月別アノマリー投資で儲ける!リスクを回避する!FX・株式で知っておくべき月別特徴(2021年4月更新)
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株やFX には上がりやすい月と下がりやすい月がある

相場の世界では、「説明はつかないけどよく当たる」、アノマリーという現象があります。

中には格言と言われているものも含みますが、相場に内在する、サイクル、季節性、クセを攻略し、アノマリーを意識してトレードする投資家も多いため、結果的にアノマリーの通りに相場が動くことが見受けられます。

アノマリーを活かした投資法を知っていると、効果的に投資、或いは、適切でないタイミングでの投資を回避でき、失敗確率が下げられる可能性が高まります。知っていて損のない情報です。

月別アノマリー投資

相場には、月ごとに特有の動きがあります。毎年そのルールが当てはまるとは言えませんが、相場の傾向を把握したうえで売買戦略を考えた方が成功確率は高まることは間違いありません。

以下のアノマリー投資本は是非、一読をおススメします。

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今月のアノマリー 10月:9月に引き続き、株価が弱い傾向

10月は、9月に引き続き、株価下落に注意が必要な月です。

過去の大恐慌は9~10月に発生

9月、10月は歴史的な大恐慌が起こった月として知られています。
10月は、過去に滅多にないほどの規模の大暴落が複数回発生しています。そのため、市場参加者は株価の下落に過敏になりやすい傾向(October effect:10月効果とも呼ばれる)があります。

歴史的大恐慌

1929年10月24日 世界大恐慌
1973年10月   第一次オイルショック
1985年09月   プラザ合意
1987年10月19日 ブラックマンデー
1992年09月   英国がユーロ導入を断念(ポンド危機、ジョージソロスに敗北)
1998年10月   ロシアデフォルト→LTCMが破綻
2001年09月11日 9.11同時多発テロ→株式市場が閉鎖→暴落
2008年09月15日 リーマンショック

例えば、1929年の世界大恐慌、記憶に新しい2008年のリーマンショックも、9月のレイバーデー明けから相場が不安定になり始め、最終的に大暴落につながっています。

今年2021年9月も過去の傾向通り、2021年9月後半以降、米国3指数は下落しました。米国株式の暴落の予兆サインと言われるヒンデンブルグオーメンも9月29日に点灯。10月1日時点でも点灯中です。

以下は、10月1日(金)の日足チャートですが、3指数(上から、ダウ、S&P500、ナスダック)とも、大事なチャートポイントまで下落し、一旦下げとどまっています。ここがサポートラインとなるか、見守ってく必要がありそうです。


米ダウ CFD日足チャート:200日移動平均線魔で下落し反発


S&P500 CFD日足チャート:一目均衡表の雲の下限をオーバーシュートし反発


ナスダック CFD日足チャート:一目均衡表の雲の下限をオーバーシュートし反発

水星の逆行

さらに相場環境が不安定になりやすい「水星の逆行期間」とも重なっています。

期間:2021年9月27日~2021年10月19日

水星の逆行と相場の関係は、以下の記事をご参考に。

10月現在の景気サイクル状況(大局をつかむ)

月のアノマリーは月の動向を読む一つの方法です。しかし、投資をする場合はもっと長期目線で相場の方向感を理解しておく必要があります。

上記は、景気サイクルを示した図ですが、金利と政策金利の関係、有望投資先との関係を理解してくことは、投資パフォーマンスを上げるうえで重要です。

9月の米国FOMC以降、米国経済、そして世界経済も様子が変調しているように思います。
上記に10月月初時点で、意識してきたい点をまとめると次のようになるでしょうか。

10月月初の米国市場の状況

・11月からFRBが購入する債権の額を減らす可能性が高いことが示唆された
 政策金利の引き上げ見通しも前倒し
 →株価は弱い動きに
・個人消費は2021年2四半期にピークアウトする一方で、インフレは未だ高い
 景気悪化とインフレ上昇が同時に見られるスタグフレーションに突入する可能性も若干ある
・中国の習近平体制の独裁体制がさら強化中。世界経済、覇権勢力図に与える影響にも注意が必要

以下、上記に関連する記事をまとめてきます。

昨今の相場をみて、切に感じること

金融じゃぶじゃぶ相場で、コロナショックの暴落から驚異的な回復を見せた世界の株式市場。
米国ダウ、S&P500、ナスダック、そして日本の日経平均も最高値圏。ただし、現在、最高値圏で足踏みをしています。イギリスをはじめ欧州では新型のコロナウィルスが猛威を振るい始め、経済活動はどん底のはずですが、株価だけは好調。実体経済との乖離が甚だしい状況。株価は経済の先行指標とは言いますが、マネーじゃぶじゃぶで株価だけがコロナの回復を期待を織り込む上昇を続けています。

