【書評】一流の頭脳(アンダース・ハンセン 著)(★5)

健康のために運動する方がよい。

私たちは、このことを当たり前のように知っています。

しかし、それだけではないと述べるのは、著者はスウェーデンの精神科医で脳研究の最前線にいらっしゃるアンダース・ハンセンさん。

実は身体を動かすほど、脳に影響をおよぼすものはない。これが本書のテーマであり、とりわけ効果の高い身体の動かし方とそのメカニズムをお伝えすることが、この本のねらいだ。」

上記著者の発言通り、本書には、科学的な根拠がこれでもかと掲載されています。

一流のエリートが忙しい合間を縫って、ジムに足を運ぶ理由が本書を読めば納得できます。運動が頭脳を高めるために良いことを本能的に知っているってことです。

脳のパフォーマンスを強化には運動

「運動」の効果は非常に広範囲。メンタルヘルス・集中力・記憶力・創造性などに効果的。
まさに「脳をアップグレード」するほどの影響を与えるのです。

日常生活で感じられるだけでも以下のような効果があります。
・集中力が増す
・老化を抑制する
・気持ちが晴れやかになる
・不安やストレスが減る
・やる気を起こす
・記憶力が向上する
・創造性が増す
・知能が高まる
・疲労が少ない身体にする
・認知症の発症率を減らす
・高血圧、高血糖を改善する

私はジムに通っていますが、上記の効果を実感しています!(老化抑制は実感はないですが、毎回、大量の汗かけば老化対策になるでしょうとは思っています)

なぜ、運動すると脳によいのか?

では、なぜ、運動は脳に良い影響を与えるのでしょうか?

まず、有酸素運動をすれば脳の神経細胞の新生が増加。新生伝達物質の増加により、海馬、前頭葉の成長が強化されます。

また、扁桃体の慢性的な闘争・逃走ストレス反応を改善。記憶力や知能指数まで上がってしまうのです。
そもそも、ホモ・サピエンスは長い間、狩猟生活を続けてきました。この時代には、生きるためにも「高い身体能力」が求められた時代です。農耕生活を始めたのは長い人類史にとってみれば、まだまだ一瞬のこと。

まだまだ、人の脳本来のメカニズムは狩猟時代のままであり、身体を動かすことで活性化、ストレスが減り、創造力が高まり、集中力・記憶力もアップするのです。

どんな運動をしたらいいか?

では、脳の機能を高める、一流の頭脳を手に入れるには、どのような運動をしたらいいのでしょうか?

脳のための最高のコンディションを保ちたいなら、45分のランニングを週に3回。
筋トレよりも、心拍数が上がる有酸素運動をすることです。

もし、つらければ、30分のウォーキングでもOK。とにかく体を動かしましょう。

Chamiの感想

私は週に3回はジムに行って、50~60分程のダンス系スタジオプログラムで、ダンスハイになっています。

もはやジムに行かない方が気持ち悪い。運動をした方が疲れもとれるし、精神的なストレスが取れて気分がいい。ストレスで鬱っぽくなりそうなときも、踊れは気持ちが前向きになる。これは、大いに実感していました。

しかし、記憶や創造力、集中力にもいいと聞いて、びっくり。ますますジムに行く楽しみが増えました。

ジム、ほんとにお勧めです。
終った後は、大きなお風呂、サウナ、水風呂でさらなるリフレッシュも可能。
昼もお時間がある主婦の方とか、毎日のようにジムに通われ、運動+お風呂+友達とのおしゃべりを楽しまれていて、超コスパの高い遊戯施設にされていますよ。