家庭の電気代値上げ、6月から14~42%。再び、家計負担に。今できる、値上げ対抗策

電気代の値上げが止まりません。10月も再び電気代が値上げとなります。

大手電力10社で値上げが実施。過去5年で最も高くなります。円安とロシアによるウクライナ侵略が電気代値上げの背景なので、今だピークアウトし価格が下がることも期待できません。

我が家の電気代も、値上げに伴い請求額が上昇… 一体、どのぐらい上昇したのか? 具体的に1年間で何%上昇したか、調べてみました。

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一般家庭に見る、電気代の値上がり状況

まずは、統計的な電気代の値上がり状況から確認してみます。

東京電力の場合1年間で26%価格が上昇

上記は、東京電力における一般的な家庭の電気料金の値上がり推移を示したグラフです。
使用量が平均的な家庭で見ると、2021年10月と2022年10月を比較すると、7,238円→9,126円 へ 26%値上がりとなっています。

他の電力会社管轄でも同様で以下のような値上がり状況です。

・北海道電力:14%値上がり
・東北電力 :14%値上がり
・東京電力 :26%値上がり
・中部電力 :33%値上がり
・その他  :10%程度の値上がり

管轄エリアによって、かなり値上がりに差があるようです。

ガス代も上昇。これからが家計直撃の本番

ちなみにガス代についても値上がりしています。
特に、ガス代は、気温が下がるこれからの時期に使用料が上昇するので、これから、本格的にガス代が家計を圧迫してくることになります。
2022年10月時点における値上がり状況は、以下の記事にて解説しているので、合わせてご確認ください。

我が家の1年間の電気代を検証

我が家の1年間の電気代を検証

我が家は、おひとりばつ✕自宅で仕事家庭。人数は少ないものの、在宅時間が長いため、その分、電気代が増えます。しかも、夜更かし型です。

今年の夏も猛暑でエアコン必須。電気代節約は意識しながらも、快適性は犠牲しない使い方で電気を使用しましたが、電気代はどうなったでしょうか?

直近2年の電気使用量・電気代の推移(電気代&使用料)

電気代推移2022年

上記は、2020年10月から2022年9月までの2年間における 我が家の直近2年間の電気代と使用料の推移を示したグラフです。

青色棒線 :電気代の推移
赤色折れ線:電気の使用量

これを見ると、我が家は、冬の暖房よりも、夏の冷房代の方がかかる家庭です。

【夏】睡眠の質重視のエアコンつけっぱなしで電気代UP

これは、睡眠時のエアコン利用(ON/OFF)が電気代に直接影響しています。冬はエアコンを切って就寝しますが、夏は寝苦しいためエアコンをつけたまま就寝することがダイレクトに価格に電気代上昇に反映されているからです。

【冬】デスクワークの部分暖房による足冷え対策が効く

一方、冬は部屋全体暖房のエアコンの利用は抑えつつ、最も私が長期時間暖房を利用するデスクワーク環境下での足元冷え対策に部分暖房を取り入れる対策を行っているため、電気代が抑えられています。

ただ、明らかに2020年10月~2021年9月までの1年間と、2021年10月~2022年9月までの1年間では、棒グラフの高さが異なります。

これは、完全に2022年の電気代値上げの影響です。

直近2年の電気使用量・電気代の推移(単価&前年比)

今度は前年比較をしてみます。

ここで、毎月の電気代明細を見ると、必ずしも使用期間はピッタリ1か月(30日間、または、31日間)の請求結果とは限りません。29~33日までブレがあります。
そこで、非常に単純ですが、基本料金も含む毎月の電気代を使用量で割って、どのように電気代の単価が上がっているかもも合わせて確認してみます。

電気代推移2022年

結果が上図の通り。棒線・折れ線は以下を示しています。

青色棒線 :電気代単価(疑似的に、月の電気代÷使用量で計算)
赤色折れ線:使用料前年比
黄色折れ線:料金前年比

これを見ると、(疑似的ですが)電力会社による電気代金の値上げは一目瞭然。単価はきれいに右肩上がりな状況です。

では、我が家の使用状況についてはどうか。

電気代の使用量の前年比は、節約を意識して前年より下回る月があります(ピンク色の線1.0は前年と同じ=100%。折れ線が下なら前年より使用量が少ないことを示す)。一方で、電気代はほとんどの月が前年を上回っています(100%以上)。

具体的な数値でみると、以下のような結果となります。具体的な数値の遷移です。特に2022年7月の電気代は、前年比186.3%と大幅に高くなりました。前年よりも猛暑が早く始まって、エアコンを入れる時期が早かったものと思われます。

電気代推移2022年

【最終結果&考察】我が家の電気代1年間で何%電気代が上昇したか

【結果】我が家の電気代1年間で何%電気代が上昇したか

上記のような電気代となった結果、1年間の我が家の年間の電気代は122.0%の上昇となりました。

アイタタタ…ですね。

既に照明はすべてLEDに変更済み、照明・テレビなどつけっぱなしが問題になりやすい家電も、スマートホーム化により声でON/OFFできるので、つけっぱなしのまま寝るということもありません。

結局のところ、エアコン+冷暖房器具による冷暖房費をどこまで押さえられるかにかかっています。

電気代を可視化するワットモニター

電気代が気になっている家電があるなら、「ワットモニター」で計測してみる癖をつけましょう。
積算電力料金や積算電力量等、5種類の測定ができる検電器で、電気代を可視化できます。可視化すると、電気代を今まで以上に意識するので、節約効果があります。電気使用量が多いキッチン家電、長時間使用が前提のデスク周りデバイスの電気代確認をしてみてはいかがでしょうか。

【結論】エアコン代をいかに押さえるか:エアコン電気代節約術

我が家のように、電気代を制するのは、結局「エアコン」というご家庭は多いと思います。

・エアコンを1日、1か月つけっぱなしにするとどのぐらい電気代がかかるのか
・どのように節電すればいいのか

などは、以下の記事にまとめているので、合わせてご確認を。

最後に:値上げの2022年

今回は、我が家の1年間の電気代を検証。結局のところ、エアコン+冷暖房機器でかかる電気代をいかに節約するかにかかっているかが結論となりました。

ただ、2022年、値上がりしているものは「電気代」だけではありません。

10月はさらなる値上が家計を襲います。ビール・清涼飲料水、その他、様々な商品が値上がりします。10月の値上げ3波がどれほど大きいか、9月中に買っておいた方がいいものなどを紹介しているので、こちらも合わせて対策下さい。