(資産を)持つものと持たざる者の格差は、益々拡大。資産を持っている人は遊んでいても株価が上昇で資産が増えるのに対し、貧困層はコロナに伴う経済活動の規制で「解雇」で収入を奪われています。
近年、トマ・ピケティの公式がこれほどまで、納得できた年はないのではないでしょうか。

「トマピケティの公式」を改めて解説

トマ・ピケティの公式

r > g
r=return on capital:資本収益率
株や不動産などの運用で得られるお金の割合
年平均4~5%
g=economic growth rate:経済成長率
働くことで得られるお金の増加率
年平均1~2%

この公式が教えることは、お金持ちが株や不動産を運用すると年平均4~5%の財産が増え続けるのに、多くの人が一生懸命働いて得られるお金は年1~2%しか増えないということ。今年に限って言えば、rの年利はさらに大きく、gは1~2%より小さいということです。こうして格差はますます広がってしまうということです。

政治で大胆な「富の再分配政策」が実施されない限り、この格差は広がり続けます。

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トマピケティの公式の問題点から見えること

今後ますます拡大し続ける格差を是正するにはどうしたらいいのか?

そのためピケティは、「資産への累進課税が必要であり、しかもグローバルに課税しなければ意味がない」と結論付けています。

しかし、苫米地英人氏は、著書「『21世紀の資本論』の問題点」で、トマピケティの公式に大いに納得するものの、「21世紀の資本論」で述べられている「格差拡大問の問題解決案」には大きな問題があると指摘しています。

個人的には、その内容に大いに納得。以下は書評ですが、読んでみられることをお勧めします。「資本主義世界で生きるために、自分はどうしたらいいか」が見えてくる感じがします。

年間月別アノマリー

以下では、毎月のアノマリーについて紹介しています。

年間月別アノマリー

1月:順張り

1月の方向性は、第一週目の方向性と一緒になることが確率的に高いです。
つまり、第一週目に上昇すれば、1月全体でも上昇基調となりますし、下落なら1月全体でも下落基調となります。

株式では、「ご祝儀相場」という言葉がありますが、新年度で気分新たに相場に挑もう!という人が増えるため、株価が上がりやすいと言われますが、ドル円月間騰落率を見ると、かならずしもそうなっていない状況が伺えます。

2月:逆張り

2月の相場はあまのじゃくで、月初とは逆の動きをしやすい傾向があります。

また、2月上旬は相場が気迷いやすい「水星の逆行期の初期」に当たるため、相場に一喜一憂しやすい状況になりやすいです。
過去、水星の逆行期間に、日経平均、および、S&P500がどのように動いたかは以下の記事にて解説しています。

さらに、2月は「節分天井」「花見ラリー」といった相場格言があります。
こちらの意味と、実際の相場の動きがどうだったかについては以下の記事にまとめてあります。

3月:値動きが激し目の月

3月、4月は、日経平均は1年で値動きが激しい月です。

以下は、日経平均の1949年5月以降の「月別平均騰落率」、ドル円の1998年10月以降の「月別平均騰落率」です。また、もう少し後で紹介する「日経平均の季節性」をみても、3月は最高値を付ける年が多い傾向があります。

ただし、今年は2月後半に米国の金利上昇で株価が下落しました。故、2月末、或いは3月の前半にサイクルのボトムを付けて上昇とならない限り、3月高値とはならないことになります。金利の推移がどうなるかで状況が大きく変わりそうです。

4月:逆張り

FXでは、4月は3月と逆の値動きになりやすい傾向があります。

株式では、4月が新年度の始まりであるため、ニューマネーが入りやすく株価が上がりやすとされています。
一方で、最近はSell in Mayがやや早めに意識されたり、また、ゴールデンウィーク前のポジション調整のために株価が下落する傾向がみられます。

2021年1月以降、米国株式を中心に、高値圏で値幅大きく上昇してへ下落する状況が続いていて、2020年3月コロナショック後に見られたような右肩上がり上昇を見せるわかりやすい相場展開ではありません。相場格言、ゴールデンウィークを意識し、特に4月中旬以降は気を引き締めて取引しましょう。

5月:相場の転換点

ドル円に関して言えば、中旬ぐらいから相場の方向性が変わる傾向があります。つまり、5月にその年の高値、もしくは、安値をつけやすい傾向があります。

相場格言Sell in Mayも非常に有名ですよね。「5月に売れ!」という意味ですが、このフレーズにはその先があり、その部分も理解しておくことが非常に大事です。

また、5月にはヘッジファンドの決算期に絡んだ「45日ルール」と呼ばれるものがあり、これに絡んでポジション整理が進むため、株式市場が下落しやすい傾向があります。
以下の記事に、45日ルールの詳細、及び私が考える5月の投資戦略について解説しているので、是非、ご確認を。

