【書評/要約】結果を出せる人の脳の習慣(茂木 健一郎 著)(★3) ~初めてを増やして脳を刺激すれば、成長は加速する

あの人はいつも成果を出しているのに、自分はなぜ成果が出せないのか!

こんな思いが、自分に対する自己肯定感を下げたり、イライラなどのストレスとなっている方は多いのではないでしょうか。

そんな方に、できる人が実行している脳の習慣を教えてくれるのが、脳科学者の茂木 健一郎さんの著書「結果を出せる人の脳の習慣」です。

結果を出している人は、我慢して自分を律して成果を上げようと、とにかく「ガマン、ガマン」で耐え忍んで努力をしているわけではありません。

成果をあげている人は、やりたいことをしながら自分の潜在的能力を最大限に引き出す、ちょっとしたコツを知っています。

今回は「結果を出せる人の脳の習慣」から、いますぐ誰にでも始められるちいさな習慣づけと少しの勇気で、脳を成功志向に導く方法を学びます。

[スポンサーリンク]
Kindle Unlimited 3か月無料
今月の読み放題:ビジネス書  自己啓発書  小説

脳が元気で活性している状態を知る

脳が元気な状態とは:結果を出せる人の脳の習慣(茂木 健一郎 著)

脳が元気で活性化している状態とは、何も、神経細胞が大量のエネルギーを消費するという生理的なレベルの差ではありません。神経細胞のネットワークの結びつき(シナプス結合)のちょっとした差、 神経伝達物質の少しの違いの差で、元気な脳と、そうでない脳は分かれます。

では、元気な脳と、そうでない脳、その差はどうして生まれるのでしょうか?

脳にとって危険な状態

「最近、退屈だ」「何か面白いことはないか」と、淡々と毎日同じルーチーンの生活をしていないでしょうか?もし、このような状態にあるなら、あなたの脳はよい状況にありません。

退屈は、脳がもっと刺激を与えてほしいと要求している要求の現れです。「退屈」な状態は、脳にとっては「平和」ではなく、極めて危険な状態です。

苦痛・緊張は必ずしも悪くない

人は、できるだけ自分に「負荷」をかけたり、「苦痛」を感じることをしたくないと考え回避します。

しかし、「苦痛」「緊張」は必ずしも悪いものではありません。

「苦痛」「緊張」を感じるのは、更なる高みを目指し、新たな分野にチャレンジしている状態。つまり、脳が確実に成長するタイミングです。

慣れたホームグラウンドで負荷の低いことばかりやっていると、脳は楽な状態に慣れてしまいます。このようなルーチーンばかりの生活をしていると、益々、あえて辛いことや面倒なことに挑戦しようという気力はどんどん衰えていきます。

このような状態になってしまうと、「新しいことをしよう!」というスイッチを押すことすら、大変になり、益々「脳が活性化されない状態」が続くことになります。

脳を成長させるための簡単な方法

脳を成長させるための簡単な方法:結果を出せる人の脳の習慣(茂木 健一郎 著)

人間は、本来、色々な可能性に満ち溢れています。しかも、自分が気づいている部分はごく一部にすぎません。

「未知」を楽しむ

未知の世界で次々起こる予測できない変化を、ドキドキしながら楽しんでいる状態こそが、脳を活性化させる最高の環境です。

つまり、「初めて」の経験を増やすと脳が急成長します。慣れ親しんだホームグラウンドばかりにいず、アウェー体験を増やすことが非常に大事です。

「未知が怖い」方へのアドバイス

未知の体験を避けて生きてきた人にとって、「未知」は非常に怖いものです。

スタートしようと思っても、考えが堂々巡りし、一歩が踏み出せない。さらに、人にアドバイスを求めてしまう結果、「やめた方がいい」「よく考えた方がいい」と言われて、ますます動けなくなります。

このようなタイプの人は、「時間をかければ唯一の正解が発見できる」と思っているのかもしれません。しかし、残念ながらそんなものは最初からありません。

では、正解がないのに、どうやって判断を下せばいいのでしょう?

それは直感を信じること。大切なことは2秒で決めることです。

大事なのは、素早く判断することであり、その後に生じる状況の変化を責任を持って引き受けることです。

直感を信じて素早く行動するには、自分なりの確信が必要です。確信度を高めるためには、「意思決定の機会を増やして訓練する」しかありません。
考えてばかりいてはだめ。体を使って試しにやってみるというのは、実は最も効果的な問題解決の方法です。

大人になると、失敗したくないという気持ちが強くなり動かない人が増えますが、失敗したっていいし、ジタバタしたっていい。何もしなければ一つも成果はありませんが、「失敗」は一つの成果です。

ジタバタしているうちにいつか突破口が開けます。

【参考】直感を信じるためのアドバイス

直感は意外と正しい」ことは別の脳の研究者池谷裕二さんも論じています。

なぜ、直感は意外と正しいのかは、以下の本が参考になります。直感とはどのようなものかを理解しておくと、自分の直感を信じられるようになります。

さらに、自分の脳を信じてもいい時、信じてはいけないときを理解するために読んでおくとよいと思う本を、追加で2冊紹介しておきます。

最後に

今回は、茂木 健一郎さんの著書「結果を出せる人の脳の習慣」を紹介しました。

新しいことはなんでもいい。ただ、いつもと違う道を歩いて帰るでもいい。こんな、小さな新しいことを常を行うことを習慣化すると、その効果は、非常に大きく花開きます。習慣化の攻略には以下の本も参考に!