一言にクラウドファンディングといっても色々な種類があることをご存知でしょうか?
FUNDINNO(ファンディーノ)は、クラウドファンディングの中でも積極投資に当たる「株式投資型」と呼ばれるクラウドファンディングのサービス会社です。
今回は、この株式投資型クラウドファンディングのFUNDINNO(ファンディーノ)について知りたい方へ、以下の情報を紹介します。
・FUNDINNOのサービス・特徴・実績
・メリット・デメリット
・現在開催中の投資家登録キャンペーン
・口座開設の方法
目次
FUNDINNO(ファンディーノ)とは
FUNDINNO(ファンディーノ)は、1口10万円前後の少額から、IPO(新規公開株)やバイアウトを目指す企業の株式に投資できる株式投資型クラウドファンディングサービス。
国内初、将来に上場を狙う夢があるベンチャー企業に株式投資ができるクラウドファンディングサービスで、これまで一般個人投資家には閉ざされていた非上場ベンチャー企業への投資機会を提供しているという点で画期的なプラットフォームと言えます。
ファンディーノの実績
2015年設立、サービス開始が2017年4月ですが、2020年1月時点で累計成約件数80件、累計応募金額28億円規模まで成長。個人投資家へ将来数倍、数十倍というリターンをもたらす可能性のある投資機会を提供してきています。
取り扱い案件は、食品から医療、IT、AIに至るまで、様々な業界の案件を扱っています。また、中には著名人などを巻き込んだプロジェクトなど、魅力的な案件も多数あります。
なお、案件募集開始から締め切りまで時間が短いものが多いです。また、募集開始から最速で目標額に達した案件の所要時間は「1分54秒」と極めて短期なので、魅力的のある人気案件は口座の準備が完了していないと投資申込に間に合いません。まずは、口座を準備し、募集案件情報をメールなどで入手しながら、投資したい案件の出現を待つのがよいでしょう。
ファンディーノのサービスの特徴
FUNDINNO(ファンディーノ)のサービスの特徴を簡単にまとめると以下のようになります。
- IPOやバイアウトを目指す企業に10万円前後から投資可能
- プロの投資家と同じようにエンジェル投資家になれる
- 資金調達後の企業フォローやIR発信をサポート
- 個人投資家保護の観点につとめた応募企業の厳正審査
- エンジェル税制の対象企業なら、投資額に応じた所得税優遇措置が受けられる
上記について補足説明します。
上記の特徴の中でも、投資家にとって、特にファンディーノの役割として大事なのが「個人投資家保護の観点につとめた応募企業の厳正審査」です。
取り扱う応募企業ベンチャーです。投資家保護の観点から、「将来的にスケールする可能性のある会社かどうか?」「革新性はあるか?」「独自性はあるか?」といったような明確な基準に基づき審査が求められます。そのため、ファンディーノでは、個人投資家保護の観点から、公認会計士・弁護士・税理士等有識者を中心とした審査会議で、審査員全員一致でなければ投資先候補とはしないという厳しい審査を行っています。
投資型クラウドファンディングの種類と特徴
クラウドファンディングには様々な種類があり、投資型クラウドファンディングの中にも「融資型」、「不動産型」、「株式投資型」「ファンド」などの種類があります。
参考HP クラウドファンディングの種類と市場規模
タイプ | 特徴 | リターン | 代表的なサービス |
---|---|---|---|
融資型 | 事業への融資によりリターンを得る 海外への投資案件もあり | 融資の利息分配金 5%~10% | ・クラウドバンク ・Funds ・Bankers ・クラウドクレジット |
不動産投資型 | 不動産に投資 「物件」「土地」という実態がある点に安心 | 不動産売却益・家賃収入にの分配金 5%以下が中心 | ・COZUCHI ・CREAL ・Jointoα ・Rimple |
株式投資型 | IPOやM&Aが見込める中小企業やベンチャー企業を対象 | 普通株・新株予約権 10倍~を狙う | ・FUNDINNO ・ユニコーン |
上記のタイプの中で、多いのは「融資型」「不動産型」です。
リターンの特徴から、ファンディーノが属する「株式投資型」は大きなリターンを狙うハイリスク・ハイリターン投資であることがご理解いただけると思います。
FUNDINNO(ファンディーノ)の投資家になるメリット
