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失敗からの学びは多い。
しかし、一方で、失敗は避けるべきものであり、失敗リスクを減らすためにも先人から学ぶことは重要です。

しかし、自分と行動プロセスが違う人から学んでも、その効果は薄い。だからこそ、まず最初に大事なのは「己を知ること」を知り、「己に似た先人から自分の思考や行動パターンと陥りやすい失敗(罠)」を学ぶことが求められます。

そんな観点から大きな学びがあった伊東潤さんの著書が「天下人の失敗学」。

本書は、織田信長、明智光秀、豊臣秀吉、徳川家康という、天下の覇権を手にした全く異なる個性(人格タイプ)を持つ4人から、失敗を学ぶ一冊。

本書の読者が己を知った上で偉人の失敗に学べるように、自己分析テストを行ったうえで、典型的な4名の天下人の思考・行動パターン、短所、失敗しやすい罠を学ぶことができます。

自分の短所は分析しにくいものですが、映画・テレビで生き様を知る天下人と比較しながら自己分析できるので、仕事、投資、人間関係など、自分が人生で犯しやすい失敗を把握でき、大変参考になりました。

今回は、著書「天下人の失敗学」から、4つの人格タイプとその長所・短所、犯しやすい失敗をまとめてみます。

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リーダーのタイプは天下人4人で分類可能

リーダーのタイプは天下人4人で分類可能

本書では、リーダーのタイプを以下の4タイプに分類します。

天下人タイプ一言で表すと特徴
織田信長行動型(Ⅰ型)決断力にとんだ行動派積極的、決断力、行動力、自律性、俊敏性、求心力
明智光秀理論型(Ⅱ型)クールな現実主義者勤勉、論理的/合理的、計画的、現実的、冷静沈着、公明正大、謹厳実直
豊臣秀吉創造型(Ⅲ型)奔放な発想の自由人革新的、開放的、独創的、個性的、直感的、爆発力/誘爆力
徳川家康協調型(Ⅳ型)粘り強い忍耐の人長期試行、協調的、寛容/親切、誠実/律儀、内省的、自己犠牲的、保守的

私の分類結果は…

本書では、自分がどのタイプに当たるのかを診断テストで知ることができます。
私がどのような結果だったかは、あえてこの場には書きませんが、最も点数が低かったのは「協調型(Ⅳ型)」…

自分に最も近いタイプから短所を学ぶこことが本書のテーマですが、個人的には、自分に最も不足する資質を把握にも役立ちました。

「お金/資産/利益」から4タイプを見ると…

例えば、本書のテーマである「お金/資産/利益」といった観点から4タイプを見ると、Ⅰ型は、何をやるにしても功利性が先に立ち、Ⅱ型は守備範囲外のことに冷淡、Ⅲ型は、世のため、人のためという発想さえ乏しい。それに対して、私が最も薄い資質、Ⅳ型は長期目線・忍耐力を武器に資産を築き、また、内省(反省)して、タイミングを見計らってチャンスに挑むことができると分析できます。

最後に勝ったのは家康。いやはや、長期投資にまさに必要な素養いろいろと、自己反省すべき点が見つかりました。

以下では、4つのタイプをより詳しくみていきます。

行動型(Ⅰ型):決断力にとんだ行動派

行動型(Ⅰ型):決断力にとんだ行動派

行動型の特徴

・何ごとにも「前向き」「積極的」
・強固な「意志の強さ」で、目標に向かって邁進
・無類の「決断力」や「行動力」で、片端から物ごとを片づける
・「即断即決」で、一度決めたらとことん突っ走る
・〈まずは行動ありき〉を信条とし、〈走りながら考える〉
・人の意見に左右されたり、人に管理されたりするのを嫌い、〈わが道を往く〉生き方を好む
・上記特徴が「自律性」が「率先垂範」型リーダーとして強い牽引力を発揮

行動型の欠点

・自己肥大化とワンマン化
・闇雲に出世したがる
直線的すぎる
・堪え性がなく、自転車操業に
他者に失敗の原因を求める
・寛容さに欠け、多様性を否定
・執念深さ・負けず嫌い

信長に学ぶ行動型人間の失敗学

学習能力の欠如が際立つ
・裏切りや不測の事態を招いた原因のすべてをほかに求め、そこで内省せず、思考停止してしまった
・「相次ぐ成功」→「自信過剰」→「自己肥大化」→「無反省」という、負のスパイラル現象陥った

行動型:リーダーシップを確立するための点検/内省ポイント

・「自信過剰」「無反省」状態になっていないか
・「ワンマン」「独断専行」状態になっていないか
・部下の気持ちに対する「洞察」や「配慮」が欠けていないか
・部下の失敗に対して、しつこく追及しすぎていないか
・部下の意見を頭から否定していないか

