために必要な強いリーダー像=君主論」を作るに至ったかがわかります。
「古来より変わらない弱い人間の姿(本質)」がよく理解できる一冊です。

神曲(ダンテ)

キリスト教の宗教観、死後の世界の重要性がよくわかる1冊。宗教って面白いと思わせてくれます。
キリスト教の3つの死後の世界(地獄、煉獄、天国)を、生きる希望を失ったダンテが旅をするストーリーですが、仏教には「六道輪廻」とも通ずる世界があり面白い。ダン・ブラウン原作、トムハンクス主演の映画「インフェルノ」にも、ダンテの神曲が犯人を追うキーファクターとして登場しますが、この本を読んで改めてみると、映画の知的さにも魅了されます。(私は、公開時、知識がなくて、話の展開にいまいちついていけなかった一人。フィレンツェ・ベネチア旅行と新曲で理解が深まりました)

小説系

クリスマス・キャロル(ディケンズ)

クリスマス・キャロルは、クリスマスを代表する名著。1800年代のイギリスを代表するチャールズ・ディケンズによって書かれた名作です。
主人公はロンドンの下町で商売をしているスクルージ。守銭奴で、人間嫌い。人情・愛などとは無縁の初老の商人です。しかし、クリスマス前夜に起こった不思議な出来事で、彼は生まれ変わります。

お金と正しく付き合うためのマネー本でもあり、人生に大切なことを教えてくれる生き方本でもあります。心・目頭も熱くなる感動本です。

1984年(ジョージ・オーウェル)

人々は思考警察の監視下にあり、行動のみならず、思考までもが常に監視されるおぞましいディストピア世界を描いた、ジョージ・オーウェルの名著です。

・事実がメディアにより書き換えられ、記憶・情報・思考が統制され、監視される世界
・正しいことが正しいと言えない世界
・支配とは何かを知る上層部の者のみが、権力の象徴「領地・金・情報」を一極に集中させ、寡頭性集散主義を実践する社会…
その世界は現代の中国ともかぶります。

宇宙戦争(H・G・ウェルズ)

軍さえ太刀打ちできない火星からの侵略者に、人々のパニック・絶望を描いたSFの大傑作作品。
現代人には、火星人は「タコ」のような容姿というイメージをもっていますが、このイメージは本作によるもの。そのぐらい影響力があったSF小説です。

羅生門(芥川龍之介)

学生時代に教科書で読んだことのある方が多い「羅生門」。あえて、本書を選んだのは、年齢を重ねて読み直して、学生時代には感じることができなかった「人間の弱さ」を改めて深く認識したから。

人は自分を守るために「悪事を正当化」する。多かれ少なかれ、どんな人でも人は自己を正当化した経験を持っていますが、本書を再読し、「自己正当化」に「悪事」という要素が加わったときに、揺れる人間の心理描写が素晴らしいと感動。いろいろ考えさせられました。

銀河鉄道の夜(宮沢賢治)

あまりに有名だけど、意外と結末を知らない人が多い「銀河鉄道の夜」。
貧しい家庭に育つジョバンニは、不思議なキッカケで、夜空をかける「銀河鉄道」に出会い、乗り込み、生について考えさせられる不思議な体験をします。素敵な体験もあるけど、結末は…結構悲しい。
美しい、そして、切ない物語は感動します。

Kindle Unlimited対象:まんがで読破シリーズ

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