さらに、5月末には相場が不安定になる今年2回目の「水星の逆行」が始まります。
期間は2021年5月30日~2021年6月23日まで。

この期間に起こりやすいこと、過去の水星の逆行期間の株価については以下の記事を参考にしてください。

6月:相場の転換点

6月も5月に引き続き、「相場の転換点」となりやすい傾向があります。
その理由は、米国債10年金利が年間の底や天井を付けやすい時期だからです。為替も株も金利の影響を強く受けるため、この時期は、為替も底や天井をつけやすい傾向があります。

米国債10年金利

上記は米国債10年金利の推移チャートです。黄色い縦線はおおよそ6月の時点を示しています。この結果を見ると、ぴたりと転換点になっているわけではありませんが、前後で方向感が転換したり、加速したりした都市が多い印象です。

ただし、今年はインフレ懸念もあり高値停滞状況が続いているので、ここから上昇するのか、下落するのかは読みづらい状況ですね。ただし、MACDは下方向にクロスしています。

7月:円安ドル高

7月の円安ドル高はリーマンショックまでは非常に強力なアノマリーを活かした投資法でした。現在は、少し影響度が低下しています。

株式についてはサマーラリー」と「夏枯れ相場」という相反するアノマリーがあります。

サマーラリーとは、7月から9月にかけて株価が上昇するアノマリー。特に夏休みをしっかりとる米国株式に起こりやすいアノマリーで、休暇前に優良株の購入に走るため、上昇するというものです。S&P500を見た場合、歴史的にもパフォーマンスがよい傾向があります。

一方、夏枯れ相場は、夏季休暇のために市場参加者が減少し、株価の動きが鈍くなる株式アノマリーです。市場参加者が少ないため、値動きが緩慢になる一方、市場に厚みがないため、特に悪材料が出た場合、ちょっとした材料でも値が飛びやすくなります。

8月:円高ドル安

「円高ドル安」となりやすい月です。
アノマリー的には7月に進んだ「円安ドル高」が8月に転換して「円高ドル安」となりますが、今年2021年においては、米国長期金利の影響を受け、7月上旬より「円高ドル安」トレンドとなっています。

需給面でも、8月は米国債の償還によるドル売り・円買いが発生しやすく、国内では輸出企業のドル売り予約の増加など円高の傾向があります。

サマーラリーとは、7月から9月にかけて株価が上昇するアノマリー。特に夏休みをしっかりとる米国株式に起こりやすいアノマリーで、休暇前に優良株の購入に走るため、上昇するというものです。S&P500を見た場合、歴史的にもパフォーマンスがよい傾向があります。

一方、夏枯れ相場は、夏季休暇のために市場参加者が減少し、株価の動きが鈍くなる株式アノマリーです。市場参加者が少ないため、値動きが緩慢になる一方、市場に厚みがないため、特に悪材料が出た場合、ちょっとした材料でも値が飛びやすくなります。

9月:トレンドが出やすい月

9月はトレンドが出やすい月です。
夏休みが終わった投資家も戻ってきて、夏枯れも終わりを告げます。9~10月にかけて、重要な国際会議が行われることが多く、相場を動かす「材料」も出てきます。トレンドが出た方向に素直についてくのがいいです。

為替:円安に向かいやすい

過去10年間のドル円チャート(月足)
ドル円チャート(月足)
過去10年間の日経平均チャート(月足)
日経平均チャート(月足)

8月に進んだ円高が反転し、9月は「ドル高円安」になりやすい傾向があります。
上図は2000~2010年までの10年間のドル円チャート(月足)で、赤い点は8月を示しています。図からわかる通り、8月は円高局面、或いは、その年の円高のピークであることが多いです。

株式:格言に従うなら9月3週目以降の投資が適

有名な投資格言「Sell in May」。その後に続く言葉をご存知ですか?
続く言葉とその提言を理解してから相場入りするのが賢明です。

Sell in Mayには続きがある

Sell in May, and go away; don’t come back until St Leger day.
5月に売って、セント・レジャー・デー(9月第2土曜日に行われる競馬レース)まで戻って来るな

また、米国の新学期は9月からスタート。9月6日のレイバーデー明け、心機一転、相場が始まる米国市場の動向をしばらく観察の上、9月の第3週目ぐらいから、様子を見ながら相場に参入する方が、リスクを抑えた投資が可能になる可能性が高まります。

下記記事に記載しましたが、私は、かつてNISA投資において、毎年9月、10月の安いタイミングで1年分のNISA投資枠を一括投資し、+82%の利益を得ました

【4年に1回】アメリカ大統領選に向けた戦いも本格化

今年2020年はアメリカ大統領選。以下の日程で、大統領候補同士の争いが繰り広げられます。

米国大統領選挙の流れ

①年明けから全米各州で~6月まで「予備選挙」もしくは「党員大会」が開催
②7〜8月に「全国党大会」で各党1名の代表が決定
③11月に「一般投票」 ※各党1名の一騎打ち戦。TV討論など白熱
④大統領決定

