「目覚めの一杯」と思って飲んでいる朝イチ・コーヒーが、逆に眠気やダルさを招いているかもしれない。」

そう言われて、ショックを受ける人は多いのではないでしょうか。

飲み物は、食べ物の50倍速(9分)で己を覚醒させる。だから一流は、三度の飯より「飲む」にこだわることが大事と提唱するのは今回紹介の「朝のコーヒー、夜のビールがよい仕事をつくる」の著書 馬渕 知子さん。

最速で自律神経をリセットできる「最強のパフォーマンス飲料」であるコーヒーとビールを”正しく飲む”コツを徹底解説しています。

今回は、著書「朝のコーヒー、夜のビールがよい仕事をつくる」から、コーヒーの効果的な飲み方を中心に要点を紹介します。

[スポンサーリンク]

12月11日 01:59まで

飲み方が大事。自律神経を整え、生産性を上げる飲み方とは

コーヒーで仕事の生産性を上げる

同じ仕事を短時間に終わらせることはビジネスマンにとって大事なことです。しかし、たとえ優秀な人でも、身体に不調を訴える人は多いですよね。それには自律神経が影響しています。

ハイパフォーマーであるためには、自律神経が整っていることが大事です。

自律神経は基本的に自分自身ではコントロールしにくいものです。しかし、コーヒーとビールの飲み方次第で、交感神経と副交感神経のバランスをうまく整えることができます

コーヒーが自律神経に与える作用

コーヒーやビールには、交感神経と副交感神経をコントロールする力があります。コーヒーの場合は、以下のような効果があります。

コーヒーの体に与える良い作用

・覚醒作用
・記憶力向上
・リラックス効果
・ダイエット作用

コーヒーの交感神経を優位に働かせる効果があります。

故、短時間で効率の良い勉強をしたいときは、カフェイン濃度が高めのコーヒーを飲むのがオススメ。
集中力が増し、また、難しい書物でも眠気に負けることなく読み進めることができます。また、コーヒーのアロマには、緊張を解きほぐし気分をリラックスさせる働きもあります。

コーヒーの飲み方:「カフェイン」コントロールが大事

前節では、濃いめのコーヒーで勉強がはかどると言いましたが、飲み方を間違えると、弊害が生じます。まずは、コーヒーのカフェインから理解を深めていきましょう。

カフェイン過剰摂取の弊害

コーヒーの成分として知られる「カフェイン」

やる気や集中力を引き出すアドレナリンやコルチゾールの分泌を促しますが、これらのホルモンが増え過ぎると弊害が発生。疲労の原因になったり、免疫力低下、性ホルモンの乱れを引き起こす可能性がああります。故、むやみな摂取は逆効果です。

また、カフェインを毎日過剰に摂取し続けると、幸せホルモンと言われている「セロトニン」が減少します。このセロトニンの減少は疲労の原因にもつながります。

「目覚めの一杯」はダメ

コーヒーには覚醒効果があるなら、目覚めの1杯のコーヒーは効果的と思った方は多いかもしれません。
しかし、「目覚めの一杯はダメ」です。なぜ、いけないのでしょうか?

目覚めと大きく関わっているホルモン「コルチゾール」。

コルチゾールは、副腎皮質から分泌されるホルモンの一種で、心身がストレスを受けると、急激に分泌が増えることから、「ストレスホルモン」とも呼ばれるホルモンです。分泌が最も多い時間帯は、朝で通常、午前8時から9時にピークを迎え、夜には少なくなり、身体の一日の活動リズムを整えくれています。 朝、コルチゾールが分泌されることで眠っていた身体が覚醒、やる気が出、夜、分泌が減ることで自然な眠りを促します。

夜起きていて朝寝る人もいますが、この生活が望ましくないのは、このホルモン分泌に弊害がでるからです。

さて、ここで朝1モーニングコーヒーを飲んでしまうとどうなるか?

コルチゾールの働きが抑制され、覚醒効果が得られなくなってしまいます。これは目覚めの1杯が本末転倒な結果に。

身体のホルモンメカニズムに合わせて、コーヒーを飲まない限り、生産性向上(集中力など)はおろか、むしろ、不調を招いてしまいます。

コーヒーを飲むのに最適な時間

では、体内メカニズムに合わせるてコーヒーを飲むのに最適な時間はいつでしょうか?

コーヒーを飲むのに最適な時間

・午前9時半~11時半
・午後2時~5時

これは、覚醒ホルモン「コルチゾール」の分泌量が変わるタイミング「午前8~9時」「正午~午後1時」「午後5時半~6時半」を除いた時間帯です。

午前中にコーヒーを飲むなら、会社に出社してメールを読むなど一仕事を終えた時間帯に飲むのが最も生産性の高い飲み方になります。

また、夕方以降にコーヒーを飲む場合は、「就寝予定時刻の7時間前まで」を徹底することが大事。それ以降のカフェイン摂取は、睡眠に影響を与え、次の日の生産性を下げる原因になるので注意が必要。

どうしても、コーヒーが飲みたい場合は、カフェインレスなデカフェ(ノンカフェイン)を飲みましょう。

なお、お茶や紅茶などにもカフェインは含まれているので、これら飲み物にもご注意を。

コーヒー豆の煎り方や挽き方によってもコーヒー効果は変わる

正しいコーヒー豆の煎り方や挽き方によっても、コーヒーの効果には差が出ます。

最もコーヒーの恩恵を受けるには、浅煎りがおすすめ。ライトロースト、シナモンローストといったあたりが良いです。また、豆の挽き方は「中挽き」がバランスが良く成分が抽出できます。

コーヒーの飲み方を改善!私のコーヒーライフ

コーヒー豆の煎り方や挽き方によってもコーヒー効果は変わる

私はコーヒーは大好きで1日に3杯以上は飲みます。
しかも、深入りの苦いコーヒーが好き。長らくメイン飲んでいるのが、スターバックスのコーヒー豆「カフェベロナ」。これを直前に挽いて香りを楽しみながらコーヒーを入れるのが好きです。カフェラテ用のコーヒーとしてもおいしいです。

朝1コーヒーを禁止&夜はデカフェに切り替え

本書では、ライトロースト、シナモンローストなどの浅煎りコーヒーが推奨されていますが、味が好きではなく満足度が下がるので、ここは変更できません。そこで、朝イチ・コーヒーは禁止して、「水」に変更。夜のコーヒーはデカフェ(カフェインレスコーヒー)に変えました。

確かに、夜、眠たくなる時間が早まりました。いろいろ試しましたが、ただ、カフェインレスの場合、私の好みである「苦い・酸味がない・コクがあるコーヒー」を見つけるのは難しく、妥協気味…価格と味のバランスを鑑みて、比較的満足と感じられたのはカフェインレスコーヒーです。

コーヒーの味の好みは人それぞれ。カフェインレスコーヒー、デカフェは、以下の記事で紹介しています。価格が比較的リーズナブルで買い求めやすいコーヒーをまとめているので、ご参考に!

最後に

今回は、著書「朝のコーヒー、夜のビールがよい仕事をつくる」の中から、コーヒーの正しい飲み方を紹介させて頂きました。これまで0時を過ぎても平気でコーヒーを飲んでいたので、習慣を改めるいいきっかけになったと思います。

身体は摂取するものでできています。正しく摂取しなければ、いいものを身体に取り込んでも意味はありません。

もっと、「食生活」に気を配り、科学的に食することの大事さを教えられて一冊でした。