【書評/書評】走れば脳は強くなる(重森 健太 著)(★3)

多忙な役員などのエリートで、ランニング、マラソン、ジムなどを趣味やルーチンワークにしている人が多いことはよく知られていること。中には、トライアスロンなど極めて強度の高いスポーツにいそしむ方もいます。

超多忙と思われるエリート、がなぜ、これほどまでスポーツにいそしむのか?

それは、運動すると、脳が刺激され脳の機能がアップ。結果、仕事の効率が上がり、成功確率が高くなるからです。

・年収と走る頻度は比例
・20分のランで海馬は大きくなり、3分間ダッシュでひらめきが加速する

本書「走れば脳は強くなる」では、上記のメカニズムが明らかにされています。
ちょうど、以前、当ブログで紹介した「一流の頭脳」と結論としては同じですが、簡単に能力アップする方法が記載されていて参考になります。

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運動効果は健康だけでない!脳に効く

トロント大学の研究によると、年収750万円以上の人たちは、年収300万円以下の人たちに比べて、身体を動かす回数が2倍以上多い傾向にあるのだとか。

つまり、運動のメリットは単に「健康」にとどまらないということ。脳にも効くのです。鶏⇔卵論ではありますが、エリートは、運動が頭にいいことを体感して、積極的に運動したり走ったりしているのですね。

なぜ、走ると頭が活性化されるのか?

では、なぜ、走ると脳にいいのでしょうか?

運動する→呼吸回数が増える→新鮮な酸素を含んだ血液が体&脳をめぐる→記憶力を司る“海馬”と、思考力・集中力などを司る“前頭葉”が活性化するというメカニズムが働くからです。

脳を活性化するためのランニングの目安は?

それでは、脳を活性化させるためにはどのぐらい走ったらいいのでしょうか?

目安は「運動強度60~80%のランニングを1日20~30分、週3回」

著書「一流の頭脳」では、「45分のランニングを週に3回」。最初、走るのがキツければ「30分のウォーキングでもOK。動くことが大事」とありました。

30分前後に動けばいいと言えそうですね。まずは、身体を動かしましょう。

より効果的な能力の鍛え方:記憶力

記憶力は、海馬の刺激によって高まります。“走って、思い出して、記憶する”ことが大事です。
例えば、ジョギングしながらすれ違う人の顔を覚えるようにすると、記憶する時の瞬発力トレーニングになります。

より効果的な能力の鍛え方:集中力

集中力に大事なのは前頭葉の活性化。前頭葉が活性化している状況でデュアルタスクを行うと集中力が鍛えられます。
また、普通のランニングとは違った集中力が必要な「後ろ走り」も効果的。違ったことに集中し、脳のモードを切り替え→再び元に戻る といいです。

より効果的な能力の鍛え方:発想力

発想力に大事なのも、集中力同様、前頭葉の活性化。前頭葉に新鮮な酸素を含む血液を大量に送るために、会議などの前に、その場で階段を一気に駆け上がる、その場でダッシュするなどが効果的です。

最後に

今回は、重森 健太さんの「走れば脳は強くなる」を紹介しました。まずは動くことが大事です。

運動が体だけでなく脳にいいのはもはや常識と化しています。走るのが辛ければ、歩くだけでも免疫力はUPします。体を動かしましょう。