【書評/要約】金価格は6倍になる いますぐ金を買いなさい(ジェームズ・リカーズ 著)(★4) ←現在 金価格上昇中!
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2019年を通じ、上昇を続けてきた金。
2019年5月まで、ドル建て金価格は1,300ドル/Tozを挟んだ比較的狭いレンジでの値動きでしたが、6月のFOMCで米国の利下げの可能性を受けて堅調に推移。その後、世界の原油輸送の要衝であるホルムズ海峡でのタンカー攻撃を背景とした地政学的な緊張が高まり、さらには、米国とイランの関係悪化や米中貿易摩擦など世界的な不透明感に拍車がかかるなどが重なり、8月には金相場は 1,500ドル台に乗せました。

私が本書「金価格は6倍になる いますぐ金を買いなさい」を読んだのは2017年2月のこと。書評・要約はその時に書いたものですが、その後、堅調に金価格が上昇し、当時とは相場が様変わりしました。

本記事では、現状の金価格を含め、2017年の本書発刊時点で、著者ジェームス・リカーズがどのように金相場を分析していたのが確認してみましょう。

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金価格・金相場の推移

まず、今回紹介の「金価格は6倍になる いますぐ金を買いなさい」の内容を見ていく前に、過去5年の金価格・金相場の推移をかくにんしておきましょう。2019年以降、大きく金価格が上昇しているのが分かりますね。

円建て:過去5年の金価格・金相場の推移(地金販売参考価格)

参照:第一商品

ドル建て:金価格推移


事実に基づき、今後の金相場を分析

さて、それでは本書「金価格は6倍になる いますぐ金を買いなさい」内に書かれた当時の金投資がどのようなものだったのか見ていきましょう。

著者ジェームズ・リカーズ氏は30年以上の実務経験を持つ投資銀行家&リスク管理の専門家です。世界主要国の動向・中央銀行の金保有に対する姿勢などについてまとめられた正統派の分析本です。本書「金価格は6倍になる いますぐ金を買いなさい」というタイトルはよくある煽り系投資本ととらえられがちですが、内容はしっかりしていて、事実に基づいた予測がまじめにまとめられています。

「増刷されるペーパーマネー VS 世界の金総量」が示すこと

紙幣増刷等により爆発的に増加する紙幣・ペーパーマネーに対し、世界の金の量は大よそ約17万トン(うち、中央銀行や財務省や政府系ファンドが保有している公的金が3.5万トン)。世界の金総量は大きくは変わりません。つまり、主要通貨は金(ゴールド)に対し、その価値を下げてきたと言えます。

乱発されたものは結果的に価値を落とし、相対的に金価格の上昇する。
そんな中、投資家はどのように金と付き合えばよいのか?

本書にはその答えの参考になる意見がまとめられています。※後述

ドルの基軸通貨体制終焉対策として金準備金を増やすロシアと中国

金投資とドル基軸通貨体制の終焉

米国は債務は8年ごとに2倍に増えています。現在FRBはインフレを抑えるため、米国が金利を上昇させつつあります(2019年7月末にこれまで上昇してきた米国金利が利下げされました)。結果、新興国から資金が米国に流れ、米国債と基軸通貨ドルが守られ、米株も上昇するという構図にあります。

しかし、ドル高は米国の貿易赤字増大・米国債発行は、ドルの価値を弱めることになり、結果、ドルは崩壊、ドル基軸通貨体制は終焉するとの考えから、2009年から秘密裏に金準備金を増やしているのがロシアと中国。ロシアは10%、中国は数百%増やし、ヘッジとしての金準備を行っています。

また、ドイツは中国との貿易量を増やしあり、また、。EU諸国は米国のドルを介入させずに石油、天然ガスを取得仕様としていますが、これもドルと距離を置くための一環です。

金は5年以内に1万ドル?!

筆者、或いは、ロシアや中国が考えるようにドルが崩壊するならば、復活するのが「金本位制」です。

金の価格はアメリカ、ユーロ圏、中国のマネーサプライM1(現金通貨+銀行を除く預金通貨)が40%の金で裏づけとする金本位制で同意されるなら、通貨と金の適切な比率から金価格は1オンス1万ドルが導き出されます。

この分析から、著者は「金価格は6倍になる」と述べてます。
※ただし、タイトルにあるように、(発刊時点で)今すぐ買いなさいと述べているわけではありません。

ペーパーはダメ、現物のゴールドを

金投資には金地金

では、ドル崩壊という、我々は恐慌にいかにして備えたらよいのでしょうか?

恐慌になった場合には、一時的金価格は暴落しますが、その後、暴騰すると著者は述べます。このとき購入しておくべきは、現物の金(ペーパーゴールドはダメ)。金現物をアセットの5~10%程度保有するのだ妥当(積極投資する人で、15~20%)と著者は述べています。

非常にリーズナブルな比率での保有をすすめている点に好感が持てました。

金価格上昇に関する書籍

金価格は2倍に上昇など、発行された時期により上昇率には差があると思いますが、将来の金価格を上昇した関連書です。

金(ゴールド)はこれから2倍になる:2015/2/13発行

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金は今後5年間で最も儲かる投資先で「2倍になる」と予測した書。(ちょうど今年が5年後の2020年ですね)
「金の買い時はいつか」「地金購入のリスクは何か」「銀、プラチナ、石油、穀物といった他の商品よりなぜ金がいいのか」

いま金を買わずしていつ買うのか! :2019/8/8発行

副題が「東京五輪後の危機に備える資産防衛法」となっており、まさに2020年以降をターゲットに記載された本です。
値上りし始めたら止まらないのが「金」の基本的な解説から、「有事の金」は忘れた頃にやってくる、出口の見えない異次元金融緩和の果てにどうなるかなど広く解説されています。

金持ち父さんの「これがフェイクだ!」 :2019/8/8発行

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筑摩書房
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大ベストセラー「金持ち父さん 貧乏父さん」で知られるロバート・キヨサキ氏の最新刊。
「金」の本ではありませんが、本物のお金は「金」「銀」であり、政府のお金である「ドル」「ユーロ」などはフェイク資産だと説いています。政府やエリートに騙されないためにも、なぜ、「政府のお金がフェイクなのか」の教えは知ってくべき内容です。
参考 ロバートキヨサキ氏の書籍一覧

最後に

以上、今回は著書「金価格は6倍になる いますぐ金を買いなさい」のポイントをまとめると同時に、現在の金相場についても確認を行いました。

チャート形状的には、過去の高値を目指す雰囲気で、これからもまだまだ目が離せません。
本書では現物投資を進めていますが、この金価格の上昇に素早く乗り売買するために、CFD投資で少しポジションを持ってみるというのも悪くない選択肢だと思います。GMOクリック証券【CFD】なら、少額で簡単に「金」を購入することも可能です。

GMOクリック証券CFDについては、以下の記事に詳細をまとめているので、是非、ご確認を頂ければと思います。

以下は、その他、金関連の記事です。