ドル円、130.4円まで下落。半月で9円 円高方向へ。激しすぎるドル円の動き。今後どう動く?

ドル円が140円手前の139.4円まで上昇したののは7月14日のこと。
そこから一気に円高方向へ反転し、最高値から半月後の8月2日現在、ドル円は一時130.4円台まで下落。最高値から約9円、円高方向に振れています。

上記記事を7月半ばに記載した際、「ドル円140円ピークアウト予測」の理由として、相場反転の兆しとなりやすい「MACDの逆行現象」を挙げていましたが、今回の急落で、MACD曲線の下落も随分進みました。

今、130円台に突入し、水準的に、再び、円安方向に進んでもおかしくないのではないかと考えています。(実際は、少し早く買いすぎまして、現在、そろりそろりと買い下がり中です)

8月もスタートしたことですし、このタイミングでドル円と米国のインフレの状況把握に重要な指標をチャートで確認し、今後の相場について考えてみたいと思います。。

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現状をチャートで確認する(2022年9月)

現状をチャートで確認する(2022年7月)

為替からはドル円、その他、
インフレの状況把握のために、米国10年物国債金利、3つのコモディティ(原油、金、銅)のチャートを順に確認していきます。

FX:ドル円

ドル円は7/14に139.4円まで上昇しましたが、その後、下落傾向。8/2時点で130.4円まで、9円円高に動きました。

■月足

■日足

日足チャートでは、MACDの2つの曲線がかなり急激に落ちてきました。
一方、3月の急激な円安が進んだ地点と直近最高値を0-1とするフィボナッチ線を見ると、最高値からの38.2%戻しの水準が130円付近にあります。

フィボナッチの38.2%水準は、強いトレンドの場合の「戻り目標値」としてよく機能します。故、個人的には、現在の130.4または、フィボナッチ38.2%戻しの水準まで下落を見たらば、投資家の心理的にも買いたい人が増えるのではないかと考えています。

本日も130.4円までの下落を見た後で、130円台で買いポジを増やしました。

米国10年物国債

現在、米国10年物国債金利は、2.52%まで下落してきました。こちらもピークが3.5%でしたので、1%下落してきたことになります。
個人的には、今後、月足ベースで200月移動平均線まで戻すのか、逆に下回って推移するのかに注目しています。

■月足

■日足

コモディティ:原油

原油は、130をピークに下落に転じています。
直近では日足の200日移動平均線を割り込む動きを見せています。再び、200日移動平均線より上に戻すのか注目しています。MACDでは横ばいの動きを見せていますね。

■月足

■日足

コモディティ:金

金は、過去の底値である1677付近で反転して上昇傾向にあります。株が大暴落するとき、「有事の金」として買われる相場になることがありますが、あまり、そのような相場は望みたくはないものの、今後はそんな観点で見ておくことも大事だと考えています。

■月足

■日足

コモディティ:銅(カッパー)

銅は、景気の先行指標と言われます。銅は、住宅の建設や自動車販売、パソコン・携帯・産業用機械などのエレクトロニクス製品の生産に欠かせない素材あるため、需要が高まると見込まれる場合は、事前に銅を大量に仕入が発生し価格が上昇する一方、今後需要が落ちると見込まれれば、仕入れが減少し、価格も下落します。そのため、景気の先行指標として、ドクター・カッパーとも呼ばれます。

月足で200月移動平均線で反転しましたが、日足でみると直近、再び下降を見せています。今後の実経済を占う上で重要なので、ウォッチを続けたいと思います。

■月足

■日足

ここからの経済をどう読むか

正直、本日ドル円を買い増しましたが、今後、どこまで上昇するかは??な状態です。

ただ、それだけではあてずっぽ過ぎるので、世界経済を動かす米国を中心に7月を振り返ることで、今後を考えてみます。

米経済7月の振り返り

2022年7月、米国は2四半期連続で実質GDPがマイナスになりましたが、それでも株式は上昇。2020年4月来の上昇を見せました。景気はリセッション入りの様相を見せていても、投資家・投機家は買いたい相場なのかな、と思っています。

米経済は、2四半期連続で実質GDPがマイナス

米経済は、2022年第1四半期(1-3月)の1.6%減少に続き、第2四半期(4-6月)のGDP成長率は0.9%減少となりました。連続でじGDPの成長率ががマイナスとなったにも関わらず、ジャネット・イエレン財務長官は、7月28日の記者会見で「米経済は後退していない」と述べています。

