【書評/要約】悩みどころと逃げどころ(ちきりん,梅原 大吾 著)(★5) ~自分らしく生きよう
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17才でゲーム世界のトップに立ちながら、自分の生きていく道は本当にゲームでいいのかと悩み、あがいてもがいて自らの居場所を見つけた世界一のプロゲーマー梅原大悟さん

一方、「いい学校からいい会社」という学校エリートの道を歩みながら、そこから軌道を外れ回り道をして「いい人生」にたどり着いたカリスマ社会派ブロガーちきりんさん

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そんな居場所も考えもまったく違う二人が、生き方を巡って白熱討論したのが本書「悩みどころと逃げどころ」。対話形式でまとめられているため、話をしながら彼らの思考がまとまっていく過程を追いながら、人生について考えます。

学校教育で植え付けられる良い学校・会社に入るという人生が「いい人生」とは言えない。自分の軸で人生の良し悪しを決めるべきだし、時には逃げることも大事です。人生について考えさせられる一冊です。

今回は、「悩みどころと逃げどころ」における二人の発言を、発言順とは別に、本書全体を通じてまとめて紹介します。

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自由に生きることをあきらめてしまう「思考」

自由に生きることをあきらめてしまう「思考」:悩みどころと逃げどころ

ちきりん氏いわく、我々、特に学校エリートは、小さい時から学校で刷り込まれた「学校的価値観」「あるべき論」に囚われえて、自由に生きることを諦めてしまっているといいます。

本書を読むと、「自由に生きたい」と思いながらも、自分の居場所・生きる場所探しをすることなく、現状に甘んじ、如何に人生について考えず(考えることから逃げて)、惰性で生きているかを思い知らされる記述が満載です。

大事な考え方

大事な考え方:悩みどころと逃げどころ

以下では、お二人の発言から、覚えてきたい発言をピックアップしました。
「う」は梅原さん発言、「ち」はちきりんさんの発言です。

思考停止を勧める学校

う:ゲームの世界でも日本人は”疑問を持つ力”が足りないんです。
相手にすぐに答えを求める「どうしたら勝てますか?」みたいな質問をしている人は、100年たってもそこから前には行けないでしょう。誰かに答えを与えて貰おうとする前に自分で考える訓練をしていないからだと思うんです。

ち:質問する力を鍛えないところ、特にWHYを突き詰めないところが日本の学校の致命的な問題です。

さっさと勝ちたいエリート~学校的価値観の弊害

う:簡単なキャラを使った闘い方って型にはまっているんです。定式をそのままやるだけ。だから時間がたてば他の人もやれるようになるし、対抗策も立てやすい。一定のところで成長も止まります。

ち:学校的価値観に毒されると、すべてにテストの点のような客観的な基準が存在していると思い込んでしまうのです。勉強だけじゃなくて、仕事選びとかパートナー選びに関しても、こういう基準で選べば成功しますよって誰かに教えてほしくなる。

ち:学校の成績が良かったり、会社の業績や給料もいいと、自分の中の疑問に向き合わずに済んでしまう。本質的な問題に気づくのに遅れてしまうのです。

ち:世の中の大半の人は「結果じゃないよ、プロセスだよ」って言われると、みんな集まったまま、ちょっとずつ沈んでいくんです。結果はどうであれ、頑張りさえすればとりあえずほめてもらえるみたいな意識は、学校的な価値観です。

ち:「家族のため」とか「親のため」という言葉を唱えると、思考停止に逃げ込めるっていうのは事実です。

やりたいこととその評価

ち:普通の人は、自分のやりたいことを見つけるのにすごい苦労する。だから、やりたいことを見つけた人を、とてもうらやましいと思っている。

ち:「これこそが自分の進む道だ」って腹落ちすることが大事。そう思えてこそ、たとえ成功できてなくても自分の器として納得できるのです。

う:人間、往生際が悪い。「あがき抜く」からこそ納得がいくのです。

う:社会的評価は励みにはなるけどゴールにはならない。結局のところ「お前、いい人生を送ってるじゃん」って言えるのは、自分以外にはいないのです。

う:何が評価されているかは、自分でかぎ取っていくしかない。しかも時代や場所が変われば、評価されるものも変わってしまう。「今この市場では何が求められているのか」、それを嗅ぎ取るスキルが大事です。

う:得意なことや何かに才能がある人、誰にも負けないぐらいやる気がある人も、高校や大学に行く必要はないでしょう。でもそうじゃない人には、とりあえず学校に行ってまじめに生きていれば、最低限、惨めな思いはしなくてすむ。

人生の選択と成長

ち:学校の選択科目は自分の人生を選ぶ練習です。でも、多くの選択肢をできるまで残しておくのって、時間を無駄にしているだけとも言えるんです。
(自分で真剣に悩んで、人生を決めることを先送りすることは、結果、時間を無駄にしてしまうことにつながる)

う:人生は競争だけではないけれど、まず、大前提として闘いがあるんだって教える。その前提を省略し、いきなり弱者にやさしくしましょうと言われても、きれいごとにしか聞こえない。

時には逃げることも大事

ち:大変なことがあった時、どのタイミングでなら逃げてもよいのか、いつ逃げるべきなのか、その見極めがとても難しいと感じます。人は、頑張りすぎると疲れてしまいます。だからといって逃げてばかりでは達成感や、それに伴う喜びを手に入れられません。

みんなで強くなる

う:アフリカのことわざに『早く行きたければ一人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで進め』って言葉がある。

お金があれば自由になれるか

う:「金は鋳造された自由である」というドルトエフスキーの言葉を人から聞いて、その通りだなって思った。お金で手に入る自由っていうのは、物理的な自由なんですよね。精神的な自由に関しては、お金が入れば入るほど制約が多くなって、むしろ損なわれてしまうことも多いのです。

う:僕が生きる喜びを感じられるのは、考えたり努力したりすることで、成長する機会が得られているから。なんとか一歩でも進まないといけないのです。

最後に

今回は、ちきりんさん、梅原大吾さん共著の著書「悩みどころと逃げどころ」から、二人の言葉を紹介しました。紹介したのはごく一部。是非、多くの人に、思考のプロセスを含めて読んでいただきたい良書です。

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ちきりんさんから、もっと詳しく頑張り過ぎない自分らしい生き方、ラクに生きる思考を学ぶには以下の本が参考になります。

また、勝負にこだわって生きるなら、梅原さんの以下の本は超おススメです。梅原さん、すごい人です。尊敬の一冊。

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