人間、一生のうちに平均200回風邪をひき、生涯換算すれば丸1年間以上も風邪で寝込んでいる!

この事実を知って、皆さんはどう思われたでしょうか?ビジネスパーソンが仕事休む理由の4割が風邪であると言う調査もあります。

たかが風邪。しかし、風邪は身近にある最大のリスクであり、社会的な経済損失は非常い大きいのです。「風邪をひかないこと」は、究極のコスト削減・生産性向上に直結するのです。

本書「一流の人はなぜ風邪をひかないのか?」は、医師でありビジネスパーソンでもある著者が、風邪の予防法に重心をおいて書かれた一冊。正直、新しく知ることは少ないかもしれません。しかし、非常にわかりやすく納得できます。

年収1000万円の人が風邪で2日寝込めば、時給換算で8万円のロス。Amazon呼吸器・肺の医学 の 売れ筋ランキングでもNo.1の本書、風邪が予防できるなら、非常に安い投資です!

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風邪は戦略的に予防できる病気

風邪は、あらゆる人を苦しめるのに、「経験」や「感覚」で対処しがちな病気。事実、風邪に100%の解決策はありません。

しかし、風邪はある程度の知識があれば戦略的に予防できる病気です。

それぞれ、以下の3段階のフェーズで気を付けておくべきことがあります。

風邪の第3フェーズ

①風邪をひく前にやること
②風邪をひいてからやること
③風邪を繰り返さないためになること

一流が最も重要視するのは「風邪をひく前」の日ごろの注意

一流が最も重要視するのは「風邪をひく前」。風邪をひいてしまってからでは遅いからです。

一般的に、一度、風邪をひくと完全回復するまでに7~10日かかると言う医学的な知見があります。そして、1回風邪をひくとその経済損失は44,000円という計算もあります。1回の風邪で財布から出ていく金額は5000円も必要ありません。しかし、生産性低下の社会的損失の金額にすると平均44,272円にもなってしまうのです。

特に、その他大勢の凡人と異なる一流は代替となる人がいません。自分が倒れたときの損失は甚大です。

だから、①そもそも風邪にならない初期対策をし、②ちょっとした体の違和感「超初期症状」にも気を配っているのです。

風邪のもとに近づかないことが鉄則

一流は1日2日の経済的ロスが甚大です。だから、風邪を悪化させないために、ひく前に事前にリカバリーを行っています。

そもそも風邪は、ある程度の知識があれば戦略的に対策できるリスク。そもそも、ウィルスに近づかないことが最も大事です。

戦略的に風邪を防ぐために注意すべき3つのこと

①ウィルスに近い近づかない
②ウィルスの感染経路を遮断する
③体の体で抵抗力を高める

風邪のもと「ウィルス」に近づかないことが鉄則

ちょっとした違和感「超初期症状」に気づく

どんなに風邪のリスクに気を使っていても、風邪菌はやってきます。100%防ぎきることはできません。だから、一流の人風邪をひく前の「超初期症状」に非常に気を払います。

そもそも、実は、鼻水、咳などの風邪の症状が出たらもう手遅れです。それよりも前に、体が発するシグナルに気づくことが大事です。

以下のような体のシグナルに日ごろから敏感になりましょう。

体がはなつ風邪のシグナル

・食べ物の味が変わる
・いつもより集中力が続かない
・喉に膜が張ったような感覚がある
・エアコンの温度を変えていないのに寒く感じる
・唇がやたらに荒れてつい舐めたくなるなど

「風邪をひいたくらいで会社を休むな」、「風邪は気合いで治せる」といった「根拠のない言説」に騙されてはいけません。ちょっとマズイと思った段階で、早めに寝るなど体を休めることが風邪には大事なのです。

風邪?ちょっとマズイと思った段階で、早めに寝るのが大事

この対策で風邪をシャットアウトせよ!

実は、日ごろの習慣を変えるだけで、風邪のリスクは大きく軽減することができます。ちょっとした意識・習慣ですが、知ってるか否かであなたの健康に大きな差が出ます。

「マスクの正しい着用」でリスク半減

風邪・インフルエンザの時期には多くの人がマスクをします。しかし、多くの人の使い方は間違っています。私も完全に使い方を間違っていた一人です。

そもそも、1日1枚といった使い方は間違い。ちょっと費用は掛かりますが、市販使い捨てマスク1袋(5~7枚)を1日で使い切るペースでの交換が大事。通勤電車、病院など、風邪菌が滞留してるような場所で付けていたマスクを1日付けているようでは菌をシャットアウトできません。感染リスクの高い場所を通過するために取り替えることが大事です。

また、息苦しいからと「鼻」を出した着用も全く意味なしです。取り外すときも、ゴムひものところを触り、マスクの布部分は触らないようにしましょう

「マスクの正しい着用」でリスク半減

鼻呼吸とガムで「のど」を潤せ!

太平洋側では、冬になると風邪対策のために加湿器を使用しますが、風邪のためには「乾燥」は大敵。喉を乾燥させないことが大事です。
合わせて、うがい、手洗いは必須です。

飛行機は日常生活の113倍風邪をひきやすい

一流ビジネスマンがよく出張でよく利用する飛行機ですが、航空機内ではなんと「日常生活の『113倍』も風邪を引きやすい」のだとか。
確かに、多くの人が乗車するのに、空気の循環はなく、しかも乾燥しています。また、新幹線と飛行機は「一番後ろの席」を選んだ方が風邪にはかかりにくいそうです。

所感

いかがだったでしょうか。
私は本書「一流の人はなぜ風邪をひかないのか?」を読んで、ちょっと、風邪の対策をなめていたなぁと思い知りました。風邪を引くことによる自己の損失を考えるいいきっかけとなりました。

本書には、上記でご紹介した以外にも、かんだティシュの捨て方など、なるほどと思える内容が多数あります。よく聞く内容も多いかもしれませんが、すっきり読みやすくまとまっているので、読む価値、十分にあります。

体調管理ができたできるビジネスマンになるためにも、一読を!