ファンディーノの案件に投資するメリットは大きく2点あります。
投資先のIPOやM&Aで大きなリターンが狙えるチャンスがある
FUNDINNOの募集案件は、IPOやM&Aによるリターンを狙うベンチャーや中小企業への「株式投資型」のクラウドファンディングです。故、最大のメリットはIPOやM&Aで大きなリターンが狙えることです。
実際にイグジットに成功した場合、数十倍のリターンが得られることが一般的。
ファンディーノの場合、少額10万円からの投資が可能ですが、仮に50倍になれば、10万円×50倍=500万円! といったリターンもあり得るお話です。通常、ベンチャー企業に10万円といった小口の投資ができる機会はあり得ないので、このような投資機会を提供している点は非常に大きなメリットと言えます。
エンジェル税制が適用可能な案件がある
FUNDINNOの投資案件の中には、「エンジェル税制」が使える案件があります。
エンジェル税制とは、ベンチャー企業に投資した人が受けられる税制優遇で以下のようなメリットがあります。
①投資金額の所得控除
②損失が出た場合の税制優遇
例えば、未上場ベンチャーに投資し損失売却が確定した場合、その年の他の株式譲渡益と通算(相殺)できるだけでなく、その年に通算(相殺)しきれなかった損失については、翌年以降3年にわたって、順次株式譲渡益と通算(相殺)することができます。
このような機会があるとリスクの高いベンチャー投資のハードルも下がります。投資資金に余裕がある方なら、投資の一部をハイリターン投資に回すという投資は考慮に値すると思います。
参考HP 東京都産業労働局:エンジェル税制とは
以下はエンジェル税制に関する経済産業省の解説動画です。
なお、ファンディーノでは2021年2月時点では、成約141案件の内、55案件がエンジェル税制登録プロジェクトです。
FUNDINNO(ファンディーノ)の投資家になるデメリット
メリットであるハイリターンの可能性の裏返しとなりますが、創業間もないベンチャーやスタートアップに対して出資を行うものなので、当然、リスクは高くなります。
個人では参加不可能な、事業価値が大きく花開く可能性のある企業、IPOやバイアウトを目指す成長性の高い企業に、エンジェル投資家として小口から投資ができるメリットがある一方、ベンチャーやスタートアップには大きなリスクもあるため、確実なリターンを期待する方にはオススメできません。
あくまで、ハイリスク承知の上でハイリターンを目指したい方や、共感できる企業や面白そうな企業を応援し成長を見守りたいという方向けのサービスと認識したうえでの投資が必要です。
代表メッセージ
新型コロナの影響で、多くのベンチャー企業が資金調達に苦慮する今の時代。このような時期であるからこそ、将来の日本を支える起業家様をサポートするためにも通常通り案件の開示を続けていきたい。その理由としては以下の通りです。
・起業家様が資金調達の時期を遅らせることは、変革の未来がそれだけ停滞してしまうこと。
・エンジェル投資においては、長期的な視点に基づいた投資タイミングが重要であるため。
FUNDINNOにおいては、審査を通過した起業家様のみが、開示される仕組みになっております。この厳しい市場環境ではありますが、あらゆる場面においても戦い続けることができる起業家の皆様と共に、JCCとして、これまでと同様に変わりないサポートをして参りたい。
そんなメッセージを投資家に語っています。
ファンディーノ 口座開設の流れ
口座開設手続きは、一般的なクラウドファンディング会社の口座開設と同じで難しいことはありません。
口座を開設しておくこと、ベンチャー投資募集時にはメールなどで連絡があるので、案件を見逃すことがありません。投資期間も短いものが多いので、気になる企業に投資をするためにも事前口座開設が欠かせません。
口座開設申込から、投資環境が整うアクティベートまでの流れは以下のようになっています。
①Webサイトで必要事項の入力(本人確認書類の送付を含む)
②FUNDINNOでの投資家審査
③審査通過後、登録住所に本人確認の簡易書留が到着
④簡易書留内のコード入力によるアクティベート
上記手続きのすべて完了をもって、手続き完了となります。
事前に、本人確認書類の電子データを用意してくと、登録が容易です。
最後に
今回は、クラウドファンディングの中でも積極投資が可能な株式投資型クラウドファンディングの「FUNDINNO(ファンディーノ)」の特徴について紹介しました。
