インプットよりアウトプットが大事。だからインプットしたらアウトプットしなさい。
これはよく言われていることです。
先日紹介した中島聡さんの著書「結局、人生はアウトプットで決まる」も、まさに、アウトプットの重要性を説いた本です。
でも、今回紹介の「仕事と人生を激変させるなら99.9%アウトプットを先にしなさい」の著者である金川さんは、もっと大事なことは「順番」。人生の9割は「アウトプット」の順番で決まる。結果を出したいならアウトプットが先!、と説きます。
インプットより先にアウトプットとはどういうことなのか、本書の真意を見てきましょう。
目次
まずはアウトプット=行動!足りない部分は後からインプット
日本人は、几帳面な性格ゆえ、何か新しいことを始めようとするとき、丹念に準備をする=インプットに時間をかけます。しかし、人は20分すると半分は忘れる生き物です。
この方法では、行動に移すまでに時間がかかってしまいます。
最速で結果を出すためにはアウトプットを先に行うとことが大事。思いついたら、まず行動です。
このように順番を変えると成功への時間が断然早まります。結果、仕事と人生を激変させることができるのです。
インプットに無駄な時間とお金を費やしてはいけません。人生の9割は「アウトプット」の順番で決まります。まずは、アウトプットから始めて、走りながら足りない部分をインプットするという順番を守ることが大事です。
PDCAはもう古い。これからはiOIF
PDCAは、管理業務を継続的に仕事を改善/効率化しようとする手法です。「Plan=計画」「Do=実行」「Check=評価」「Action=改善」の4ステップを循環的に繰り返すことで仕事を効率化することが大事とされてきました。
しかし、著者は言います。
とにかくスタートさせることが大事。アウトプットの後に軌道修正すればいいと提案します。
PDCAの「P」に時間をかけることなく、iOIFの順番=小さく(i)→アウトプット(O)→ インプット(I)→フィードバック(F)の順で仕事を回す。
完璧主義から適当主義にシフトできる人こそが成功するのです。
iOIFをより効果的に実行するためのポイント
以下では、iOIFをより効果的に実行するためのポイントを見ていきます。
【話す/書く】「何を知っているか」より「どう伝えるか」が勝負を分ける
ビジネスで最終的に大事なことは利益を上げることです。
つまり、「何を知っているか」ではなく、「どう伝えて、稼ぎにつなげられるか」が大事です。
アウトプットとして「話す」「書く」という作業は必要ですが、重要なことは、受け手側の反応をインプットで終わらせず、アウトプットまで達成させることです。
「知識を使って相手の心を動かし行動を変えさせる。」
このスキルこそが、収益をあげたり年収をアップさせる武器となります。
【伝え方】人を動かす伝え方
相手に魅力的な人材だと印象付けるにはどうしたらいいのか。それには様々な方法があります。
エモーショナルにストーリーを語る
1つ目は、「人の心を動かすエモーショナルな伝え方」です。
ストーリーフォーミュラとは、「この順番でストーリーを語れば、人を魅了することができる」という文章の型です。 人は物語(ストーリー)が好きです。共感・感動など、感情を揺さぶると、記憶に残るばかりか、相手の行動につながります。 人間味あふれる臨場感を生み、読者に深い感動と共感を与えることができます。
「強く印象づけたいとき」や「行動に促したいとき」はストーリーフォーミュラを上手に活用しましょう。
笑顔で話す
不機嫌な人には人は寄り付きません。「笑顔」も世界共通の武器となります。
声を磨く
ぼそぼそと話す人の話を聞くモチベーションが上がりません。伝える「声」も極めて大事です
以上のように、相手を動かしたかったら、自分のアウトプットの細部にこだわることが大事です。
【人脈】「何を知っているか」より「誰を知っているか」が武器になる
アウトプットを成果に結びつけるためには、「人脈の質」が大事です。
拡散するには「量」は必要ですが、ただ知り合いが多くても、その人脈が使えるものでなければ意味がありません。
人脈を自分の成果につなげ定期には、以下の点に気を配りりましょう。自分を高めることが、結果的にいい人脈を引き寄せ、成果に結びついていきます。
・まずは、周りの人を成功させる
・拡散したくなる人になる
・興味を持ってもらえる人になる
・会いたい人にはすぐに会いに行く
【お金】「いくらもっているか」より「どう使うか」。レバレッジをかける
お金は、いくら持っていても意味はありません。単なる道具です。ケチで使うことを拒んだり、ただ貯金をしていても増えることはありません。
・使って増やす
・使って成長する
・使って信頼関係を作る
・使って人脈を増やす
「お金をどう使いこなすか<」が成功のカギです。
需要が供給よりも多いところにお金を使う方が効果的ですし、時間・経験・健康にお金を使うという思考が大切です。
【見た目】最大のアウトプットは「自分の見せ方」
アウトプットの中で最大のアウトプットは「自分の見せ方」。
Amazonで「見た目が9割」とググるとたくさんの本がヒットするように、「見た目」が変われば未来が変わります。
人は、見た目じゃないというのは嘘です。やっぱり見た目が素敵な人は、好感を持ってもらえます。話も聞いてもらえ、その後もスムーズに話が進みやすいという現実があります。見た目のアウトプットは即効性があるので、絶対にないがしろにしてはいけません。
服装、持ち物にも気を使いましょう。
まとめ
今回は、金川顕教さんの著書「仕事と人生を激変させるなら99.9%アウトプットを先にしなさい」のポイントを紹介しました。iOIF=小さくアウトプット→インプットして、フィードバックするを心がけたいと思います。
本書の内容は、一つ一つはどこかで聞いたことがある話かもしれません。しかし、体系的にまとまっているため、理解がしやすいです。是非、流れで読んでみることをおすすめします。
アウトプットより簡単!「傾聴力」
個人的に、アウトプットよりもっと簡単にスキルアップできると考えるのが「聞き方」です。聞き方は、アウトプットに求められるような高度なスキルは必要ありません。以下の本は、聞き方の参考になる本です。合わせて読んでみてください。