理論型(Ⅱ型):クールな現実主義者

理論型(Ⅱ型):クールな現実主義者

理論型の特徴

・謀臣や秘書役タイプ。組織人として仕事を進めていくうえで大切な要素を、最も多く持つ
・感情に流されず、「論理的」かつ「合理的」「冷静沈着」に物事を処理することが得意
・「ひらめき」よりも「確率論」を重視。手堅い成果を最小限のリスクで獲得
・何ごとにも緻密な「計画性」
・「一貫性」があり、ぶれない
・困難に際し、無類の「持続力」で「粘り強き」、問題を解決
・大局観より公正さを優先。不正を憎む
・「正直」なうえ、「真面目」「真摯」
・仕事に対する「プロ意識」が高い。「勤勉」で「努力家」

理論型の欠点

自分で自分を追い詰めてしまう
・枠組みや縄張りにこだわりすぎる
・空気が読めず、組織内で孤立
自分の優秀性を誇示したがる
・事前に用意した言い訳に逃げる
・権威をバックにして人を見下す
・人をほめて育てられない

光秀に学ぶ理論型人間の失敗学

・「論理的」なわりには、「言葉足らず」=「表現力不足」で空気が読めない
・急速に「自己肥大化」が進む信長に対し、光秀が自らの立ち位置を微調整できなくなった
生真面目にすぎるため、思い詰め、「疑心暗鬼」が芽生えた

理論型:リーダーシップを確立するための点検/内省ポイント

・些細なことに囚われていないか
・部下に対して「厳格」にすぎないか、距離を置きすぎていないか
・何ごとにも「理屈」を持ち込みすぎていないか
・責任を回避するような言動になっていないか
・部下に対して、「教えを垂れる」態度になっていないか

創造型(Ⅲ型):奔放な発想の自由人

創造型(Ⅲ型):奔放な発想の自由人

創造型の特徴

・「好奇心旺盛」で「進取の気性」に溢れる
・先進的技術や新しい方法論を取り込むことを躊躇しない
・オリジナリティに富む発想が次から次へと浮かんでくるアイデアマン
・他者の意見やアイデアでも、益となるならパクる
・「絶対に無理だ」と言われる困難な仕事ほど闘争心がわく
・自らの生き方や仕事の進め方を崩さない。「個性的」かつ「マイペース」
・周囲を巻き込む力がある

創造型の欠点

感情をコントロールできない
思いつきで周囲を振り回す
・周囲への甘えと身勝手な言動
・他者への関心の欠如
・自己中心的で部下の功まで奪う
飽きっぽさと無責任さ
・自らの施策やアイデアに酔う

秀吉に学ぶⅢ型人間の失敗

・秀吉のの人生は晩年。他人に対して気を遣ってばかりの前半生に対し、晩年は独裁者に
〈抑制〉を忘れてしまうと、止め処もなく「身勝手」な人間になる
・経営者となった人はこの罠にはまりやすい

創造型:リーダーシップを確立するための点検/内省ポイント

・何ごとにも「自己中心」的発想になっていないか
・部下の功を奪うようなことをしていないか
・「短絡的」で「思いつき」の指示を出していないか
・特定の部下の意見に肩入れし、平等性を欠いていないか
・部下に対する関心や思いやりが不足していないか

協調型(Ⅳ型):粘り強い忍耐の人

協調型(Ⅳ型):粘り強い忍耐の人

協調型の特徴

・「穏やか」かつ「温厚」な性格、組織社会に最も適合。周囲の失敗にも「寛容」
・常に「平和」と「安定」を望み、人との競争や確執を嫌う。「協調的」
・「律儀」で義理人情に篤く、一度でも受けた恩は忘れない。
・「忠誠心」が高く、打算なく、所属する組織や仲間に無償の愛情を注げる
・「自責」傾向が強く、立ち止まって考えられる
・「自制心」があり、「自己抑制能力」に長ける
・「損して得取れ」を地で行う

協調型の欠点

保守・消極性
・固定観念に囚われがち
・慎重にすぎ、身動きできなくなる
・派閥を好み、付和雷同する
過度の内省で職場の活力を奪う
・疑心暗鬼から人間不信に陥る
・仲間とそれ以外を分けたがる

家康に学ぶ協調型人間の失敗学

・家康の人生は、常に何かを〈待つ〉ことが基本
・待って待って待ち続けることで、わずかな機会を摑み、確実に収穫を得る
・半面、保守的で、仲間意識が強すぎる

協調型:リーダーシップを確立するための点検/内省ポイント

・何ごとにも、保守的、自重的になりすぎていないか
・周囲に固定観念の壁を立てすぎて思考停止していないか
・特定の人間関係内で馴れ合っていないか
・含みのある表現を用いたり、本音を隠したりしていないか
・遠回しにすぎ、曖昧な指示を出していないか

最後に

今回は伊東潤さんの著書が「天下人の失敗学」から、4傑の特徴から見る失敗について学びました。
今後、自分が失敗に見舞われそうだなと思った時、この内容を振り返り、致命的な失敗を犯さないように努めたいと思います。

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