世界的な人工知能(AI)の権威のベン・ゲーツェル氏が主催する「SingularityNet(シンギュラリティネット)」が、1分間で約40億円を調達したと話題になっていますね。

実は、私Chamiはちょっとだけ投資しました。こんな人気の案件に投資額が少なすぎた!とあまりの反響に悔しいかぎり。

確かに、私の全く誤算の人気だったのは間違いありませんが、実は、1分間というのはちょっと大げさかもしれません。

SingularityNet(シンギュラリティネット)とは

SingularityNet(シンギュラリティネット)は、AI間での様々な取引のための非集権型市場。複雑な仕事を一つのAIでは解決できない場合、AIが自分でできない部分を仮想通貨を支払って他のAIに外注して仕事を完結できるように、AI間がAIサービスの連携を容易実現できるようにしたネットワークの構築を目指しています。

SingularityNetでは、個人ユーザをAIが展開するサービスに呼び込むことでAI開発者に収益化の機会を提供し、この極度に中央集権化された領域を分散化しようとしています。

これがうまくいくかは正直わかりませんが、少なくともgoogleのような大企業でなく、分散型AIシステムで、AI同士がつながり高度な問題を解決していく目論見に、多くの人が大きな期待を持ったことは、今回の調達スピードから証明されましたね。

ティッカー「AGI」と「シンギュラリティ」

ティッカーは「AGI」
AGI=Artificial General Intelligence=汎用人工知能、という意味で、凄く簡単な言葉で良くと、自分で勝手に問題解決をしていく今の人工知能とは一線を画す人工知能のことで、これがシンギュラリティ(技術的特異点)の幕開けです。その第一歩として、AGIトークンがこのAGI開発のブレークスルーを可能にする役目を果たすということになります。

AGIトークンは、SingularityNetで以下のように機能します。

  • AGIトークンを使用すると、検閲や除外なしに誰でもAIサービスをグローバルに処理
  • ネットワーク参加者にインセンティブを付与することで、最高のAIサービスが発見され、ネットワークが改善されるようサポート

本ICO、事前Whitelist登録、厳しいスクリーニングを実施

SingularityNetのICO募集は以下の通りでした。

ティッカー   :AGI
ブロックチェーン:イーサリアム
総発行     :100,000,000
募集枚数    :50,000,000

事前にWhitelistへの登録が必要で、その後、本人確認手続きアンチロンダリング等法規制の観点からスクリーンニングが行われ、5000人程度まで希望者を絞ったとされています。

Chamiは当ブログで時々AIを取り上げていた通り、非常に興味があったため、「シンギュラリティ」というICO名が目に留まったこと、世界的な人工知能(AI)の権威のベン・ゲーツェル氏の講演を過去に聞いたことがあったなどの理由で、すぐにWhitelistに登録し、幸運にも購入ができました。

購入は1日は最大5ETHまで、2日目以降が上限なしで販売

実は本トークンセール、1日目は最大5ETHが上限、2日目が上限なしで購入可能というスケジュールになっており、購入上限がなくなったとたんに1分で売り切れてしまったようです。

1日目最大5ETHまでだった理由は、多くの人がトークンを手に入れるチャンスを与えるためだったみたいですね。

以下は12/23に届いたメールです。
1日目、上限5ETHまでの販売が実施されたことが記載されていますね。

To make sure that our community could participate in the SingularityNET Token Generation Event (TGE), we implemented a strict 5 ETH cap during the first 24 hour period. Despite this cap on each participant, we nearly sold out completely.

So far, we have delivered AGI tokens to 4,000+ addresses, and less than 8% of AGI tokens remain. The individually capped community appreciation period ends at approximately 6:59pm UTC on December 22nd.

Now that thousands in our community have participated, we’d like to officially open the SingularityNET sale up to uncapped contributions. The open, public TGE with no individual cap starts at 7pm UTC on December 22nd. Note that you still need to be KYC verified to participate, and the only way to participate is through the official token sale platform, which you can find at singularitynet.io.

今回は、あまりにあっという間に募集が終わってしまったので事前紹介ができませんでしたが、次回以降も、身銭を切ったICOを紹介していきますね。
AI系のものがあれば、また参加予定です。

追記:2018年4月末
SingularityNetは複数の取引所に上場しています。
その中で、最も取引量が大きい取引所は、Kucoinです。