【書評/要約】なぜかうまくいく人のすごい無意識(梯谷幸司 著)(★5) 問題の元凶「無意識のクセ」を書き換え「成功脳」を手に入れる

仕事、お金、恋愛、プライベートなど、生きていると悩みはつきません。思い通りにならないことに頭を悩め、ストレスを抱えています。しかし、ビジネスでもプライベートでも何をやってもうまく行っているように見える人がいます。

「すべてがうまくいく人」と「うまくいかない人」はどこが違うのか?

その理由は明らかにしてくれるのがメンタルトレーナー・心理技術アドバイザー梯谷幸司さんの『なぜかうまくいく人のすごい無意識』です。

なぜかうまくいかない、その犯人は「メタ無意識」

メタ無意識とは何なのか?今回は、梯谷幸司さんの『なぜかうまくいく人のすごい無意識』に、人生うまくいくように「自分を変える方法」、「成功脳」の手に入れ方を学びます。

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メタ無意識とは何か

人間の意識には「顕在意識」「潜在意識」「メタ無意識」の3つがあります。

3つの意識を理解する

意識・無意識は、「氷山」を思い浮かべると分かりやすい。海上に出ている見えている部分が「顕在意識」、沈んでいて見えない(自覚がない)部分が「潜在意識」です。この顕在意識と潜在意識には、ハッキリとした境界はありません。

聞きなれない「メタ無意識」とは、「潜在意識」と「顕在意識」の器を入れる器=「現実を解釈する器」のようなものだと梯谷さんは言います。

コップの形が変われば、水は柔軟にその形を変えます。「意識の器」が変わると、事象の「見え方」が変わります。人それぞれ、「思い込み」「フィルター」など思考のクセを持っていますが、これにより同じ事象を見ても、無自覚に見え方が変わってしまうのです。

メタ意識はどう作用しているか

メタ無意識には大きく2つの役割があります。

❶「自分をどのように見せるのかという器」の役割
❷外側の世界をどう捉え、どのように振る舞うのか、方向性を決定する役割

ビジネス、プライベート、それぞれがうまくいかない悩みは一見無関係のように見えますが、その原因の根底にあるのは、「メタ無意識=現実をいかに解釈するか判断するか」です。また、本来の自分とは異なる自分を作って生きていると人生は辛くなってしまいます。

これら、全く無自覚な「メタ無意識」が、人生がうまくいくか否かを決定づけているのです。

「うまくいっている人」「うまくいっていない人」の思考・無意識

【書評/要約】なぜかうまくいく人のすごい無意識(梯谷幸司 著):「うまくいっている人」「うまくいっていない人」の思考・無意識

「うまくいっている人」「うまくいっていない人」は、思考の仕方が異なります。

うまくいっている人、うまくいかない人の思考

うまくいかない人が、いつも悩んでいるのは、次のような思考・無意識のクセがあるからです。

うまくいかない人
(凡人)
「世の中は自分でコントロールできないもの=見えない何かに動かされている」と考えがち
⇒自分ではどうにもならないことに、悩み、苦しむ
⇒自分にはどうにもならないと、あきらめる
⇒本来、自分が求めていない「偽りの自分」を無意識に選んで生きてしまう
うまくいっている人「自分ではどうにもならないこと」は割り切る
「自分でコントロールできるもの」にフォーカスして、自分を変えていく

何をやってもうまくいかない人は無意識の中で、自分に規制をかけ、「偽りの自分」の人生を知らず知らず選んで生きているのです。

「無意識のクセ」にはパターンがある

「メタ無意識」を書き換えるためには、まず、自分の「メタ無意識」を知ることが必要です。

梯谷幸司さんはメタ無意識には14のパターンがあると言います。

14のパターンからわかるのは、主に「外からの情報を、ど無意識的にどのように処理しているか」です。自分の無意識を知り、どう直すべきか目指す方向がわかれば、「幸せな人生」を手に入れる近道になります。
※「無意識のクセ」を知る14パターン は、次の節で「成功脳パターン」と共に紹介します。