クラウドファンディング案件は、もともとは富裕層のみが手にしていた投資案件。参加するには、口座開設など自ら積極的に情報取集する姿勢が欠かせません。その代わり、有望な案件を見つけ投資してしまえば、株式投資と異なり、しばらく放置できるというメリットがあります。
是非、株式投資型案件に限らず、融資型、不動産型クラウドファンディングなど、積極的に情報収取を行ってください。以下のリンクでは、情報収集に役立つ情報もまとめています。是非、ご確認を。
資産形成・老後資金確保のために投資の必要性は十分感じているけれど、リスクの高い投資は避けたいし、毎日、チャートチェックして投資タイミングを計るのは時間的にも難しい。
そんな方向きの一つの投資方法として、注目を集めるのが貸付型(融資型)のクラウドファンディング「ソーシャルレンディング(ソシャレン)」です。
投資の特徴を学ぶ
クラウドファンディング とは(種類、市場規模、拡大の理由、メリット、リスクなど)
クラウドファンディング比較一覧(特徴、利回り、運用期間)
ソシャレンで利回り6%で増やす資産形成(利回り計算シミュレーション)
デフォルト歴なし!クラウドバンクのソシャレン投資
ソシャレンの早期償還:メリットとリスク
クラファンの税金と確定申告
未来のお金とクラファンの理解を深めるために最適な良書(書評)
家入一真 著「なめらかなお金がめぐる社会。」
伊藤 慎佐仁 著「インパクト投資」
私がクラウドファンディング投資をするにあって重視している点
安心した案件を探す方法として私は以下のような案件を重視して投資を行っています。
❶日本保証の保証付き案件
❷一部上場会社、又はそのグループ会社が運営する案件
❸クラファンサービス開始から間もない案件、新しい取り組みの案件
❸については安全性という観点から矛盾があるように思えます。しかし、企業にとってはその後の顧客獲得のために絶対に成功させたい案件であるはずです。特別優遇のプレミアがついているケースが大半で、その分利回りが上がります。
以下、一覧を見る際のご参考に。
以下で紹介するサービス一覧の中には、投資家登録をするだけでAmazonギフト券がもらえる案件(一覧表示内ピンク枠のある案件)が複数あります。
情報収集も兼ね、すべての案件に申し込むと、Amazonギフト券が数千円分もらえます。
申込に必要になる身分証明書などの書類は各社同じなので、一気に登録するのが最も「時短」になります。
クラウドファンディング サービス一覧:特徴・利回り・投資期間
クラウドファンディング会社一覧 | |||
---|---|---|---|
社名 | 特徴 | 利回り目安 運用期間目安 | |
融資型(ソーシャルレンディング) | |||
オススメ! Crowd Bank (クラウドバンク) | ・融資型クラファン最大手 累計募集金額2480億円超 ・過去にデフォルトなし ・安定的な募集があり、申込しやすい ・証券会社(第一種金融証券取引業)が運営する安心感 ・1円からの投資が可能 | 5.0~7.0% 2~36ヵ月 | |
Funds(ファンズ) | ・貸付型ファンドであることに特徴 ・上場会社、監査法人が監査をしている会社に投資が可能 ・VCなどから出資・投資を受ける成長期待のスタートアップ企業にも投資可能 利回りは低いが、投資先に安心感 ・優待付き案件もあり ・1円から投資可能 | 1.5~6.0% | |
Bankers(バンカーズ) | ・創業昭和44年3月、第二種金融商品取引業保有の企業 ・SBIソーシャルレンディングから事業を承継 ・前身の泰平物産株式会社 46年の営業実績がある貸金業の老舗企業 ・資金提供先の企業名やモニタリングの詳細情報も提供 ・1万円から投資可能 | 2.0~5.0% 6ヵ月~24ヵ月 | |
LENDEX (レンデックス) | ・案件の大部分に担保を設定。LTV80%以下 貸倒れや返済遅延が発生なし ・国内不動産案件に特化 ・東急リバブルと事業提携し、不動産担保の評価額に利用 ・2万円から投資可能 ・1年以内の短期投資が中心 | 6.0~10.0% 6~12ヵ月前後 | |
クラウドクレジット | ・海外案件を扱う案件で最も信頼性が高い ・新興国を対象とする高利回り案件に投資可能 ・公共性の高い案件から、ハイリスクハイリターン案件まで揃う ・1万円から投資可能 ・SBI、三菱UFJ、LINE、伊藤忠などが株主 | 6.5%~9.3% 13~31ヵ月 | |
