【書評/要約】運の正体(野村克也 著)(★5) 根拠ある「運」を呼び寄せるための生き方指南書!
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先日、84歳でこの世に別れを告げられた野村克也さん。

他球団で戦力外通告された選手を再活躍させることからつけられた「野村再生工場」という名が、まさに野村さんの名監督ぶりを物語ります。

そんな野村さんの死を悼みながら、今回紹介の著書「運の正体」を読まさせて頂きました。過去にも野村さんの書籍を何冊か読んだことがありますが、野球の世界にとどまらない教えが詰まっていましたが、本書も同様、生きるうえで大事なことを教えてくれる良書です。

ご本人曰く、本書は、理をもって運を引き寄せる、根拠のある運を呼び込むための最初で最後の「野村の運の書」

生涯を通じて大事な教えが学べる本書の要点を、本記事にまとめたいと思います。

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不思議の勝ちにも根拠あり

負けに不思議の負けなし。勝ちに不思議の勝ちあり。

勝った理由は論理的に説明できずとも、負けの理由は論理的な説明ができることを指す言葉ですが、野球のような勝負の世界に限らず、ビジネスの世界でもよく語られる言葉です。野村さんはこの言葉にプラスするように、「不思議の勝ちにも根拠あり」と言います。

例えば、マー君こと田中将大選手。彼は、不思議なほど負けない選手で「強運の選手」でしたが、これは、マー君の日ごろの姿勢や努力が運につながってのこと。つまり、きちんとしたプロセスがあったからこそ、運を呼び込み、いい結果につながっていたと野村さんは説明します。

つまり、運とは、単なる偶然で起こるのではない。理をもって運を引き寄せることもできる。そう断言されています。

チャンスをつかめなかった人と、チャンスをつかんだ人の差は何か?

プロ野球は実力の世界。実力がなければ生き残れないし、実力がなければ勝つことはできません。
しかし、同じ実力があっても生き残れる人と生き残れない人がいて、そこには常に偶然と必然が絡み合っています。

チャンスをつかめる人とそうでない人がいるのは、それは実力でなく、「準備ができているか」の差。その努力やプロセスが正しいものだったかどうかで、チャンスをつかむか逃すかが分かれるのです。

チャンスをつかめなかった人と、チャンスをつかんだ人の差は何か?

優勝しようが、そこで緩んだりしているようでは、成長が止まってしまう。負けたときに歯を頑張るのは当たり前で、大事なのは、勝ったときや成功したときに、さらにその上を目指すことができるかどうか。それがその先の成長を決めるのです。

根拠のある予測は「ヤマ」でなく「読み」になる

スポーツであれ、ビジネスであれ、ヤマを張ることはあります。しかし、ここで大事なことは、単なる当てずっぽうやヤマカンあってはいけない。根拠のある予測ができれば、それは「ヤマ」ではなく「読み」になるのです。

そのために、考えること。気づくこと。感じること。それが運につながります。

正しいプロセスを重視しろ

勝っても負けてもかならず検証しておくべきこと、それは、ひと言で言えば「正しいプロセスを経ていたか」ということです。

「結果さえ出せばいい」という考え方は、ともすれば「結果オーライ」の山積みになりやすく、これでは、結果論でしかものごとを評価できない思考停止状態に陥ってしまう。

しかし、結果そもものよりプロセスを重視すれば、根拠のある運に巡り合う可能性が高くなります。

エースの条件

野村さん曰く、エースの条件とは、「チームメイトからの信頼が厚いこと」だといいます。

「あの人の運がいいのは、日ごろの行いがいいからだ」といいますが、これは言い換えれば「プロセスがいいから運を呼び込める」ということ。エースになれる人は、人間として周囲に評価される人間であろうと努力を怠らない。それが並みの選手と一流選手の差です。

エースの条件

だから、エースはチームメートに「あいつのためにがんばろう」と思わせる雰囲気をチームに与えることができ、信頼関係が生まれる。そして、そのおかげでチームには余計な不安がなく、自信をもって試合に望める環境ができる。この周囲を巻き込む力が、エースたる人の強運の源となる。

結局のところ、人間の運は、周囲とどういう関係性を築き、周囲をどう巻き込んでいくか。それが組織の気運となり、その人の運となるのではないか、野村さんはそう考えるに至っています。

チャンスや運が訪れる人とは

自分は何を成し遂げたいのか。そのためには何をするべきか。そういう思いが自分を変え、運を切り開いていく原動力となっていきます。

「人間」とは「人の間」と書きます。人と人の間で生きていく。それが人間です。人間はけっして自分一人だけでは生きていけません。だからこそ、自分のためにだけ生きるのではなく、人のために生きることを考えなければいけません。

チャンスや運というのは「自分の力だけではない力」。それはつまり「みんなに助けてもらう」ということだったり、「だれかが力を貸してくれる」ということだったりします。

つまり、チームのために自己犠牲を厭わない人には信頼が集まる。我欲を捨ててみんなのために動ける人には多くの協力者が現れる。チャンスや運というものは、そういう人にこそ訪れるのです。

チャンスや運が訪れる人とは

「流れ」とは勢い・雰囲気・感性

運に絡んで「流れ」というものがあります。これは、野村さん曰く、「流れ」は「勢い」であり「雰囲気」であり「感性」です。

感性とは、感じる力であり、気づく力である。同じものを見ていても、ちゃんと感じ取れる人と何も感じ取れない人がいます。同じ場面に出くわしても、ちゃんと気づく人と何も気づかない人がいます。この差は、とてつもなく大きい。一流選手と二流以下の選手の差は、まずそこに現れます。

それ故、「感じる力」に鈍感な人は、けっして一流になれません。鈍感な人は、流れも見えないし、結局は運もツキもつかめません。

故、「流れ」は、「気力と根性で流れを呼び込もう」というよりは「知力と感性で流れを見極めよう」という方が、少なくとも再生可能なエネルギーになりうるのです。

つまり、流れを感じ、感性の鋭い人間になるためには、「流れを感じ、感性の鋭い人間になりたい」と自分自身が強く思うことが大事です。 人間は、「自分はこうなりたい」という思いがあれば、そこに近づくための努力をして、成長する生きものです。「チャンスに強い人間になりたい」「信頼される人間になりたい」という希望があれば、そういう人間になろうと自分を磨いていくのです。

運命は変えられるか

運命は変えられるか?  運は自分で切り開けるものなのか?

これまでの話の流れでわかると思いますが、野村さんの上記答えは「YES」です。

心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。

上記フレーズは野村さんの好きな言葉ですが、これは「正しいプロセスを経て努力すれば、かならず幸運に恵まれるときが来る」という野村さんの考えを言い尽くしているとして大事にされています。

最後に

今回は、野村克也さんの「運命の正体」を紹介しました。

先日紹介した、カリスマ個人投資家のcisさんの本の中にも、「投資においては最終判断に至るまでのプロセスが大事」が大事といった記述がありました。

私は、これまで正しいプロセスをあまり意識することなく、日々、判断し暮らしてきて来たように思います。今後は、良縁と運を引き寄せるためにも、人のためにできることを考え、正しいプロセスとは何かを自らに問いながら生きていきたい。そう強く感じました。

運は引き寄せられる。私も引き寄せられるような生き方に努めたいです。

なお、運を引き寄せる依然の話として、「貧乏マインド」が染みついている人は、まずは、それを取り除くことも必要です。
アリババのジャックマー氏の言葉、是非、ご確認を。