努力は美徳!真面目に働け!
今なお残る、日本に労働観。成果主義が導入されているとは言え、さっさとやることをやって早く変える社員よりも、残業をしている社員の方が大事に扱われる傾向がある(心情的に評価される)企業はまだまだ多いことでしょう。本来なら、同じ仕事なら早くできる人の方がデキるビジネスマンなのに、働く時間が長ければ長いほど成果が出た昭和の高度経済成長期の考えがまだまだ社会には残っています。
そんな社会に対して、「99%の努力はいらない!」と説くのが、執筆当時、新宿歌舞伎町のホストクラブ「club Romance」の代表取締役の信長さん。カリスマNo.1ホストと成功するためには、努力なしではなしえないのですが、そこは頭の使いよう。
少ない努力で最大限のパフォーマンスが出す戦略的な思考法を紹介しています。
今回は、著書「99%の努力はいらない」から、ムダ汗をかかずに「1%の人」になる超ずるいルートを歩む思考法を学びます。
大事なのは「(悪)知恵」
「99%の努力はいらない」とタイトルで言い切る信長さん。では、本当に必要なのは何か?
それは、知恵(悪知恵)です。
悪知恵とは何か
「悪知恵」というと一般的にはネガティブワードとなりますが、言葉を変えて表現するなら、「いかに頭を使って勝つか」という思考法です。
「ずるい」という言葉も一般的にはネガティブワードですが、「えーっ、そんな方法あったの!何で早く気づかなかったんだろう。ずるい~ぃ」という「ずるい」がここで言われる「ずるい」であり「悪知恵」です。こんな時に使われるズルいは、常識的な方法では得られなかった利益が得られるような思考をする人への賞賛が込められています。
頭を使って成果を出す
日本では「努力は美徳」との風潮がありますが、頭を使ってより短い時間で処理し、他のことにも着手したほうが多くの成功をつかめたり、人生も楽しめます。
では、どんな努力はやめるべきなのか。信長さんは5つを上げています。
・一生懸命頑張るけれども、やり直しが多い
・全てに全力投球で、疲れ果てる
・責任感を持ちすぎて、仕事を抱えすぎる
・根回しに労力と時間をかけすぎ、疲弊する
・目上の人の指示通りにやるが、うまくいかない
もし、以下のような努力に心覚えがある方は、今すぐやり方を変えるべきです。
努力を減らす3つのルール
では、どうやって知恵を使って楽に成果を出すか?
信長さんは努力を減らすために以下の3つの実践しているといいます。
・「他力本願」に汗をかけ!(人間関係構築術)
・「行動」は空気を読むな(行動原則)
・いくらサボっても自動で上手くいく「仕組み」を作れ!(時間術)
例えば、自分にスキルがない場合も、他人をうまく使うことで、努力を省くことも可能です。
他人をうまく使うというと聞こえが悪いですが、組織においては、苦手なことは得意な人に任せた方が、絶対によい。これはビジネスに限らず、日常生活の人間関係についても同じです。
そのために、本人は、
・うまくいくための仕組みづくりに力を注ぐ
・仕組み作りの際には、人の心理を理解して、相手が気持ちよくそれに納得して行動をしてくれるよう心掛ける
ことに力を注げば、努力の仕方も変わってきます。
人との折衝が商売の読者が、いかにして心理を活用し努力少なく勝ち得ているか、本書内にはその具体的な方法がいろいろ紹介されています。
日常生活ですぐに実践できることが多いですので、「私の努力、報われてない・・・」と思う方は、本書は参考になります。
悪知恵思考が学べるおすすめ3冊
ここからは「悪知恵」的思考を学ぶために役立つ3冊を紹介します。
いずれもKindleUnlimitedの読み放題対象本です。もはや学ぶのにも大したお金💰は必要ありません。学ぶか、学ばないか、それだけです。
ずるい考え方
悪知恵のすすめ
悪知恵のすすめ
自称「なまけものだ」と言いながら、ビジネスで成功を収めている、ひろゆきさんも、怠けるためにどうしたらいいかに知恵を絞る一人です。
最後に
今回は、信長さんの「99%の努力はいらない」から、ムダ汗をかかずに「1%の人」になる超ずるいルートを歩む思考法を学びました。
自分の日常生活を見返してみると、いろいろと、改善できる点はあります。自分で楽しいとも感じられないことを、ただ真面目に時間をかけて行っているなら、本書の学びは使えらうと思います。