ただ、マーケットの経験則としては、2四半期連続でのGDPマイナスは、通常、2四半期連続でGDP成長率がマイナスになると景気後退であると定義されています。

イエレン長官は、アメリカ経済が広範な成長鈍化に突入していないと説明する理由として、FRBパウエル議長と同様、好調な雇用市場を挙げ、「真の景気後退とは、経済が広範囲に弱体することであり、今、我々がみているのはそれえはない」と説明しています。ちなみに、現在の米国の失業率は50年来の低水準にあります。

しかし、これは、「景気」の「気=気分」を少しでももり下げないための発言であり、今後、後から振り返ると「景気後退は始まっていた」といえるような状態に入ることになるのだろうと思います。

ちなみに、money insiderの記事によると、全米経済研究所(National Bureau of Economic Research:NBER)は、景気後退(recession)を次のように定義している。

「景気後退(recession)」の定義

経済活動が著しく低下し、それが経済全体に広がり、数カ月以上続くこと

なお、「低下の深さ、拡散の度合い、継続期間の3つの基準をそれぞれある程度満たす必要があるが、ある基準の極端な状況は、他の基準による弱い兆候を部分的に相殺する可能性がある」とも述べられており、その中の「ある基準」が雇用であるようです。

米経済は景気後退に向かうなら、ドル円は円高へ

米経済が景気後退に向かうなら、米国の政策金利はピークを迎え、結果、ドルは安くなり、円高方向に動いていくことになります。ただし、一定期間の時間が必要ですし、相場は一方向には動かないので、上下動しながら、円高方向に向かうことになります。

ただ、一方で、昔に比べて、日本の国力は明らかに低下しています。それを最も強く感じられるのは「年収(賃金)の巣覚ましい停滞ぶり」だと考えています。日本は、いろんな意味でピークアウトを迎えている国だと思っています。

故、ドル円が100円台に戻るというイメージは沸きません。もし、円高が急激に戻るようならば、それは、リーマンショックの時のように、「米経済が極めてヤバい!」となったときです。今現在の状況で、そのようなイメージは持てないので、じっくり、動向をウォッチしていくしか方法はないかなと思っています。

個人的に注目のドル円134円

米国製品で日本のユーザに大きく影響を与える製品の一つにApple社のiPhoneがあります。
2022年7月に、Appleは日本の販売価格の値上げを行いましたが、この時、Appleが適用したドル円レートは134円でした。

当然、Apple社は綿密な相場予測の元、レートを決めています。この価格が今後どのような意味を持つか、考えつつ、ドル円のトレードをしたいと考えています。

最後に

今回は、2022年8月段階のマーケットをチャートで確認しました。また、今私が考えている、長期的な視点でのドル円の相場方向感をまとめました。

今年3月ごろから始まった円安⇒ピークアウト後の反転の値動きを見ていると、ドル円とはこんなに軽く動くものかと、驚きを隠せません。FXの怖さを思い知ります(トレードがうまい人にとっては、この上なく面白い相場ですが)。

「予測はしてもそれば予測にすぎない。実経済はもっと恐ろしい」という気持ちを持って、相場に逆らわないように市場をウォッチしたいと思います。

以下、株もFXも金利を理解することが極めて大事です。いつも紹介している本ですが、最後に、おすすめ本を紹介して本記事を終わりにしたいと思います。

金利は何度も景気減速示唆する警鐘を鳴らしていたことがわかる良書

2022年3月、米国のCPIは前年比8.5%となりました。これは、 40年ぶりの高い上昇率です。コロナショック前(2019年12月)と今を比べると、供給網の制約で供給が需要に間に合わない財関連などの値が高騰しています。
その要因についてや、これからの米国経済の今後についてを、世界経済の事情(ヨーロッパ、新興国…)にも触れながら解説されています。
深い学びが得られること、間違いなしです。

こちらも良書!4つの相場サイクルを押さえろ!

こちらの本では政策金利を変化点に、相場を「金融相場・業績相場・逆金融相場・逆業績相場」の4サイクルに切り取り、その時々、どのように投資すべきかが紹介されています。
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ブログ管理人:Chami(チャミ)
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