特に、今後は、予備選挙・全国党大会の事前予測・結果が株価に大きな影響を与えていきますので、アメリカ大統領選について、知識を深めておきましょう。
以下の記事では歴代の大統領選に関するデータもまとめています。是非、ご確認を。

10月:9月に引き続き株価が弱い傾向

上述

10月の投資戦略

大暴落が起きやすい9月、10月を避け、それが終わったころに株式購入、Sell in Mayの5月前に株を売るというのは、十分考慮の余地のある戦略です。

10月は、金融市場の関係者にとって不吉な記憶の強い月です。過去に滅多にないほどの規模の大暴落が複数回発生しています。

過去に起きた10月の大暴落

1929年10月24日 暗黒の木曜日、NY初世界同時株大暴落
1987年10月19日 暗黒の月曜日、NY株大暴落
1998年10月6日 たった3日間で25円ものドル大暴落
2008年10月24日 FXパニック相場、リーマンショック後の円大暴落

Chami’s投資 「暴落当たり年」でなければ、かなり良いタイミングで株が買える

私は過去、夏枯れ相場が終了&暴落しやすい月である9~10月ごろにNISAで日経平均レバレッジ・インデックス(1570)を買い付けて、後はほったらかす「ずぼら積立投資(買い増し放置プレイ運用)」を実施。投資合計額276万円で227万円の利益(利益率+82%)となりました。

11月:株高の月

11月のアノマリーは「株高の11月」
相場格言「Sell in May」では、投資家は5月に市場を去り、9月第2週の土曜日までは帰ってくるなとの教えがありますが、9月、10月は過去の大暴落の月なだけに、市場が恐々としていることがあります。そんな投資家が本腰を入れ始めるのが11月。米国では12月にサンタクロースラリーによって株価が上がりやすい傾向があるため、その前に買っておこうと11月から先行して株価が上がりやすいとも言われています。

10月の決算が悪い年は「45日ルール」による株式売却に注意

10月の決算結果発表が悪い場合は、ヘッジファンドの45日ルールで売りが膨らむ可能性もあります。
ヘッジファンドの4半期決算は通常、3月、6月、9月、12月ですから、その45日前の2月、5月、8月、11月の各15日ににポジション整理が起こりやすくなり株式市場では警戒が高まります。中でも、5月と11月は下落の影響が出やすい月になります。11月の場合は、節税対策の観点から売りが増える場合もあります。ただ、最近はヘッジファンドの11月決算は少なくい傾向にあるため、影響は限定的になりやすいです。

「米国大統領選挙と株価」のアノマリー

米国で4年に一度開催される大統領選挙。開催月は11月です。

この大統領選挙にちなんだ有名なアノマリーが「大統領任期3年目は4年に1度の買い相場」というもの。

今年は、トランプ大統領任期3年目。ダウがスタートしてからから、1期4年(1年目の選挙翌年、2年目の中間選挙、3年目の選挙前年、4年目の大統領選挙)の各年間の株価騰落率を計算すると、3年目は株価が上昇しやすいことが統計からわかっています。理由はなぜかについては、以下の記事にてご確認ください。

12月:年末にドル高になりやすい

12月のアノマリーは、年末にドルが買われやすい

一番の理由は、米国企業の決算に伴い、外貨を米ドルに換える動きが強まるということが挙げられています。企業決算に伴い外貨を自国通貨に換える動きはリパトリエーション(リパトリ)と言われ、決算期には、相場の世界でこの言葉が飛び交います。

特に相場が動くのは、クリスマス休暇前後
11月末のサンクスギビングデイ(勤労感謝の日)までに結果を出せなかった投資家が、小動きになるクリスマス休暇を前にして、結果を出そうと年内最後の勝負をかけるからです。

欧米ではクリスマス休暇が明けると、実質的な新年相場がスタートします。12月は方向感がなくなりやすいです。

気になるのは今年2020年末がどう終わるかですが、2018年は12月4日をピークに最安値12月26日までの間に4000ドル以上の急落を見せました。
現在米ダウ、S&P500、ナスダックも史上最高値を更新中です。まだ上がりそうな気配はあるものの、年末ですし、用心するに越したことはないでしょう。

最後に

今回は、月別のアノマリー投資について解説しました。
市場には、理由はよくわからないけど、確かに存在する傾向があることがお分かりいただけたのではないかと思います。

いつもその通りになるとは言えませんが、ちょっと意識していると、効率的な投資ができるのではないでしょうか。