うまくいかない真犯人『メタ無意識』を書き換える

【書評/要約】なぜかうまくいく人のすごい無意識(梯谷幸司 著):うまくいかない真犯人『メタ無意識』を書き換える

うまくいく人になるには、無意識のパターンを知り、自分の思考や言動に自覚的になり、調整していく必要があります。

うまくいく人の成功脳のパターン

梯谷幸司さんは「無意識のクセ」を14パターンに分類しています。これら、14のパターンはA・Bどちらの「型」が強いかを判断するために使いますが、どちらが「〇」「✕」というものではありません。状況に応じて良し悪しは逆転します。

しかし、物事がうまく生きやすい「成功脳のパターン」は存在します。

うまく行く人の成功脳パターン

①主体性主体行動型反映分析型
②動機づけの方向性目的志向型問題回避型
③喜びの判断基準他者基準自分基準
④思考の方向性過去基準未来基準
⑤動機づけの選択理由プロセス型オプション型
⑥どちらを重視するか人間重視型物質タスク重視型
⑦目的の焦点目的基準体験基準
⑧現実の責任者は誰か他者原因型自分原因型
⑨物事のとらえ方悲観基準楽観基準
⑩判断するときの心理状態分離体験型実体験型
⑪それは誰が決めたのか義務型欲求型
⑫自己認識限定的自我絶対的自我
⑬本気度合い結果期待型結果行動型
⑭根本欲求生存欲求目的欲求

成功者はどのように考えるか

うまくいかない人(普通の人)は、「やりたくないことも、仕方ないと思って受け入れる」傾向があります。自分を優先するより、社会(外界)を意識しています。

一方で、成功者・ミリオネアは、「避けるべきこと」「やりたくないこと」をしっかり意識して行動しています。そうすると、それを回避しようと脳が動き出します。つまり、「やらないことリスト」をもとに、避けたいことを意識し、それをしないために済む自分の居心地のいい方法を探って行動するようになるのです。

日本人は同調圧力が強いため、このような思考・行動が苦手です。その結果、ストレスを抱えています。いわゆる「場の空気」に弱いのです。

以下の本は、空気を読んでも従わずに、自分らしく生きるヒントを与えてくれます。

また、以下の本は、常識や周りの目から自由になり、あなたの本当の夢を実現するには、「やらないこと」を決めて、「やりたいこと」をする指南書です。大きな気づきがあるはずです。

潜在意識を思い通りにコントロールするすごい方法

【書評/要約】なぜかうまくいく人のすごい無意識(梯谷幸司 著):「うまくいっている人」「うまくいっていない人」の思考・無意識

潜在意識を思い通りにコントロールするにはどうしたらいいでしょうか?梯谷さんは、この点についても、「6ステップ」で修正をかけていくことをアドバイスしてくれます。

潜在意識を思い通りにコントロールする6ステップ

①避けたい事を洗い出す
② ①の正反対の目標を立てる
③モデルを見つける
④③をふまえて、具体的にこうなりたいと自分に置き換える
⑤「もっと」、「さらに」を使って目標の表現を発展させていく
⑥望ましい状態を達成しているかのように振る舞う

思考の前提が変わると、言葉が変わり、行動が変わり、人生が変わる―。

そのために、なりたい自分を明確にセルフイメージし、そうなるように自分を変えていくということです。めざすべきゴールが明確でない限り、人はそれを目指せません。

このステップで、願望を実現させるために、「頑張る」「努力」「目指す」は禁句です。「自分はもともとそうあるのだ」と考えることが大事です。「言霊」という言葉がありますが、「言葉は魔法」で、発することでそれが実現します。記憶を都合よくでっち上げる脳の特性を利用して、幸せに近づきましょう。

まとめ

今回は、梯谷幸司さんの『なぜかうまくいく人のすごい無意識』に、人生うまくいくように「自分を変える方法」、「成功脳」の手に入れ方を学びます。

以下、「無意識について学ぶ良書」を紹介しておきます。合わせて読むと、より重要なことがはっきりしてきます。学んで、実践して、人生をよりよい方向に変えていきましょう!