AlternaBank(オルタナバンク) | 日本保証の保証付きファンドあり ・第一種金融商品取引業者のSAMURAI証券株式会社が運営 ・保証付きや上場企業の連帯保証付き案件が魅力 ・元本償還実績100% ・1万円から投資可能 | 3.75~12.0% 3~24ヵ月 | |
Funvest(ファンベスト) | ・2社の金融・不動産のプロが集結してチームを発足 大和証券&クレディセゾン グループ ・「信用力の高い借手(上場企業 等)」や「財務が健全」であることを重視した案件に特徴 ・国内外の投資が可能 ・ファンド募集に合わせたキャンペーンを開催 ・10万円から投資可能 | 2~3% 5ヵ月~ | |
不動産投資型 | |||
COZUCHI(コズチ) | 高収案件が多い! ・需要の高い都内の不動産中心 再開発物件、売却決定済み物件が多い ・物件仕入力を活かし年利10%超の高利回り案件を提供 ・キャピタルゲインとインカムゲインで高収益 ・投資対象も他のクラファンと比較し多種 ・中途解約可能 ・運営会社は1999年創業の不動産会社 LAETOLI ・1万円、最短3ヶ月から投資可能 | ~20% 2ヵ月~2年 | |
CREAL(クレアル) | 東証グロース上場会社が運営 ・不動産投資型では運用資産残高No.1 ・運営元は東証グロース上場企業 クリアル ・大規模~小規模案件まで揃う。社会貢献度の高い案件も ・優先劣後方式で一定割合の下落はCREALが負担 不動産価格の低下率が10%までであれば、CREALが損失負担 ・賃料収入をもとに配当 ・1万円から投資可能 | 4.0〜5.5% 6~24ヵ月 | |
Jointoα(ジョイントアルファ) | 東証一部上場会社が運営 ・穴吹興産が運営 ・運営期間が12ヵ月程度の案件が多い ・優先劣後方式で3割以下の下落はJointoαが負担 ・10万円から投資可能で、他サービスより投資下限が高い | 3.5~6.0%前後 12ヵ月 | |
Rimple(リンプル) | 東証プライム上場会社が運営 ・マンション投資会社プロパティエージェントが運営 ・自社社企画・開発したマンション 「クレイシア」シリーズ案件が中心 ・ポイント投資が可能 (永久不滅ポイント、ハピタス、モッピー) ・優先劣後方式で3割以下の下落はRimpleが負担 ・1万円から投資可能 | 5.0%前後 6ヵ月 | |
大家.com | 日本保証の保証付きファンドあり ・「手軽にはじめられる大家さん」「家賃収入」をコンセプトとした収益不動産を提供 ・家賃収入がベースとなるため、単なる不動産物件案件より安心 ・将来の本格「大家」を目指した情報収集が可能 ・東証sスタンダード上場のJトラストが親会社 ・1万円から投資可能 | 4.0~7.0.0% 7~12ヵ月 | |
ちょこっと不動産 | ・株式会社良栄が運営 ・用地取得から市場分析、企画、設計、施工、アフターサービスに至るまで自社一貫体制 ・レジデンス、オフィスビル、テナントビル、店舗などの案件 ・1万円から投資可能 | 3.9%前後 6~12ヵ月 | |
ASSECLI(アセクリ) | ・8%という高い想定利回り設定! ・都心一等地、駅前周辺再開物件など、物件立地にこだわり ・優先劣後方式30%で投資家の元本安全性を最大化 ・1万円から投資可能 | 4.0~8.0% | |
victory fund(ビクトリーファンド) | ・東京エリアの不動産事業に特化するカチデベロップメントが運営 ・地価が非常に安定している東京で一棟収益不動産の小口投資案件を提案・運用 ・不動産のバリューアップ及び売却までを一気通貫で実施 ・1万円から投資可能 | ~10.5% | |
株式投資型 | |||
FUNDINNO(ファンディーノ) | ・IPOやバイアウトを目指す企業への投資が可能 ・投資が成功すればリターンは10数倍以上 ・エンジェル投資税制の適用案件が多い ・10万円前後から投資可能 | – | |
Unicorn(ユニコーン) | ・成長著しい分野の企業へ投資が可能 ・エンジェル税制認定業者 ・IPOに至ればリターンは極めて大きくなる ・AI✕IT、Bio Tech、Ed Techなどのベンチャー投資案件 ・5万円から投資可能 | – | |
イークラウド | ・IPOやM&Aに至ればリターンは極めて大きくなる ・大和証券グループとの連携 | – |